2024.11.08
【例文付き】職務経歴書とは?転職に役立つ書き方と無料テンプレート、履歴書との違いを解説
「職務経歴書ってどう書くの?」
「履歴書との違いって何?」
など、転職中の方なら思うことがあるのではないでしょうか?
・職務経歴書の書き方の基本が知りたい
・無料フォーマットがあれば見たい
・転職のために必要なので知りたい
などなど、いろいろな理由がありますよね。
ここでは職務経歴書の履歴書との違いや、基本的な書き方、無料で使えるフォーマット等を紹介します。
転職活動や就活中の方は、ぜひ参考にしてみてくだださいね。
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目次
1. 職務経歴書と履歴書の違いとは?
職務経歴書と履歴書は、どちらも転職活動で必要な書類ですが、その目的と内容、書き方に大きな違いがあります。採用担当者に自分のスキルや経験を効果的に伝えるために、それぞれの役割と特徴を理解することが重要です。以下に、職務経歴書と履歴書の違いや記載内容の例を詳しく解説します。
職務経歴書とは?
職務経歴書は、これまでの仕事の経験やスキルを具体的に伝えるための書類です。
転職先で自分がどんなことをできるか、どのような成果を出してきたかをアピールするために重要です。
職務経歴書の役割
職務経歴書の主な役割は、自分がそのポジションに適していることを示し、企業の求めるスキルや経験を持っていることを採用担当者に伝えることです。職務経歴書は、単に職務の一覧を記載するだけではなく、自分の強みや具体的な成果をアピールできる場であり、キャリアの方向性を見せるためでもあります。
職務経歴書に書く内容の例
職務経歴書には、自分の経歴をわかりやすく伝えるために、いくつかの重要なポイントを含めると効果的です。
以下に、記載するべき内容の例を営業職を例に挙げます。
・職務概要
「営業担当として3年間勤務。法人営業を中心に、顧客対応と売上向上に貢献。」
「営業担当として5年間勤務し、新規顧客開拓と既存顧客の維持を通じて、年間売上を20%向上させることに成功。」
自分のポジションや業務内容を一言でまとめ、どのような役割で働いていたかを伝えます。
・主な業務内容
「新規顧客開拓、既存顧客との関係維持、月間売上目標の達成を担当。」
「チームリーダーとしてプロジェクトやチームメンバーの進行状況を管理。」
具体的な業務内容を箇条書きでまとめ、どのような仕事をしていたかをわかりやすく伝えます。
・具体的な成果
「新規契約獲得数を年間30件に増加させた。」
「年間〇〇万円の売上を達成し、前年より売上が20%増加。」
達成した成果や業務の中で特に力を入れたポイントを具体的に記載します。達成した数値や成果を記載すると説得力が増します。
・得意なスキル
「コミュニケーション力、プロジェクト管理、チーム指導、Excelでのデータ分析」
スキルの一覧を挙げ、応募先のポジションで役立つスキルに絞って記載します。具体的なツール(例:Salesforce、Excelなど)や言語スキル、業界知識を含めると、採用担当者に強みが伝わりやすくなります。
履歴書とは?
次に履歴書ですが、履歴書は応募者の基本情報や学歴・職歴を簡潔にまとめた書類で、職務経歴書よりもシンプルであり、採用担当者が応募者の全体像を把握するための資料です。
履歴書の役割
履歴書の役割は、応募者の基礎情報を提供することです。名前、連絡先、学歴、職歴などを簡潔にまとめることで、採用担当者が候補者の背景を把握しやすくなります。また、履歴書は主にフォーマットが決まっているため、短時間で情報を確認できるようになっています。
履歴書に書く内容の例
履歴書には次のような項目を記載します。
- 氏名・連絡先
- 氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど、基本的な連絡先情報。
- 学歴・職歴
- 最終学歴から順に記載します。学歴の後に職歴を記載し、どの企業で働いていたか、またその期間も含めます。
- 資格や特技
- 業務に関連する資格や特技を記載します。たとえば、TOEICやMOSの資格があれば、ここに記載することでアピールポイントとなります。
- その他
- 応募企業が指定するその他の情報があれば、必要に応じて追加します。
履歴書はシンプルでわかりやすく書くことが重要です。採用担当者が応募者の基本情報を素早く把握できるように整えましょう。
2. 職務経歴書と履歴書の主な違い
職務経歴書と履歴書には、使われる場面や内容に違いがあります。
転職時など使用シーンごとの違い
- 履歴書:ほとんどの求人に応募する際に必要となります。
- 職務経歴書:中途転職時などによく企業に求められます。新卒の就活では書かないことが一般的です。
フォーマットの違い
- 職務経歴書:自由な形式で、具体的な業務内容や成果を強調します。
- 履歴書:決まったフォーマットに沿って、学歴や職歴などの基本情報を簡潔に記載します。
3. 職務経歴書の例・見本(2ページ)
ではここで、営業職を例に職務経歴書の例をご紹介したいと思います。
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4. 職務経歴書の書き方の基本|転職に役立つ
ここでは、上記の職務経歴書を例に、各セクションの書き方のポイントと、採用担当者にアピールできる具体的な記載方法を詳しくご紹介します。
1. 経歴要約
経歴要約は、あなたのキャリア全体を簡潔に紹介するセクションです。短い文章でこれまでの経験やスキルの概要をまとめ、応募する職種に関係する重要なポイントを強調します。経歴要約が読みやすく効果的であることで、採用担当者にあなたのスキルや経歴を一目で伝えることができます。
- 例文:「法人営業職として合計5年間の経験があり、新規顧客開拓から既存顧客の維持、チームマネジメントまで幅広い業務に従事してきました。株式会社ABC商事では、担当プロジェクトで売上20%増加を達成し、顧客満足度の向上にも貢献。さらに、以前勤務していたXYZ株式会社での営業経験を通じ、法人営業の基礎を築きました。」
- ポイント:年数、職種、業務範囲、成果を入れ込み、あなたの専門性や経験が明確に伝わる内容にまとめましょう。
2. 活かせるスキル・経験
このセクションでは、応募職種で求められるスキルや経験を具体的に記載します。スキルや経験の羅列ではなく、ポイントを絞って短く明確に表現することが重要です。具体的なスキルや使用したツールを挙げ、あなたがその職種で即戦力となることをアピールします。
- 例1:「法人営業:新規顧客開拓や既存顧客の関係構築を担当し、目標達成と売上向上に貢献してきました。」
- 例2「Excelでのデータ分析:データ整理、集計、ピボットテーブルやグラフ作成で、業務効率を向上させました。」
- ポイント:応募する職種に関連するスキルを優先し、例えば「顧客対応」「データ分析」「チーム指導」など、業務上役立つと考えられるスキルを含めます。また、使用経験が豊富なツールやソフトウェア、取得した資格なども記載すると効果的です。
3. 職務経歴
職務経歴は、これまでの勤務先ごとに具体的な実績、仕事内容、プロジェクト内容を記載するセクションです。ここでは、達成した成果や自分がリードしたプロジェクトなど、具体的な経験を強調します。
- 業務内容例:「法人営業」法人営業担当として、新規顧客開拓と既存顧客の維持に従事しました。顧客のニーズを把握し、それに基づいた商品やサービスの提案を行うことにより、売上目標の達成を目指しました。また、チームメンバーと協力してプロジェクト管理を行いました。定期的な顧客訪問により、長期的な信頼関係の構築にも貢献しました。
- プロジェクト例:「新規顧客開拓プロジェクト」:プロジェクト内容:新規法人顧客をターゲットに、業務用機器の導入提案を行うプロジェクト。顧客の業務効率を向上させるためのカスタマイズ提案を実施。
成果:新規契約数10件を獲得し、年間売上を1000万円増加させることに成功。
顧客の要望に応じた製品カスタマイズを行い、顧客満足度調査で90%の高評価を達成。 - 成果を強調:職務経歴書の中で、数字や具体例を使って達成した成果を伝えることが重要です。たとえば、「売上20%増加」「新規契約数を年間30件に増加」といった具体的な数値が含まれると、採用担当者にとって説得力が増します。
- プロジェクト内容:プロジェクト名、期間、目的、取り組み内容、達成した結果を記載することで、あなたの実績が具体的に伝わります。例えば、「新規顧客開拓プロジェクト」で達成した成果や、チームメンバーとして果たした役割を記載するのが効果的です。
4. 自己PR
自己PRは、職務経歴書の締めくくりとして、自分の強みや応募企業に対する貢献意欲をアピールする部分です。過去の実績を踏まえ、将来の目標や応募先での役割に対する意欲を具体的に伝えましょう。
- 例文:「法人営業で培ったコミュニケーション力と問題解決スキルを活かし、顧客の課題解決に積極的に取り組んできました。貴社でさらなる成長と成果を目指し、貢献したいと考えています。」
- ポイント:自己PRでは、応募先で自分がどう活躍できるか、具体的な貢献内容を意識して記載します。応募企業のニーズに応じた自己アピールを行うことで、採用担当者の興味を引きやすくなります。
5. 職務経歴書を書く際のポイント
シンプルでわかりやすい構成にする
採用担当者が情報を把握しやすいよう、項目ごとに分けてシンプルにまとめましょう。具体的には「経歴要約」「スキル」「職務経歴」「自己PR」など、見出しをつけて見やすく整理するのがポイントです。
数字や具体例を活用する
実績をアピールする際は、数値や具体例を交えて書くことで説得力が増します。例えば、「売上20%増加」や「新規契約数を年間30件獲得」といった具体的なデータを記載すると効果的です。
応募先に合わせた内容にカスタマイズする
職務経歴書は応募する会社やポジションに応じて、アピールするスキルや経験を調整しましょう。応募職種に関連するプロジェクトや業務内容を優先して記載することで、担当者に自分が最適であると伝えやすくなります。
分かりやすい言葉で簡潔に書く
専門用語や難解な表現を利用するときは、担当者を惑わせないよう気をつけましょう。簡潔で読みやすい文章にすることで、担当者の印象が良くなります。ただ、職種によってはあなたに知識があることが伝わるので、臨機応変に対応しましょう。
自己PRでは強みを端的に伝える
自己PRの部分では、あなたの強みや貢献できる点を短く力強く伝えます。採用担当者が「この人に会ってみたい」と思うようなインパクトを残すことを意識して見ましょう。
6. 職務経歴書の無料職種別フォーマット(テンプレート)
ここで、職務経歴書の職種別フォーマットをご紹介します。
営業、販売職、サービス職等の職務経歴書テンプレート
事務系の職務経歴書
専門職系の職務経歴書
医療・福祉関連の職務経歴書
その他の職務経歴書
職務経歴書のフォーマットを選ぶ際のポイント
職務経歴書のフォーマットは、応募先の企業や職種に応じて最適なものを選ぶことが重要です。
フォーマットによって、あなたのスキルや経験がより魅力的に伝わる場合もあります。
ここでは、フォーマット選びの際に押さえておきたいポイントを解説します。
1. 職種に合ったフォーマットを選ぶ
職務経歴書は基本的には自由なフォーマットです。ですが職種によって、適宜変更する必要がある場合や、追加の書類が必要な場合があります。応募する職種に合わせて、自分の強みを最も伝えやすい形式を選びましょう。
また、プログラマーなどの場合はスキルシートなど別の書類を提出することが求められることもあります。
2. 応募企業の雰囲気や業界に合わせる
応募企業がどのような文化や業界に属しているかも、フォーマット選びの参考にしましょう。たとえば、クリエイティブ業界では自由度が高いレイアウトが好まれることが多く、職務経歴書にもデザイン性を持たせると印象に残りやすいです。
逆に、保守的な企業や官公庁向けの場合は、シンプルで伝統的な形式を選ぶと良いでしょう。
また、フォーマット形式を気にしない企業も最近は多いため、そこまで真剣に悩まなくても良いと感じています。
3. 読みやすさを重視する
採用担当者が職務経歴書を読みやすいと感じることも重要です。
段落を適度に空けて視認性を高めることや、見出しや箇条書きを使って情報を整理することがポイントです。
特に実績やスキルの一覧は、表や箇条書きを使って整理することで、見やすく効果的に伝えることができます。
4. デジタルと印刷の両方を意識する
多くの企業ではデジタルで職務経歴書を受け取りますが、場合によっては印刷して使われることもあります。
デジタルでの見栄えだけでなく、印刷した際にも情報が見やすくなるように配慮しましょう。
特にフォントのサイズなど、デジタルと紙の両方で見やすいレイアウトを意識すると良いです。
7. 採用担当者が職務経歴書を見るポイント
採用担当者は、職務経歴書を通じて応募者が会社にどれだけ貢献できるかを判断します。ここでは、採用担当者が特に注目するポイントについて解説します。これらの視点を意識することで、職務経歴書がより効果的にアピールできるようになります。
7.1 適合性と職務経験の関連性
採用担当者は、応募ポジションとこれまでの職務経験がどれだけ関連しているかを重要視します。具体的な業務内容や過去のプロジェクトが、応募企業の業務とどれほどマッチしているかを確認するので、類似業務や関連性のあるスキルを強調することがポイントです。
7.2 成果と数値で表した実績
職務経歴書で特にアピールになるのが、具体的な成果と、それを裏付ける数値です。たとえば、「売上を20%増加」「プロジェクトを2ヶ月前倒しで完了」といった実績は、採用担当者にとって説得力があり、貢献度を明確に伝えることができます。数値で成果を表すことで、即戦力としての印象が強まります。
また、数値がなくとも「チームでプロジェクトを完遂した」ということがわかるだけでも、チームで働く仕事をする場合は大きなポイントです。
7.3 応募者のスキルと強み
採用担当者は、応募者がそのポジションでどのように活躍できるかをイメージしやすいよう、具体的なスキルや強みをチェックします。特にツールの使用経験(例:ExcelやIllustratorなど業務で必要なツール)や、問題解決スキル、リーダーシップなど、業務で直接役立つスキルを明確にすることで、企業側のニーズに応える内容となります。
7.4 キャリアの一貫性と成長
キャリアの一貫性や成長も重要な要素です。採用担当者は、応募者がどのような流れでキャリアを積み重ねてきたかを見て、転職理由や将来的な目標が会社の方針と合っているかを判断します。ポジションの変化や昇進など、キャリアの流れがわかるようにすることで、採用担当者に自分の成長意欲と適応力を伝えることができます。
7.5 コミュニケーション能力とチームワーク
多くの職場では、業務遂行だけでなく、チームメンバーとの協力も重要です。そのため、職務経歴書の内容から応募者のコミュニケーション能力やチームワークの経験が読み取れると、採用担当者に良い印象を与えることができます。「チームでのプロジェクトをリードした」「顧客と良好な関係を築いた」などのエピソードを加えると、協調性のアピールになります。
8. オンラインで職務経歴書を書き、無料でPDF保存する方法
ここまで職務経歴書と履歴書の違いや書き方、実際の職務経歴書の例などを紹介しました。
ですが実際、
「職務経歴書を書くの大変そう」
と感じる人が多いのでは無いでしょうか?
そのため最近では、
「オンラインでテンプレートを用いて職務経歴書を書く」
ということがより一般的になっています。
そこでおすすめしたい人気のウェブサイトが履歴書・職務経歴書のYagishです。
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各職種に合わせて職務経歴書のテンプレートがある
以下の画像は営業用のテンプレートですが、
難しい職務要約も例文を活用してより簡単に書くこともができます。
職務経歴書は特に、履歴書と比べても書くのが大変で、なかなか時間がかかります。
特に手書きやWordなどで書こうとすると大変です。
ですがこのようにテンプレートを使うなどするとより簡単に書くことができます。
Yagishを使うと、より簡単に、プロフェッショナルな職務経歴書を書くことができます。
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9. Q&A(よくある質問)
ここでよくある質問をご紹介します。
Q1. 職務経歴書にはどのくらいの長さが適切ですか?
A. 職務経歴書の長さは、職歴や経験に応じて異なりますが、一般的には2ページほどに収めるのが理想です。シンプルにまとめ、重要な実績やスキルに絞って記載することで、採用担当者が読みやすくなります。ただ、長くなってしまう場合は仕方ありません。大切なのは採用担当者・企業にあなたのスキルと経験をアピールすることなので、その点を意識して作ってみましょう。
Q2. 職務経歴書と履歴書の両方を提出する必要がありますか?
A. 転職時は特に、多くの企業で職務経歴書と履歴書の両方が求められます。ですが企業によりますのでしっかりと確認をしましょう。
Q3.アルバイトは職務経歴書に書くべきですか?
A. アルバイト経験は基本的には書かないことが一般的です。ただ応募ポジションに深く関連性があり、スキルや実績がアピールできる場合は記載すると良いでしょう。
Q4. 派遣社員や契約社員の経験も記載すべきですか?
A. はい、派遣社員や契約社員の経験も、応募職種に関連がある場合は記載する価値があります。具体的な業務内容や成果を記載し、正社員と同様のスキルを培っている点を強調すると効果的です。また、「契約期間」を明示することで、担当者がキャリアの経緯を理解しやすくなります。
Q5. 数値化できない実績はどのように記載すれば良いですか?
A. 数値化が難しい実績は、具体的なエピソードやプロジェクトの内容を記載しましょう。例えば、「クライアントからのフィードバックが良好」「チームの士気向上に貢献」といった表現で、成果を具体的に伝えることができます。エピソードを書くことで採用者もあなたの働き方を想像できるので、おすすめです。
Q6. アピールできる実績や目立った経験が少ない場合、どのように職務経歴書を作成すれば良いですか?
A. 目立った実績がなくても、日々の業務で培ったスキルや取り組み姿勢を記載することでアピールできます。例えば、社内のコミュニケーションが得意だった場合は、「関係構築力」「社内調整力」、問題が発生した時の対応が得意な場合、「臨機応変な対応」、「問題解決力」など、具体的な業務内容や自分が工夫した点を伝えましょう。また、「時間管理能力」や「正確な業務遂行」など、業務を通じて磨かれたスキルも重要です。誠実さや丁寧さを感じさせる内容で、前向きな姿勢を表現することがポイントです。
Q7. 複数の部署で勤務した経験がある場合、職歴にはどこまで記載するべきですか?
A. 異動の経験が応募ポジションに関連する場合は、特にアピールしたい部署や実績に焦点を当てて記載すると良いでしょう。すべての部署を記載する必要はありませんが、重要な役割や成果を出した部署や業務内容を優先して紹介します。異動が頻繁にあった場合も、関連性が高いものや一貫したキャリア形成を示せる内容を中心に記載すると効果的です。
Q8. 実家の家業である旅館での仕事経験は、職務経歴書にどのように記載すれば良いでしょうか?
A. 実家の家業での経験も、職務経歴書に記載することでスキルをアピールできます。例えば、「接客業務を通じてコミュニケーション能力を向上」「予約管理システムの導入で業務効率化を実現」など、具体的な業務内容や成果を中心に記載すると良いでしょう。
また、経営面に関わった場合には、「収支管理」や「販促活動」など、ビジネス視点での経験を強調することで、幅広いスキルを伝えられます。応募職種に関連する内容を意識して記載すると効果的です。
Q9. 職務経歴書にはどのような順番で経験を書けば良いですか?
A. 職務経歴書は、過去の職歴から順に「時系列」で記載するのが一般的です。最初の職歴から順に、経験やスキルを積み重ねてきた流れがわかりやすくなります。この方法は特に、キャリアの一貫性を強調したいときに有効です。例えば、段階的にキャリアアップしてきた場合や、同じ業界・職種での経験が長い場合は、成長の過程を伝えやすくなります。
Q10. 職務経歴書には転職理由も書くべきですか?
A. 職務経歴書には転職理由を明記する必要はありませんが、面接時には聞かれる可能性があるため、ポジティブな理由を準備しておくと良いです。職務経歴書内で触れる場合は、「新たなスキル習得のため」「キャリアのステップアップのため」など、前向きな表現を心がけましょう。
Q11. 職務経歴書を郵送する場合、履歴書とどのように一緒に送れば良いですか?
A. 郵送する場合、履歴書と職務経歴書は、履歴書を上にして一緒にクリアファイルに入れ、封筒に封入すると良いです。クリアファイルに入れることで書類の折れや汚れを防ぎ、採用担当者にも整った印象を与えます。また、送付する際には封筒の表に「応募書類在中」と記載しましょう。
Q12. 職務経歴書をオンラインで作成し、PDFで保存するにはどうすれば良いですか?
A. オンラインツールを活用する方法が便利です。Yagishなどのオンラインサービスを使い、「ファイルをPDF形式でダウンロード」することで簡単に保存が可能です。
Q13. 転職回数が多い場合、職務経歴書にはどのように書けば良いですか?
A. 転職回数が多い場合は、特に関連性の高い職歴や実績を中心に記載しましょう。また、短期間の職歴や関連性が薄いものは簡潔にまとめるか省略し、重要な職務に重点を置くことで、採用担当者があなたのスキルや経験をイメージしやすくなります。キャリアに一貫性や成長がある点も強調すると良いでしょう。
10. 職務経歴書を提出する前にチェックすること
・誤字脱字がないか
文中のミスや誤字、脱字がないかしっかりチェックしましょう。
・日付が提出日になっているか
職務経歴書の日付が提出日に設定されているかを確認します。
・日付表記が統一されているか(和暦・西暦)
日付が和暦または西暦のいずれかに統一されているかをチェックしましょう。
・文体が統一されているか
「です・ます調」か「だ・である調」のいずれかに統一されているか確認します。
・文字のフォントとサイズが統一されているか
書類全体でフォントや文字サイズが一貫しているかを確認します。
・数値を効果的に表現しているか
実績や成果が数値で示され、具体的な表現になっているか確認します。
・各企業に合わせて自己PRを書いているか、またそれが明確か
自己PRの内容が具体的で、応募企業への意欲が伝わる内容になっているか確認します。
・長すぎる文がないか
一文が長くなりすぎていないか確認し、読みやすく短い文にまとめる工夫をします。
・見出しや改行、余白を使って見やすくしているか
ただ内容を羅列するのではなく、見出しを使い見やすくします。
また、適切な改行と余白が設定されているかをチェックします。
・全角半角など、余白のサイズが一貫しているか
・ファイル名が適切か
提出する際のファイル名が「職務経歴書_山田太郎」など、わかりやすい形式になっているか確認します。
・ファイル形式は適切か(PDF形式やWordなど)
提出先が指定しているファイル形式(多くの場合はPDF)で保存されているか確認します。
・略字などわかりにくい単語が多く使われていないか
誰が読んでもわかりやすく書かれているかをチェックします。
・最終確認として第三者に見てもらえないか
内容や誤字などを見落とさないように、第三者にも確認してもらいましょう。
11. まとめ
職務経歴書は、自分のスキルや経験を採用担当者に効果的に伝えるための重要な書類です。
職務経歴書と履歴書の違いを理解し、応募職種に合った内容やフォーマットを選ぶことで、より魅力的にアピールできます。また、提出前には誤字脱字や内容の整合性、レイアウトの統一性など、細かな点も確認しましょう。
実績やスキルを具体的かつ客観的に記載し、読みやすく整理することで、採用担当者にポジティブな印象を与えやすくなります。
しっかりと準備を行い、自分の経験や強みを存分に伝えられる職務経歴書を完成させてください。
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島伸明
株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。