2025.06.02

メールで使う「各位」の意味と正しい使い方|注意点と例文も解説

「メールでよくみる各位ってどんな意味?」

「どのように使うのが正しいマナー?」

社会人になるとビジネスメールで目にすることのある「各位」という言葉。

正しい使い方やマナーを理解せずに使ってしまうと失礼にあたるケースがあります。

この記事では、

  • 「各位」の意味や役割
  • 使用する際の注意点
  • 状況別の詳しいメール例文

といった内容を詳しく解説します。

ぜひこの記事を読んで、「各位」の正しい使い方をマスターし、ビジネスシーンでの信頼感アップにつなげましょう。

 

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この記事の目次

 

メールでの「各位」とは?

ビジネスメールで広く使われている「各位」とは、複数の相手に敬意を示して呼びかける表現です。

主に社内外の関係者に一斉に連絡を取る際に用いられ、丁寧でフォーマルな印象を与えます。

この章では「各位」の言葉の意味やビジネスコミュニケーションでの役割について、詳しく解説します。

 

「各位」の意味

「各位」とは、複数の人に対して敬意を表し、主にビジネスにおいての文面で用いられる言葉です。

漢字の「各」は「それぞれの」「おのおのの」という意味を持ち、「位」は人を敬って呼ぶ際に用いる敬語です。

個人名を一人ひとり列挙する必要がなく、効率的に複数の相手に敬意を示すことができる便利な表現として広く活用されています。

目上の人、同僚、部下を問わず、丁寧な印象を与えることができる汎用性の高い敬語表現です。 

 

ビジネスにおける「各位」の役割

ビジネスメールにおいて「各位」を使うことで、すべての対象者が自分に関係のある内容だと認識しやすくなり、情報伝達の漏れを防ぐ役割を果たします。

ビジネスシーンでの「各位」は、社内外の複数の担当者や部署、または取引先全体に宛てる際によく使われます。

また組織内での情報共有において、「各位」を使用することで、受けとる全員が対等に扱われているという印象を与える役割もあります。

個人名を列挙する際に発生しがちな記載漏れや順序に関するトラブルを回避することが可能で、メールの件名や宛名をすっきりとまとめることができるでしょう。

 

「皆様」との違い

「各位」と「皆様」は、どちらも複数の人に対する敬語表現ですが、使用場面や与える印象において「フォーマルさ」の部分で違いがあります。

「各位」はビジネス文書や公式な連絡において使用される、より格式高い表現である一方、「皆様」は日常的な会話や親しみやすい雰囲気を演出したい場面でよく使われます。

使い分けの判断基準としては、連絡内容、相手との関係性、組織の文化などを考慮する必要があります。

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メールでの「各位」をシーン別に解説

「各位」は様々なビジネスシーンで使用されますが、使用する相手や状況によって適切な表現方法が異なります。

この章では、社内、社外、顧客・株主・関係者への使用場面に分けて、それぞれの注意点と適切な使い方を詳しく解説します。

 

社内で使う場合

社内での「各位」使用の最大のメリットは、役職や立場に関係なく平等に敬意を示せることです。

例えば、営業部内での会議の連絡や、プロジェクトチームメンバーへの進捗報告などで「営業部各位」「プロジェクトメンバー各位」といった形で使用します。

ただし、社内であっても相手が一人の場合は「各位」を使用せず、「〇〇さん」や「〇〇部長」といった個人宛の敬称を使用するのが適切です。

「各位」が堅すぎる印象を与える場合もあるため、職場の雰囲気や慣習に合わせることをおすすめします。

 

社外で使う場合

社外の複数の関係者に対してメールを送信する際の「各位」の使用は、より慎重な配慮が必要です。

取引先企業の複数の担当者や、業界関係者への一斉送信メールなどで使用されることが多いため、相手企業との関係性を十分に考慮する必要があります。

長期にわたって良好な関係を築いている取引先であれば「関係者各位」という表現が適切ですが、新規の取引先や格式を重んじる企業に対しては、より丁寧な表現を検討することが重要です。

 

顧客・株主・関係者に使う場合

企業にとって非常に重要な存在である顧客、株主、関係者に対する「各位」の使用は、適切な敬語使用が企業の信頼性に直結します。

顧客に対しては、「お客様各位」という表現が一般的に使用され個人顧客か法人顧客かによって使い分けが必要です。

株主に対しては「株主各位」という表現が、株主総会の招集通知や決算説明資料などで使用されます。

業界関係者や協力会社などの関係者に対しては「関係者各位」という表現を用いますが、相手との関係性によって、具体的な表現の「協力会社各位」「業界関係者各位」などを使用することもあります。

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メールでの「各位」の正しい使い方やマナー

ビジネスメールで「各位」を上手に使用するためにも、メールの「冒頭」「件名」「本文」別に使い方を覚えておきましょう。

特に各箇所の使い方によって、相手に与える印象や伝わりやすさが変わります。

メールの各箇所に応じた「各位」の正しい使い方と注意点について詳しく解説します。

 

メール冒頭で使う

メールの冒頭で「各位」を使用する際は、宛先の明確化と丁寧な挨拶を心がけることが重要です。

「関係者各位」「営業部各位」「お客様各位」など、具体的な対象を示してから「各位」を付けることで、誰に向けたメールなのかを明確にできます。

冒頭での基本的な書き方は「〇〇各位」の後に改行し、「いつもお世話になっております」「お疲れ様です」などの挨拶文を続けます。

特に複数の部署や多数の関係者に同時にメールを送信する場合、個別に宛名を記載するよりも「各位」を使用することで効率的かつ適切な敬意を示すことができます。

 

件名で使う

メールの件名に「各位」を使用する場合は、簡潔性と明確性を重視しましょう。

たとえば「【営業部各位】月次会議のご案内」「【関係者各位】システム停止のお知らせ」のように、角括弧で囲んで対象を明示し、その後に具体的な内容を記載する方法が効果的です。

件名の表示文字数に制限があるため、「各位」を含めても重要な内容が省略されないよう気を付けましょう。

また、「緊急」や「重要」などの言葉と「各位」を組み合わせると効果的に受信者へ伝えられます。 

 

文中で自然に用いる

メール本文中で「各位」を使用することで、文脈に応じた自然な表現や感謝を伝えることができます。

「営業部各位におかれましては」「関係者各位にはご多忙の中」など、敬語表現と組み合わせることで、より丁寧な文章を作成できます。

また、複数の部署や関係者に対して同じ内容を伝える必要がある場合、文中で「各部署各位」「プロジェクト関係者各位」などと記載することで、一度のメールで効率的に情報共有を行うことが可能です。

ただし、個別の対応や返答が必要な内容については、「各位」を使用しつつも、具体的な担当者や責任者を明記することで、適切なコミュニケーションを確保しましょう。

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「各位」を使う際の注意点

メールで「各位」を使用する際には、いくつかの重要な注意点があります。

正しく使わないと相手に失礼な印象を与えたり、ビジネスマナーに反したりする可能性があるため、これらのポイントをしっかりと押さえておきましょう。

 

個人宛・組織宛に使うのはNG?

「各位」は複数の人に対して使用する敬称のため、特定の個人や単一の組織に対して使用するのは適切ではありません。

例えば、田中さん一人にメールを送る際に「田中各位」と書くのは誤用となります。

個人に対しては「田中様」「田中さん」といった個人向けの敬称を使用し、特定の部署や会社全体に送る場合は「営業部御中」「株式会社○○御中」といった組織向けの敬称を使用するのが正しいマナーです。 

 

「各位様」「〇〇様各位」は誤用

「各位」自体が敬語表現であるため、「様」と組み合わせて使用するのは二重敬語となり、正しくありません。

「各位様」「関係者様各位」「皆様各位」といった表現は避け、ビジネスメールでは「各位」単体で使用することを心がけましょう。

また、「各位殿」という表現も同様に誤用となります。

「殿」も敬語表現であるため、「各位」と併用すると二重敬語になってしまいます。

 

二重敬語にならないための注意点

「各位」を使用する際は、文章全体で二重敬語にならないよう注意が必要です。

特に、メールの本文中で相手に対する敬語表現を使う際には、過度に丁寧になりすぎないよう配慮しましょう。

例えば、「関係者各位におかれましては」という表現は適切ですが、「関係者各位様におかれましてはお忙しくされていらっしゃることと存じ上げます」といった表現は、敬語の重複により不自然な文章となります。

読み手にとって自然で読みやすい文章を心がけることで、適切なビジネスコミュニケーションが実現できます。 

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「各位」を使ったメールの例文【社内・社外別】

実際のビジネスシーンで「各位」を正しく使用するため、具体的な例文をシーン別に紹介します。

これらの例文を参考に、適切な敬語表現とマナーを身につけましょう。

 

社内向けメールの例文

社内向けメールでは、部署や担当者の範囲を明確にした「各位」の使い方が重要です。

以下に代表的な例文を示します。

 

会議開催の通知メール例文

件名:月次営業会議開催のお知らせ

営業部各位

お疲れ様です。営業企画課の田中です。

来月の営業会議について、下記の通りご案内いたします。営業部の皆様には必ずご参加いただきますよう、よろしくお願いいたします。

日時:〇〇年〇月〇〇日(月)14時00分〜16時00分
場所:第一会議室
議題:月次売上報告、来月度目標設定

ご質問等ございましたら、お気軽にお声がけください。

 

システムメンテナンス通知の例文

件名:【重要】社内システムメンテナンスのお知らせ

全社員各位

いつもお疲れ様です。情報システム部の佐藤です。

社内ネットワークシステムのメンテナンスを実施いたします。メンテナンス中は一部システムがご利用いただけませんので、事前にご準備をお願いいたします。

実施日時:〇〇年〇月〇〇日(火)19時00分〜23時00分
影響範囲:社内メール、ファイルサーバー、勤怠管理システム

ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。

 

社外向けメールの例文

社外向けメールでは、より丁寧な表現と明確な敬語を使用することが求められます。

相手方の立場や関係性を考慮した例文をご紹介します。

 

協力会社向けの案内メール例文

件名:年末年始休業期間のお知らせ

協力会社各位

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。株式会社山田商事の鈴木と申します。

弊社の年末年始休業期間についてご案内申し上げます。期間中はご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願いいたします。

休業期間:〇〇年〇月〇〇日(金)〜〇〇年〇月〇〇日(木)
営業再開:〇〇年〇月〇〇日(金)9時00分より

緊急時のご連絡は、担当者の携帯電話までお願いいたします。来年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

業界団体向けの連絡メール例文

件名:新製品発表会のご案内

関係業者各位

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

このたび弊社では新製品の発表会を開催する運びとなりました。ご多忙中誠に恐縮ですが、ぜひご参加いただけますと幸いです。

開催日時:〇〇年〇月〇〇日(日)13時30分〜17時00分
会場:東京国際展示場 第二ホール
内容:新製品紹介、技術説明、質疑応答

参加をご希望の場合は、〇月末日までにご連絡をお願いいたします。

敬具

 

顧客・取引先向けの例文

顧客や重要な取引先に対しても、敬語と丁寧な表現を使用します。

信頼関係の維持と発展を意識した文面作成が必要です。

 

顧客向けサービス変更通知の例文

件名:サービス内容変更のご案内

お得意様各位

拝啓 貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご愛顧を賜り、心より感謝申し上げております。

さて、この度弊社では、より良いサービスの提供を目指し、一部サービス内容を変更させていただくことになりました。お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

変更内容:配送時間の見直し(午前中配送の終了)
実施時期:〇〇年〇月〇〇日より
新配送時間:9時00分〜12時00分、13時00分〜17時00分

詳細につきましては、担当者よりご説明させていただきます。今後ともご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

敬具

 

株主・関係者向けの例文

株主や重要な関係者向けメールでは、公式性と透明性を重視した文面作成が求められます。

企業の信頼性を示す表現を心がけましょう。

 

株主総会開催通知の例文

件名:第50期定時株主総会開催のご通知

株主各位

拝啓 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、当社第50期定時株主総会を下記の通り開催いたしますので、ご通知申し上げます。ご多忙中誠に恐縮ですが、ぜひご出席賜りますようお願い申し上げます。

開催日時:〇〇年〇月〇〇日(金)10時00分
開催場所:当社本社 大会議室
議題:第50期事業報告承認の件、役員選任の件

株主総会参考書類および議決権行使書を同封いたします。ご出席いただけない場合は、議決権行使書にてご意思表示をお願いいたします。

敬具

 

業績発表に関する例文

件名:〇〇年度決算説明会開催のお知らせ

投資家各位

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

〇〇年度の決算説明会を下記の通り開催いたします。当期の業績や今後の事業戦略について詳しくご説明いたしますので、ぜひご参加ください。

開催日時:〇〇年〇月〇〇日(水)15時00分〜17時00分
開催方法:オンライン配信(Zoom使用)
内容:決算概要説明、質疑応答、今期見通し

参加申込みは弊社ウェブサイトの専用フォームからお願いいたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

敬具

 >ビジネスメールを送る時の正しい書き方!基本、例文、返信のマナーを徹底解説

 

「様」「殿」「御中」との違いと使い分け

ビジネスメールにおいて、「各位」以外にも様々な敬称が存在します。

これらの敬称は、それぞれ使用する場面や対象が異なるため、正しく理解して使い分けることが重要です。

ここでは、「様」「殿」「御中」といった主要な敬称と「各位」との違いについて詳しく解説します。

 

「様」や「殿」は個人に対する敬称

「様」や「殿」は必ず特定の一人の個人に対して使用しますが、「各位」は複数の人を対象とした場合にのみ使用されます。

「様」は最も一般的な個人向けの敬称で、社内外の関係者を問わず幅広く使用できる万能の敬称として位置づけられています。

一方、「殿」は主に社内の同等もしくは目下の人に対して使用される敬称です。

古くから官公庁や大企業で使われてきた表現で、「田中殿」「佐藤殿」のように個人名に付けますが、現代のビジネスシーンでは「殿」の使用頻度は減少傾向にあります。

 

「御中」は団体向けの敬称

「御中」は組織や団体に対して使用する敬称で、具体的な個人が特定されていない場合に用います。

「御中」と「各位」の使い分けのポイントは、メールの受け手が誰かを想像しましょう。

組織として一体的に扱う場合に「御中」を使用し、その組織の誰かが代表して読むことを想定しています。

対して「各位」は、その組織に属する個々の人全員がそれぞれ読むことを想定した表現です。

>「御中」の使い方を徹底解説!様や殿との違いや使い分け、メール・封筒のマナーとは?

 

「先生」や「部長」などの職位との併用

職位や役職を表す敬称と「各位」を組み合わせる際には、他の敬称を重複して使用することは避けなければなりません。

「部長各位」「課長各位」「先生各位」「管理職各位」のような表現は、複数の部長や課長、先生がいる場合に使用できます。

しかし「部長様各位」「先生様各位」のような表現は、敬語の重複使用となり不適切です。

職位を示す言葉自体に敬意が込められているため、「各位」だけで十分な敬意を表現できます。

 >メールの「CC」「BCC」「To」とは何?意味、違い、ビジネスでの使い方を徹底解説

 

「各位」は英語でどう表現する?

日本語の「各位」に相当する英語表現としては、

  • 「To Whom It May Concern,」
  • 「Dear All,」
  • 「Dear Colleagues,」

などが一般的に使われます。

「To Whom It May Concern,」は、ビジネス上で宛先が不特定多数の場合や、関係者が明確でない場合にフォーマルな場面で用いられ、「各位」や「関係者各位」を表すのに適しています。

また、部署や会社を越えた複数人や特定団体に宛てる場合には、「Dear Colleagues,」「Dear All,」「Dear Members,」などもよく使われます。

宛名が特定できる場合は個人名や所属を明記し、不特定多数の場合にこれらの表現を使い分けるとよいでしょう。

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よくある質問(Q&A)

人差し指で上の方を指している、パソコンを持った若い女性

Q.何人から「各位」を使うべき?

「各位」を使う人数は、3人以上の複数人に対して使用するのが適切とされています。

2人の場合は「○○様、△△様」のように個別に名前を記載する方が丁寧です。

社内の定期的な連絡や報告メールでは、人数に関係なく慣例的に「各位」を使用している企業も多く、その組織の文化に合わせることが大切です。

 

Q.社内チャットでも「各位」は使える?

社内チャットやビジネスチャットツールでも「各位」は使用できますが、使用する場面を選ぶ必要があります。

Slack、Microsoft Teams、Chatworkなどのツールでは、メールよりもカジュアルなコミュニケーションが一般的です。

フォーマルな連絡事項や重要なお知らせをチャット上で行う場合は「各位」の使用が適しています。

一方、日常的な業務のやり取りや簡単な質問では「お疲れさまです」「皆さん」といった表現の方が自然です。

 

Q.「関係者各位」以外によく使う表現は?

ビジネスメールでよく使われる「各位」には以下のような表現があります。

  • 「営業部各位(部署名+各位)」
  • 「プロジェクトメンバー各位」
  • 「取引先各位」
  • 「株主各位」
  • 「社員各位」
  • 「お客様各位」

業界特有の表現もありますので、それぞれの組織や業界の慣習に応じて適切に使い分けるようにしましょう。 

 

Q.複数部署へのメールにはどう書く?

複数の部署にメールを送信する場合、「営業部・経理部各位」のように部署名を併記するか、「関係部署各位」という包括的な表現を使用します。

部署数が多い場合は、後者の「関係部署各位」の方が簡潔で読みやすくなります。

メール本文で「特に営業部の皆様にはご対応をお願いいたします」のように、具体的な指示や依頼を明記することで、受け取る側の理解を深めることができます。 

 

まとめ

「各位」は、ビジネスメールで複数の相手に敬意を示して呼びかける表現であり、社内外問わず広く使用されます。

個人名を列挙せずに済むため効率的で、情報共有の漏れを防ぎ、受信者全体に平等な印象を与えることができます。

ただし、「各位様」などの二重敬語は誤用であり、適切な場面と表現を選ぶことが重要です。

「皆様」との使い分けや、「様」「殿」「御中」との違いを理解し、適切な敬称を選択することで、ビジネスシーンでのコミュニケーションを上手に活用しましょう。

 

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監修者:島伸明

株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。