2025.02.04
履歴書の趣味・特技欄の書き方|好印象を与える例文&NG例

「履歴書の趣味・特技欄、どう書けばいい?」
「空欄でもいい?」
履歴書を書いていると、このことに悩む人は多いのではないでしょうか?
実は趣味・特技欄は、あなたの人物像を伝える重要なアピールポイントです。
この記事では、
・履歴書の趣味・特技欄を書く目的や企業が見ているポイント
・好印象を与える書き方や具体的な例文
・書いてはいけないNG例
などなど、徹底的に解説します。
この記事を読めば、自己PRに繋がる効果的な趣味・特技の書き方が分かり、書類選考通過率アップに繋がります。
採用担当者に好印象を与え、面接に繋げるための書き方をマスターしましょう。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
▼オンライン履歴書作成・PDFダウンロードまで全て無料♪ヤギッシュ▼
履歴書の趣味・特技欄を書く目的
履歴書の趣味・特技欄は、単なる余白ではなく、あなたの人物像を伝える貴重なスペースです。
採用担当者は、履歴書全体を通して応募者のスキルや経験だけでなく、人となりや個性、仕事への適性を見極めようとしています。
趣味・特技欄は、まさにその「人となり」をアピールできる絶好の機会です。
効果的に活用することで、選考を通過する確率を高めることができます。
具体的には、趣味・特技欄には次の3つの目的があります。
自己PR
趣味・特技を通して、あなたの個性や強みを伝えることができます。例えば、粘り強さ、コミュニケーション能力、問題解決能力、リーダーシップ、協調性など、仕事に活かせる長所をアピールすることで、自己PRを補強できます。また、資格やスキルでは伝えきれない、あなたならではの魅力を伝えることも可能です。
面接の話題提供
趣味・特技は、面接官との会話のきっかけになりやすく、面接の緊張を和らげる効果も期待できます。面接官があなたの趣味・特技に興味を持つことで、会話が弾み、あなたの人物像をより深く理解してもらえる可能性が高まります。特に、応募職種と関連性の高い趣味・特技であれば、仕事への熱意を伝える絶好の機会となります。
企業文化との適合性を示す
企業は、自社の文化や社風に合う人材を求めています。趣味・特技を通して、あなたの価値観やライフスタイルを伝えることで、企業文化との適合性をアピールすることができます。例えば、チームワークを重視する企業であれば、団体競技の経験をアピールすることで、協調性のある人材であることを印象づけることができます。
目的 | 内容 |
---|---|
自己PR | 個性・強み、仕事に活かせる長所、資格やスキルでは伝えきれない魅力をアピール |
面接の話題提供 | 面接官との会話のきっかけ、緊張を和らげる、人物像を深く理解してもらう、仕事への熱意を伝える |
企業文化との適合性を示す | 価値観・ライフスタイル、企業文化との適合性をアピール |
これらの目的を達成するためには、ただ趣味・特技を羅列するだけでは不十分です。後述する「書き方のポイント」を参考に、戦略的に趣味・特技欄を活用しましょう。効果的な書き方をマスターすることで、あなた自身の魅力を最大限に伝え、採用担当者に好印象を与え、選考を有利に進めることができるでしょう。
好印象を与える履歴書の趣味・特技の例文・書き方
では早速、職種別に履歴書の趣味・特技の好印象を与える例文を紹介します。自分の状況に合わせて適宜修正して活用してください。
事務職向け
事務職では、正確性、几帳面さ、コミュニケーション能力などが求められます。趣味・特技を通して、これらの能力をアピールする例文を記載します。
趣味の例文
趣味 | アピールポイント | 履歴書用の例文 |
---|---|---|
読書 | 論理的思考力、情報収集力 | 趣味:読書(伊坂幸太郎の小説をよく読んでおります。多くの作品に触れることで情報収集力も身につくと感じています。) |
ヨガ | 集中力、ストレス耐性 | 趣味:ヨガ(ヨガを通して呼吸法を学び、集中力が向上し、精神的な安定を保つことができると感じています。ヨガの後は気分も非常にすっきりします。) |
お菓子作り | 正確性、計画性 | 趣味:お菓子作り(レシピ通りに正確に計量し、手順を踏んで作ることが楽しく、また良い気分転換になります。) |
編み物 | 手先の器用さ、集中力 | 趣味:編み物(細かい作業を根気強く続けることで、手先の器用さと集中力が養われると感じています。) |
ブログ運営 | 情報発信力、文章力、継続力 | 趣味:ブログ運営(旅行の体験を文章にして発信しています。) |
特技の例文
特技 | アピールポイント | 履歴書用の例文 |
---|---|---|
速読 | 情報処理能力、効率性 | 特技:速読(短時間で多くの情報を処理できるため、業務効率の向上に繋がっています。小説も速読しています。) |
タッチタイピング | 正確性、作業効率の向上 | 特技:タッチタイピング(キーボードを見ずにタイピングできるため、入力ミスが少なく、また非常に速くタイピングが可能です。) |
Microsoft Office(Word, Excel, PowerPoint)の高度な操作 | PCスキル、業務効率の向上 | 特技:Microsoft Office(Word, Excel, PowerPoint)の高度な操作(資料作成などを効率的に行うことができます。関数の利用もできます。) |
営業職向け
営業職では、コミュニケーション能力、行動力、交渉力などが求められます。趣味・特技を通して、これらの能力をアピールする例文を記載します。
趣味の例文
趣味 | アピールポイント | 履歴書用の例文 |
---|---|---|
旅行(国内外問わず) | 行動力、好奇心、コミュニケーション能力 | 趣味:旅行(これまで30都道府県、12カ国を訪れました。また、現地の人々との交流も楽しんでいます。) |
スポーツ(マラソン、サッカー、野球など) | 体力、精神力、協調性 | 趣味:野球(野球を通して体力と精神力が鍛えられます。小学校3年生の頃から続けており、現在も草野球チームに所属しています。) |
食べ歩き | コミュニケーション能力、情報収集力 | 趣味:食べ歩き(様々な飲食店を訪れる中で、店員さんや他のお客さんとのコミュニケーションするのが非常に良い気分転換になっています。) |
特技の例文
特技 | アピールポイント | 履歴書用の例文 |
---|---|---|
プレゼンテーション | 説明力、表現力、説得力 | 特技:プレゼンテーション(相手に分かりやすく説明し、納得させる能力が営業活動に生きていると感じています。) |
英会話 | コミュニケーション能力、グローバルな視点 | 特技:英会話(海外の顧客との商談など、グローバルなビジネスシーンで活躍できます。TOEICも900点を取得しました。) |
人の名前を覚えること | コミュニケーション能力、記憶力 | 特技:人の名前を覚えること(顧客の名前を覚えることが非常に得意です。) |
ITエンジニア向け
ITエンジニアでは、論理的思考力、問題解決能力、学習意欲などが求められます。趣味・特技を通して、これらの能力をアピールする例文を記載します。
趣味の例文
趣味 | アピールポイント | 履歴書用の例文 |
---|---|---|
PCゲーム | 情報収集力、問題解決能力、集中力 | 趣味:PCゲーム(ゲームの攻略情報を収集することやクリアする時の達成感を楽しんでいます。特にRPGや協力型ゲームをプレーしています。) |
電子工作 | 実践的な技術力、問題解決能力 | 趣味:電子工作(PCを自作したり家族のデバイスを直してりしています。) |
特技の例文
特技 | アピールポイント | 履歴書用の例文 |
---|---|---|
ネットワーク構築 | 専門知識、技術力 | 特技:ネットワーク構築(プリンターやその他、社内のネットワーク構築を特技としております。) |
英語での技術文献の読解 | 情報収集力、語学力 | 特技:英語での技術文献の読解(最新の技術情報は英語で書かれていることが多いため、英語の読解が役に立っています。) |
>[全10種]履歴書無料テンプレートPDFダウンロード!スマホ・PCで作成可能
履歴書の趣味・特技欄で企業が見ているポイント
履歴書の趣味・特技欄は、単なる記入欄ではなく、あなたの人物像を伝える重要なアピールポイントです。企業は、この欄を通して、あなたを採用した場合に会社にとってどのようなメリットがあるのか、他の応募者と比較してどのような強みを持っているのか、企業文化にマッチする人材なのかを見極めようとしています。具体的には、以下のポイントを踏まえて、趣味・特技欄をチェックしています。
人物像の把握
趣味・特技を通して、あなたの個性や価値観、ライフスタイル、行動特性などを把握しようとします。例えば、「読書」という趣味からは、知的好奇心や学習意欲、「マラソン」からは、継続力や体力、「映画鑑賞」からは、感受性や感性などが読み取れます。これらの情報は、面接時の話題の糸口にもなります。
仕事への適性の判断
趣味・特技と応募職種との関連性から、仕事への適性や潜在能力を判断します。例えば、営業職への応募で「社交ダンス」を趣味としていれば、コミュニケーション能力の高さが推測されます。また、経理職への応募で「囲碁」を趣味としていれば、論理的思考力や集中力の高さが期待できます。特技として「プログラミング」や「Webデザイン」を挙げれば、ITエンジニアとしての専門性をアピールできます。
企業文化との適合性
企業は、自社の文化や価値観に合う人材を求めています。趣味・特技を通して、あなたが企業文化に馴染めるか、チームワークを築けるか、社風に合う人物かどうかを判断します。例えば、活発な社風の企業であれば、「登山」や「サッカー」といったアクティブな趣味を持つ人材は好印象を与えます。また、協調性を重視する企業であれば、「合唱」や「ボランティア活動」といったチームワークを必要とする趣味・特技はプラスに評価されます。
ストレス耐性や持続力の確認
趣味・特技を継続している期間や、打ち込んでいる度合いから、あなたのストレス耐性や持続力、熱意などを判断します。特に、長期間にわたって一つのことに取り組んでいる場合は、忍耐力や責任感の強さをアピールできます。例えば、「10年間ピアノを続けている」と書けば、継続力や努力を惜しまない姿勢が伝わるでしょう。
コミュニケーション能力の評価
趣味・特技欄の内容によっては、コミュニケーション能力を評価する材料にもなります。例えば、「英会話」や「旅行」といった趣味は、異文化理解力やコミュニケーション能力の高さを示唆します。また、「落語鑑賞」や「手品」といった趣味は、ユーモアやプレゼンテーション能力をアピールできる可能性があります。面接でこれらの趣味・特技について質問されることも想定し、具体的なエピソードを準備しておくと効果的です。
自己PRの補助
趣味・特技欄は、自己PRを補足する役割も果たします。志望動機や自己PRでアピールした内容と関連する趣味・特技を記載することで、あなたの強みや個性をより深く理解してもらうことができます。例えば、企画職を志望し、「新しいアイデアを考えることが好き」と自己PRした場合、「作曲」や「料理」といった創作系の趣味を併記することで、創造性や発想力の豊かさを強調できます。
企業が見ているポイント | 確認できる要素 | 例 |
---|---|---|
人物像の把握 | 個性・価値観・ライフスタイル | 読書、映画鑑賞、旅行 |
仕事への適性の判断 | 能力・潜在能力・専門性 | プログラミング、デザイン、語学 |
企業文化との適合性 | 協調性・チームワーク・適応力 | スポーツ、ボランティア、音楽 |
ストレス耐性や持続力の確認 | 継続力・忍耐力・責任感 | 楽器演奏、武道、コレクション |
コミュニケーション能力の評価 | 表現力・社交性・異文化理解力 | 英会話、旅行、ダンス |
自己PRの補助 | 強み・個性の裏付け | 創作活動、手芸、料理 |
>履歴書作成はパソコンと手書きどっちがいい?PCの簡単な方法や無料テンプレート、メリットを解説
履歴書の趣味・特技の書き方
履歴書の趣味・特技欄は、あなたの人となりや個性、仕事への適性などを企業に伝える貴重な場です。効果的にアピールすることで、選考を通過する可能性を高めることができます。ここでは、趣味と特技それぞれの書き方について詳しく解説します。
趣味の書き方
趣味は、あなたのプライベートな一面を伝えるものです。仕事とは直接関係なくても、あなたの個性や価値観を伝えることができます。採用担当者は、趣味を通してあなたのストレス解消法や生活スタイル、人間性などを推察します。そのため、単に趣味を羅列するだけでなく、具体的な内容やエピソードを添えることで、より人間味あふれるアピールができます。
趣味を書く際の注意点
- 具体的に書く:例:「読書」ではなく「歴史小説を読むこと」「推理小説を読むこと」のように具体的に書きましょう。さらに、「年間100冊以上読んでいます」「歴史小説を読むことで、時代背景や人物の心理描写を学ぶことを楽しんでいます」のように、具体的なエピソードを加えると効果的です。
- 多すぎる趣味は避ける:多くの趣味を羅列すると、一つひとつの内容が薄くなってしまいます。3つ程度に絞り、それぞれの内容を掘り下げて書きましょう。
- 応募職種との関連性を意識する:応募職種と関連する趣味があれば、積極的にアピールしましょう。例えば、営業職であれば「旅行」や「人と話すこと」、経理職であれば「数字パズル」などが挙げられます。関連性を示すことで、仕事への熱意を伝えることができます。
特技の書き方
特技は、あなたが仕事で活かせる能力やスキルを伝えるものです。趣味とは異なり、仕事への適性を直接的にアピールできるため、採用担当者は特に注目しています。特技を書く際には、具体的な成果やレベルを記載することで、信憑性を高めることができます。また、資格やスキルを証明できる場合は、その旨も記載しましょう。
特技を書く際の注意点
- 仕事に活かせる特技を書く:応募職種に関連する特技を優先的に書きましょう。例えば、ITエンジニアであれば「プログラミング(Java、Pythonなど)」、営業職であれば「プレゼンテーション」「交渉力」などが効果的です。
- 具体的なレベルや成果を記載する:例:「英会話」ではなく「TOEIC 800点」「英語で日常会話が可能」のように、具体的なレベルを記載しましょう。また、「プログラミング」であれば「開発したアプリのダウンロード数1万件」のように、具体的な成果を記載すると、より説得力が増します。
- 資格があれば記載する:特技に関連する資格があれば、必ず記載しましょう。資格名は正式名称で書き、取得年月も併記します。
項目 | 良い例 | 悪い例 |
---|---|---|
趣味 | 歴史小説を読むこと(年間100冊以上読んでおり、特に幕末維新の時代背景や人物の心理描写を学ぶことを楽しんでいます。) | 読書 |
特技 | 英会話(TOEIC 800点、英語で日常会話が可能です。海外旅行で培ったコミュニケーション能力を活かし、グローバルなビジネスシーンでも活躍したいと考えています。) | 英会話 |
上記のように、趣味と特技はそれぞれ異なるポイントを意識して書く必要があります。自分の強みを効果的にアピールし、選考を有利に進めましょう。表を活用することで、より分かりやすく整理して伝えることができます。
>【例文付き】履歴書の志望動機の書き方・基本を完全解説!未経験や新卒、転職向けのコツ
履歴書の趣味・特技欄に書く際の注意点
履歴書の趣味・特技欄は、あなたの人となりや仕事への適性を知るための重要な情報源となります。効果的にアピールするためには、下記の注意点を守りましょう。
趣味・特技は嘘を書かない
嘘の趣味・特技を書いてしまうと、面接で詳細を聞かれた際に困ってしまい、矛盾が生じる可能性があります。最悪の場合、内定取り消しにも繋がりかねません。必ず、実際に自分が行っている趣味や、自信を持って特技と言えることを書きましょう。面接官は、あなたの人物像を理解するために趣味・特技欄を見ているため、正直に書くことが大切です。
応募職種との関連性を意識する
趣味・特技は、応募職種との関連性を意識して書くことが重要です。例えば、営業職を志望する場合、「コミュニケーション能力を高めるために、積極的に地域活動に参加しています。」といった趣味や、「プレゼンテーションスキル向上のため、ボランティアで発表の機会を設けています。」といった特技を記載することで、仕事への熱意や適性をアピールできます。応募企業の事業内容や求める人物像を事前に調べて、関連性の高い趣味・特技を選びましょう。
職種 | 関連性の高い趣味・特技の例 |
---|---|
営業職 | 社交ダンス、旅行、語学学習、プレゼンテーション、コミュニケーション |
事務職 | データ入力、タイピング、ファイリング、整理整頓、読書、語学学習 |
ITエンジニア | プログラミング、Webデザイン、PC自作、ゲーム開発、情報収集、問題解決 |
具体的に書く
趣味・特技は具体的に書くことで、面接官の理解を深め、より効果的にアピールできます。「読書」と書くよりも、「ビジネス書を中心に月5冊程度読書し、常に新しい知識の習得に努めています。」、「映画鑑賞」と書くよりも、「年間100本以上の映画を鑑賞し、特に邦画が好きです。最近は黒澤明監督の作品に感銘を受けています。」のように、具体的な内容や頻度、具体的な作品名などを加えることで、より深い人物像を伝えることができます。数字を用いることで、説得力も増します。
ネガティブな印象を与えない
趣味・特技は、ネガティブな印象を与えないように注意が必要です。ギャンブルや過度な飲酒など、社会的に問題視されるような趣味は避けるべきです。また、「特技なし」と書くことは、自己PRの機会を逃すだけでなく、ネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。何かしら書くようにしましょう。どうしても思いつかない場合は、仕事に役立つスキルを新たに習得し、それを記載するのも良いでしょう。例えば、タイピングや表計算ソフトのスキルなどは、多くの職種で役立ちます。
また、趣味・特技の内容だけでなく、表現方法にも気を配りましょう。「完璧主義」や「負けず嫌い」といった言葉は、短所として捉えられる可能性があります。これらの特性を表現する場合は、「業務に対しては常に高いクオリティを追求しています。」や「目標達成のためには粘り強く努力することができます。」といったように、ポジティブな表現に言い換えることが重要です。常に、企業が求める人物像を意識し、自己PRに繋がるように心がけましょう。
>【2025年最新】履歴書・職務経歴書をYagishアプリで無料作成!使い方、活用方法と注意点【スマホ・パソコン対応】
履歴書に趣味・特技欄が無い場合
最近は特にですが、履歴書によっては、趣味・特技欄が設けられていない場合があります。その場合、どのように趣味・特技をアピールすれば良いのでしょうか。ここでは、趣味・特技欄がない履歴書への対処法を解説します。
志望動機・特技・アピールポイント欄などに書く
趣味・特技欄がない場合、多くの履歴書には「志望動機」、「自己PR」や「特技・アピールポイント」といった欄があります。これらの欄を有効活用して、趣味・特技を効果的にアピールしましょう。
>履歴書フォーマット・テンプレートで簡単作成!無料PDFダウンロード・状況別形式での書き方
志望動機欄でのアピール方法
志望動機欄では、応募企業の事業内容や仕事内容と関連付けた趣味・特技をアピールするのが効果的です。例えば、営業職を志望する場合、「趣味のマラソンで培った粘り強さを活かして、営業目標の達成に貢献したい」といったように、趣味と仕事への意欲を結びつけることで、企業への熱意を効果的に伝えられます。
自己PR欄でのアピール方法
自己PR欄では、自身の強みや個性をアピールする場として、趣味・特技を効果的に活用できます。例えば、「特技のプログラミングで開発したアプリがコンテストで受賞した経験を活かし、貴社のシステム開発に貢献したい」といったように、具体的な成果や実績を交えてアピールすることで、自身の能力をより強く印象付けられます。また、趣味を通して得られた経験やスキル、例えば「茶道を通して培った礼儀作法を活かし、お客様対応に尽力したい」なども効果的にアピールできます。
特技・アピールポイント欄でのアピール方法
特技・アピールポイント欄がある場合は、まさに趣味・特技をアピールする絶好の機会です。応募職種に関連する特技はもちろん、一見関連性が低いように見える特技でも、仕事に活かせる点を具体的に説明することで、企業の興味を引くことができます。例えば、事務職を志望する場合、「特技の速読で培った情報処理能力を活かし、業務効率の向上に貢献したい」といったように、特技と仕事への繋がりを明確に示すことが重要です。
面接で伝える
履歴書に趣味・特技欄がなくても、面接で聞かれた際に趣味・特技について話す機会はあります。「何か趣味はありますか?」「特技はありますか?」といった質問に対して、簡潔かつ具体的に答える準備をしておきましょう。面接官の反応を見ながら、仕事に関連するエピソードなどを交えて話すことで、自己PRに繋げられます。ただし、面接の時間が限られていることを意識し、長々と話さないように注意しましょう。
履歴書に趣味・特技欄がない場合でも、上記の方法で効果的にアピールすることで、企業に自身の魅力を伝えることができます。それぞれの欄の特性を理解し、適切な方法で趣味・特技をアピールしましょう。
履歴書の趣味・特技欄のNG例
履歴書の趣味・特技欄は、自己PRの場として有効活用できますが、書き方を間違えるとマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。ここでは、趣味・特技欄で避けるべきNG例を具体的に紹介します。
抽象的な表現
「読書」「音楽鑑賞」「映画鑑賞」など、具体性のない抽象的な表現は避けるべきです。どんなジャンルの本を読むのか、どんな音楽を聴くのか、どんな映画を好むのかなど、具体的に書くことで、あなたの人物像がより鮮明に伝わり、面接官との会話の糸口にもなります。「ミステリー小説を読む」「クラシック音楽を聴く」「時代劇映画を鑑賞する」のように具体的に記述しましょう。
ネガティブな印象を与える表現
「ギャンブル」「パチンコ」など、ネガティブな印象を与えかねない趣味は避けるべきです。また、「ゲーム」や「ネットサーフィン」なども、時間を浪費するイメージを与えかねないので、応募先企業の社風によっては避けた方が無難です。どうしても書く場合は、「1日30分までのゲーム」のように、時間を区切って書くなど工夫しましょう。さらに、「ゴシップ記事を読む」といったネガティブな行動や、「お酒を飲む」といった健康面での不安を与えるような趣味も避けた方が良いでしょう。ネガティブな印象を与えない趣味・特技を選ぶことが重要です。
応募職種との関連性がない趣味・特技
応募職種との関連性がない趣味・特技は、企業にとってあまり意味を持ちません。例えば、経理職に応募しているのに、趣味が「サッカー」や特技が「マラソン」では、仕事への熱意が伝わりにくくなってしまいます。応募職種に関連する趣味・特技があれば、積極的にアピールしましょう。関連性が薄い場合でも、仕事に活かせる要素があれば、その点を具体的に説明することで、プラスの印象を与えることができます。
嘘の趣味・特技
嘘の趣味・特技を書くことは絶対に避けましょう。面接で質問された際に、答えられないだけでなく、信頼を失うことにもつながります。自分自身をよく理解し、正直に書くことが大切です。面接官は、あなたの人物像や仕事への適性を見極めようとしているため、嘘をつくことは逆効果です。
>履歴書をコンビニや家で印刷|プリンターの用紙サイズや簡単印刷方法を解説!
まとめ
この記事では、履歴書の趣味・特技欄の効果的な書き方について解説しました。趣味・特技欄は、あなたの人物像をアピールする貴重な場です。企業は、応募者の個性や仕事への適性を見極めるために、この欄をチェックしています。そのため、単に趣味・特技を羅列するのではなく、企業が見ているポイントを意識して書くことが重要です。
好印象を与えるためには、応募職種との関連性を意識し、具体的に記述しましょう。例えば、事務職であれば正確性や几帳面さをアピールできる趣味・特技、営業職であればコミュニケーション能力の高さを示す趣味・特技を挙げると効果的です。ITエンジニアであれば、プログラミングやパソコンに関する趣味・特技が好ましいでしょう。嘘を書いたり、ネガティブな印象を与える表現は避け、面接で質問された際に答えられるように準備しておきましょう。
趣味・特技欄がない場合は、志望動機や自己PR欄でアピールすることも可能です。限られたスペースで効果的に自己PRするためにも、この記事で紹介したポイントを参考に、あなた自身の魅力を最大限に伝えられるよう工夫してみてください。
オンライン無料履歴書テンプレート
履歴書作成の関連記事
>【例文】履歴書基本情報の正しい書き方|日付、住所、電話番号、名前、メールアドレスなど
>【例文付き】履歴書の志望動機の書き方・基本を完全解説!未経験や新卒、転職向けのコツ
>履歴書の証明写真完全マニュアル|撮り方のコツやサイズ、服装、印象アップの基本やNGポイントも
>履歴書のメールでの送り方・書き方を例文とともに完全解説|マナーや注意点、添付での送付方法
>履歴書の運転免許や資格欄の正しい書き方・基本ルール押さえたい重要点
職務経歴書の関連記事
・職務経歴書と履歴書は両方作成が必要?違いや書き方を完全解説|無料テンプレート付き
・職務経歴書テンプレート・フォーマットでオンライン作成|職種別の無料PDFダウンロード・保存

島伸明
株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。