2025.08.01
経理職に受かる志望動機の書き方|経験者・未経験者別の例文とNG例も徹底解説

「経理の志望動機って何を書けばいいの?」
「未経験だから説得力のある理由が思い浮かばない」
経理職への転職や就職を考える際、志望動機の作成に頭を悩ませる方は非常に多いものです。 経理は専門性の高い職種であり、採用担当者も志望動機を通じて応募者の本気度や適性を厳しくチェックしています。 しかし、どんな経験レベルの方でも、ポイントを押さえれば採用担当者の心に響く志望動機を作成することは可能です。
そこで今回は
- 採用担当者に評価される志望動機の書き方3ステップ
- 経験別志望動機の例文12選(未経験・転職・新卒・パート対応)
- 志望動機作成でやってはいけないNG例
上記の項目を徹底解説いたします。これを読めば経理職の選考で差をつける魅力的な志望動機を自信を持って作成できるようになるでしょう。
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経理職の仕事内容と求められるスキルを理解しよう
経理職への転職や就職を成功させるためには、まず経理業務の具体的な内容と求められるスキルを正確に理解することが重要です。志望動機を作成する前に、経理という職種の実態を把握しておきましょう。
経理職の主要業務内容
経理職は企業の財務活動を数値で管理し、経営判断に必要な情報を提供する重要な役割を担っています。日常業務から決算業務まで、幅広い業務を担当します。
業務分類 | 具体的な業務内容 | 実施頻度 |
---|---|---|
日次業務 | 現金出納管理、売掛金・買掛金管理、伝票起票・仕訳 | 毎日 |
月次業務 | 月次決算、試算表作成、予実管理、給与計算 | 月1回 |
年次業務 | 年次決算、税務申告、監査対応、予算策定 | 年1回 |
随時業務 | 資金繰り管理、財務分析、稟議書作成 | 必要に応じて |
経理職に求められる必須スキル
経理職として活躍するためには、専門知識と実務スキルの両方が必要です。企業規模や業界によって求められるレベルは異なりますが、基本的なスキルセットは共通しています。
会計・簿記の知識は経理業務の基盤となります。日商簿記検定2級レベルの知識があれば、基本的な経理業務に対応できます。仕訳の概念、貸借対照表や損益計算書の構造、減価償却や引当金といった会計処理の理解が必要です。
税務知識も重要な要素です。法人税、消費税、源泉所得税などの基本的な税制を理解し、適切な税務処理を行える能力が求められます。税制改正にも敏感である必要があります。
ITスキルは現代の経理業務に欠かせません。Excel操作はもちろん、会計ソフトウェアの操作、データベースの活用など、デジタルツールを効率的に使いこなす能力が必要です。近年はクラウド会計システムの導入も進んでおり、新しいシステムへの対応力も重要です。
履歴書の志望動機の書き方完全解説|20種以上の職種別例文付き、書き出しのコツやNG例も
採用担当者に響く経理志望動機の書き方3ステップ
効果的な経理志望動機を作成するためには、戦略的なアプローチが必要です。採用担当者は数多くの応募書類を見ているため、印象に残る志望動機を書くことが重要になります。ここでは、採用担当者に響く志望動機を書くための具体的な3つのステップを詳しく解説します。
なぜ経理職を選ぶのか明確な理由を整理する
経理職を志望する理由を明確にすることは、志望動機作成の第一歩です。「なんとなく」や「安定している」といった漠然とした理由では、採用担当者の心に響きません。
まず、自分自身に問いかけてみましょう。数字を扱うことに興味があるのか、企業の経営状況を把握できる立場に魅力を感じるのか、それとも正確性を求められる業務にやりがいを感じるのか。これらの要素を整理することで、説得力のある志望理由が見えてきます。
経理職を選ぶ理由として多く挙げられるものを整理すると、以下のような要素があります
志望理由の種類 | 具体例 | アピールポイント |
---|---|---|
数字への関心 | データ分析、財務諸表の読み解き | 論理的思考力、分析能力 |
経営への貢献 | 経営判断のサポート、コスト管理 | 経営視点、戦略的思考 |
専門性の追求 | 会計基準の習得、税務知識の向上 | 学習意欲、専門性向上への意識 |
正確性への責任感 | ミスの許されない業務への適性 | 責任感、注意力、継続力 |
企業研究を行い志望企業の特徴を把握する
志望企業の特徴を深く理解することは、差別化された志望動機を作成するために不可欠です。同じ経理職でも、企業によって求められる役割や業務内容は大きく異なります。
企業研究では以下の観点から情報収集を行いましょう。まず、企業の事業内容と経理部門の役割を把握します。製造業であれば原価計算、小売業であれば店舗管理会計、IT企業であればプロジェクト収益管理など、業界特有の経理業務があります。
次に、企業の成長段階や経営方針を調べます。スタートアップ企業では経理体制の構築から携われる可能性があり、上場企業では内部統制やIR業務に関わる機会があるかもしれません。こうした企業の特色を理解することで、「なぜその企業の経理職なのか」を明確に説明できるようになります。
自分の経験・スキルと経理業務の接点を見つける
志望動機の説得力を高めるためには、自分の過去の経験やスキルが経理業務にどのように活かせるかを具体的に示すことが重要です。経理経験がない場合でも、必ず活かせる要素が見つかります。
まず、直接的に関連する経験を洗い出しましょう。簿記検定の取得、会計ソフトの使用経験、数値管理業務の担当などは、経理業務への適性を示す強力な材料です。これらの経験を通じて得た知識やスキルを、志望企業の経理業務にどう活かせるかを具体的に説明します。
スキルの棚卸しでは、以下のような要素を整理してみましょう
スキル分類 | 具体的なスキル | 経理業務での活用場面 |
---|---|---|
技術的スキル | Excel、会計ソフト、システム操作 | データ処理、帳簿作成、効率化 |
対人スキル | コミュニケーション、調整力 | 他部署との連携、監査対応 |
分析的思考 | 問題解決、論理的思考 | 差異分析、業務改善 |
管理能力 | スケジュール管理、品質管理 | 月次決算、内部統制 |
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【経験別】経理志望動機の例文集12選
経理職への転職や就職を成功させるためには、自分の経験やスキルレベルに応じた志望動機を作成することが重要です。ここでは、経験別に12のパターンに分けて、具体的な例文を紹介します。これらの例文を参考に、あなたの状況に合わせてカスタマイズしてください。
経理経験者向け志望動機例文
すでに経理業務の経験がある方は、これまでの実績と今後のキャリアビジョンを明確に示すことが大切です。業界の違いや規模の違いによって、アピールポイントを調整しましょう。
同業界での転職パターン
製造業の経理として5年間勤務し、月次決算から年次決算まで一通りの業務を担当してまいりました。前職では主に単体決算に携わっておりましたが、貴社のような連結決算を行う企業でより高度な会計スキルを身につけたいと考えております。特に、貴社が展開している海外子会社の管理会計業務に興味があり、国際会計基準に関する知識を深めながら、グローバルな視点で経理業務に取り組みたいと思います。これまでの経験で培った決算業務の正確性と効率性を活かし、貴社の経営判断に資する財務情報の提供に貢献できると確信しております。
異業界への転職パターン
小売業界で3年間経理業務に従事し、店舗会計や在庫管理を中心とした業務を担当してまいりました。IT業界特有の収益認識や研究開発費の会計処理について学び、より専門性の高い経理スキルを身につけたいと考え、貴社を志望いたします。前職で身につけた迅速な処理能力と細かな数値管理のスキルは、変化の激しいIT業界の経理業務においても十分に活かせると考えております。また、貴社の革新的なサービス展開に経理の立場からサポートし、事業成長に貢献したいという強い思いがございます。
経理未経験者向け志望動機例文
経理業務の経験がない方でも、これまでの職歴で培ったスキルや資格を活かせることをアピールできます。経理職への転身理由と将来への意欲を明確に示しましょう。
他職種からの転職パターン
前職では営業として3年間勤務し、顧客管理や売上分析を担当しておりました。日々の業務で数字に接する中で、会計や財務への興味が高まり、簿記2級を取得いたしました。営業経験で培った細かな数値管理能力とコミュニケーションスキルを経理業務に活かしたいと考えております。特に、営業部門との連携が重要な管理会計業務において、現場の視点を持った経理担当者として貢献できると考えます。未経験ではございますが、学習意欲は高く、貴社で経理のプロフェッショナルとして成長していきたいと強く願っております。
簿記資格保有者パターン
大学卒業後は一般事務として働いておりましたが、数字を扱う業務に興味を持ち、独学で簿記1級まで取得いたしました。理論的な知識は身につけましたが、実務経験を積んで真の経理スキルを習得したいと考え、貴社を志望いたします。前職で培った書類作成や電話対応などの基本的なビジネススキルに加え、Excel操作にも習熟しており、経理業務に必要な基礎能力は備えていると自負しております。貴社の成長企業という環境で、幅広い経理業務を経験しながら、将来的には管理会計や予算管理などの戦略的業務にも携わりたいと考えております。
新卒向け志望動機例文
新卒の方は、学生時代の学習内容や取り組み、将来への意欲を中心にアピールしましょう。経理職への明確な志向性を示すことが重要です。
大学で会計学を専攻したパターン
大学では会計学を専攻し、財務会計や管理会計について体系的に学んでまいりました。ゼミでは企業の財務分析を行い、会計情報が経営判断にどのように活用されるかを研究してきました。また、在学中に簿記1級と税理士試験の簿記論に合格し、理論と実務の両面からアプローチする姿勢を身につけました。貴社を志望する理由は、単なる記帳作業ではなく、経営陣の意思決定をサポートする戦略的な経理業務に携わりたいからです。学んだ知識を実務で活かしながら、貴社の持続的成長に貢献できる経理のプロフェッショナルを目指したいと考えております。
数字に強い・分析好きをアピールするパターン
大学では理系学部で統計学を学び、データ分析や数値の解釈に関するスキルを身につけました。卒業研究では大量のデータを処理し、意味のある情報を抽出する作業に取り組み、数字から真実を読み取ることの面白さを実感いたしました。この経験から、企業の数字を扱う経理業務に強い関心を持つようになりました。貴社の経理職では、単純な計算作業だけでなく、財務データの分析を通じて経営課題を発見し、解決策を提案する業務があると伺っております。私の分析力と論理的思考力を活かし、貴社の経営判断に有用な情報を提供できる経理担当者になりたいと考えております。
第二新卒向け志望動機例文
第二新卒の方は、短期間での転職理由を前向きに説明し、経理職への確固たる志向性を示すことが求められます。
前職での経験を活かすパターン
新卒で入社した商社では営業事務として1年半勤務し、受発注管理や売上データの集計業務を担当しておりました。日々の業務で会計処理に触れる機会が多く、経理業務への関心が高まったため、働きながら簿記2級を取得いたしました。前職で培った正確性とスピードを重視する姿勢、そして多部署との連携経験は、経理業務においても必ず活かせると考えております。貴社では若手にも幅広い業務を任せていただけると伺っており、前職の経験を基盤として、経理のプロフェッショナルとしてのキャリアを着実に積み重ねていきたいと思います。
キャリアチェンジを目指すパターン
前職では人事部門で採用業務に1年間従事しておりましたが、業務を通じて企業経営により深く関わりたいという思いが強くなり、経理職への転職を決意いたしました。人事業務では労務費の管理や予算との照合作業を経験し、会計数値が経営にどのような影響を与えるかを実感いたしました。この経験をきっかけに簿記の勉強を始め、2級まで取得いたしました。貴社の経理職では、単なる数値処理だけでなく、経営陣への情報提供や各部門との調整業務もあると理解しております。前職で培ったコミュニケーション能力を活かし、社内の架け橋となる経理担当者として貢献したいと考えております。
第二新卒の志望動機完全ガイド【書き方・例文・面接対策まで解説】
転職者向け志望動機例文
転職経験のある方は、これまでのキャリアの集大成として経理職を選ぶ理由と、豊富な経験をどう活かすかを明確に示しましょう。
スキルアップを目指すパターン
これまで中小企業で7年間経理業務に従事し、日常業務から決算まで幅広く担当してまいりました。一人で多岐にわたる業務を経験できた一方で、より専門性を高め、システム化された環境で効率的な経理業務を学びたいと考えるようになりました。貴社では最新の会計システムを導入されており、業務プロセスの標準化と高度化が図られていると伺っております。これまでの実務経験を基盤として、貴社の環境でさらなるスキルアップを図り、より戦略的な経理業務に携わりたいと考えております。将来的には管理会計や予算管理の分野でも専門性を発揮し、貴社の成長に貢献したいと思います。
働き方を重視するパターン
前職では経理として5年間勤務し、決算業務や税務処理を中心に担当してまいりました。これまでの経験で経理スキルは身につけましたが、より働きやすい環境で長期的にキャリアを積みたいと考え、貴社を志望いたします。貴社では残業時間の削減や有給休暇の取得促進など、働き方改革に積極的に取り組まれており、プライベートとの両立を図りながら質の高い業務に集中できる環境があると理解しております。これまでの経験で培った効率的な業務処理能力を活かし、限られた時間の中でも正確で価値の高い経理業務を提供し、貴社の健全な経営基盤作りに貢献したいと考えております。
職務経歴書と履歴書での「退職理由・転職理由」の書き方徹底解説!例文付き
パート・アルバイト向け志望動機例文
パートやアルバイトでの勤務を希望する方は、勤務時間の制約がある中でも責任感を持って業務に取り組む意欲を示しましょう。
家庭と両立したいパターン
結婚前は正社員として経理業務に4年間従事し、仕訳入力から月次決算まで一通りの業務を経験してまいりました。出産を機に一度は現場を離れましたが、子育てが落ち着いた今、再び経理の仕事に携わりたいと強く思っております。パートタイムでの勤務となりますが、これまでの経験を活かし、限られた時間の中でも正確で効率的な業務を心がけます。家庭の都合で勤務時間に制約がある分、集中力を高めて取り組み、職場の皆様にご迷惑をおかけしないよう努めてまいります。経理業務への情熱は変わらず、貴社の一員として責任を持って業務に取り組みたいと考えております。
経験を積みたいパターン
現在は別の仕事をしておりますが、将来的には経理のプロフェッショナルを目指したいと考え、まずはパートタイムで実務経験を積みたいと思っております。独学で簿記3級を取得し、基本的な会計知識は身につけましたが、実際の業務経験がないため、貴社で実務を学ばせていただきたいと考えております。パートという雇用形態ではございますが、将来への投資として真剣に取り組み、いずれは正社員として経理業務に専念したいという目標を持っております。初心者ではございますが、学習意欲は高く、先輩方のご指導をいただきながら、一日も早く戦力となれるよう努力いたします。
アルバイト志望動機の書き方!大学生向け採用に有利な内容【例文付き】
経理志望動機が思い浮かばない時の解決策5選
経理職への転職や就職を考えているものの、なかなか説得力のある志望動機が思い浮かばないという悩みを抱える方は少なくありません。そんな時に活用できる具体的な解決策を5つご紹介します。
経理業務の魅力を再発見する自己分析法
経理業務の本質的な魅力を理解することから始めましょう。まず、経理の仕事が企業経営にどのような価値を提供しているかを深く考えてみてください。経理は単なる数字の管理ではなく、企業の健全な成長を支える重要な役割を担っています。
自己分析の具体的な手順として、過去の経験を振り返り、数字に関わる作業や分析業務に取り組んだ際にどのような感情を抱いたかを思い出してください。学生時代の家計簿管理、アルバイトでのレジ業務、前職での予算管理など、小さな経験でも経理業務との共通点を見出すことができます。
また、経理業務の醍醐味である「正確性への追求」「企業の成長を数字で実感できる喜び」「経営陣の意思決定をサポートする責任感」といった要素の中で、どれが最も自分の価値観と合致するかを考えてみましょう。
志望企業の特色・強みを徹底リサーチ
志望企業について詳細な情報収集を行うことで、その企業ならではの志望動機を構築できます。企業の公式ホームページだけでなく、決算説明資料、IR情報、業界レポートなども活用して多角的に分析しましょう。
特に注目すべきポイントとして、企業の財務戦略、成長性、業界内でのポジション、経理部門の組織体制などが挙げられます。
リサーチ項目 | 確認すべき内容 | 志望動機への活用例 |
---|---|---|
財務状況 | 売上高、利益率、財務指標 | 健全な財務基盤で安心して業務に集中できる |
事業戦略 | 新規事業、海外展開、M&A | 多様な事業に関わる経理業務で成長したい |
企業文化 | 働き方、価値観、社員の声 | 企業の価値観と自身の価値観の一致点 |
業界動向 | 市場規模、競合状況、将来性 | 成長業界で経理のプロとして貢献したい |
過去の経験から経理に活かせる要素を抽出
あなたの過去の経験には、必ず経理業務に活かせる要素が隠れています。直接的な経理経験がなくても、様々な業務で培ったスキルや経験を経理の文脈で再解釈することが重要です。
営業職であれば顧客との数字のやり取りや予算管理、事務職であればデータ入力の正確性や期限管理、接客業であれば責任感や丁寧さなど、どの職種にも経理に通じる要素があります。これらの経験を「経理業務にどう活かせるか」という視点で整理してみましょう。
将来のキャリアビジョンから逆算して考える
経理職に就いた後、5年後、10年後にどのような経理のプロフェッショナルになりたいかを明確にイメージすることで、現在の志望動機に説得力を持たせることができます。キャリアビジョンが明確な候補者は、採用担当者に長期的な活躍への期待感を与えます。
経理のキャリアパスには様々な方向性があります。財務分析のスペシャリスト、管理会計のエキスパート、経営企画への発展、CFOを目指すゼネラリストなど、自分がどの道を歩みたいかを考えてみましょう。
例えば
「将来的には管理会計の分野で専門性を高め、経営陣の戦略的意思決定をサポートできる経理のプロフェッショナルになりたいと考えています。貴社の多角的な事業展開は、様々な業界の管理会計を学ぶ絶好の機会であり、私のキャリア目標実現に最適な環境だと感じています」
といった具合です。
経理職の社会的意義・やりがいに注目する
経理業務が社会全体に果たしている重要な役割を理解し、それに共感する気持ちを志望動機に込めることで、単なる職種選択を超えた使命感を表現できます。
コーポレートガバナンスの強化が求められる現代において、経理職の社会的責任はますます重要になっています。適正な会計処理を通じて企業の信頼性を維持し、健全な経済活動を支えるという使命感を志望動機に織り込むことで、採用担当者に強い印象を与えることができます。
例えば
「経理は企業の信頼性を担保する重要な役割を持っており、正確な財務情報の開示を通じて社会の信頼に応える責任があると考えています。この社会的意義の大きい仕事に携わることで、企業の発展と社会への貢献を両立させたいと思い、経理職を志望しました」
といった表現が効果的です。
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経理志望動機を書く際に避けるべき5つのNG例
経理職への転職や就職において、志望動機は採用担当者が重視する要素の一つです。ここでは、経理志望動機でよく見られる5つのNG例について詳しく解説し、なぜそれらが好ましくないのか、どのように改善すべきかを具体的にお伝えします。
「安定しているから」などの消極的な理由
経理職を志望する理由として「安定している職種だから」「リストラされにくいから」「不況に強いから」といった消極的な動機を述べる応募者は非常に多くいます。
確かに経理は企業にとって不可欠な部門であり、安定性があることは事実ですが、このような理由だけを志望動機にするのは大きな問題があります。
まず、採用担当者は「この人は仕事に対して積極性がないのではないか」「困難な業務に直面した時に逃げ出すのではないか」という懸念を抱きます。安定性を求めるだけの人材は、新しいシステムの導入や業務改善への取り組みに消極的になりがちで、企業の成長に貢献できないと判断される可能性が高いのです。
具体性に欠ける抽象的な内容
「経理の仕事に興味があります」「数字が好きです」「責任感があります」といった抽象的で曖昧な表現だけで志望動機を構成するのは、採用担当者に良い印象を与えません。
このような内容は具体性に欠け、応募者の真剣度や適性を判断する材料として不十分だからです。
抽象的な志望動機の問題点は、応募者の経験やスキル、そして志望企業での具体的な活躍イメージが全く見えてこないことです。「数字が好き」と言われても、どのような数字の扱いが得意なのか、どんな分析ができるのか、過去にどのような数値管理の経験があるのかが分からなければ、採用担当者は適性を評価できません。
志望企業でなくても通用する汎用的な文章
多くの企業に同じ志望動機を使い回せるような汎用的な内容は、採用担当者に「この人は本当にうちの会社で働きたいのだろうか」という疑問を抱かせます。志望動機は、その企業に入社したい理由を明確に示すものでなければならず、どこでも通用するような内容では説得力がありません。
汎用的な志望動機の典型例として「御社の経理部門で自分のスキルを活かしたい」「安定した企業で長く働きたい」「経理のプロフェッショナルとして成長したい」といった表現があります。これらの内容は確かに間違いではありませんが、特定の企業への具体的な関心や理解が全く示されていません。
採用担当者は、応募者がその企業について十分に調べ、理解した上で応募しているかを重視します。汎用的な志望動機では、企業研究が不十分であることが露呈し、入社意欲の低さを疑われてしまいます。
自分本位で企業メリットが見えない内容
志望動機を書く際によくある失敗として、「自分が何を得られるか」にばかり焦点を当て、「企業に何を提供できるか」という視点が欠けている内容があります。このような自分本位の志望動機は、採用担当者に良い印象を与えません。
自分本位な志望動機の例として「経理の経験を積みたい」「スキルアップしたい」「安定した環境で働きたい」「福利厚生が充実しているから」といった内容があります。これらの理由は応募者の正直な気持ちかもしれませんが、企業側から見ると「この人を採用することで、会社にどのようなメリットがあるのか」が全く見えてきません。
経理業務への理解不足が露呈する表現
経理職への志望動機で最も避けるべきなのが、経理業務に対する理解不足を露呈してしまう表現です。経理の仕事内容を正しく理解していない応募者は、入社後のミスマッチが懸念され、採用が見送られる可能性が高くなります。
理解不足を示すNG表現の例として「簡単な計算が得意だから」「電卓を使うのが好きだから」「お金を扱う仕事に憧れる」「数字を入力するだけの単純作業だと思う」といった内容があります。
これらの表現は、経理業務の本質的な役割や専門性を全く理解していないことを示しており、採用担当者に「この人は経理の仕事を軽く見ている」という印象を与えてしまいます。
封筒の「履歴書在中」「応募書類在中」の違いや書き方、必須かどうか等を徹底解説
よくある質問
複数企業に応募する際の志望動機の使い回しは可能ですか?
志望動機の使い回しは基本的におすすめできません。採用担当者は数多くの応募書類を見ているため、汎用的な内容はすぐに見抜かれてしまいます。
ただし、完全にゼロから作り直す必要はありません。効果的なアプローチは、基本的な骨組みを作った上で、企業ごとに以下の要素をカスタマイズすることです。
志望動機の適切な文字数はどのくらいですか?
志望動機の文字数は応募方法や企業の指定によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
応募形式 | 推奨文字数 | 構成のポイント |
---|---|---|
履歴書 | 150~200文字 | 結論を先に、要点を簡潔に |
職務経歴書 | 300~400文字 | 具体的なエピソードを含める |
エントリーシート | 400~600文字 | 詳細な根拠と将来展望を記載 |
Web応募フォーム | 指定文字数の8~9割 | 文字数制限を最大限活用 |
前職を辞めた理由と志望動機の整合性はどう保てばいいですか?
転職理由と志望動機に矛盾があると、採用担当者に不信感を与えてしまいます。両者の整合性を保つためには、一貫したストーリーを構築することが重要です。
在職中の転職活動での履歴書の書き方ガイド|現在に至る、退職予定日、以上など
まとめ
経理職への転職を成功させるためには、志望動機の質が重要な鍵となります。
採用担当者に響く志望動機を作るには、経理職を選ぶ明確な理由の整理、企業研究による志望企業の特徴把握、自身の経験・スキルと経理業務の接点発見という3つのステップが欠かせません。
経験者・未経験者・新卒・第二新卒など、それぞれの立場に応じた例文を参考にしながら、具体性があり企業メリットが見える内容を心がけましょう。「安定性」などの消極的理由や抽象的表現は避け、経理業務への深い理解と将来のキャリアビジョンを明確に示すことで、説得力のある志望動機が完成します。
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監修者:島伸明
株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。
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