2025.05.29
名刺交換の正しいやり方、マナーとは?渡し方、受け取り方の基本や現役営業マンのNG実例をご紹介!

「名刺交換ってどうやるの?」
「名刺交換の基本的なマナーを知りたい!」
このように思う人は多くいますよね。
名刺交換は、ビジネスシーンにおいて重要な第一印象を決める基本的なマナーです。
- 正しい名刺の渡し方、受け取り方
- 上司同伴時や複数人との交換ってどうやる?
- 名刺交換の動画も見たい
などなど色々ありますよね。
この記事では、名刺交換の基本から状況別の対処法まで、現役営業マンの実例や動画も交えて詳しく解説します。
名刺交換の基本ルールを身につけることで、スムーズなビジネス関係を構築しましょう。
現役営業マンによる名刺交換動画で素早く学ぶ♪
名刺とは?
名刺とは、個人や企業の基本情報を記載した小さなカードのことです。一般的には、氏名、所属会社名、部署名、役職、連絡先(電話番号、メールアドレス、住所)などが印刷されており、主にビジネスシーンで用います。
名刺交換する理由
名刺交換を行う最も重要な理由は、ビジネス上の信頼関係を構築することです。初対面の相手との間で名刺を交換することで、お互いの基本情報を正確に把握し、その後の連絡や関係性の発展につなげることができます。
現代においては、連絡先の情報共有という実用的な側面に加えて、ビジネスマナーやエチケットとしての意味合いも強く、相手との関係性を良好にスタートさせるための必要不可欠な儀式として機能しています。
名刺交換の基本的なマナー
名刺交換は日本のビジネスシーンにおいて重要な儀礼の一つです。正しいマナーを身につけることで、相手に良い第一印象を与え、その後のビジネス関係を円滑に進めることができます。ここでは、名刺交換で最も重要な3つの基本マナーについて詳しく解説します。
汚い名刺を使わない
汚れた名刺や折れ曲がった名刺を渡すことは、相手に対して失礼にあたり、あなた自身の信頼性を損なう可能性があります。
常に新しく清潔な名刺を用意し、定期的に名刺の状態をチェックすることが大切です。名刺に少しでも汚れや損傷が見られる場合は、すぐに新しいものと交換しましょう。
名刺は名刺入れに入れておく
名刺入れの使用は、名刺を保護するだけでなく、ビジネスパーソンとしての品格を示す重要な要素です。
適切な名刺入れの選び方として、材質は本革やアルミニウムなどの高品質な素材を選ぶことが推奨されます。
名刺入れには自分の名刺と受け取った名刺を分けて収納できるタイプがおすすめです。自分の名刺は常に十分な枚数を用意し、受け取った名刺は折れないよう丁寧に保管しましょう。名刺入れ自体も定期的に清掃し、清潔な状態を保つことが重要です。
名刺は立った状態で渡す
名刺交換は立った状態で行うのが正式なマナーです。これは相手に対する敬意を示す行為であり、日本のビジネス文化において重要視されています。
会議室などで着席している場合でも、名刺交換の際は必ず立ち上がって行いましょう。
>ビジネスマナーの基本を徹底解説!名刺交換、電話、メールなど全てを網羅
名刺交換での正しい渡し方、受け取り方の7ステップ
名刺交換は一連の流れで行われるものであり、正しい手順を理解しておくことでスムーズかつ丁寧な印象を相手に与えることができます。ここでは、実際の名刺交換の場面で必要となる7つのステップを詳しく解説します。
①名刺を取り出し、準備
名刺交換の第一歩は、事前の準備から始まります。相手との挨拶が始まる前に、名刺入れから名刺を取り出しておくことが重要です。この際、名刺の向きにも注意が必要で、相手から見て正しく読める向きに持つようにします。つまり、自分から見ると逆さまの状態になります。
②名刺入れの上で、手で持った状態で待機
名刺を取り出したら、名刺入れの上に名刺を置き、両手で挟むように持ちます。この時のポイントは、名刺入れを台として使用することです。名刺入れは単なる収納用具ではなく、名刺交換の際の重要な道具として機能します。
③相手の真正面に立つ(テーブル越しは避ける)
名刺交換は必ず相手の真正面に立って行います。テーブルや机を挟んだ状態での名刺交換は、相手に対して失礼にあたるため避けるべきです。会議室などでテーブルを挟んで座っている場合は、一度立ち上がってテーブルを回り込み、相手の近くまで移動する必要があります。
④ビジネスの立場が下の人から上の人に渡す
名刺交換には明確な順序があります。基本的には、ビジネス上の立場が下の人から上の人に向かって先に名刺を差し出します。具体的には、年齢が若い人から年上の人へ、部下から上司へ、訪問する側から訪問される側へという順序になります。
名刺を差し出す際は、「よろしくお願いいたします」や「お世話になります」などの挨拶と共に行います。
⑤名刺を受け取る
相手から名刺を受け取る際は、必ず両手で受け取ります。右手で自分の名刺を差し出しながら、左手で相手の名刺を受け取るという同時進行が理想的です。ただし、慣れていない場合は無理をせず、一つずつ丁寧に行っても構いません。
名刺を受け取る時は、「頂戴いたします」や「ありがとうございます」という言葉を添えます。
⑥受け取った名刺を机に置く
打ち合わせや会議が始まる場合、受け取った名刺はテーブルの上に置きます。名刺を置く位置にもマナーがあり、自分から見て左側、つまり相手に近い側に置くのが一般的です。複数の方と名刺交換をした場合は、実際の座席順と同じ配置で名刺を並べると、会話中に相手の名前を確認しやすくなります。
名刺を机に置くときのコツ
名刺を机に置く際は、名刺入れの上に置くか、もしくは名刺入れを台として使用します。直接机の表面に名刺を置くことは避け、必ず何かの上に置くよう心がけてください。これは相手の名刺を大切に扱っているという姿勢を示すことにつながります。
⑦名刺をしまう
打ち合わせや会議が終了したら、名刺を丁寧にしまいます。しまうタイミングは、相手が席を立つ時または会議が完全に終了した時が適切です。急いでしまう必要はありませんが、相手がいる前で長時間机に放置しておくことも避けるべきです。
現役営業マンの名刺交換動画
名刺交換の正しいマナーを理解するために、実際の営業現場での名刺交換の様子を動画で確認することは非常に有効です。ここでは、Yagishの現役営業マンが実践している名刺交換の手順を詳しく解説します。
名刺交換の状況別の対処法
ビジネスシーンでは様々な状況で名刺交換が行われます。基本的なマナーを理解していても、実際の場面では想定外の状況に遭遇することがあります。
上司が一緒にいる時(上司が先に名刺交換を始める)
基本的には役職の高い人から順番に名刺交換を行うのがマナーです。
まず、自社の最も役職の高い人(上司)が相手方の最も役職の高い人と名刺交換を行います。この際、部下であるあなたは少し後ろに下がって待機し、上司の名刺交換が完了するまで静かに見守ります。
上司の名刺交換が終わったら、次に自分の番となります。相手方にも複数人いる場合は、役職の順に従って交換していきます。
相手側が複数の場合
まず、相手方の中で最も役職の高い人から順番に名刺交換を行います。
複数人との名刺交換では、受け取った名刺の管理に特に注意が必要です。最初に受け取った名刺は名刺入れの上に置き、2枚目以降は順番に重ねて置いていきます。このとき、名刺を裏返したり、雑に扱ったりしないよう気をつけましょう。
名刺を切らしている、忘れた場合
まず、名刺がないことに気づいた時点で、正直に相手に伝えることが重要です。
「申し訳ございません。名刺を切らしてしまっており、後ほど郵送させていただきます」や「恐れ入ります。名刺を忘れてしまいました。改めてお渡しさせていただきたく存じます」のように、丁寧に謝罪し、後日対応することを伝えます。
実際にあった名刺交換の失敗ストーリー
名刺交換は簡単そうに見えて、実際には多くの人が失敗を経験しています。ここでは、実際にビジネスの現場で起こった具体的な失敗例を通じて、どのような点に注意すべきかを学んでいきましょう。これらの事例は、営業経験豊富なプロフェッショナルたちから聞いた実体験に基づいています。
失敗例①法人営業の高田雅紀さんの例
大手商社で法人営業を担当している高田雅紀さんは、重要な新規顧客との初回商談で痛恨のミスを犯してしまいました。相手は従業員数300名規模の製造業の社長と取締役の2名でした。
商談開始前の名刺交換の際、高田さんは緊張のあまり、まず取締役の方に名刺を差し出してしまいました。本来であれば、役職が上位である社長から先に名刺交換を行うのがマナーです。社長は一瞬困惑した表情を見せ、その後の商談でも微妙な空気が流れることとなりました。
さらに追い討ちをかけるように、受け取った名刺を机に置く際に、社長の名刺を下に、取締役の名刺を上に重ねて置いてしまいました。これは相手の序列を軽視していると受け取られかねない行為です。実際、この商談は不調に終わり、次回のアポイントメントを取ることはできませんでした。
高田さんは後日、先輩営業から「名刺交換では必ず相手側の最上位者から順番に行い、机上での配置も相手の序列を反映させるべき」という基本的なマナーを改めて教わりました。この経験から、どんなに緊張していても基本的なビジネスマナーを守ることの重要性を痛感したといいます。
失敗例②個人営業の小笠原優樹菜さんの例
保険業界で個人営業を担当している小笠原優樹菜さんは、ある日の顧客訪問で忘れられない失敗を経験しました。その日は朝から複数の顧客を回る予定が入っており、名刺入れの中身の確認を怠ったまま外出してしまいました。
3軒目の訪問先である重要な見込み客のご自宅で、いざ名刺交換をしようとした際に、名刺入れを開くと中身が空っぽでした。慌てて鞄の中を探しましたが、名刺の予備もありません。お客様は名刺を差し出して待っているのに、小笠原さんは「申し訳ございません、名刺を切らしており」と謝罪するしかありませんでした。
その場では名前と連絡先を紙に書いて渡しましたが、お客様は明らかに不信感を抱いた様子でした。「営業なのに名刺がないなんて、準備が足りないのでは」という厳しい言葉もいただきました。その日の商談は当然ながら成果につながらず、信頼関係の構築という点でも大きなマイナスからのスタートとなってしまいました。
小笠原さんはこの失敗を機に、毎日の外出前には必ず名刺入れの中身を確認し、さらに鞄の中にも予備の名刺を常備するようになりました。また、名刺が残り少なくなったら即座に補充する習慣も身につけました。営業という職業において、名刺は自分自身を表す重要なツールであり、それを切らすことは信頼を損なう行為であることを身をもって学んだのです。
よくある質問
名刺交換で相手に先に渡されたら?
まず、相手の名刺を両手で丁寧に受け取り、「ありがとうございます」とお礼を述べます。その後、速やかに自分の名刺を取り出し、「私の名刺もお渡しさせていただきます」と言いながら差し出してください。
名刺をしまう良いタイミングは?
商談や会議が終了し、お互いが席を立つタイミングで名刺をしまうのが適切とされています。会話が続いている間は、受け取った名刺を机の上に置いたままにしておくのがマナーです。
まとめ
名刺交換は、ビジネスにおける第一印象を決める重要なコミュニケーションです。相手に敬意を示し、信頼関係を築くための基本的なマナーとして、清潔な名刺を名刺入れから取り出し、立った状態で両手を使って丁寧に渡すことが大切です。また、目下から目上へ渡す順序を守り、受け取った名刺は相手の前で大切に扱うことで、良好なビジネス関係のスタートを切ることができます
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監修者:島伸明
株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。
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