2023.03.29
社内アンケートで評価された「透明性の高い会社」(株式会社ファイブ・ディグリーズ 山本二郎)⑤
社内アンケート結果から気がついた社員が評価する「会社の透明性」
山本社長:
先日、自社の良いところ、悪いところを全社にアンケートをとったんですよ。自社の良いところの回答として一番多かったのが、「会社の透明性」という回答でした。
アド・トップ:
会社の透明性とは具体的にどのようなことですか?
山本社長:
「まず、当社では年4回報告会を実施しています。決算報告会、中間報告会、その間の4半期報告会の計4回です。それ以外に毎月P/L(損益計算書)を全従業員に対して報告しています。売上が上がった/下がった要因、経費を使った部分で高かった項目があれば、こういうところに使いましたという形で全従業員がわかるように公表しています。ここが従業員からすると”とても透明性があって良い”と感じてくれているみたいです。社会人の方でも勤めている会社の業績がわからないという方も多いと思うんですよね。」
■決算報告会
(中間報告会) |
※会社の現状を把握や今後の方針を共有する場となります。 |
アド・トップ:
確かに。それがわからないと会社に対する不平不満が生まれることもありますからね。会社がどういう状況なのかわからないという部分でのストレスが無さそうですね。
山本社長:
「はい、少ないと思います。期末になると営業利益がどのくらい出ているのでだいたい決算賞与が出るのかどうかも個人で予測できますからね。」
公開されている情報をみて、”個”に会社の状態を把握してもらいたい。
アド・トップ:
新規事業開発にもどれだけ投資しているのかもわかるようにしているんですか?
山本社長:
「そこもわかるようにしています。今は事業毎に分けて公表しています。それによって、収益事業に関わっている方が、自分たちが稼いだ収益がどれだけ新規事業に投資されているか、赤字が出ていることもわかり、不満が出る時もあります。でも、この不満は正しい不満だと思うのでプラスに捉えています。」
アド・トップ:
え?!エンジニアの方の単価や契約期間も公開しているんですか?
山本社長:
「はい、それも全て公開しています。どの従業員がどのくらい給与としてもらっているかもテーブルがあるのでおおよそ想定できます。」
アド・トップ:
それはプレッシャーに感じる方もいそうですね。
山本社長:
「公開することには一長一短あると思っています。でも、もっと稼ぎたいという方であれば、どうすれば良いのか、何をすれば良いのかを考える際に、稼いでいる方がわかるので、その方を参考にできるというメリットもあります。逆に給与をそこまであげたいと思っていない方は、何かしらの理由があると思いますので、そこに対してあまり強く言うということはないですね。その代わり、常日頃、自身の市場価値を高めていかないと将来仕事が無くなる可能性があると言うことは十分理解しておいてほしいということは伝えていますね。」
アド・トップ:
”個”を尊重しているからこそ、自身で考えてもらいたいということですね。
山本社長:
「経営ビジョンにも、”自分自身をマネジメント”と言うメッセージを入れています。自分自身をマネジメントできないと経営ビジョンはもちろん自身のビジョンも達成できないですからね。」
株式会社ファイブ・ディグリーズ 会社概要
代表者:代表取締役 山本 二郎
事業内容: ITサービス事業
- ITコンサルティング
- システム・エンジニアリング・サービス
- 請負(開発・保守)
- 新規事業企画・開発
住所:〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-31 クリエイト紀尾井町7F
会社HP:https://www.5degrees.co.jp/
採用HP:https://www.5degrees.co.jp/recruit/
経営理念: Link⇒Link⇒Link
経営ビジョン:ライフ・ワーク・マネジメント
株式会社アド・トップ
株式会社アド・トップ 「社長の流儀」編集担当