2022.12.26

「日本教育の“歪み”をなくす!」が起業の原点【前編】(株式会社ヴィリング:中村 一彰)②

日本の教育における“歪み”とは?

 

Yagish 柏崎「ちなみになぜ起業したいと思ったんですか?」

 

ヴィリング 中村 一彰「うーん、、、とにかくやってみたかった(笑)。この一言に尽きますね。」

 

(そんなことある?)

 

ヴィリング 中村 一彰「新卒入社した大手で4年間営業を経験した後、転職したベンチャーでは新規事業や人事を担当しました。その経験の中で、常に自分の中に『チャレンジしなきゃ、成長しなきゃ』という想いはデフォルトとあったんです。そして、『次のチャレンジって何だろう?』って考えたときに、私の頭の中には、もう起業しか思い浮かばなかったんです。」

 

Yagish 柏崎「その中でも、教育事業を選ばれた理由はなんでしょうか?」

 

ヴィリング 中村 一彰「もちろん教育だけではなく、他のビジネスも検討しました。農業や不動産、ウェブマーケティングなどさまざまな事業を立ち上げ、トライアンドエラーを繰り返していました。それでも最終的に、私が教育事業をやろうと思ったのは「自分自身が一生涯飽きずに、情熱をもって取り組めると確信できた領域」だからです。それは何故かというと、関心があるだけではなく、業界に対しての問題意識があったんです。」

 

ヴィリング 中村 一彰「日本の教育はダメだと良く言われるじゃないですか。確かに、教育業界に「歪み」があるということは誰もが分かっているけれども、変わることが出来ていないという課題がある。なので、その「歪み」を改善していくことで、ビジネスチャンスになることも当然ですが、社会的な意義もあると思ったので、教育事業を始めたんです。

 

ヴィリング 中村 一彰「そして、私の中で大前提として、多くの人が社会でイキイキと楽しく、やりがいを持って生き続けたらいいな、というのが自分の中にありました。その為に「必要な資質や能力って何だろう?」と思ったときに、たどり着いたのが、健康、協調性、誠実さ、体力。実はこれってすべて、時代に関わらず、共通して大切なものだったりするんですよね。一方で、今の日本の教育がこうした資質や能力を育めているのかどうか、疑問がありました。」

 

(オフィスでの中村さん。和やかなムードの中に熱量が感じられます)

 

ヴィリング 中村 一彰「教育システムの話で言うと、工業社会前提でつくられたものがまだ根強く残っています。かなり昔に遡って狩猟社会から農耕社会、工業社会、情報社会に移り変わり、今まさにAI社会になろうとしている中で、未だITを活用して表現することを教育する、または問題解決することができていない。」

 

ヴィリング 中村 一彰正解がなく常に変化し続けるAI社会において、子どものうちから課題を自ら設定し、自分なりの答えをつくる訓練をするのはとても大切なんじゃないかと思うんです。」

 

ヴィリング 中村 一彰「さらには、今の教育業界では、大学受験を教育のゴールに据えて、学習していくということへ偏りが強すぎる地域とか家庭において偏りが強いと、子どもの自己肯定感を下げちゃうとか、自信を持てなくなってしまうとか、勉強することが嫌いになっちゃうとか。これってすごくもったいないなと思ったんです。」

 

ヴィリング 中村 一彰「先日、大学教授と話をする機会があったのですが。受験問題を作った後に、大学教授や専門の研究者を入れて集中的にやることがあるらしいんです。それは、1つの問題に対して、回答が1つしかないか検証をすること。理由は、他にも別の答えがあったら、採点が崩壊しちゃうから。」

 

(それが「正解がなく常に変化し続けるAI社会において、子どものうちから課題を自ら設定し、自分なりの答えをつくる訓練をするのはとても大切」ということにつながる訳ですね)

 

ヴィリング 中村 一彰「これって、大学受験としては正しいけど『絶対にこの答えは1つしかない』と、いろんな角度からとことん突き詰めるって、社会としては異常じゃないですか。そのとき、うまく言語化することはできなかったんですが、偏り過ぎるのは良くないだろうなと。あらゆる観点から、さまざまな歪みを感じました。」

 

ヴィリング 中村 一彰「少し長くなりましたが、教育業界の「歪み」を解決するということは、自分自身が一生涯、飽きずに情熱を持って取り組めるそう気づけたときにあらためて起業を決意したんです。」

 

(中村さんはパッと見、クールな印象ですが、胸のうちには熱い思いがありそうですね。)

 

Yagish 柏崎「ちなみにヴィリングさんの事業はSTEM教育と探求学習が特徴的だと思いますが、なぜそれを事業化しようと思ったんでしょうか?」

 

ヴィリング 中村 一彰「ありがとうございます。お答えしますね!」

 

 

 

⇩日本教育の歪み!?話の続きはこちら⇩

「日本教育の“歪み”をなくす!」が起業の原点(後編)

 

 

 

 

株式会社ヴィリング 会社概要

代表者:代表取締役 中村一彰
事業内容
キッズ向け教育サービス
1.アフタースクール(民間学童保育)
2.プログラミング&エンジニアリング/STEAM教育スクール

ヴィリングってどんな会社?

成熟した日本社会のこれからを、自立して自由にイキイキと生きていくための環境づくりを、実践と模索を繰り返しながら疾走している教育ベンチャーです。

 

⇩ヴィリングの社長の頭の中⇩



 

 

⇩中村さんが起業した理由はこちらから⇩

「日本教育の“歪み”をなくす!」が起業の原点(前編)

 

柏崎 宏洋

「社長の流儀」プロデューサー

株式会社Yagishの中の人のうちの一人。 2022年7月~企画マーケティング部所属。 「社長の流儀」コンテンツの総プロデューサーをしてます。その他、大学×Yagishの公式パートナーシップ契約締結準備、Yagishの採用担当、新規事業設計、その他色んなことを社長からやらされ、、、ではなく、喜んで対応中。