2025.06.06

電気工事士の志望動機の書き方と例文|未経験者と転職のポイントなど徹底解説!

「電気工事士の志望動機ってどう書けばいい?」

電気工事士として仕事探しをしている際、志望動機に関して悩むことがありますよね。

この記事では、採用担当者に響く電気工事士の志望動機の書き方を具体的な例文とともに詳しく解説します。

  • 電気工事士の仕事内容
  • 電気工事士の経験者と未経験者別の具体的な例文
  • 電気工事士の採用担当者に響く志望動機の作成のコツ

などなど、詳しく説明します。

電気工事士として仕事探しをしている場合、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

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電気工事士とは?

電気工事士とは、電気設備の設置や保守、点検を行う専門技術者のことです。

私たちの日常生活に欠かせない電気を安全に使用できるよう、建物内の配線工事や電気機器の取り付けなどを担当します。

電気工事士の需要は年々高まっており、住宅の新築・リフォーム、オフィスビルの建設、工場の設備更新など、あらゆる場面で電気工事士の技術が求められています。また、近年では太陽光発電システムの設置や電気自動車の充電設備工事など、新しい分野での活躍も期待されている職業です。

 

仕事内容をまず理解しよう

電気工事士の主な仕事内容は多岐にわたり、建物の種類や用途によって異なります。

住宅や施設内

住宅では、コンセントや照明器具の設置、分電盤の取り付け、エアコンの電気工事などを行います。商業施設や工場では、より大規模な電気設備の設計から施工、メンテナンスまでを担当することがあります。

作業内容

具体的な作業としては、電線の配線、配電盤の組み立て、電気機器の接続、電圧や電流の測定、故障箇所の特定と修理などがあります。また、工事前の現場調査や図面の作成、工事後の点検・試験も重要な業務の一部です。安全性を最優先に考えながら、正確で効率的な作業を行うことが求められます。

 

電気工事士に必要な資格は?

電気工事士として働くためには、国家資格である電気工事士免状の取得が必要です。

電気工事士資格には第一種電気工事士と第二種電気工事士の2つの種類があり、それぞれ扱える工事の範囲が異なります。

資格種別 工事可能範囲 主な対象建物
第二種電気工事士 一般用電気工作物(600V以下) 一般住宅、小規模店舗など
第一種電気工事士 自家用電気工作物(500kW未満)及び一般用電気工作物 工場、ビル、大型商業施設など

第二種電気工事士は比較的取得しやすく、多くの電気工事士がまず最初に目指す資格です。住宅の電気工事や小規模な商業施設の工事を行うことができ、電気工事業界への入門資格として位置づけられています。

第一種電気工事士はより高度な知識と技能が求められる資格で、大規模な電気設備の工事を行うことができます。キャリアアップや収入向上を目指す電気工事士の多くが取得を目指す上位資格です。

 

電気工事士は未経験、資格なしでもなれる?

就職は可能

電気工事士は未経験・資格なしでも就職することは可能です。多くの電気工事会社では人手不足が深刻な問題となっており、未経験者を積極的に採用している企業が増えています。特に建設業界全体で若手の人材確保が課題となっているため、やる気のある未経験者を歓迎する会社はあります。

ただし、未経験で就職する場合は、電気工事に対する強い興味や学習意欲を示すことが重要です。面接では、なぜ電気工事士を目指すのか、どのように成長していきたいかを具体的に伝えることで、採用担当者に好印象を与えることができるでしょう。

 

資格が無いと実務ができない

電気工事士の資格がない状態では、電気工事の実務作業を行うことができません。電気工事士法により、電気工事は電気工事士の資格を持つ者のみが従事できると定められているためです。

無資格者が行える業務は以下のような作業に限定されます。

作業内容 詳細
材料の運搬 電線、配管、器具などの運搬作業
清掃・整理 工事現場の清掃や道具の整理整頓
補助作業 有資格者の指示のもとでの簡単な補助業務
穴あけ作業 配線用の穴あけや配管用の穴あけ

このように、実際の電気工事に直接関わる作業は有資格者でなければ行えないため、キャリアアップや収入向上を目指すには資格取得が必須となります。

 

就職後に資格を取る旨を履歴書に書くべき

未経験・無資格で電気工事士を目指す場合は、履歴書や面接で資格取得への意欲を明確に示すことが重要です。志望動機欄に「入社後、第二種電気工事士の資格取得を目指し、将来的には第一種電気工事士の取得も視野に入れて技術を磨いていきたい」といった具体的な目標を記載しましょう。

>履歴書の志望動機の書き方完全解説|20種以上の職種別例文付き、書き出しのコツやNG例も

 

電気工事士の志望動機の書き方3つのポイント

電気工事士として就職や転職を成功させるためには、説得力のある志望動機を作成することが重要です。採用担当者に好印象を与える志望動機を書くために、以下の3つのポイントを押さえて準備しましょう。

 

①なぜ電気工事士になりたいのかを明確化|自己分析

志望動機の土台となるのは、なぜ電気工事士という職業を選んだのかという動機です。

まず、電気工事士に興味を持ったきっかけを振り返ってみてください。幼少期から機械や電子機器に興味があった、手に職をつけて安定した仕事に就きたいなど、様々な理由があるはずです。

次に、自分の性格や価値観と電気工事士の仕事がどう合致するかを考えてみましょう。細かい作業が得意、責任感が強い、チームワークを大切にする、技術を磨き続けたいという気持ちがあるなど、自分の特性と職業の特徴を結び付けることで説得力が増します。

また、電気工事士として将来どのような専門性を身につけたいか、どのような分野で活躍したいかも考えておきましょう。

>自己分析のやり方完全ガイド!簡単な8つの方法とメリットや注意点を解説

 

②その企業に入りたい理由を明確化|企業研究

「なぜ電気工事士になりたいのか」と同じくらい重要なのが、「なぜその会社で働きたいのか」という理由です。単に「電気工事の仕事がしたい」だけでは、他の会社でも良いということになってしまいます。その企業ならではの魅力や特徴を理解し、志望動機に盛り込むことが必要です。

企業研究では、まず会社の事業内容や取り扱う工事の種類を調べましょう。住宅電気工事を専門とする会社、商業施設や工場の電気設備を手がける会社、再生可能エネルギー関連の工事に力を入れている会社など、それぞれに特色があります。

>企業研究のやり方を完全解説!企業研究ノートを作る方法や就活・求職での情報収集のコツをご紹介

 

③入社後にどう貢献できるか

志望動機の最後の要素として、入社後にどのような貢献ができるかを具体的に示すことが重要です。企業は長期的に活躍してくれる人材を求めているため、将来のビジョンを明確に伝えることで採用担当者の期待を高めることができます。

未経験者の場合は、これまでの経験やスキルが電気工事士の仕事にどう活かせるかを考えてみましょう。建設業界での経験、製造業での技術系の仕事、接客業で培ったコミュニケーション能力など、一見関係なさそうな経験でも電気工事士の仕事に活かせる要素があります。

長期的な目標として、どのような電気工事士になりたいかも伝えると効果的です。現場のリーダーとして活躍したい、特定の分野のスペシャリストになりたい、将来的には独立を目指したいなど、明確なキャリアビジョンを持っていることを示しましょう。

>履歴書で志望動機がない、思いつかない?例文、書き方、対処法を徹底解説

 

未経験者の電気工事士の志望動機例文

電気工事士を目指す未経験者の方にとって、志望動機の作成は特に重要です。経験がない分、なぜこの職種を選んだのか、どのような熱意があるのかを明確に伝える必要があります。ここでは、未経験者が実際に使える志望動機の例文を2つご紹介します。

 

例文①

私が電気工事士を志望する理由は、人々の生活を支えるインフラ整備に携わりたいと強く思うからです。現在の事務職での経験を通じて、オフィスビルの電気設備の重要性を日々実感しており、停電時の業務への影響を目の当たりにしたことがきっかけでした。

貴社を志望した理由は、新人研修制度が充実しており、未経験者でも着実にスキルアップできる環境が整っていることです。また、貴社が手がけている大型商業施設や病院などの電気工事は、多くの人々の安全と快適な生活に直結する重要な仕事であり、やりがいを感じられると考えています。

現在、第二種電気工事士の資格取得に向けて勉強中であり、来年の試験での合格を目指しています。また、これまでの事務経験で培った責任感と丁寧な作業への姿勢を活かし、安全で確実な電気工事を行えるよう努力してまいります。将来的には第一種電気工事士の資格も取得し、より高度な電気工事にも対応できる技術者になりたいと考えています。

 

例文②

私が電気工事士を目指すきっかけとなったのは、実家のリフォーム工事に立ち会った際、電気工事士の方の専門的な技術と丁寧な仕事ぶりに感銘を受けたことです。電気は現代社会に欠かせないものでありながら、適切な工事がなされていないと大きな事故につながる可能性もある重要な分野だと知り、この分野で社会貢献したいと思うようになりました。

貴社を志望する理由は、住宅から工場まで幅広い分野の電気工事を手がけており、多様な経験を積めると考えたからです。特に、貴社が力を入れている太陽光発電システムの設置工事は、環境問題への取り組みとしても意義深く、時代のニーズに合った技術を身につけられる点に魅力を感じています。

現在は電気に関する基礎知識の習得に取り組んでおり、独学で電気工事士の試験勉強を進めています。前職の営業職で培ったコミュニケーション能力を活かし、お客様との信頼関係を築きながら、安心していただける電気工事を提供したいと考えています。また、常に新しい技術や法規に対応できるよう、継続的な学習も怠らず、一人前の電気工事士として成長していきたいと思います。

 

転職者の電気工事士の志望動機例文(経験者)

電気工事の経験を持つ転職者の場合、これまでの実務経験や技術スキルをアピールしながら、なぜその企業を選んだのかを明確に示すことが重要です。経験者ならではの専門知識や実績を具体的に記載し、新しい職場でどのように貢献できるかを伝えましょう。

 

例文①

私は電気工事士第二種の資格を取得し、これまで5年間、住宅の電気工事に従事してまいりました。主に新築戸建て住宅の配線工事や分電盤設置、照明器具の取り付けなどを担当し、年間約80件の工事を完了させてきました。特に、お客様との打ち合わせから施工完了まで一貫して対応することで、顧客満足度の向上に貢献してきました。

貴社を志望する理由は、産業用電気設備の分野にチャレンジしたいと考えているからです。貴社が手がけている工場や商業施設の電気工事は、住宅工事とは異なる高度な技術と知識が求められ、自身のスキルアップに繋がると確信しております。また、貴社の安全管理体制の充実ぶりと、従業員の技術向上を支援する研修制度に魅力を感じています。

入社後は、これまでの電気工事の基礎技術を活かしながら、産業用設備特有の技術を習得し、一日も早く戦力として貢献したいと考えております。将来的には電気工事士第一種の資格取得も目指し、より幅広い工事に対応できる技術者として成長していきたいと思います。

 

例文②

私は電気工事士として8年間の実務経験があり、電気工事士第一種の資格も保有しております。前職では主にビルやマンションの電気設備工事に携わり、受変電設備の設置や保守点検、非常用発電機の工事などを担当してきました。これまでに大型商業施設3件、オフィスビル10件以上の電気工事プロジェクトに参加し、現場責任者として工程管理や品質管理も経験いたしました。

転職を決意した理由は、より専門性の高い分野で技術を磨きたいと考えたからです。貴社が得意とする工場の生産設備や自動化システムの電気工事は、私がこれまで経験してきた分野とは異なる専門知識が必要で、新たな挑戦として非常に魅力的に感じております。また、貴社の技術革新への取り組みや、最新の電気設備技術を積極的に導入している姿勢に共感いたします。

入社後は、これまでの現場管理経験を活かしながら、工場設備特有の電気工事技術を習得し、チーム全体の技術力向上にも貢献したいと考えております。特に、安全管理の徹底と後輩技術者の指導にも力を入れ、貴社の更なる発展に寄与したいと思います。将来的には、電気工事施工管理技士の資格取得も目指し、より大規模なプロジェクトの管理を担当できるよう成長していきたいと考えております。

 

オンラインで電気工事士の志望動機を遥かに簡単に書く方法

ここまで電気工事士の志望動機をご紹介していますが、非常に書くのが大変だと思います。

そのため、現在はオンラインで履歴書を作れるウェブサイトやアプリがどんどん増えています。

その中でも特に人気のYagish履歴書があります。

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よくある質問

電気工事士に向いている人は?

まず手先が器用で細かい作業が得意な人が挙げられます。電気工事では配線作業や接続作業など、精密性が求められる作業が多いためです。

また、論理的思考力がある人も電気工事士に適しています。電気回路の仕組みを理解し、問題が発生した際に原因を特定して解決する能力が必要だからです。集中力が高く、長時間の作業に集中できることも重要な要素です。

 

電気工事士に向いていない人は?

まず、高所恐怖症の人は電気工事士として働くのが困難な場合があります。電柱や鉄塔での作業、建物の高層階での工事など、高所での作業が頻繁にあるためです。

極度に心配性で神経質な人も、電気工事の現場では苦労する可能性があります。適度な緊張感は安全のために必要ですが、過度な不安は作業効率を下げる要因となります。

 

電気工事士の年収は?

電気工事士の年収は、経験年数や保有資格、勤務先によって大きく異なります。以下の表で年収の目安をご紹介します。

経験年数 第二種電気工事士 第一種電気工事士
未経験~2年 250万円~350万円 300万円~400万円
3年~5年 350万円~450万円 400万円~500万円
6年~10年 450万円~550万円 500万円~650万円
10年以上 550万円~700万円 650万円~800万円

勤務先による違いも大きく、大手電気工事会社や公務員として働く場合は比較的高い年収が期待できます。一方、中小企業や個人事業主として働く場合は、実力や営業力によって収入が左右されます。

また、特殊な技能を身につけることで年収アップが可能です。

 

電気工事士の志望動機が思いつかない時は?

電気工事士の志望動機が思いつかない場合は、まず自分自身と電気工事士という職業について深く考えてみることが重要です。なぜ電気工事士を目指そうと思ったのか、その原点を振り返ってみましょう。

具体的な方法として、電気工事士の仕事が社会に与える影響について考えてみてください。私たちの生活に欠かせない電気インフラを支える仕事であり、停電時の復旧作業や新築建物への電気設備工事など、社会貢献性の高い職業です。

>履歴書で志望動機がない、思いつかない?例文、書き方、対処法を徹底解説

 

電気工事士に似た職業は?

電気工事士と似た職業はいくつかあります。まず、電気主任技術者が挙げられます。電気設備の保安監督を行う職業で、電気工事士よりも上位の資格とされています。電気工事士として経験を積んだ後のキャリアアップ先としても人気があります。

消防設備士も関連性の高い職業です。火災報知器やスプリンクラーなどの消防設備の工事や点検を行います。電気系統の知識も必要で、電気工事士の資格と合わせて取得する人も多くいます。

電気通信工事担任者は、電話やインターネットなどの通信設備の工事を行う職業です。電気工事士と同様に国家資格が必要で、技術的な専門性が求められます。近年のIT化に伴い需要が高まっている分野です。

設備管理者や建築設備士も似た職業として挙げられます。建物の電気設備を含む各種設備の管理や設計を行います。電気工事士としての実務経験が活かせる職業です。

また、電力会社の技術職も関連性があります。発電所や変電所の運転・保守を行う仕事で、電気に関する専門知識が必要です。電気工事士の資格や経験が評価される職場でもあります。

 

まとめ

電気工事士の志望動機は、なぜこの職業を選んだのか、なぜその企業なのか、入社後どう貢献できるかの3つのポイントを明確にすることが重要です。未経験者は資格取得への意欲と学習姿勢を、経験者は過去の実績と新しい環境での成長意欲をアピールしましょう。電気工事士は社会インフラを支える重要な仕事であり、安定した需要がある職業です。資格なしでも就職は可能ですが、実務には第二種電気工事士以上の資格が必要となるため、入社後の資格取得計画も志望動機に含めると効果的です。

 

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監修者:島伸明

株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。