2023.08.31

【就活生必見】新卒の初任給の平均・手取り額とは?新卒の年収について

就活で会社を選ぶ際、初任給の金額は多くの就活生が気になっている項目の一つです。経験を積み高いスキルを身につけることで今後の収入を上げることはできますが、スタート時点から高い給与をもらえることができれば、心に余裕ができるでしょう。また、自分がどれくらいの給与をもらえるのかが分かれば、社会人生活を送る際の資金計画も立てやすくなるはずです。この記事では、さまざまな視点から見た新卒の平均年収やボーナス金額についてご紹介します。

 

 

1. 新卒の平均年収は?

学歴別、男女別、企業規模別、業種別、地域別で新卒の平均年収の違いをそれぞれ見ていきましょう。ご紹介する数値は厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」及び「令和2年賃金構造基本統計調査の変更に伴う遡及集計について」の第6表(参考)新規学卒者の初任給額のデータを参考にしています。

 

・学歴別にみる新卒平均年収

まずは学歴別の年収の違いです。大学院、大学、高専・短大、専門学校、高校に分けて新卒平均年収をご紹介します。令和元年における学歴別の新卒平均年収は、大学院卒で306万円(25.5万円×12ヶ月)、大学卒では271.2万円(22.6万円×12ヶ月)、高専・短大卒では242.4万円(20.2万円×12ヶ月)、専門学校卒では249.6万円(20.8万円x×2ヶ月)、高校卒では212.4万円(17.7万円×12ヶ月)となっています。最も高額な大学院卒と高校卒には93.6万円の差があります。※年収は厚生労働省の調査による平均初任給の12ヶ月分で年収を計算しているため、賞与は含まずに算出しています。

 

・男女別にみる新卒平均年収

続いては性別での違いです。大学院卒の場合は男性が304.8万円(平均初任給25.4万円)であるのに対して女性は312万円(平均初任給26.0万円)です。大学卒の場合は男性が272.4万円(平均初任給22.7万円)、女性が268.8万円(平均初任給22.4万円)です。高専・短大卒であれば男性が253.2万円(平均初任給21.1万円)で女性が238.8万円(平均初任給19.9万円)です。専門学校卒の場合は男性が243.6万円(平均初任給20.3万円)で女性が253.2万円(平均初任給21.1万円)です。高校卒になると男性が214.8万円(平均初任給17.9万円)で女性が208.8万円(平均初任給17.4万円)という結果になります。大学院卒や専門学校卒など、専門性の高い学校の場合は男性よりも女性の方が新卒平均年収は高くなる傾向にあります。

 

・企業規模別にみる新卒平均年収

企業の規模別での違いも確認しておきます。10〜99人規模の企業の場合、令和元年における新卒平均年収は224.4万円(平均初任給18.7万円)となっています。100〜999人であれば232.8万円(平均初任給19.4万円)、1,000人以上になると244.8万円(平均初任給20.4万円)となります。企業規模が大きくなるにつれて、新卒の平均年収も上昇しています。

 

・業種別にみる新卒平均年収

業種別に新卒平均年収を比べてみると、学術研究での給与が高く、情報通信業や鉱業が続いています。学術研究、専門・技術サービス業での新卒平均年収は266.4万円(平均初任給22.2万円)で、情報通信業は261.6万円(平均初任給21.8万円)、鉱業、採石業、砂利採取業は254.4万円(平均初任給21.2万円)でした。逆に平均年収が低い業種は、複合サービス事業が207.6万円(平均初任給17.3万円)、宿泊業・飲食サービス業が218.4万円(平均初任給18.2万円)、運輸業・郵便業220.8万円(平均初任給18.4万円)となっています。業種の違いにより、最大で45.6万円の差がありました。

 

・地域別にみる新卒平均年収

地域別の初任給については、「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」の付表3 都道府県、性、学歴別初任給及び都道府県間格差を参考にしています。大卒の場合、東京264万円(平均初任給22.0万円)、千葉253.2万円(平均初任給21.1万円)、神奈川252万円(平均初任給21.0万円)となっています。高卒の場合では、東京213.6万円 (平均初任給17.8万円)、大阪211.2万円 (平均初任給17.6万円)、神奈川210万円 (平均初任給17.5万円)となっており、いずれも都心部であるほど新卒の平均年収も高額になります。

 

2. 初任給の手取り額はどのくらい?

項目別に新卒の年収をご紹介しましたが、実際に手にできるお金はまた別に計算をする必要があります。

・総支給額と手取りの違いに注意

学生のアルバイトであれば稼いだ金額そのままを受け取っている人は多いかもしれないですが、社会人となり会社から給料が支払われるようになると、給料全額がそのまま自分の手元に入るわけではありません。給与には総支給額と手取り金額に違いがあるのです。総支給額とは、企業から支払われる給与額のことで、額面と呼ばれることもあります。また、額面の金額とは違い、実際に手にする給与金額は手取り金額と呼ばれています。なぜ受け取る金額に違いが出るかと言うと、給与から社会保険料や税金が差し引かれているからです。

 

・初任給から引かれるものとは

初任給から差し引かれるのは、雇用保険と所得税です。会社から支払われる給与が20万円の場合、額面の0.3%の600円が雇用保険、所得税は4,770円になり、194,630円が実際に受け取れる金額になります。ただし、翌月からは健康保険料と厚生年金が、翌年からは住民税が課されるため、額面の給与から差し引かれる金額は2年目以降大きくなります。

 

3.新卒のボーナスはいつから?

企業で働くようになると毎月の給与以外にも賞与を受け取ることができます。その代表格がボーナスですが、受け取れるボーナスの金額は企業への在籍実績や事業の業績によって変動します。基本的にボーナスは夏と冬の年2回もらえることが一般的ですが、新卒は入社して間もないため、ボーナスなしもしくは気持ち程度の金額となっています。産労総合研究所の調査によると、新卒の夏季賞与の平均額は大卒で89,334円、高卒では73,848円です。新卒が規定通りのボーナスをもらえるのは冬のボーナスからとなります。毎月の給与の1ヶ月〜2ヶ月分が一般的なので、ボーナス額はおおよそ20万円〜40万円になります。

 

4.初任給の額が高い業種一覧

業種別の新卒年収でもご紹介した通り、学術研究や情報通信、鉱業などが初任給の金額が高くなっています。3業種を含めた業種別の平均初任給は以下の通りです。不動産や金融など一般的にも年収が高いイメージのある業種が並びます。

  • 学術研究、専門・技術サービス業:平均初任給22.2万円
  • 情報通信業:平均初任給21.8万円
  • 鉱業、採石業、砂利採取業:平均初任給21.2万円
  • 不動産業,物品賃貸業:平均初任給20.9万円
  • 金融業,保険業:平均初任給20.4万円
  • 卸売業,小売業:平均初任給20.1万円
  • 建設業:平均初任給20.1万円

まとめ

新卒初任給の平均や手取り額についてご紹介しました。就活での企業選びの基準はさまざまですが、収入面も見逃せないポイントになります。希望する企業の年収や業界の平均年収についても細かく調査して、自分に合った企業選びを進めてみてください。

 

簡単な履歴書作成の方法

 ヤギッシュなら、履歴書・職務経歴書を無料で作成できます。項目に沿って入力するだけで簡単作成、PDFでダウンロードやメールで送付なども無料でできます。送付状も用意されています。

 

関連記事はこちら

ヤギッシュ新卒チーム

履歴書作成支援を中心とするHRtechのヤギッシュ・新卒担当チームです。今までの経験を活かし、履歴書に始まり就活・転職活動などのお役立ち情報を余すことなくお伝えします!