2025.06.04

薬剤師の志望動機の書き方を例文と共に徹底解説!調剤薬局など職場別例文やNG例も紹介

「薬剤師の志望動機ってどう書けばいい?」

薬剤師として仕事探しをしている際、悩むことがありますよね。

この記事では、採用担当者に響く志望動機の書き方を具体的な例文とともに詳しく解説します。

  • 調剤薬局、病院、ドラッグストア、製薬会社など職場別の例文
  • よくあるNG例
  • 効果的な志望動機の文章構成

などなど、詳しく説明します。

薬剤師で仕事探しをしている場合、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

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この記事の目次

 

薬剤師を志望する理由を深掘り!自己分析で軸を固める

薬剤師として働くための志望動機を効果的に作成するには、まず自分自身を深く理解することが重要です。表面的な理由ではなく、なぜ薬剤師という職業を選びたいのか、その根本的な動機を明確にする必要があります。

 

採用担当者に響く書き方を意識

志望動機は採用担当者にとって、あなたの人柄や仕事への姿勢を判断する重要な材料となります。単に「人の役に立ちたい」「薬が好きだから」といった一般的な理由だけでは、他の応募者との差別化を図ることができません。自己分析を通じて、あなた独自の経験や価値観に基づいた説得力のある志望動機を構築することが求められます。

 

薬剤師の自己分析の進め方

効果的な自己分析を行うためには、体系的なアプローチが必要です。

過去の経験

薬剤師を志すきっかけとなった具体的な出来事や経験を丁寧に振り返ってみましょう。例えば、過去の薬剤師としての仕事の経験、家族の病気がきっかけで薬剤師に興味を持った、大学の薬学実習で患者さんとの接点を持った経験などが挙げられます。

強みと弱みを明確にする

薬剤師として働く上で活かせる自分の強みを具体的に把握することが重要です。コミュニケーション能力、注意深さ、責任感、学習意欲、協調性など、薬剤師の業務に直結する能力を中心に整理してみましょう。

強みを特定する際は、具体的なエピソードと併せて説明できるようにしておくことが大切です。例えば、「コミュニケーション能力が高い」と述べるだけでなく、どのような場面でその能力を発揮したか、どのような成果につながったかを具体的に説明できる準備をしておきましょう。

 

将来のビジョンを描く

薬剤師としてどのようなキャリアを築いていきたいか、5年後、10年後の自分をイメージしてみましょう。単に「薬剤師として働きたい」ではなく、どのような分野で、どのような役割を担い、どのような価値を社会に提供したいかを具体的に描くことが重要です。

調剤薬局であれば地域住民の健康管理をサポートする薬剤師、病院であればチーム医療の一員として患者さんの治療に貢献する薬剤師、製薬企業であれば新薬開発に携わる薬剤師など、働く場所によって求められる役割は異なります。自分がどのような環境で力を発揮したいかを明確にしましょう。

>自己分析のやり方完全ガイド!簡単な8つの方法とメリットや注意点を解説2025年4月1日

 

効果的な志望動機の構成を押さえよう

薬剤師の志望動機を効果的に伝えるためには、読み手に分かりやすく印象に残る構成で書くことが重要です。採用担当者は多くの応募書類に目を通すため、論理的で説得力のある文章構成を心がけましょう

 

PREP法で構成する

PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論の再確認)の順序で文章を構成する方法です。

まず最初のPoint(結論)では、なぜその職場を志望するのかを端的に述べます。「貴社の地域密着型の医療サービスに魅力を感じ、薬剤師として地域住民の健康をサポートしたいと考え志望いたします」といったように、志望理由の核心部分を明確に伝えましょう。

次のReason(理由)では、なぜその結論に至ったのかの背景や動機を説明します。ここでは自分の価値観や経験と結び付けて理由を述べることが大切です。「大学時代の実習で地域薬局の重要性を実感し、患者さん一人ひとりと向き合う薬剤師の仕事に強い関心を持つようになりました」のように、具体的な背景を示します。

Example(具体例)では、理由を裏付ける具体的なエピソードや経験を盛り込みます。実習での体験、アルバイト経験、ボランティア活動などから、志望動機につながる出来事を詳しく描写しましょう。最後のPoint(結論の再確認)で、改めて志望理由を強調し、入社後の意欲や貢献への決意を示します。

 

結論から述べる

志望動機では最初に結論を明確に示すことが非常に重要です。採用担当者は限られた時間で多くの書類を確認するため、冒頭で志望理由が明確に分からない文章は印象に残りにくくなってしまいます。

「私が貴院を志望する理由は、チーム医療の一員として患者さんの治療に深く関わりたいからです」といったように、最初の一文で志望動機の核心を伝えましょう。この時、曖昧な表現ではなく、具体的で明確な言葉を選ぶことがポイントです。

結論を先に述べることで、その後に続く理由や具体例が読み手にとって理解しやすくなります。また、文章全体に一貫性が生まれ、説得力のある志望動機に仕上がります。冒頭で興味を引くことができれば、採用担当者にじっくりと読んでもらえる可能性も高まるでしょう。

 

具体的にエピソードを交える

抽象的な志望動機ではなく、具体的なエピソードを盛り込むことで、あなたの人柄や価値観が伝わりやすくなります。実際の体験に基づいたエピソードは、他の応募者との差別化にもつながる重要な要素です。

例えば、「薬学部での実習中に、高齢の患者さんから『いつもありがとう』と声をかけていただいた経験があります。その時、薬剤師として患者さんの生活に寄り添えることの喜びを実感しました」といったように、具体的な場面を思い浮かべられるエピソードを交えましょう。

エピソードを選ぶ際は、志望する職場や職種に関連性のあるものを選ぶことが大切です。調剤薬局を志望する場合は地域との関わりを示すエピソード、病院薬剤師を志望する場合はチーム医療に関する体験など、志望先に合わせた内容にしましょう。

 

薬剤師の志望動機を書く際の3つの注意点

薬剤師の志望動機を書く際は、採用担当者に好印象を与えるために避けるべき落とし穴があります。ここでは、志望動機を作成する上で特に注意すべき3つのポイントについて詳しく解説します。

 

①抽象的な表現は避ける

抽象的な表現を避けるためには、具体的な体験談やエピソードを交えることが重要です。例えば、「薬で患者さんの笑顔を取り戻したい」ではなく、「実習中に服薬指導を通じて患者さんから『おかげで薬の飲み忘れがなくなった』と感謝された経験から、薬剤師として患者さんの治療に貢献したい」というように、具体的な場面を想起できる内容にしましょう。

また、数字を使って具体性を高めることも効果的です。「多くの患者さんに」ではなく「一日平均80名の患者さんに」、「長期間の経験」ではなく「3年間のアルバイト経験」といったように、定量的な情報を盛り込むことで説得力が増します。

 

②嘘や誇張を書かない

志望動機を印象的にしようとして、事実とは異なる内容や大げさな表現を使うことは絶対に避けるべきです。面接で志望動機について詳しく質問された際に、嘘や誇張が発覚してしまうリスクがあるからです。一度信頼を失ってしまうと、その後の選考で挽回することは非常に困難になります。

 

③企業研究に基づいた内容にする

志望動機は応募先企業の特徴や理念を理解した上で作成することが不可欠です。どの企業にも使い回せるような汎用的な内容では、本気度が伝わらず、採用担当者に良い印象を与えることができません。

企業研究では、まず応募先企業の事業内容、経営理念、企業文化、今後の展開方針などを調べましょう。調剤薬局であれば、在宅医療への取り組み、かかりつけ薬剤師制度への対応、地域密着型の服薬指導の特徴などを確認します。病院薬剤師を目指す場合は、その病院の診療科目、チーム医療への参画状況、薬剤師の業務範囲などを詳しく調べることが重要です。

企業研究の情報は、志望動機の中で「貴社の○○という取り組みに共感し」「貴院の△△という理念に魅力を感じ」といった形で具体的に言及しましょう。ただし、企業の情報をただ羅列するのではなく、それらがなぜ自分の価値観や目標と合致するのかを明確に説明することが大切です。

>企業研究のやり方を完全解説!企業研究ノートを作る方法や就活・求職での情報収集のコツをご紹介

 

薬剤師の職種別の志望動機例文

薬剤師の就職先は多岐にわたり、それぞれの職場で求められる能力や役割が異なります。ここでは主要な就職先別に、効果的な志望動機の例文をご紹介します。

 

薬剤師の調剤薬局の志望動機

調剤薬局は薬剤師の代表的な就職先の一つです。患者さんとの距離が近く、地域医療に貢献できる職場として人気があります。志望動機では、患者さんへの思いやりや地域貢献への意識を表現することが重要です。

例文1

私が調剤薬局を志望する理由は、患者様一人ひとりに寄り添った服薬指導を通じて、地域の健康づくりに貢献したいからです。大学の実習で調剤薬局を訪れた際、薬剤師の方が高齢の患者様に対して、薬の飲み方だけでなく日常生活のアドバイスまで丁寧に行っている姿を見て深く感動しました。

特に貴薬局では、在宅医療にも積極的に取り組まれており、通院が困難な患者様への支援も充実していると伺っています。私自身、祖母の介護を経験する中で、在宅での薬物療法の重要性を実感しました。薬剤師として専門知識を活かしながら、患者様の生活の質向上に貢献したいと考えています。

例文2

私が調剤薬局での勤務を希望する理由は、かかりつけ薬剤師として患者様の健康を長期的にサポートしたいからです。学生時代のアルバイト先で、薬剤師の先輩が患者様の服薬歴を詳細に把握し、副作用の早期発見や重複投薬の防止に努める姿を間近で見てきました。

貴薬局は地域密着型の運営方針を掲げており、患者様との信頼関係を重視していると理解しています。私は大学で薬物動態学を専攻し、個々の患者様に最適な薬物療法について深く学びました。この知識を活かして、患者様の病状や生活習慣に応じた細やかな服薬指導を行い、治療効果の向上に貢献したいと考えています。

 

病院薬剤師の志望動機

病院薬剤師は医療チームの一員として、より専門的で高度な薬物療法に携わることができます。志望動機では、チーム医療への貢献意欲や専門性向上への意識を示すことが効果的です。

例文1

私が病院薬剤師を志望する理由は、医療チームの一員として高度な薬物療法に携わり、患者様の治療に直接貢献したいからです。大学病院での実習において、薬剤師が医師や看護師と連携し、抗がん剤の調製や投与設計を行う場面に立ち会い、病院薬剤師の専門性の高さに魅力を感じました。

貴院は地域の基幹病院として、がん治療や救急医療に力を入れていると伺っています。私は薬理学の研究室で抗がん剤の作用機序について深く学び、がん化学療法認定薬剤師の資格取得を目指しています。病院薬剤師として専門知識を磨きながら、患者様により良い治療を提供できるよう貢献したいと考えています。

例文2

私が病院での勤務を希望する理由は、急性期医療における薬物療法の最前線で働きたいからです。総合病院での実習で、ICUにおける薬剤師の役割を見学し、重篤な患者様に対する迅速で的確な薬物療法の重要性を実感しました。薬剤師が医師と密に連携し、患者様の状態に応じてリアルタイムで投与量を調整する姿に強い感銘を受けました。

貴院は救急医療に特化した体制を整えており、24時間体制で薬剤師が常駐していると聞いています。私は学生時代に救急医学に関する勉強会に積極的に参加し、緊急時の薬物療法について知識を深めてきました。病院薬剤師として、一刻を争う医療現場で患者様の生命を支える薬物療法に貢献したいと強く願っています。

 

ドラッグストアの薬剤師の志望動機

ドラッグストアでは、OTC医薬品の販売や健康相談、商品管理など幅広い業務に携わります。志望動機では、接客への意欲や予防医学への関心を表現することがポイントです。

例文1

私がドラッグストアでの勤務を志望する理由は、地域住民の健康維持・増進に幅広く貢献したいからです。薬剤師の資格を活かしながら、処方箋調剤だけでなく、OTC医薬品の適切な選択支援や健康相談を通じて、病気の予防や早期発見に役立ちたいと考えています。

貴社のドラッグストアは「健康で豊かな暮らしのパートナー」をコンセプトに掲げており、薬剤師による健康サポートに力を入れていると理解しています。私は大学でセルフメディケーションについて研究し、一般用医薬品の適正使用に関する知識を深めました。お客様一人ひとりの症状や生活スタイルに応じた商品提案を行い、地域の健康拠点としての役割を果たしたいと思います。

例文2

私がドラッグストアを志望する理由は、薬剤師の専門性を活かした接客サービスで、お客様の健康をサポートしたいからです。アルバイト先のドラッグストアで、薬剤師の方がお客様の相談に丁寧に応じ、適切な商品を提案している姿を見て、この仕事への憧れを抱きました。

特に貴社では、薬剤師による健康チェックサービスや服薬指導に加え、栄養相談や介護用品の提案なども行っており、トータルヘルスケアを実現していると伺っています。私は栄養学にも関心があり、サプリメントアドバイザーの資格も取得しました。薬だけでなく、食事や生活習慣の改善提案も含めて、お客様の健康維持を総合的にサポートしたいと考えています。

 

薬剤師の企業職向けの志望動機

製薬企業やCROなどの企業での勤務は、薬剤師の専門知識を研究開発や臨床試験の分野で活かす機会となります。それぞれの企業の特色に応じた志望動機の作成が重要です。

製薬会社の志望動機

私が製薬会社を志望する理由は、新薬の研究開発を通じて、これまで治療法のなかった疾患に苦しむ患者様に希望を届けたいからです。大学の薬理学研究室で創薬研究に携わる中で、基礎研究から臨床応用まで長い年月をかけて新薬が生まれる過程の重要性を実感しました。

貴社は抗がん剤の開発分野で世界をリードする企業として知られており、患者様のQOL向上を重視した薬剤開発に取り組まれています。私は薬剤師としての臨床的な視点と、研究室で培った基礎研究の知識を組み合わせ、患者様により良い治療選択肢を提供できる新薬の開発に貢献したいと考えています。特に副作用を最小限に抑えた治療薬の開発に情熱を注ぎたいと思います。

CROの志望動機

私がCROでの勤務を志望する理由は、臨床試験を通じて新薬の安全性と有効性を科学的に検証し、患者様により良い治療薬を届ける架け橋になりたいからです。大学での臨床薬理学の授業で、治験の重要性と薬剤師の果たす役割について深く学び、この分野への関心を抱きました。

貴社は国内外の製薬企業から高い信頼を得ており、特にオンコロジー領域の臨床試験で豊富な実績を持つと伺っています。私は薬剤師として医療現場の実情を理解しており、この経験を活かして臨床試験の品質向上に貢献したいと考えています。治験薬の管理や被験者への説明において、薬剤師の専門性を発揮し、安全で確実な臨床試験の実施をサポートしたいと思います。

 

薬剤師の志望動機のNG例

薬剤師の志望動機を書く際に、多くの求職者が陥りがちな失敗例を理解することで、より効果的な志望動機を作成することができます。ここでは、実際によく見られるNG例と、なぜそれが問題なのかを詳しく解説します。

 

抽象的すぎる志望動機

「人の役に立ちたいから薬剤師を志望しました」という志望動機は、最もよく見られるNG例の一つです。この表現は確かに薬剤師の本質を表していますが、あまりにも抽象的で具体性に欠けています。採用担当者は「なぜ他の医療職ではなく薬剤師なのか」「どのような形で人の役に立ちたいのか」という疑問を抱くことになります。

同様に「医療に貢献したい」「患者さんを助けたい」といった表現も、具体的なエピソードや経験談が伴わなければ説得力を持ちません。これらの動機は薬剤師を目指す多くの人が持つ共通の想いであり、差別化を図ることができないのが問題です。

 

給与や待遇面ばかりを重視した内容

「安定した収入が得られるから」「福利厚生が充実しているから」という理由のみを志望動機とするのは適切ではありません。これらの条件面は確かに重要な要素ですが、志望動機の中心に据えると「仕事への情熱や使命感が感じられない」という印象を与えてしまいます。

特に「薬剤師は国家資格で安定している」「将来性がある職業だから」といった表現は、薬剤師という職業への理解の浅さを露呈することになります。採用担当者は、困難な状況でも職務を全うできる人材を求めているため、条件面のみに言及した志望動機では評価されにくいのです。

 

企業研究が不足している志望動機

「調剤薬局で働きたい」「病院薬剤師になりたい」という漠然とした志望動機も問題があります。なぜその企業なのか、その職場の特徴や理念をどう理解しているのかが明確でないと、「どこでも良いのではないか」という印象を与えてしまいます。

例えば、地域密着型の調剤薬局に応募する際に「最新の医療技術を学びたい」と述べたり、大学病院に応募する際に「アットホームな環境で働きたい」と述べたりするのは、企業研究不足を示す典型例です。応募先の特徴と志望動機が一致していないと、準備不足と判断されてしまいます。

 

使い回しが明らかな志望動機

複数の企業に同じ志望動機を使い回していることが明らかな内容も評価されません。「貴社の理念に共感しました」という表現だけで、具体的にどの理念のどの部分に共感したのかが示されていない場合、テンプレートを使用していることが見透かされてしまいます。

特に「貴社で成長したい」「やりがいを感じられそう」といった曖昧な表現は、どの企業にも当てはまる内容であり、個別性や本気度が伝わりません。採用担当者は、その企業だからこそ書けるオリジナルの志望動機を求めています。

>履歴書は使い回しても良い?|コピーがダメな理由や対策法を完全解説!

 

短すぎる志望動機

「薬に興味があるから」「化学が好きだから」といった一行程度の短すぎる志望動機も問題です。これらの理由だけでは、なぜ薬剤師を選んだのか、どのような薬剤師になりたいのかが全く伝わりません。

 

薬剤師の志望動機をさらにブラッシュアップ!添削などの効果的な方法

志望動機を書き上げた後は、第三者の視点で添削を行うことで、より説得力のある内容に仕上げることができます。自分では気づかない問題点を発見し、採用担当者により響く志望動機に改善していきましょう。

 

第三者による客観的な視点の重要性

自分で書いた志望動機は、どうしても主観的な判断になりがちです。第三者に読んでもらうことで、論理的な構成になっているか、伝わりやすい表現になっているかを客観的に評価してもらえます。特に薬剤師の専門知識を持たない人にも理解しやすい内容になっているかを確認することは重要です。

 

キャリアアドバイザーや転職エージェントの活用

転職エージェントのキャリアアドバイザーは、薬剤師の転職市場に精通しており、企業が求める人材像についても詳しく把握しています。彼らからの添削は、単なる文章チェックを超えて、戦略的なアドバイスも含んでいることが多く、非常に価値のあるフィードバックを得られます。

また、これまでに多数の薬剤師の転職をサポートしてきた経験から、どのような志望動機が実際に評価されているかという具体的な情報も提供してもらえます。業界特有の表現や専門用語の使い方についても適切なアドバイスを受けられるでしょう。

 

大学の就職支援センターの利用

薬学部出身者であれば、出身大学の就職支援センターやキャリアセンターを活用することも有効です。薬剤師の就職活動に関する豊富な知識とノウハウを持つ職員が在籍していることが多く、専門的な観点からのアドバイスを受けられます。

特に新卒での就職活動の場合は、同じ薬学部の先輩たちの成功例や失敗例も豊富に蓄積されているため、それらの事例を参考にした具体的な改善提案を受けることができます。

 

同業者や先輩薬剤師からの意見収集

現役の薬剤師や薬学部の先輩からの意見も非常に参考になります。実際の現場での経験に基づいた視点で、志望動機の内容が現実的かどうか、業界の実情に合っているかどうかを判断してもらえます。

また、実際に採用面接を受けた経験がある先輩からは、面接官がどのような点を重視していたか、どのような質問をされたかといった実践的な情報も得られます。これらの情報を基に志望動機を調整することで、より面接に適した内容に仕上げられます。

 

よくある質問

ここで、薬剤師の志望動機に関するよくある質問をご紹介します。

薬剤師の志望動機がない、思いつかない場合はどうする?

自己分析、企業研究を徹底しましょう。

志望動機が思いつかない方のほとんどがそれらを怠っています。

まずは企業のWebサイトをチェックするところからすると良いでしょう。

 

どんな志望動機が通りやすい?

応募理由が明確で、やる気も伝わり、どのように応募先に貢献できるかも明確な志望動機は受かりやすいでしょう。

 

薬剤師として調剤薬局はおすすめ?

調剤薬局勤務が好きかどうかは、実際に働いてみないと分からないというのが実際のところです。

人によっては非常に働きやすく、人によってはそうではないでしょう。

まずは実際に働いている人に話を聞くのも一つの手です。

 

まとめ

薬剤師の志望動機を書く際は、まず自己分析を通じて志望理由を明確にし、PREP法を用いて論理的に構成することが重要です。調剤薬局、病院、ドラッグストア、製薬会社など、それぞれの職場の特徴を理解し、具体的なエピソードを交えながら抽象的な表現を避けて記述しましょう。企業研究に基づいた内容にすることで説得力が増し、嘘や誇張のない誠実な志望動機が完成します。最後に添削を活用してブラッシュアップすることで、より効果的な志望動機に仕上げることができるでしょう。

 

 

監修者:島伸明

株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。