2025.05.23
【新卒向け】就活面接における自己紹介を例文付きで徹底解説

「自己紹介って苦手…」
「どこまで話せばいいのかわからない」
面接、特に新卒の方にとっては非常に大きな試練でしょう。そして特に悩みがちなのが、「自己紹介」だと思います。
そこで今回は
- 自己紹介のコツ
- 自己紹介でやっていはいけないこと
- タイプ別での例文紹介
以上の項目を徹底解説いたします。これを読めば、面接官を前にしても堂々と自己紹介できるでしょう。
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新卒面接|自己紹介を聞く理由と目的
就活の面接で最初に聞かれることが多い「自己紹介」。多くの新卒学生は「どうして面接で自己紹介を求められるのだろう」と疑問に思うかもしれません。
そこで、企業が新卒面接で自己紹介を聞く本当の理由と目的について詳しく解説します。
アイスブレイクとしての効果
面接の最初に自己紹介を求める最も基本的な理由は「アイスブレイク」です。
アイスブレイクとは、初対面の人との会議、商談の場など、緊張感のある場を和ませるためのコミュニケーション方法のこと。
面接は就活生にとって緊張する場面です。特に新卒の学生にとって、企業の面接官と対面することは非常に緊張する経験でしょう。
自己紹介という比較的答えやすい質問から始めることで、あなたの緊張をほぐし、リラックスした状態で本題の質問に移れるようにする配慮があります。
コミュニケーション力の見極め
就職後、どんな職種であっても必要になるのが「コミュニケーション能力」です。特に新卒採用では、専門スキルよりも基本的な素養として、自分の考えを分かりやすく伝える力が重視されます。
自己紹介を通じて面接官は、以下のような点に注目しています
- 簡潔に要点をまとめる能力
- 聞き手を意識した話し方ができるか
- 適切な言葉遣いと敬語の使い方
- 声の大きさや明瞭さ
- 表情や姿勢などの非言語コミュニケーション
これらの要素は、入社後のビジネスシーンで必要とされる基本的なコミュニケーション能力を反映しています。
後の質問への布石としての役割
面接官が自己紹介を求める実務的な理由として、「後の質問への布石」という側面もあります。あなたの自己紹介の内容から、面接官は興味を持ったポイントについて掘り下げて質問することができます。
例えば、あなたが自己紹介で「大学のゼミでマーケティングを研究していました」と話せば、面接官は「どのような研究をしていたのか」「その研究から学んだことは何か」といった質問に自然に展開できます。
つまり自己紹介は、面接の流れをスムーズにし、より具体的で深い会話へと発展させるための重要な土台となるのです。
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自己紹介と自己PRの違いを正しく理解しよう
就活において、「自己紹介」と「自己PR」という言葉はよく混同されがちです。この違いを理解していないと、面接官から「質問に答えていない」という印象を与えてしまうこともあるため、しっかりと区別して準備しましょう。
自己紹介:基本情報+人柄の伝達
自己紹介は、あなたという人物の基本的な情報と人となりを伝えるためのものです。
自己紹介に含めるべき基本的な要素としては、氏名、所属(大学・学部・学科)、簡単な経歴や興味・関心のある分野などが挙げられます。こ
例えば「〇〇大学経済学部の山田と申します。大学では金融理論を専攻し、ゼミではデジタル通貨について研究しています。学業の傍ら、カフェでのアルバイトを3年間続けており、お客様とのコミュニケーションを大切にしてきました」といった内容です。
自己PR:強み・実績をアピール
一方、自己PRは「あなたの強み」や「企業にとって価値ある人材である理由」を具体的にアピールするものです。単なる経歴や事実の列挙ではなく、あなたの能力や特性が企業にどう貢献できるかを説得力をもって伝える必要があります。
自己PRは通常2〜3分程度かけて、根拠やエピソードを交えながら説得力のある内容にする必要があります。結論(強み)→理由・根拠→具体例→志望企業での活かし方という流れで構成すると伝わりやすくなります。
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新卒面接|自己紹介の基本3ステップ
新卒面接における自己紹介は、面接官に最初の印象を与える重要な瞬間です。ここでは、面接で好印象を残すための自己紹介の基本3ステップをご紹介します。
1. あいさつと名前・学校名
自己紹介の第一歩は、明るくはっきりとしたあいさつから始めましょう。この最初の数秒で面接官に与える印象が大きく変わります。
「はじめまして。○○大学△△学部の山田太郎と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。」
このように、まずは基本情報をシンプルに伝えることが重要です。声の大きさや明るさ、姿勢なども意識しましょう。緊張していても、できるだけ自然に笑顔で話すことを心がけてください。
2.ガクチカや趣味・特技で人柄を示す
基本情報を伝えた後は、自分の人柄や価値観が伝わるエピソードを簡潔に紹介します。学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)や趣味・特技など、あなたの個性が伝わるポイントを選びましょう。
「大学では経営学を専攻し、特にマーケティング理論に興味を持って学んでいます。また、学生団体でイベント企画を担当し、昨年は100名規模の講演会を成功させました。この経験から、チームでの協働力と目標達成に向けた粘り強さを身につけました。」
ここでのポイントは、単なる事実の羅列ではなく、そのエピソードから何を学び、どのような能力や価値観を身につけたかを伝えることです。
3. 面接への意気込み・熱意を添える
自己紹介の締めくくりには、面接や入社への意気込みを伝えましょう。ここで志望動機の詳細まで話す必要はありませんが、なぜこの企業に興味を持ったのかを簡潔に伝えると良いでしょう。
「御社の○○事業に大変興味を持っており、学生時代に培った企画力と行動力を活かして貢献したいと考えています。本日はぜひ、御社についてより深く理解する機会にしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。」
この最後の一言で、あなたの熱意と入社への意欲を伝えることができます。
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面接官に好印象を与える自己紹介のコツ
面接の第一印象を決める自己紹介は、その後の面接全体の流れにも大きく影響します。ここでは、新卒面接で面接官の心をつかむ自己紹介のコツを詳しく解説します。
1分以内に簡潔にまとめる
面接における自己紹介の理想的な時間は30秒〜1分程度です。長すぎる自己紹介は面接官の集中力を奪い、短すぎると情報不足になりかねません。
限られた時間内で自分をアピールするためには、事前に何を伝えるべきか整理しておくことが重要です。その際は前章で述べた3ステップを意識しましょう。
丸暗記せず自然な話し方を意識
自己紹介を完全に暗記してしまうと、機械的で硬い印象を与えてしまいます。キーワードや伝えたいポイントを覚えておき、あとは自然な流れで話すことを心がけましょう。
緊張するのは当然ですが、深呼吸をして落ち着いて話すよう意識すると良いでしょう。練習の際は友人や家族の前で話してみたり、スマートフォンで録画して自分の話し方をチェックしたりすることをおすすめします。
明るい表情・適切な視線・丁寧な言葉遣い
自己紹介の内容だけでなく、表情や視線、態度も重要な要素です。明るく自信に満ちた表情は、コミュニケーション能力やポジティブな人柄をアピールすることにつながります。
視線については、面接官の目を見て話すことが基本です。ずっと一点を見つめたり、視線を泳がせたりするのは避けたほうが良いです。
言葉遣いは「です・ます調」の丁寧な表現を使い、業界用語や専門用語は適切に使用しましょう。
自己紹介でやってはいけないNGポイント
新卒の就活面接では、最初の自己紹介で印象が大きく左右されます。しここでは、面接官の評価を下げてしまう自己紹介のNGポイントを紹介します。
複数の話題を詰め込みすぎる
自己紹介の時間は限られています。アピールしたい気持ちから、学生時代の様々な経験や資格、趣味などを全て詰め込もうとする就活生が多いのですが、これは逆効果です。
面接官は多くの情報を一度に処理することができず、結果として何も印象に残らない自己紹介になってしまいます。
ダラダラと長く話す
面接の場では、時間管理も重要なスキルとして評価されます。自己紹介が長すぎると、以下のようなマイナス印象を与えてしまいます
- 要点をまとめる能力が低い
- 相手の時間を考慮できない
- 自分本位な姿勢がある
特に複数人での集団面接の場合、一人が長く話すことで他の就活生の時間を奪うことになり、さらに悪印象を与えかねません。
表現が曖昧・伝わりにくい話し方
自己紹介で印象を左右するのは、内容だけでなく話し方も重要で、曖昧な表現や伝わりにくい話し方は避けるべきです
「〜など」「〜的な」といった具体性に欠ける表現が多い話し方は、自分自身の経験や考えに自信がないという印象を与えてしまいます。ま
た、「えーと」「あのー」などの無駄な言葉(フィラー)が多い話し方も、準備不足や緊張が強すぎることを表してしまいます。
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面接で使える自己紹介の例文7選
新卒面接での自己紹介は、面接官に最初の印象を与える重要な要素です。ここでは、あなたの強みや個性を効果的にアピールできる自己紹介の例文を7つご紹介します。
リーダーシップをアピール
「はじめまして。○○大学△△学部の山田太郎と申します。私は大学では体育会バスケットボール部に所属し、主将を務めてまいりました。20名のチームを率いる中で、メンバー一人ひとりの強みを活かした練習メニューを考案し、4年ぶりの地区大会優勝に導くことができました。この経験で培ったリーダーシップと組織マネジメント力を貴社でも活かして成長していきたいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
この例文のポイントは、具体的な結果(地区大会優勝)と、その過程で発揮した能力(リーダーシップ)を明確に示している点です。
協調性をアピール
「はじめまして。○○大学△△学部の佐藤花子と申します。私は大学では地域活性化プロジェクトに参加し、様々なバックグラウンドを持つメンバー10名とともに地元商店街の活性化に取り組んできました。意見の相違があっても互いを尊重する姿勢を大切にし、全員の意見を取り入れた企画を成功させることができました。この経験から培った協調性とコミュニケーション能力を活かし、チームの一員として貴社に貢献したいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
この例文では、チームでの活動経験を通じて協調性を発揮した具体例を挙げています。単に「協調性があります」と言うのではなく、実際の活動内容と共に伝えることで説得力が増します。
チャレンジ精神をアピール
「はじめまして。○○大学△△学部の田中健太と申します。大学在学中、全く経験のなかったプログラミングに挑戦し、6ヶ月間で独学でアプリ開発の基礎を身につけ、学内コンテストで入賞することができました。新しいことに挑戦する過程では多くの困難がありましたが、粘り強く取り組むことで乗り越えてきました。このチャレンジ精神と学習意欲の高さを貴社でも発揮し、IT業界の最前線で活躍したいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
未経験の分野に挑戦し、短期間で成果を出した経験を紹介することで、学習意欲の高さとチャレンジ精神をアピールしています。
アルバイトの経験をアピール
「はじめまして。○○大学△△学部の鈴木明子と申します。私は大学3年間、家電量販店でアルバイトとして接客業務に携わってきました。多様なお客様のニーズを素早く把握し、適切な商品を提案することで、月間MVPを2回受賞することができました。特に、専門知識をわかりやすく説明する力には自信があります。この経験で培った顧客志向の姿勢と提案力を貴社の営業職で発揮し、お客様と会社の架け橋となりたいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
アルバイト経験であっても、そこで得た具体的なスキルや成果を示すことで、職務適性をアピールできます。
サークルやボランティア活動の経験をアピール
「はじめまして。○○大学△△学部の高橋和也と申します。大学では国際交流サークルに所属し、留学生のサポートや国際交流イベントの企画運営に取り組んできました。特に年2回の文化交流フェスティバルでは実行委員長を務め、300名を超える参加者を集めるイベントを成功させました。異文化を持つ人々との協働経験と企画力を活かし、グローバルに展開する貴社で新たな価値創造に貢献したいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
この例文では、リーダーシップを発揮した具体的なエピソードと規模感(300名超のイベント)を示すことで、実行力と責任感をアピールしています。
学力をアピール
「はじめまして。○○大学△△学部の中村智子と申します。私は経済学を専攻し、特に金融工学に関心を持って研究を進めてきました。学業ではGPA3.8を維持し、卒業論文では「■■■■」というテーマで研究し、学部長賞を受賞しました。論理的思考力と分析力を活かし、貴社のリサーチ部門で新たな市場動向の分析に貢献したいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
学業成績や研究内容をアピールする場合は、単なる成績の羅列ではなく、どのような分野に興味を持ち、どんな成果を出したかを具体的に伝えることが重要です。
スキルや資格をアピール
「はじめまして。○○大学△△学部の伊藤直樹と申します。私は在学中にTOEIC 850点、簿記2級、ITパスポートの資格を取得し、英語力と基礎的なビジネス・PCスキルの習得に努めてきました。また、独学でデータ分析のスキルを身につけ、Pythonを用いた統計分析の基礎を習得しています。これらのスキルと資格を活かし、貴社の海外展開プロジェクトにおいて、データに基づいた提案ができる人材として貢献したいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
資格やスキルをアピールする際は、単に「持っている」だけでなく、それをどのように習得し、企業でどう活かせるかまで言及することが効果的です。
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よくある質問
面接官から「簡単に自己紹介してください」と言われた場合はどうすればいいですか?
「簡単に」と言われた場合は、より短く、より要点を絞った自己紹介を求められています。この場合は30秒程度を目安に、名前・所属・学部学科、そして自分を表す最も重要なエピソードや特徴を1つだけ伝えるようにしましょう。
例えば「○○大学△△学部の山田太郎です。大学ではマーケティングを専攻し、特にデジタルマーケティングに興味を持って研究していました。よろしくお願いいたします」といった具合です。
緊張して自己紹介がうまくできなかった場合の対処法は?
緊張して言葉につまったり、準備した内容を忘れたりすることは誰にでもあります。そのような場合は、一度深呼吸をして落ち着くことが大切です。
無理に思い出そうとするよりも「申し訳ありません、少し緊張していますが、続けさせていただきます」と正直に伝えて構いません。
また、事前にメモを用意しておき、面接官に「メモを見ても良いですか?」と確認してから参照するという方法もあります。
オンライン面接での自己紹介で気をつけるべきポイントはありますか?
オンライン面接での自己紹介では、対面面接と比較していくつか追加で注意すべきポイントがあります。
- カメラ目線を意識する
- 通信環境による遅延を考慮して、やや普段より明瞭にゆっくり話す
- 万が一接続が切れた場合の対策として、電話番号を事前に伝えておく
できることなら、照明や背景などにも気を配っておくと、より好印象を与えられるでしょう。
オンライン面接マナー完全ガイド!基本を抑えるだけで好印象と内定を掴む!
まとめ
新卒面接における自己紹介は、第一印象を決める重要な要素です。面接官は自己紹介を通して、あなたのコミュニケーション能力や人柄を見極めています。
成功するポイントは、1分以内の簡潔さ、自然な話し方、明るい表情を心がけること。自己紹介と自己PRの違いを理解し、基本3ステップ(挨拶と名前・学校名、人柄を示すエピソード、意気込み)を押さえましょう。
本記事で紹介した7つの例文を参考に、あなたらしさを加えた自己紹介を作成し、面接本番で自信を持って臨んでください。
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監修者:島伸明
株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。
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