2025.01.30

貿易事務の志望動機の書き方・例文を徹底解説!経験ありや未経験からの転職のコツなども!

「貿易事務に応募したいけど志望動機の書き方がわからない」

「貿易事務に受かりやすい例文が知りたい

など、貿易事務に応募したい人は考えることがあるのではないでしょうか?

・貿易事務経験者がどのように即戦力をアピールすればよいか

・未経験者がどのように差別化を図り熱意を伝えるか

・企業ごとに異なる求めるスキルや特性を理解し、それを志望動機に反映する方法

などなど、それぞれの具体例を交えながら解説しています。

さらに、オンラインツールを活用した履歴書作成テクニックや、NG例を改善する方法についても取り上げています。

この記事を読むことで、
貿易事務の志望動機作成に必要な知識と実践的なスキルを得ることができ、面接官に響く履歴書づくりの第一歩を踏み出せます。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

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この記事の目次

 

1. 貿易事務の志望動機の役割・仕事概要

貿易事務の仕事の概要

貿易事務は、国際的な貿易取引を円滑に進めるためのサポート業務を担う職種です。具体的には、輸出入に必要な書類の作成、海外顧客や取引先との連絡・調整、通関業務、物流手配、在庫管理など、多岐にわたる業務を行います。また、英語やその他の外国語を使ったコミュニケーションが頻繁に求められるため、語学スキルも重要です。

この職種は、グローバル化が進む現代のビジネス環境において需要が増え続けており、物流業界、商社、メーカーなど、さまざまな業種で活躍の機会があります。そのため、専門知識だけでなく、柔軟性やマルチタスク能力も求められるのが特徴です。

志望動機が企業に与える重要な役割

志望動機は、採用担当者に応募者の熱意や適性を伝えるための重要な要素です。貿易事務のように専門性が高い職種においては、単に“仕事がしたい”という表面的な理由ではなく、なぜその職種を選び、その会社を志望しているのかを具体的に伝える必要があります。

特に貿易事務の場合、語学スキルや貿易実務に関する知識、これまでの経験がどのように役立つかを明確にすることで、採用担当者に具体的なメリットを感じてもらえます。また、未経験者であっても、自分の強みや成長意欲をアピールすることで好印象を残すことが可能です。

志望動機は履歴書や面接の場面において、企業と応募者をつなぐ接点となる重要な要素です。一貫したメッセージを伝えることで、自分自身の価値を企業に理解してもらう手助けとなります。

さらに、志望動機によって自分が会社の中でどのように貢献できるか、どのように成長していきたいかを具体的に示すことができれば、採用担当者にとって記憶に残る応募者になることができます。

 

2. 貿易事務の志望動機の書き方ポイント

貿易事務に企業が望むスキルや特性

貿易事務の志望動機を作成するうえで重要なのは、志望する企業が求めるスキルや特性を正確に理解することです。例えば、語学力、特に英語でのコミュニケーション能力は、多くの企業で重視されています。また、貿易に関する知識や実務経験、PCスキルや注意深く作業に取り組む力も、企業が求める特徴として挙げられます。

まずは求人票や企業の公式サイトをしっかりと確認し、その企業の活動内容や募集要項に目を通しましょう。さらに、過去のプレスリリースや企業のブログ、SNSなどから企業文化や今後の展望についてリサーチすることで、他の応募者との差別化を図ることができます。

企業が重視する要素をリスト化し、それに対応する自分のスキルや経験を見直すことをおすすめします。具体的には、「輸出入業務を担当するため、迅速な対応力が求められる」などを見つけた場合、それに関連づけて、自身の「複数タスクを効率的に解決した経験」を志望動機に盛り込むと良いです。

自分の強みと志望動機を結びつけるコツ

志望動機を効果的に伝えるためには、自分の持つ強みを企業のニーズと結びつけることが不可欠です。このためには、自分のこれまでの経験やスキルを振り返り、その中で特に活かせる点を具体的なエピソードとして提示するのがポイントです。

例えば、過去の経験が事務職全般の場合でも、「正確なスケジュール管理の能力」をアピールすることで、貿易事務で求められる「期日を守る責任感」に関連づけることができます。さらに、一般事務としての経験がない場合でも、アルバイトで培った「マルチタスクのスキル」を強みとして挙げることが可能です。

具体例として、英語の読み書きが得意であれば、「貿易事務ではインボイスやパッキングリストの作成・管理業務が重要だと考えています。私はこれまで英語検定資格取得のために文章作成のスキルを磨いてきました。このスキルを活かし、正確な書類作成に貢献したいと考えています」とアピールすることができます。

 

貿易事務に感じるやりがいを明確に伝える例文

採用担当者は、応募者がその仕事に対してどれだけの熱意ややりがいを感じているかを重要視します。そのため、自己アピールだけでなく、貿易事務という職種が自分にとってどのような意義を持つのかを明確に伝えるようにしましょう。

例えば、「国際的な取引を通して海外とのつながりを感じられることに深く興味を持っています。貿易事務を通じて、企業のビジネスをサポートできることにやりがいを感じています」と述べることで、自身が業務に意欲的であると印象付けることができます。

さらに、「商品の輸出に伴う細かな調整やコーディネートを行いながら、チーム全体で目標達成を目指せる環境に魅力を感じています」など、自分が感じるポジティブな面や仕事の楽しさを盛り込むことも効果的です。

個人的な背景や経験にも触れると説得力が増します。例えば、「以前旅行業界で働いていた際に多くの海外企業とやり取りする機会があり、その経験から国際貿易に興味を持ちました。貿易事務では、これまでのスキルを活かしながら、より深く国際取引に携わりたいと考えています」といった具体的な動機を示す方法があります。

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3. 【例文】貿易事務経験者の志望動機の書き方と例文

貿易事務経験ありの志望動機例文

貴社の貿易事務職を志望する理由は、これまでの経験を活かし、より幅広い業務に挑戦したいと考えたためです。前職では貿易事務として、輸出入に関する書類作成、通関手続き、納期調整、海外取引先との英文コレポン業務を担当し、正確かつ迅速な対応を心がけてまいりました。

また、TOEIC800点を取得し、実務でも英語を活用して海外とのやり取りを行ってきました。貴社はグローバルに事業を展開しており、専門性をさらに高められる環境に魅力を感じています。これまで培ったスキルを活かし、業務の効率化や海外取引先との円滑な調整に貢献したいと考えております。

経験者向けの志望動機の組み立て方

人差し指で上の方を指している、パソコンを持った若い女性

貿易事務の経験を活かした志望動機を作成するためには、具体的な業務内容やこれまでに培ったスキルを効果的にアピールすることが重要です。単に「経験がある」ことに留まらず、その経験をどのように新しい職場で活用できるかを明確に示しましょう。例えば、貴社が取り扱う特定の市場や商品分野に強みがある場合、それに関連する過去の実績を引き合いに出すと説得力が増します。

また、自己PRをする際は抽象的な表現ではなく、「船積書類の作成業務でミスゼロを達成」「インコタームズの理解を基にした顧客への最適な物流プラン提案の実績」など、具体的な成果を数字や事実に基づいて説明することが効果的です。貿易事務は正確性とスピードが重要な業務であるため、それらを含めた実務の流れを自分の言葉で表現しましょう。

即戦力をアピールするポイント

経験者にとって、即戦力であることをアピールするのは志望動機を作成する上での鍵となります。即戦力を効果的に伝えるためには、以下のポイントを考慮しましょう。

ポイント 具体例
業務フローの理解度 「輸出入に関わる各種書類の作成、船積スケジュール管理、顧客対応を一連で担当した経験があります。」
ツールやシステムの活用経験 「NACCSを活用した税関手続きの経験があり、効率的な輸出入業務の運用が可能です。」
外国語スキル 「TOEIC800点を保有しており、英文メールのやり取り、貿易契約書の確認などをスムーズに行えます。」
問題解決能力 「船便の大幅な遅延時に顧客への説明と代替手配を迅速に実施し、取引先の信頼を維持した実績があります。」

これらのポイントを志望動機に盛り込むことで、自身が即戦力であることを効果的にアピールすることができます。

 

転職理由と志望動機を整合させる書き方

貿易事務の経験者が転職を考える際、志望動機に転職理由との矛盾が生じると企業側では不安材料として捉えられる可能性があります。そのため、転職理由を前向きで合理的な形で伝えることが重要です。

例えば、転職理由が「キャリアアップ」である場合、志望動機では「貴社ではより規模の大きいプロジェクトに関わることができ、自身のスキルをさらに伸ばせると確信しております。」など、ポジティブな表現を使いましょう。また、現職では実現できなかった目標や成長機会にフォーカスしつつ、応募先企業でならそれが可能であることを明確にするのも良い手段です。

転職理由を「現職の業務内容が単調であったため」と言いたい場合でも、直接的な否定にならないよう「より幅広い貿易実務に携わる中で、自分のスキルを活かしたいという思いが強まりました。」などの表現にするのが望ましいです。

さらに、志望動機の中で応募する企業の強みや特徴に言及すると、単なる自己主張ではなく、企業研究の成果として評価されます。これにより、転職理由と企業選定の理由がつながり、納得感のある志望動機を伝えることができます。

 

4. 【例文】未経験から貿易事務転職を目指す場合の志望動機の例文

貿易事務未経験者の志望動機例文

「貴社の貿易事務職を志望する理由は、国際取引を通じて人や企業をつなぐ仕事に魅力を感じたためです。前職の小売業で培った迅速かつ正確な対応力は、貿易事務の業務にも活かせると考えております。

また、大学では国際経済学を専攻し、海外貿易に強い関心を持ってきました。特に、貴社のヨーロッパ市場での事業展開に貢献したいと考えております。TOEIC850点を取得し、現在も英会話教室に通いながら語学力の向上に努めています。未経験ではありますが、積極的に学びながら即戦力として貢献できるよう努力してまいります。」

 

未経験者が差別化を図るための工夫

スーツを着た若い男性がパソコンの前に座っていて、人差し指で前の方を指している。

未経験から貿易事務職を目指す際には、他の候補者との差別化を図ることが重要です。そのためには、これまでの職務経験や学業、スキル、資格などの中で、転職後にも貢献できる要素をアピールする必要があります。例えば、貿易業務で重要となる語学スキルや海外経験、またはパソコンスキル、事務処理能力を具体的に述べることで、未経験であることを補完します。

さらに、貿易事務への理解を深め、志望企業や業界に対するリサーチを欠かさないことも差別化のポイントです。企業がどのような取引先や国と関係を持ち、どの分野で競争力を持っているかなどを把握した上で、それに対応する自身の強みを示しましょう。

未経験者がアピールすべき強みとは

未経験者が志望動機を記載する際に特に重視すべき点は、自身のスキルや経験をどのように貿易事務に応用できるかを具体的に示すことです。例えば、前職での業務で培った「タイムマネジメント力」や「顧客対応力」、「正確で迅速な事務処理能力」などは、貿易事務にも大いに役立つスキルといえます。

加えて、これまでに取得した資格も強みとして活用できます。たとえば、TOEICスコアや英語能力検定、または簿記や情報処理に関する資格は、貿易事務における重要な要素となります。資格だけではなく、過去に英語を使って業務を行った経験やデータ入力の経験がある場合は、それを具体例として説明してください。

貿易事務に対する熱意を効果的に伝える方法

未経験者が採用担当者の印象に残るためには、貿易事務への強い意欲や将来的なビジョンを明確にすることが有効です。なぜ貿易事務に興味を持ったのか、どのような背景で貿易業務の道を選ぶに至ったのかを具体的に述べることで、単なる「未経験者」ではなく、「目的意識を持った未経験者」として評価される可能性が高まります。

また、貿易事務を志望する理由を企業ごとにカスタマイズすることも忘れないでください。例えば、志望企業がヨーロッパを主な取引対象としているのであれば、その地域や文化に関心があることや、語学力を活かし取引に貢献したいという熱意を伝えるのが効果的です。

アピール点 具体例
語学力 TOEIC850点、通学スクールにて英会話を学習中
事務スキル データ入力の正確性とスピードに自信あり
コミュニケーション能力 前職の接客業で培ったお客様対応能力
貿易への関心 大学で国際経済学を専攻し、海外文化に興味を持つ

このように、具体的な過去の経験や実績をもとにしたアピールと、志望企業に対する理解を盛り込むことで、未経験者でも納得感のある志望動機を作成できます。

 

5. 履歴書がより簡単に書ける!オンライン履歴書の活用

履歴書作成に悩む方におすすめなのが、オンライン履歴書作成ツールの活用です。これらのツールを利用することで、効果的なレイアウトや適切な表現を簡単に取り入れることができ、完成度の高い履歴書を短時間で作成することが可能です。

 

5.1 履歴書Yagishの利用

「履歴書Yagish」は、多機能でわかりやすいインターフェースを備えたオンライン履歴書作成ツールです。このツールは、未経験者から経験者まで幅広く対応しており、貿易事務を志望する方にも最適な選択肢となるでしょう。以下に、「履歴書Yagish」の主な特徴と活用方法を紹介します。

特徴とメリット

特徴 メリット
無料で作成・PDFダウンロード可能 無料で履歴書の作成ができ、さらにPDFをダウンロードしてそのまま利用ができます。
入力ガイド機能 項目ごとのアドバイスが画面に表示されるため、適切な志望動機や職務経歴を書きやすくなります。
自動レイアウト調整 入力内容に応じて自動でレイアウトを調整し、プロフェッショナルな見た目を簡単に実現できます。
クラウド保存 作成した履歴書をオンラインで保存・編集できるため、何度でも修正可能です。

使い方の手順

「履歴書Yagish」を使った履歴書作成の手順はとても簡単です。以下に具体的な流れを示します。

  1. 公式サイトにアクセスします。
  2. 履歴書テンプレートを選択し、基本情報を書き込みます。
  3. 貿易事務に適した職務経歴や志望動機を入力します。この際、アドバイス機能を活用して説得力のある内容を作成します。
  4. 完成した履歴書をダウンロードしてPDF形式で保存します。

履歴書の作成が大変で困っている…という方は、まず一度見てみてくださいね。

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6. 貿易事務の志望動機の書き方NG例とその改善方法

立ったまま資料を見ているスーツを着た若い女性

具体性のない志望動機の例

志望動機の中でも多く見られる間違いが、具体性に欠けるものです。例えば以下のような例は、採用担当者に十分な情報を伝えられず、印象を残しづらいものです。

NG例 問題点
「以前から貿易事務に興味があり、自分の成長につながる仕事だと思ったため志望しました。」 志望理由が漠然としており、具体的なエピソードや企業への共感が欠如しています。

 

改善例

NG例を改善するためには、志望動機に具体的な経験や背景を取り入れましょう。次のように書き換えると効果的です。

改善後の例 改善ポイント
「以前、物流業務のサポートを行った際に国際取引の重要性を目の当たりにし、貿易事務への興味を持ちました。貴社の◯◯製品が多国間取引で高いシェアを誇る点に魅力を感じ、自分のスキルを活かして貴社の国際的な成長に貢献したいと思い志望しました。」 具体的な経験を交えながら、企業の特徴を取り入れて説得力を持たせています。

 

企業研究が不足している志望動機の改善例

NG例 問題点
「貿易事務に挑戦したいと考え、貴社を志望しました。」 企業名を出しているものの、その特徴や業務に対する具体的な言及がありません。

 

改善例

改善後の例 改善ポイント
「貴社が持つ独自の国際物流管理システムが世界中の顧客から高く評価されていることに感銘を受けました。私のこれまでのプロジェクト管理経験を活かし、貴社における貿易実務を支えたいと考えています。」 企業の強みを具体的に述べ、応募者自身のスキルを結びつけています。

 

長すぎたり短すぎたりするケースへの対策

NG例(長すぎる場合)

NG例 問題点
「以前から国際取引に興味があり、大学の講義で貿易事務に関して学びました。その中で興味を惹かれた点が複数あり、特に貿易取引の基礎となる税関手続きやインボイスの作成について学ぶことができました。貿易に関する知識をさらに深め、社会人としての経験を積むことで、国際的なビジネス活動を支えていきたいと思っています。貴社の業務内容をホームページで確認し、物流業務のトータルサポートを行う企業姿勢に感銘を受けたため志望いたしました。」 内容がくどく長文になり、伝えたいポイントがぼやけてしまう。

 

改善例(簡潔で効果的な例)

改善後の例 改善ポイント
「大学で学んだ貿易実務の知識を活かし、顧客対応力に優れる貴社の貿易事務をサポートしたいと考えています。インターンシップで培った調整能力を活かし、貴社の国際物流業務を円滑に進めるお手伝いをしたいと思い志望しました。」 簡潔かつ具体的な内容で、採用担当者に伝わりやすい表現になっています。

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7. 履歴書に志望動機を記載する際のフォーマットと注意点

7.1 見やすく簡潔にまとめるコツ

履歴書に志望動機を記載する際は、読み手の立場を意識し、見やすさと簡潔さを重視することが重要です。志望動機はあまり長く書きすぎると、読み手が要点をつかみにくくなります。一方で短すぎると熱意が伝わらないこともあります。

まず、結論を最初に書くことで、読み手が早い段階で志望動機を理解できるようにしましょう。その後、結論をサポートする具体的なエピソードや経験を箇条書きにすることで、情報を簡潔に整理することができます。

以下に志望動機を記載する際の文章構成の例を示します。

構成 内容のポイント 具体例
最初の一文 志望理由を簡潔に述べる 「私はこれまでの貿易関連の経験を活かし、グローバルな舞台で貴社の事業に貢献したいと考えています。」
中盤 経験やスキルに基づいた根拠を提示する 「前職では、輸出入業務における書類作成や海外取引先との交渉を担当し、対前年比120%の業績向上に貢献しました。」
最後の一文 意欲を伝え、締めくくる 「この経験を貴社でさらに深め、御社の発展に寄与したいと考えております。」

このような構成を意識することで、志望動機が具体的かつ印象的に仕上げることができます。

 

誤字脱字のチェックと適切な表現の選び方

履歴書は自分自身を企業にアピールするための重要な書類です。誤字脱字があると注意力不足と判断される可能性があるため、細心の注意を払って確認を行いましょう。文法的な間違いも読み手に違和感を与えかねません。

特に、貿易事務の場合は専門用語や取引先の名前を正確に記載することが求められます。

例えば「インコタームズ」などの用語を記載する際には正しいスペルを確認し、不用意なミスを避けることが重要です。また、「志望致します」のような非敬語や誤った日本語表記にも注意を払いましょう。

文章が完成したら必ず複数回読み返し、自分で確認するだけでなく、他者に見てもらうことでより正確な文章に仕上げることができます。

読み手に好印象を与えるレイアウト

レイアウトは読みやすい履歴書を作成する上で非常に重要です。字間や行間を均等に保ち、適切にスペースを活用することで、見た目の印象が大きく向上します。

志望動機のセクションには、見出しを工夫して注目度を高めることも一案です。見出しを太字にする、少し大きめのフォントサイズにするなどして、採用担当者の目を引く工夫を凝らしましょう。

また、手書きの場合は文字が丁寧で整っていることが大切です。一方パソコンで作成する場合は、フォントの選び方にも注意してください。一般的には「MSゴシック」や「MS明朝」など、読みやすくフォーマルな書体を選びましょう。

以下は読みやすいレイアウトの例です。

項目 フォーマットのポイント
フォント 統一性を持たせ、読みやすい書体を選ぶ
行間 詰めすぎないように適度なスペースを確保する
余白 欄外に十分な余白を持たせてバランスを取る

レイアウトによって履歴書全体の見栄えが大きく変わるため、自分の強みを最大限に生かす工夫を施しましょう。

 

8. 【例文】個別の企業や職種に合わせた貿易事務の志望動機

貿易事務職の中でも専門分野別の志望動機

貿易事務と一口にいっても、実際には扱う分野や業務内容は企業によって異なります。例えば、海上輸送を主体とする企業と航空輸送を主体とする企業では求められるスキルや特性が大きく変わります。この章では、専門分野ごとにどのような志望動機を考えるべきかをご紹介します。

海上輸送メインの企業を志望する場合

海上輸送メインの企業における貿易事務では、国際的な貿易ルールやインコタームズへの理解が特に重要です。また、船積み書類(B/Lやインボイスなど)の取扱経験をアピールすることが効果的です。さらに、スケジュール調整や貨物追跡のスキルも評価されます。

例文:

「これまでの物流業界における職務経験を活かし、貴社の海上輸送サービスの効率化に貢献したいと考えております。特にB/L作成やインコタームズ遵守に関する実務経験が豊富です。また、スケジュール調整や貨物追跡を通じて顧客対応力を培ってきたため、貴社のお客様が抱える課題に迅速かつ的確に対応できる自信があります。」

航空輸送メインの企業を志望する場合

航空輸送を扱う企業では、スピード感が求められるため、迅速な判断力や対応力をアピールすることが重要です。また、休日や夜間のフライトに伴う柔軟な対応能力も評価されます。

例文:

「貴社が提供する航空輸送サービスの迅速性に魅力を感じ、このたび応募させていただきました。日々変化するスケジュールに柔軟に対応するスキルを持ち、これまでの職務で培った多言語対応能力も、貴社の国際的な事業展開に貢献できると確信しております。」

 

大手物流会社を志望する場合の例文

大手物流会社は、多岐にわたる業務範囲や柔軟なキャリアパスが魅力です。志望動機では、自分のスキルがどのように企業のビジョンと合致するのかを具体的に述べることが鍵となります。また、世界規模でのネットワークや独自の取り組みに触れることも効果的です。

例文:

「貴社のグローバルネットワークを活用したイノベーションに惹かれ、志望いたしました。前職では多国籍のクライアントを相手に折衝を行う業務を経験しており、そこで得たコミュニケーション能力と業界知識を活かし、御社のさらなる成長に貢献したいと考えております。また、貴社の環境に配慮した物流の取り組み(例: CO2削減プログラム)にも共感しており、持続可能な社会の構築に資する業務に携われることを心より希望しております。」

 

中小企業や専門商社の場合の適切な志望動機

中小企業や専門商社では、大手企業に比べて業務範囲が広いことが一般的です。そのため、多様な業務を一人で柔軟にこなせる姿勢や学ぶ意欲を強調することが有効です。また、企業の規模感にあった親近感のある志望動機を述べると良いでしょう。

中小企業を志望する場合

「貴社は少人数体制ながらもクライアントニーズに柔軟に対応する姿勢に強く惹かれました。私はこれまでの経験において、多様な役割を兼任しながら現場を円滑に運営するスキルを磨いてまいりました。この経験を活かし、貴社で幅広い業務に積極的に挑戦し、チームに貢献したいと考えております。」

専門商社を志望する場合

「貴社が取り扱う〇〇(商材名)が、これまで私が専門的に学んできた国際取引の知識と一致することに非常に魅力を感じます。また、少数精鋭である貴社ならではの一体感のある職場環境で、自分の強みと特性を最大限に発揮していきたいと考えております。」

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9. まとめ

この記事では、貿易事務の履歴書における志望動機の書き方や具体例を詳しく解説しました。貿易事務の志望動機を書く際には、企業が求めるスキルや特徴を正確に把握し、自分の強みや経験を結びつけることが重要です。

また、未経験者の場合は、業界に対する熱意や自身の成長意欲を明確に伝えることで、差別化が可能です。一方、経験者は即戦力となるスキルや実績を強調し、転職理由と整合性のある志望動機を記載することがポイントでした。最後に、志望動機を記載する際は、読み手に好印象を与えるレイアウトや適切な表現を心掛けることが重要です。この情報を活かし、適切な志望動機を作成し、採用につなげてください。

 

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島伸明

株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。