2025.06.04

栄養士・管理栄養士の志望動機の書き方!未経験者や職場別の例文と共に徹底解説

「栄養士の志望動機ってどう書けばいい?」

栄養士や管理栄養士として仕事探しをしている際、志望動機に関して悩むことがありますよね。

この記事では、採用担当者に響く栄養士の志望動機の書き方を具体的な例文とともに詳しく解説します。

  • 調病院・学校給食・保育園・企業・スポーツ栄養士まで職場別の具体的な例文
  • 経験者・未経験者それぞれのパターンも紹介
  • 採用担当者に響く志望動機の作成方法

などなど、詳しく説明します。

栄養士として仕事探しをしている場合、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

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この記事の目次

 

栄養士・管理栄養士の志望動機を書く上で大切なポイント

栄養士や管理栄養士への転職を成功させるためには、効果的な志望動機の作成が欠かせません。単に「栄養に興味がある」「食べることが好き」といった表面的な理由だけでは、採用担当者の心に響く志望動機にはなりません。ここでは、採用につながる志望動機を書くための重要なポイントについて詳しく解説します。

 

採用担当者が栄養士の志望動機で見るところ

採用担当者が志望動機から読み取ろうとしているのは、応募者の本気度と継続性です。栄養士という専門職においては、知識やスキルだけでなく、その職場で長期的に働き続ける意欲があるかどうかを重視します。特に病院や学校給食の現場では、責任感と継続性が求められるため、なぜその職場を選んだのか、どのような貢献ができるのかを具体的に示すことが重要です。

また、採用担当者は応募者の人間性やコミュニケーション能力も評価しています。栄養士の仕事は患者や児童、保護者など様々な人と接する機会が多いため、相手の気持ちに寄り添える人材かどうかも判断基準となります。志望動機の文章からも、その人の人柄や価値観が伝わってくるものです。

 

栄養士の志望動機で伝えるべき3つの要素

効果的な栄養士の志望動機を作成するためには、必ず含めるべき3つの要素があります。これらの要素をバランス良く組み込むことで、説得力のある志望動機が完成します。

①経験|未経験者ならではの経験も

栄養士としての実務経験がある場合は、具体的にどのような業務に携わり、どのような成果を上げたかを述べることが大切です。例えば、「前職の病院では糖尿病患者向けの栄養指導を担当し、患者の血糖値改善に貢献した」といった具体的なエピソードを盛り込みます。

未経験者の場合は、栄養士以外の経験でも構いません。アルバイトなどでも、接客業での経験があれば「お客様とのコミュニケーション能力を活かせる」、食品関連の仕事であれば「食の安全に対する意識が高い」など、関連性のある経験を見つけて活用しましょう。

 

②強み

自分の強みを明確に伝えることで、なぜあなたを採用すべきなのかが採用担当者に伝わります。栄養士として活かせる強みには、専門知識の豊富さ、コミュニケーション能力、チームワーク、問題解決能力、継続力などがあります。

強みを伝える際は、必ず具体的なエピソードとセットで説明することが重要です。「コミュニケーション能力が高い」と述べるだけでなく、「大学時代のアルバイトで年齢の異なるスタッフと協力し、チーム全体の売上向上に貢献した経験がある」といった具体例を示します。

 

③将来のビジョン

将来のビジョンを明確に示すことで、長期的に働く意欲があることを伝えられます。栄養士としてどのような専門性を身につけたいか、どのような成果を上げたいかを具体的に述べることが重要です。

例えば、「将来的には糖尿病療養指導士の資格を取得し、より専門的な栄養指導ができるようになりたい」「食物アレルギーを持つ子どもたちの支援に特化した栄養士になりたい」といった具体的な目標を示します。

 

栄養士・管理栄養士の志望動機の構成

効果的な志望動機を作成するためには、明確な構成に沿って論理的に内容を組み立てることが重要です。採用担当者が理解しやすく、あなたの魅力が最大限に伝わる構成をご紹介します。

 

導入|まずは結論を記載

志望動機の冒頭部分では、なぜその職場で栄養士として働きたいのかという結論を簡潔に述べます。この部分で採用担当者の興味を引き、続きを読みたいと思わせることが大切です。

導入では具体的な志望理由を1~2文で明確に表現しましょう。例えば「貴院の患者様一人ひとりに寄り添った栄養指導を実践したい」「子どもたちの健全な成長を食事面からサポートしたい」といった、その職場ならではの特色と関連付けた動機を示します。

 

本論|志望理由の詳しい部分

この部分では、あなたの経験、スキル、価値観が志望先とどのように一致するかを具体的に示します。

まず、これまでの経験や学習内容を具体的に述べます。実習での経験、アルバイトや前職での実績、取得した資格や専門知識などを挙げ、それらがどのように志望先での業務に活かせるかを説明します。数値や具体的なエピソードを交えることで説得力が増します。

次に、あなたの強みや特技を志望先の業務と関連付けて説明します。コミュニケーション能力、協調性、責任感、創意工夫など、栄養士として必要な能力をどのように発揮できるかを具体例とともに示します。

 

志望動機の締め|貢献方法や将来の話

結論部分では、志望先でどのような栄養士として貢献したいか、将来的にどのように成長していきたいかを述べます。この部分で採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思わせることが目標です。

まず、入職後に具体的にどのような業務で力を発揮したいかを述べます。栄養指導、献立作成、食育活動、チーム医療への参画など、その職場の業務内容に合わせて具体的に示します。

続いて、専門性の向上、資格取得への意欲、後輩指導への取り組みなど、成長意欲を示すことで長期的に活躍できる人材であることをアピールします。

最後に、志望先の理念や目標に共感し、その実現に向けて貢献したいという意欲を改めて表明します。

>履歴書の志望動機の書き方完全解説|20種以上の職種別例文付き、書き出しのコツやNG例も

 

病院の栄養士・管理栄養士の志望動機の例文【経験者・未経験者】

病院で働く栄養士は、患者様の治療をサポートする重要な役割を担います。医療現場での栄養管理には専門性が求められ、志望動機においても医療への理解と貢献意欲を明確に示すことが大切です。

 

経験を活かした志望動機の例文

前職の総合病院での3年間の経験を通じて、栄養管理が患者様の治療効果に直接影響することを実感いたしました。特に糖尿病患者様への栄養指導において、血糖値の改善に貢献できた経験から、栄養士としての使命感を強く感じております。

貴院では最新の医療設備と専門性の高い医療チームが連携し、質の高い医療サービスを提供されていることに深く感銘を受けました。私はこれまでの臨床栄養管理の経験と、管理栄養士として培った専門知識を活かし、貴院の患者様により良い栄養サポートを提供したいと考えております。

また、前職では電子カルテシステムを使用した栄養記録の管理や、多職種カンファレンスでの情報共有にも積極的に取り組んでまいりました。これらの経験を活かし、貴院のチーム医療の一員として、患者様の早期回復と健康維持に貢献したいと強く希望いたします。

 

未経験者の志望動機の例文

栄養士の資格取得を目指す中で、病院実習での経験が私の人生を大きく変えました。入院患者様から「美味しい食事のおかげで治療を頑張れる」という言葉をいただいた時、栄養士の仕事が単なる食事提供ではなく、患者様の心身の支えとなる重要な役割であることを深く理解いたしました。

貴院は地域医療の中核を担い、患者様一人ひとりに寄り添った医療を実践されています。私は学生時代に学んだ臨床栄養学の知識と、アルバイトで培った接客スキルを活かし、患者様に寄り添う栄養士として成長したいと考えております。

未経験ではありますが、持ち前の責任感と向学心を武器に、先輩栄養士の皆様から積極的に学び、一日も早く貴院の医療チームの一員として貢献できるよう努力いたします。また、将来的には糖尿病療養指導士の資格取得も視野に入れ、専門性を高めていきたいと考えております。

 

学校給食の栄養士・管理栄養士の志望動機の例文【経験者・未経験者】

学校給食の栄養士は、子どもたちの健康的な成長を支える重要な役割を担っています。教育現場での栄養管理や食育活動を通じて、子どもたちの食に対する正しい知識や興味を育むことが求められます。

 

経験を活かした志望動機の例文

私は前職の病院栄養士として3年間勤務し、様々な年齢層の患者様に対する栄養指導や献立作成に携わってまいりました。特に小児科での経験では、成長期の子どもたちに必要な栄養バランスを考慮した食事提供の重要性を深く実感いたしました。この経験を通じて、子どもたちの健康的な成長を食の面からサポートしたいという思いが強くなり、学校給食の栄養士として貴校で働きたいと考えております。

病院での経験で培った栄養計算スキルや、アレルギー対応食の調理経験は、学校給食においても大いに活用できると考えています。また、子どもたちとの接触機会が多かった小児科での勤務経験により、年齢に応じたコミュニケーション能力も身につけることができました。これらのスキルを活かし、安全で栄養バランスの取れた給食提供はもちろん、食育活動を通じて子どもたちが食に対する正しい知識と興味を持てるよう貢献したいと思います。

 

未経験者の志望動機の例文

管理栄養士の資格を取得後、食品メーカーで商品開発に2年間従事してまいりました。商品開発を通じて栄養学の知識を実践的に活用してきましたが、より直接的に人々の健康に貢献したいという思いが強くなり、学校給食の栄養士として新たなキャリアをスタートさせたいと考えております。

学生時代のボランティア活動で地域の小学校での食育イベントに参加した際、子どもたちが食べ物に対して純粋な好奇心を示す姿に感動し、食を通じて子どもたちの成長に関わりたいという思いを抱くようになりました。商品開発での経験により、限られた予算内で栄養価の高い食品を作る工夫や、食材の特性を活かした調理方法について深く学ぶことができました。

学校給食は未経験ではありますが、食品メーカーでの品質管理経験や、HACCP(ハサップ)に基づく衛生管理の知識は、安全な給食提供において必ず活かせると確信しております。

 

保育園の栄養士の志望動機の例文【経験者・未経験者】

保育園の栄養士として働く際の志望動機は、子どもたちの健やかな成長への貢献と食育への情熱を具体的に表現することが重要です。保育園は0歳から6歳までの乳幼児を対象とする特殊な職場であり、アレルギー対応や離乳食の専門知識、子どもとのコミュニケーション能力が求められます。

保育園の栄養士には、栄養バランスの取れた給食の提供だけでなく、食材の安全管理、調理員との連携、保護者への栄養指導、食育活動の企画・実施など多岐にわたる業務があります。そのため志望動機では、これらの業務への理解と意欲を示すことが効果的です。

 

経験を活かした志望動機の例文

私は栄養士として病院で3年間勤務し、小児科での栄養指導や離乳食指導を担当してまいりました。その中で、乳幼児期の適切な栄養摂取が将来の健康に与える影響の大きさを実感し、より根本的な食育に携わりたいと考えるようになりました。

病院での経験を通じて、食物アレルギーを持つお子様への対応や、発達段階に応じた食事形態の調整について深く学ぶことができました。特に、7か月のお子様の離乳食が進まず悩んでいた保護者の方に、段階的な進め方をアドバイスし、3か月後に順調に離乳食を食べられるようになった時の喜びは忘れられません。

貴園の「食べる楽しさを伝える」という食育方針に深く共感しております。私の病院での経験と栄養学の専門知識を活かし、子どもたち一人ひとりの成長に寄り添いながら、安全で美味しい給食の提供と効果的な食育プログラムの実施に貢献したいと考えております。

 

未経験者の志望動機の例文

管理栄養士の資格を取得後、食品会社で商品開発に2年間従事してまいりました。しかし、より直接的に人の健康に貢献したいという思いが強くなり、保育園の栄養士を志望いたします。

学生時代に保育園でのボランティア活動に参加した際、子どもたちが給食を美味しそうに食べる姿を見て感動いたしました。また、好き嫌いの多かった4歳の男の子が、栄養士の先生の工夫された盛り付けと優しい声かけにより、徐々に野菜を食べられるようになった様子を目の当たりにし、食育の素晴らしさを実感いたしました。

食品会社での品質管理の経験により、食材の安全性確認や衛生管理には十分な知識があります。この経験を活かし、安心・安全な給食の提供に努めるとともに、子どもたちが食べることの楽しさを感じられるような食育活動を積極的に行いたいと考えております。

 

企業の栄養士の志望動機の例文【経験者・未経験者】

企業の栄養士として働く場合、食品メーカー、給食委託会社、健康食品会社、フィットネス企業など様々な業界での活躍が期待されます。企業の栄養士の志望動機を作成する際は、その企業の事業内容や理念を深く理解し、自分の専門性がどのように貢献できるかを具体的に示すことが重要です。

企業栄養士の役割は多岐にわたり、商品開発、栄養相談、メニュー作成、食育活動、品質管理など、その企業の特性に応じた業務を担当します。志望動機では、これらの業務への理解と意欲を示すとともに、企業が求める人材像と自分の強みがマッチしていることをアピールしましょう。

 

経験を活かした志望動機の例文

私は管理栄養士として病院で3年間勤務し、患者様の栄養管理や食事指導に携わってまいりました。その中で、予防医学の重要性を実感し、より多くの方の健康維持に貢献したいという思いが強くなりました。貴社の健康食品開発事業に大変魅力を感じており、これまでの臨床経験を活かして商品開発に携わりたいと考えております。

病院での経験では、糖尿病や腎臓病の患者様への栄養指導を通じて、食事療法の効果を目の当たりにしてきました。特に、患者様一人ひとりの生活スタイルに合わせた実践的な指導を心がけ、継続可能な食生活の提案を行ってまいりました。この経験から得た、個人のニーズに応じた栄養アプローチの手法を、貴社の商品開発に活かすことができると確信しております。

将来的には、商品開発だけでなく、消費者向けの栄養教育プログラムの企画・運営にも携わり、貴社の事業拡大に貢献していきたいと思います。

 

未経験者の志望動機の例文

管理栄養士の資格を取得後、これまで保育園で栄養士として2年間勤務してまいりました。子どもたちの健やかな成長を食事面からサポートする仕事にやりがいを感じておりましたが、より幅広い年代の方々の健康に貢献したいという思いから、企業での栄養士業務に挑戦したいと考えるようになりました。

貴社を志望する理由は、食品メーカーとして長年にわたり安全で栄養価の高い商品を提供し続けてこられた実績と、最近力を入れておられる健康志向商品の開発に強い関心を持ったためです。保育園での経験では、アレルギー対応食や発達段階に応じた食事の提供を通じて、個々のニーズに合わせた栄養管理の重要性を学びました。

特に、食物アレルギーを持つ子どもたちへの対応では、原材料の詳細な確認や代替食材の活用など、安全性を最優先とした食事提供を行ってきました。この経験で培った食品の安全性への意識と、栄養バランスを保ちながら制約のある中で美味しい食事を作り出すスキルは、貴社の商品開発において活かすことができると考えております。

 

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スポーツ栄養士の志望動機の例文【経験者・未経験者】

人差し指で上の方を指している、パソコンを持った若い女性

スポーツ栄養士は、アスリートや運動愛好者の競技力向上と健康維持をサポートする専門職です。一般的な栄養士とは異なり、運動生理学やスポーツ科学の知識が求められ、個々の競技特性や選手の体調管理に応じた栄養指導を行います。

 

経験を活かした志望動機の例文

私は過去3年間、総合病院の栄養科で臨床栄養士として勤務し、糖尿病や高血圧患者への栄養指導を通じて、個別性を重視した食事療法の重要性を学びました。特に、患者一人ひとりの生活習慣や嗜好に合わせた実践的なアドバイスを心がけ、継続可能な食事改善プログラムの提案に力を入れてきました。

学生時代から陸上競技に取り組んでおり、自身も競技者として栄養管理の重要性を実感してきました。大学では運動生理学やスポーツ栄養学を専攻し、アスリートの競技力向上における栄養の役割について深く学習しました。臨床現場での経験を通じて培った個別指導のスキルと、自身の競技経験から得た実践的な知識を活かし、アスリートの目標達成をサポートしたいと考えています。

科学的根拠に基づいた栄養指導と、選手に寄り添った継続可能なプログラム作りを通じて、一人でも多くの方の競技力向上と健康増進に貢献したいと考えております。

 

未経験者の志望動機の例文

私は管理栄養士の資格を取得後、学校給食の栄養士として2年間勤務してまいりました。成長期の子どもたちに安全で栄養価の高い食事を提供する中で、食事が身体能力や集中力に与える影響の大きさを実感し、スポーツ栄養の分野への関心が高まりました。

学生時代はバスケットボール部に所属し、チームの一員として全国大会出場を目指していました。その経験から、適切な栄養管理が競技パフォーマンスに直結することを身をもって体験しており、現在も週末にはフットサルチームに参加し、スポーツに携わり続けています。

貴施設では、トップアスリートから健康増進を目指す一般の方まで、多様なニーズに対応した栄養サポートを提供されています。学校給食での大量調理や食材管理の経験、そして自身のスポーツ経験を活かし、それぞれの目標に応じた実践的な栄養指導を通じて、皆様の目標達成に貢献したいと強く願っております。

 

栄養士・管理栄養士の志望動機のNG例

栄養士や管理栄養士の志望動機を書く際、採用担当者に好印象を与えられない志望動機にはいくつかの共通点があります。ここでは、よくある失敗例を具体的に挙げて解説し、なぜそれらがNGなのかを詳しく説明します。

 

抽象的な表現ばかりの志望動機

最も避けるべき志望動機の書き方は、抽象的で具体性に欠ける表現を多用することです。「人の役に立ちたい」「健康に貢献したい」「食を通じて社会に貢献したい」といった曖昧な表現だけでは、採用担当者にあなたの本気度や具体的な活動イメージが伝わりません。

例えば、「栄養指導を通じて多くの人の健康をサポートしたいと思い志望しました」という志望動機は、一見もっともらしく聞こえますが、具体的にどのような栄養指導を行いたいのか、なぜその施設を選んだのかが不明確です。このような抽象的な表現は、誰でも書けるありきたりな内容として受け取られてしまいます。

>履歴書で志望動機がない、思いつかない?例文、書き方、対処法を徹底解説

 

経験やスキルと関連性のない志望動機

志望動機と自分の経験やスキルに一貫性がない場合も、採用担当者から疑問視される原因となります。例えば、これまで病院での臨床栄養業務に従事していた管理栄養士が、学校給食の栄養士に応募する際に、なぜ転職を希望するのかの明確な理由を示さず、単に「子どもたちの成長に関わりたい」とだけ書いている場合です。

このような志望動機では、これまでの病院での経験がどのように学校給食の現場で活かされるのか、なぜ転職を決意したのかが伝わりません。採用担当者は、応募者が本当にその職場で長期的に働く意欲があるのか、すぐに辞めてしまうのではないかという不安を抱いてしまいます。

 

他の職種でも使えるような汎用的な志望動機

栄養士や管理栄養士という専門職の志望動機でありながら、他の職種にも当てはまるような汎用的な内容になっている場合も問題です。「チームワークを大切にして働きたい」「やりがいのある仕事に取り組みたい」「スキルアップを図りたい」といった表現は、確かに重要な要素ではありますが、栄養士としての専門性や職業への理解が感じられません。

例えば、「貴社の理念に共感し、成長できる環境で働きたいと思い志望しました」という志望動機は、どの業界のどの職種でも使える内容です。栄養士として求められる専門的な知識や技術、職業倫理についての言及がなければ、本当に栄養士として働きたいのかという疑問を持たれてしまいます。

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栄養士・管理栄養士の面接対策

書類選考を通過した後に待っているのが面接です。栄養士・管理栄養士の面接では、志望動機の内容をより深く掘り下げられるだけでなく、専門知識や実務経験、コミュニケーション能力なども総合的に評価されます。面接官に好印象を与えるためには、事前の準備と適切な対策が欠かせません。

 

効果的な自己PRの方法

面接における自己PRは、志望動機と密接に関連しながらも、より具体的に自分の強みや能力をアピールする機会です。栄養士・管理栄養士として効果的な自己PRを行うためには、以下のポイントを意識することが重要です。

まず、自分の専門性を具体的な経験や実績とともに示すことが大切です。例えば、「栄養指導を通じて患者さんの検査値改善に貢献した」「給食管理において食材コストを20%削減した」など、数値を用いて成果を示すと説得力が増します。未経験者の場合は、学校での実習経験や取得した資格、自主的に学んだ知識などを具体的に伝えましょう。

次に、栄養士・管理栄養士に求められるコミュニケーション能力について、具体的なエピソードを交えて説明することが効果的です。患者さんや利用者との関わりで工夫したことや、チームワークを発揮した経験などを通じて、自分の人間性や協調性をアピールできます。

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よくある質問Q&A

栄養士と管理栄養士の志望動機に違いはありますか?

栄養士と管理栄養士の志望動機の基本的な構成や要素に大きな違いはありません。

ただ、管理栄養士の場合はより専門性の高い業務に対する意欲や知識をアピールする必要があります。

 

志望動機の文字数はどのくらいが適切ですか?

志望動機の文字数は応募先や記載欄のサイズによって異なりますが、一般的には200文字から400文字程度が適切とされています。

 

新卒と転職の場合で栄養士の志望動機の書き方に違いはありますか?

新卒と転職では志望動機の書き方に明確な違いがあります。新卒の場合は実務経験がないため、学生時代の学習内容や実習での体験、ボランティア活動などを通じて得た気づきや学びを中心に志望動機を構成します。一方、転職の場合は前職での具体的な経験や実績を踏まえ、その経験をどのように新しい職場で活かしたいかを明確に示す必要があります。また、転職理由についても前向きな表現で触れ、キャリアアップや新たな挑戦への意欲を示すことが重要です。

>【新卒向け】履歴書の志望動機の書き方を紹介【例文付き】

 

栄養士になりたい理由が漠然としている場合は?

栄養士になりたい理由が漠然としている場合は、まず自分自身の経験を振り返ることから始めましょう。家族の病気をきっかけに食事の大切さを実感した、スポーツをしていて栄養の重要性を感じた、子どもの頃の給食が印象的だったなど、栄養や食事に関わる個人的な体験を思い出してみてください。

 

栄養士の志望動機で避けるべき表現はありますか?

志望動機では「食べることが好きだから」「料理が得意だから」といった抽象的で表面的な理由は避けるべきです。これらの表現は栄養士の専門性を理解していない印象を与える可能性があります。

 

職場見学やインターンシップの経験は志望動機に盛り込むべきですか?

職場見学やインターンシップの経験は志望動機に積極的に盛り込むべきです。これらの経験は、あなたがその職場や業界について真剣に調べ、実際の業務内容を理解していることを示す重要な要素となります。

 

他の応募者と差別化するためのポイントはありますか?

他の応募者と差別化するためには、自分だけの独自の経験や視点を志望動機に盛り込むことが重要です。栄養士以外の分野での経験、海外での体験、特殊な資格の取得、独自の研究テーマなど、あなたならではの背景を活かしましょう。また、応募先の組織や施設の特徴を詳しく調べ、その特色に合わせた志望動機を作成することも効果的です。

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志望動機を書く際の参考資料はどのようなものがありますか?

志望動機を書く際の参考資料として、まず応募先の公式ウェブサイトや採用情報は必ず確認しましょう。病院であれば理念や診療方針、学校であれば教育目標や給食への取り組み、企業であれば事業内容や商品情報などを詳しく調べることが重要です。また、栄養士会や管理栄養士会が発行する機関誌、専門雑誌なども業界の動向を理解するのに役立ちます。

 

まとめ

栄養士・管理栄養士の志望動機は、採用担当者に熱意と適性を伝える重要な要素です。経験・強み・将来のビジョンを明確に示し、抽象的な表現を避けて具体的なエピソードを交えることが効果的です。病院、学校給食、保育園、企業、スポーツ栄養士など職場に応じて専門性をアピールし、その職場でしか通用しない志望動機を作成しましょう。経験者は実績を、未経験者は学びの姿勢を強調することで、採用担当者に印象的な志望動機を伝えることができます。

 

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監修者:島伸明

株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。