年収1500万円の手取りは月収85万円!税金や生活レベル、賢い節税方法を解説
最終更新日:2026/08/17
目次を開く目次
この記事でわかること
・ 年収1500万円の実際の手取り額と税金の仕組み
・ 家族構成ごとのリアルな生活レベルと家計シミュレーション
・ 税負担を軽くし手取りを増やすための具体的な節税方法
年収1500万円の年間手取り額は、独身や共働きかなどの条件で異なりますが、一般的に1,000万円台前半となることが多いです。ボーナスなしの場合の手取り月収は、およそ85万円から86万円程度となるケースがあります。額面収入から税金や社会保険料が大きく引かれるため、具体的な内訳を理解し、生活設計を立てることが重要です。
この記事では、年収1500万円の手取り額や引かれる税金の計算、家族構成別の生活レベル、手取りを増やすための賢い節税方法について解説します。
年収1500万円の実際の手取り額は?年収・月収の内訳を解説
年収1500万円の年間手取り額は、扶養家族の有無や各種控除によって変動しますが、約1,029万円〜1,075万円が目安です。
月収に換算すると、ボーナスがない場合は約86万円となります。
もしボーナスが年2回、合計4ヶ月分支給される場合、毎月の手取り額は約67万円に加えてボーナスが支給される計算です。
手取り額とは、額面の給与から所得税、住民税、社会保険料などを差し引いて、実際に銀行口座に振り込まれる金額を指します。
詳細な金額を知りたい場合は、自身の控除額などを確認して計算する必要があります。
額面1500万円から引かれる税金・社会保険料の内訳
年収1500万円の場合、額面から所得税、住民税、社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、介護保険料)が引かれます。
控除額によって変動はありますが、差し引かれる税金と保険料の合計は年間で約425万円〜471万円にのぼります。
これは、額面年収の約28%〜32%に相当します。
つまり、手元に残る金額は額面の7割前後になる計算です。
高年収になるほど税率が上がるため、税金や社会保険料の負担が大きくなることを理解しておくことが重要です。
所得税はいくら?適用される税率と計算方法
年収1500万円の場合、所得税の計算に適用される税率は課税所得金額に応じて33%と40%です。
日本の所得税は累進課税制度を採用しており、収入が高いほど税率も上がります。
所得税の計算は「課税所得金額(年収-給与所得控除-各種所得控除)×税率-税額控除額」という式で算出されます。
年収1500万円(給与所得控除195万円)で基礎控除のみの場合、課税所得は約1257万円となり、所得税額は約297万円になります。
実際には扶養控除など他の控除も適用されるため、いくらになるかは個々の状況で異なります。
お住まいの地域によって異なる住民税の金額
住民税は、前年の所得をもとに計算され、お住まいの都道府県および市区町村に納める税金です。
税率は基本的に全国一律で、所得割が約10%(都道府県民税4%、市区町村民税6%)、均等割が約5,000円で構成されています。
ただし、一部の自治体では環境税などを上乗せしている場合があるため、金額が若干異なるケースもあります。
年収1500万円の場合、年間の住民税額は約110万円が目安となります。
住民税は翌年の6月から給与天引きで徴収されるため、前年の所得が高いと翌年の負担が大きくなります。
健康保険料や厚生年金保険料などの社会保険料
社会保険料には、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、そして40歳以上は介護保険料が含まれます。
これらの保険料は、標準報酬月額を基に計算されますが、健康保険と厚生年金には上限が設定されています。
年収1500万円の場合、健康保険料と厚生年金保険料は上限額に達していることがほとんどです。
年間の社会保険料の合計は、約160万円が目安となります。
これらは会社と折半して負担しますが、それでも大きな支出となることを認識しておく必要があります。
年収1500万円を稼ぐ人は全体の何パーセント?上位1.4%の希少性
国税庁が発表した「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、日本国内の給与所得者のうち、年収1500万円超2000万円以下の人の割合は全体の1.4%です。
さらに年収1500万円以上の人を合計しても、その割合はわずか数パーセントにとどまります。
このデータから、年収1500万円を稼ぐことは非常に難易度が高く、ごく限られた層であることがわかります。
企業で働く給与所得者の中では、トップクラスの収入を得ているといえるでしょう。
年収1500万円のリアルな生活レベルを家族構成別にシミュレーション
年収1500万円の手取り月収約86万円(ボーナスなしの場合)を基に、どのような生活が送れるのかシミュレーションしてみましょう。
家計の内訳はライフスタイルや住む場所によって大きく異なりますが、一つの目安として参考にしてください。
独身であればかなり余裕のある生活が可能で、趣味や自己投資に多くのお金を使えます。
家族が増えるにつれて、教育費や住宅費の負担が大きくなるため、計画的な家計管理が求められます。
また、都心部での生活であれば、高級車を所有することも十分に可能な収入レベルです。
【独身・一人暮らし】趣味や自己投資に十分お金を使える
独身で一人暮らしの場合、年収1500万円は非常にゆとりのある生活を送れる水準です。
都心の一等地でグレードの高いマンションに住み、外食や趣味、ファッションにも自由にお金を使えます。
家計の内訳例としては、家賃25万円、食費10万円、水道光熱費・通信費3万円、交際費・趣味15万円となり、それでも毎月30万円以上の貯蓄や投資が可能です。
将来に向けた資産形成や、スキルアップのための自己投資にも積極的に資金を回せるでしょう。
【夫婦のみ・二人暮らし】都心でもゆとりのある生活設計が可能
夫婦二人暮らしの場合でも、都心部で快適な生活を送ることが可能です。
パートナーが専業主婦(主夫)であっても、生活に困ることはないでしょう。
家計の内訳例は個々のライフスタイルや収入によって大きく異なります。
共働きでパートナーにも収入があれば、世帯収入はさらに増え、海外旅行や高価な買い物など、より贅沢な生活を楽しむこともできます。
将来子どもを持つことを考えている場合、この時期から計画的に貯蓄を進めることが大切です。
【子ども1人・3人家族】教育費を考慮した計画的な家計管理が必須
子どもが1人いる3人家族の場合、独身や夫婦のみの世帯に比べて支出が増加します。
特に教育費は、子どもの成長とともに大きな割合を占めるようになります。
家計の内訳例は、家賃35万円、食費15万円、教育費5万円、水道光熱費・通信費5万円、その他雑費10万円となり、貯蓄に回せるのは10万円程度です。
子どもの将来のために、私立学校への進学や習い事を検討する場合、より計画的な家計管理が求められます。
生活に余裕はありますが、無駄な支出を抑え、教育資金を確保する意識が必要です。
【子ども2人・4人家族】私立進学などを視野に入れるなら資産形成が重要
子どもが2人いる4人家族の場合、世帯年収1500万円でも、計画的な資金管理がより一層重要になります。
特に2人とも私立学校への進学を希望する場合や、大学の学費を考えると、教育費の負担は非常に大きくなります。
住居もより広いスペースが必要になるため、家賃や住宅ローンの負担も増加するでしょう。
将来の教育費や老後資金を見据え、節税対策をしながら積極的に資産形成に取り組むことが不可欠です。
贅沢ができるほどの余裕はなく、堅実な家計運営が求められるようになります。
年収1500万円を超えると直面する3つの注意点
年収1500万円以上になると、高い収入を得られる一方で、これまでとは異なる注意点も出てきます。税負担の増加などの変化が生じる場合があります。これらの注意点を事前に把握しておくことで、将来のライフプランや資金計画をより現実的に立てることができます。
児童手当などの公的扶助が所得制限の対象になる
2024年10月分からは児童手当の所得制限が撤廃され、所得にかかわらず支給されることが政府広報オンラインで発表されています。高等学校等就学支援金制度(高校授業料無償化)についても、令和8年(2026年)4月から所得制限が撤廃されることが予定されています。
これらの変更により、子育てにかかる費用の自己負担が軽減されることが期待されます。
所得税率が33%になり税負担の重さを実感しやすくなる
日本の所得税は累進課税制度を採用しているため、所得が増えるほど高い税率が適用されます。
年収1500万円の場合、課税所得の一部に33%の高い税率がかかります。
年収が1000万円を超えたあたりから税負担の重さを実感しやすくなり、収入の増加率に対して手取り額の増加率が鈍化する傾向があります。
そのため、「額面は増えても手元に残るお金は思ったほど増えない」と感じることが多くなります。
この税金の仕組みを理解し、後述する節税対策を検討することが重要です。
副業収入などがあれば確定申告が必要になる
会社からの給与所得以外に、副業や不動産投資などで年間20万円を超える所得がある場合は、個人で確定申告を行う必要があります。
年収1500万円クラスの人材は、専門知識を活かして副業を行うケースも少なくありません。
もし個人事業主として副業を行うのであれば、青色申告を選択することで最大65万円の特別控除を受けられるなど、節税上のメリットもあります。
確定申告の手間はかかりますが、適切に申告することで税負担を軽減できる可能性があるため、制度を理解しておくことが大切です。
手取りを増やす!年収1500万円の人が実践すべき賢い節税対策5選
年収1500万円になると税金の負担が大きくなるため、手取り額を増やすためには賢い節税対策の実践が不可欠です。
国が用意している制度を有効活用することで、所得税や住民税の負担を軽減できます。
ここでは、年収1500万円の人が特に検討すべき代表的な節税方法を5つ紹介します。
これらの方法を組み合わせることで、より大きな効果が期待できます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)で老後資金を準備しながら所得控除
iDeCoは、自分で掛金を拠出して運用し、老後資金を形成する私的年金制度です。
最大のメリットは、掛金の全額が所得控除の対象となる点で、これにより所得税と住民税を軽減できます。
年収1500万円の会社員の場合、企業の年金制度にもよりますが、年間最大27.6万円まで拠出可能です。
この節税効果は年収が高いほど大きくなるため、老後資金の準備と節税を両立できる有効な方法です。
ただし、原則60歳まで資金を引き出せない点には注意が必要です。
新NISA(少額投資非課税制度)で非課税の恩恵を受けつつ資産運用
新NISAは、年間最大360万円までの投資で得られた利益(配当金、分配金、譲渡益)が非課税になる制度です。
iDeCoのような所得控除はありませんが、運用益に約20%の税金がかからないため、効率的に資産を増やせます。
年収1500万円世帯は投資に回せる余剰資金も多いため、この非課税メリットを最大限に活用できます。
いつでも売却して現金化できる流動性の高さも魅力で、教育資金や住宅購入資金など、さまざまなライフイベントに備えるための資産形成方法として適しています。
ふるさと納税で実質2,000円の負担で返礼品を受け取る
ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付をすることで、寄付額から2,000円を引いた額が所得税と住民税から控除される制度です。
さらに、寄付した自治体から地域の特産品などの返礼品を受け取れるメリットがあります。
年収1500万円の場合、控除を受けられる寄付額の上限も高くなるため、多くの自治体に寄付をして多彩な返礼品を楽しむことが可能です。
実質的な負担は2,000円で済むため、非常にお得な節税方法といえます。
生命保険料控除で支払った保険料の一部を所得から差し引く
生命保険や医療保険、個人年金保険に加入している場合、支払った年間の保険料に応じて一定額が所得から控除される「生命保険料控除」という制度があります。
控除には「一般生命保険料控除」「介護医療保険料控除」「個人年金保険料控除」の3種類があり、それぞれ最大4万円、合計で最大12万円の所得控除が受けられます。
自身の保障を確保しながら節税にもつながるため、保険への加入を検討している場合はこの控除制度も考慮に入れると良いでしょう。
この方法も年末調整や確定申告で手続きが必要です。
年間医療費が10万円を超えた場合に活用できる医療費控除
医療費控除は、自分自身や生計を同一にする家族のために支払った年間の医療費が10万円(または総所得金額等の5%)を超えた場合に、その超えた部分の金額(最大200万円)を所得から控除できる制度です。
対象となるのは、病院での治療費や薬代だけでなく、通院のための交通費や特定の医薬品の購入費なども含まれます。
この方法を利用するには確定申告が必要ですが、大きな病気やケガで多額の医療費がかかった際には、税負担を軽減できる有効な手段となります。
年収1500万円以上を目指せる代表的な職業・業界
年収1500万円は、一般的なサラリーマンや会社員にとって簡単な目標ではありませんが、特定の職業や業界では十分に到達可能な水準です。
高い専門性や実績、あるいは管理能力が求められますが、キャリアプランを考える上で目標となるでしょう。
ここでは、年収1500万円以上を目指せる代表的な職業や業界をいくつか紹介します。
外資系企業(金融・コンサルティング・ITなど)
外資系企業は、日系企業に比べて給与水準が高く、成果主義の傾向が強いことが特徴です。
特に金融業界(投資銀行、資産運用)、戦略コンサルティングファーム、IT企業のセールスや専門性の高いエンジニアといった職業では、個人のパフォーマンス次第で20代や30代のうちに年収1500万円に到達することも珍しくありません。
高い語学力と専門スキルが求められますが、実力次第で高収入を得たい人にとっては魅力的な選択肢です。
成果報酬型の営業職(不動産・保険・M&Aなど)
不動産販売、保険、M&A仲介などの営業職は、基本給に加えて成果に応じたインセンティブが支払われることが多く、高い成果を上げれば年収も青天井となる可能性があります。
扱う商材が高額であるため、一件の成約で得られる報酬も大きく、トップセールスマンになれば年収1500万円を大きく超えることも可能です。
学歴や経歴に関わらず、コミュニケーション能力や交渉力といった個人の実力で高収入を目指せる職業です。
高度な専門職(医師・弁護士・パイロットなど)
医師、弁護士、公認会計士、パイロットといった高度な専門知識や国家資格を必要とする職業は、総じて平均年収が高い傾向にあります。
これらの職業に就くまでには長期間の学習と厳しい試験が必要ですが、その専門性の高さから社会的な地位も高く、安定して高収入を得ることが期待できます。
特に、開業医や大手法律事務所のパートナー、国際線の機長クラスになると、年収1500万円は通過点となることも多いです。
国内大手企業の管理職・役員クラス
国内の伝統的な大手企業でも、キャリアを積み重ねて管理職や役員クラスに昇進することで、年収1500万円に到達することが可能です。
一般的に、部長クラスで年収1200万円~1500万円、本部長や役員になればそれ以上を目指せます。
外資系企業や成果報酬型の職業と比べると時間はかかりますが、一つの会社で着実に実績を上げ、リーダーシップを発揮することで、多くの会社員にとって現実的な目標となるキャリアパスです。
商社の年収ランキングについては「商社の年収ランキング」で詳しく紹介しています。
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年収1500万円といったハイクラスなポジションへの転職を成功させるためには、自身のスキルや実績を的確にアピールできる質の高い応募書類が不可欠です。
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年収1500万円の手取りや生活に関するよくある質問
年収1500万円という高い収入について、具体的な手取り額や生活水準、税金の負担など、多くの人が疑問を抱きます。
ここでは、年収1500万円に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
自身の状況と照らし合わせながら、将来のライフプランを考える際の参考にしてください。
Q. 年収1500万円の場合、月々の手取りは具体的にいくらになりますか?
ボーナスがない場合、毎月の手取り額は約86万円が目安です。
ただし、この金額は扶養家族の有無や加入している保険、各種控除額によって変動します。
年間の手取り額は約1,029万円~1,075万円の範囲に収まることが多く、これを12ヶ月で割った金額が月収の目安となります。
手取り23万円の生活レベルについては「手取り23万円の生活レベル」で詳しく紹介しています。
Q. 年収1500万円で子ども2人を私立大学まで行かせることは可能ですか?
計画的な資産形成を前提とすれば可能です。
しかし、世帯年収1500万円で子ども2人分の私立大学の学費をすべて賄うのは簡単ではありません。
児童手当などの公的扶助が受けられないため、NISAや学資保険などを活用し、早期から計画的に教育資金を準備することが極めて重要です。
Q. 年収1500万円だと、税金や社会保険料で年間いくら引かれますか?
年間の控除額は、個人の所得や家族構成、その他の状況によって大きく異なります。
具体的な金額については、国税庁のウェブサイトや税理士にご相談いただくことをお勧めします。
あくまでシミュレーション上の金額であり、実際の控除額は個人の状況によって異なります。
まとめ
年収1500万円の年間手取り額は、各種控除にもよりますが約1,029万円~1,075万円であり、月収に換算すると約86万円が目安です。
この収入レベルは日本の給与所得者の上位層に位置しますが、所得税や住民税といった税金の負担が大きく、額面の約3割が差し引かれます。
iDeCoやNISA、ふるさと納税などの制度を賢く活用し、税負担を軽減しながら資産形成を進めることが重要です。
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