2025.06.07

建設業界への志望動機の書き方と10種の例文|採用担当に響く書き方のコツを徹底解説!

「志望動機の作り方がわからない」

「建築業界ってどういう人材を求めているの?」

建築業界とひとくちに行っても業種は様々で、業務内容もまた多種多様です。よって志望動機の考え方に悩んでしまう方も少なくないでしょう。

そこで今回は

  • 建築業界の職種ごとの特徴
  • 志望動機の書き方のポイント
  • 職種ごとの志望動機の例文紹介

以上のような要素を徹底解説いたします。これを読めば、志望動機が定まり、自身をもって面接官にアピールできるでしょう。

 

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この記事の目次

 

建設業界の全体像を理解しよう

建設業界は日本の基幹産業の一つとして、私たちの生活基盤を支える重要な役割を担っています。

建設業界の市場規模は約60兆円と言われており、これは日本のGDPの約10%に相当する巨大な産業です。従事者数も約500万人を超え、製造業に次ぐ規模の雇用を創出しています。

特に地方においては主要な雇用の受け皿としての機能も果たしており、地域経済の発展に大きく貢献しています。

 

建設業界の主要分野

建設業界は大きく「建築」と「土木」の2つの分野に分類されます。建築分野では、住宅、マンション、オフィスビル、商業施設、工場、学校、病院などの建物の設計・施工を手がけます。

一方、土木分野では、道路、橋梁、トンネル、ダム、港湾、空港、上下水道などの社会インフラの整備を担当します。

分野 主な対象 特徴
建築 住宅、ビル、工場、学校、病院など 民間需要が中心、デザイン性重視
土木 道路、橋梁、ダム、港湾、空港など 公共事業が中心、機能性・耐久性重視

建設業界の階層構造

建設業界には独特の階層構造があります。最上位にはゼネコン(総合建設業者)が位置し、これらの企業は大規模プロジェクトの元請けとして、プロジェクト全体の管理・統括を行います。

ゼネコンの下には専門工事業者が存在し、電気工事、管工事、内装工事、塗装工事など、それぞれの専門分野を担当します。さらにその下には職人や技能工などの実際の施工を担う人材が配置されています。

この重層下請構造により、複雑で大規模な建設プロジェクトを効率的に遂行することが可能になっています。

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建設業界の収益構造と事業の流れ

資料を見ながら話している、スーツを着た若い女性と男性。

建設業界の収益は主に請負契約による工事代金で成り立っています。発注者から受注した工事を完成させ、引き渡すことで対価を得るビジネスモデルです。

大手ゼネコンの場合、土木工事と建築工事を主力事業とし、不動産開発事業や海外事業も展開することで収益の多角化を図っています。中小規模の建設会社では、特定の工種や地域に特化することで競争力を維持しています。

建設プロジェクトは計画段階から完成まで、複数の段階を経て進行します。この流れを理解することで、各職種がどの段階でどのような役割を果たすかが明確になります。

段階 主な業務内容 関わる職種
企画・計画 事業計画立案、基本構想策定 企画職、営業職
設計 基本設計、実施設計、構造計算 設計職、構造設計職
施工準備 施工計画策定、資材調達、人員配置 施工管理職、購買職
施工 工事実施、品質管理、安全管理 現場監督、技能職、専門工事業者
完成・引渡し 検査、完成検査、アフターサービス 施工管理職、品質管理職

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建設業界で活躍する6つの職種と理想の人材像

立ったまま資料を見ているスーツを着た若い女性

建設業界には多様な職種が存在し、それぞれに求められるスキルや人材像が異なります。志望動機を作成する際は、目指す職種の特徴と求められる人材像を正確に理解することが重要です。

ここでは主要な6つの職種について詳しく解説します。

 

設計・企画職

設計・企画職は建設プロジェクトの根幹を担う職種です。建築設計では意匠設計、構造設計、設備設計に分かれ、それぞれ専門性が求められます。

意匠設計では建物の外観や内装の美観性と機能性を両立させ、構造設計では建物の安全性と耐久性を確保する構造計算を行います。設備設計では電気、給排水、空調などのインフラ設計を担当します。

企画職では事業性の検討や計画の立案を行い、市場ニーズの分析やコスト算出、スケジュール管理などを通じてプロジェクト全体の方向性を決定します。

 

現場監督・施工管理職

現場監督・施工管理職は建設現場の最前線で工事の進行管理を行う職種です。

工程管理、品質管理、安全管理、原価管理の4大管理業務を担当し、設計図書に基づいて工事が適切に実施されるよう監督します。職人との連携、資材の手配、工期の調整など、現場の総合的なマネジメントが主要な業務となります。

これらの技術を活用しながら、従来の現場経験と人間関係構築スキルを組み合わせた総合的な管理能力が求められています

 

専門技術職

専門技術職は特定の技術分野に特化した職種で、大工、左官、鉄筋工、型枠工、電気工事士、配管工などの職人から、測量士、地質調査技師などの技術者まで幅広く含まれます。

それぞれの分野で高度な技術力と豊富な経験が要求され、職人技能とデジタル技術の融合が進んでいます。

専門技術職では技能検定や各種資格の取得が昇進や処遇向上に直結するため、継続的な技術習得への意欲が重要です。また、安全作業に対する高い意識と、チームワークを重視した協調性も不可欠な要素となります。

 

研究開発職

研究開発職は建設業界の技術革新を推進する職種です。新しい建材の開発、施工技術の改良、環境負荷軽減技術の研究などを通じて、業界全体の技術水準向上に貢献します。

研究開発職では工学系の大学院修了以上の学歴が求められることが多く、論文執筆能力、学会発表経験、特許取得経験などが評価されます。

また、産学連携プロジェクトでのリーダーシップ経験や、国際的な研究ネットワークの構築能力も重要な要素となります。

 

営業・提案職

営業・提案職は顧客との関係構築を通じて受注獲得を目指す職種です。法人営業では民間企業や官公庁に対して建設プロジェクトの提案を行い、個人営業では住宅建設を検討している顧客に対して商品提案とサービス説明を実施します。

同時にコスト算出、工期設定、品質保証など、技術部門と連携しながら実現可能で魅力的な提案内容を構築する必要があります。また、長期的な顧客関係の維持と新規開拓の両立が重要な課題となり、コミュニケーション能力が必要となるでしょう。

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管理・サポート職

管理・サポート職は企業運営の基盤を支える職種で、総務、人事、経理、法務、情報システムなどの部門が含まれます。

人事部門では技能労働者の採用、技術者の育成、資格取得支援制度の運営などを担当し、建設業界の人材不足問題への対応が重要な課題となっています。経理部門では工事原価計算、出来高管理、資金繰り管理など、建設業特有の会計処理への対応が求められます。

これらの職種では建設業界への深い理解と、各専門分野での高いスキルが同時に求められます

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建設業界志望動機の効果的な構成術

採用担当者に響く志望動機を書くためには、明確な構成に沿って具体的かつ説得力のある内容を組み立てる必要があります。

効果的な志望動機は、建設業界への関心の原点、志望企業の選択理由、そして自分の貢献方法という3つの要素を明確に示すことで完成します。

 

建設業界への関心の原点を明確に示す

志望動機の冒頭では、なぜ建設業界に興味を持ったのかという原点を具体的なエピソードとともに示すことが重要です。

例えば、子どもの頃に建設現場を見学した際の感動、大学で建築学を学んだ動機、東日本大震災の復興工事に携わった経験などが考えられます。

単に「建設業界に興味がある」ではなく、「なぜその業界なのか」という根本的な理由を明確にすることで説得力が格段に向上します。

 

志望企業独自の魅力と選択理由を具体化する

建設業界の中でも、なぜその企業を選んだのかという理由を明確に示すことが重要です。企業研究を徹底的に行い、その企業ならではの特徴や強みを把握した上で、志望理由を具体化しましょう。

企業研究のポイント 具体的な調査項目 志望動機への活用方法
事業内容 手がける建設分野、得意領域、最新プロジェクト 関心のある分野との合致点を示す
企業理念 経営方針、社会貢献活動、環境への取り組み 自分の価値観との共通点をアピール
技術力 独自技術、特許、施工実績 技術革新への関心や学習意欲を表現
職場環境 働き方改革、人材育成制度、福利厚生 長期的なキャリア形成への意欲を示す

また、企業の最近の取り組みや将来性についても言及することで、業界動向を理解していることをアピールできます。

 

自分の強みを活かした貢献方法を提案する

志望動機の最後では、自分が持つスキルや経験を企業でどのように活かし、どのような貢献ができるかを具体的に提案しましょう。これまでの学習や経験を棚卸しし、建設業界で求められる能力との接点を見つけることが重要です。

技術系の職種を志望する場合は、大学での専門分野、研究内容、取得資格、インターンシップ経験などを具体的に示し、それらが業務にどのように活かせるかを説明しましょう。

営業職や管理職を志望する場合は、コミュニケーション能力、リーダーシップ経験、課題解決能力などのソフトスキルを中心にアピールします。

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建設業界の職種別志望動機の例文集

建設業界の職種別に、効果的な志望動機の例文をご紹介します。それぞれの職種に求められる特性や業務内容を踏まえた内容となっており、実際の応募時の参考としてご活用ください。

 

現場監督

現場監督は建設プロジェクト全体を統括し、安全性や品質、工期を管理する重要な役割です。リーダーシップと高いコミュニケーション能力が求められます。

 

「私が現場監督を志望する理由は、多くの職人さんと連携しながら一つの建物を完成させる、その過程において中心的な役割を担いたいからです。大学時代にサークルの副部長として50名の部員をまとめた経験から、チームワークの重要性と、目標達成のために必要な計画性を身につけました。

建設現場では安全第一が基本ですが、私の几帳面な性格と細部への注意力を活かし、事故のない現場づくりに貢献したいと考えています。また、御社が手がける大型商業施設の建設現場を見学させていただいた際、現場監督の方が職人さん一人ひとりと丁寧にコミュニケーションを取りながら工事を進めている姿に感銘を受けました。

私も同様に、人とのつながりを大切にしながら、質の高い建物づくりに携わりたいと思います。」

 

土木施工管理

土木施工管理は道路、橋梁、ダムなどの社会インフラ整備に携わり、人々の生活基盤を支える重要な職種です。長期的な視点と高い技術力が必要とされます。

「私が土木施工管理を志望するのは、社会基盤となるインフラ整備を通じて、多くの人々の生活を支えたいからです。

故郷の山間部で生活していた際、大雨により道路が寸断され、復旧工事によって再び安全に通行できるようになった経験があります。その時、土木技術者の仕事が人々の暮らしに直結していることを実感しました。

大学では土木工学を専攻し、特に構造力学や地盤工学に力を入れて学習してきました。また、測量実習やコンクリート実験を通じて、理論だけでなく実践的な技術も身につけています。

御社が施工された新幹線の高架橋は、美しい景観と高い技術力が融合した素晴らしい作品だと感じており、私もそのような長く愛され続けるインフラづくりに携わりたいと考えています。」

 

設備施工管理

設備施工管理は電気設備、空調設備、給排水設備などの建物内設備を管理し、快適な空間づくりを支える職種です。専門的な技術知識と調整能力が求められます。

「設備施工管理を志望する理由は、建物の機能性と快適性を支える設備工事に携わることで、利用者の満足度向上に貢献したいからです。

工業高校で電気科を卒業し、第二種電気工事士の資格を取得しました。在学中に行った工場実習では、電気設備の重要性を肌で感じ、一つの配線ミスが大きな事故につながる可能性があることを学びました。

そのため、細部まで注意深く確認する習慣が身についています。御社が手がける病院や学校などの公共施設の設備工事は、社会的意義が高く、私の技術力と責任感を最大限に活かせる環境だと考えています。」

 

建築施工管理

建築施工管理は住宅やオフィスビル、商業施設などの建築物の施工を管理し、品質と工期の両立を図る職種です。幅広い知識と調整力が必要です。

「建築施工管理を志望する動機は、人々が日々利用する建物の品質を確保し、安全で快適な空間を提供したいからです。大学で建築学を学ぶ中で、設計図面が実際の建物として形になっていく過程に強い魅力を感じました。

特に建築材料学や建築法規の授業を通じて、施工管理者の役割の重要性を理解しました。学生時代にボランティアで参加した住宅建設プロジェクトでは、多くの専門業者が連携して一つの住宅を完成させる様子を目の当たりにし、施工管理者のコーディネート能力の重要性を実感しました。

私は学生時代から計画を立てて物事を進めることが得意で、ゼミの研究発表では限られた時間の中で効率的にプレゼンテーションを行い、教授から高い評価をいただきました。

御社が施工されたオフィスビルは、環境への配慮と利用者の利便性を両立させた素晴らしい建物であり、私もそのような建築物の施工管理に携わりたいと考えています。」

施工監理

施工監理は設計図面通りに工事が進められているかを第三者的立場から監理し、建物の品質確保を担う職種です。高い専門性と公正な判断力が求められます。

「施工監理を志望する理由は、建築物の品質を客観的な立場から確保することで、建物を利用する全ての人々の安全と満足を守りたいからです。

大学の建築学科で学んだ構造設計や建築法規の知識を活かし、設計者の意図が正確に建物に反映されているかを確認する仕事に大きなやりがいを感じています。また、学生時代に参加した建築現場の見学会では、施工監理者の方が細部まで丁寧にチェックされている姿を拝見し、その責任感の重さと専門性の高さに感銘を受けました

。私は物事を客観的に分析することが得意で、ゼミの研究では既存建物の構造調査を行い、問題点を的確に指摘することができました。この分析力と公正な判断力を活かし、建築主と施工者の両方から信頼される施工監理者になりたいと考えています。御社の施工監理業務は技術力の高さで定評があり、私の専門知識と責任感を最大限に発揮できる環境だと確信しています。」

 

設計

設計職は建築物の企画・設計を行い、機能性と美しさを兼ね備えた空間を創造する職種です。創造力と技術力、そして利用者のニーズを読み取る能力が必要です。

「建築設計を志望する理由は、人々の生活をより豊かにする空間を創造することで、社会に長く愛される建築物を生み出したいからです。大学では建築設計を専攻し、住宅から公共建築まで幅広い設計課題に取り組んできました。

特に高齢者向け住宅の設計では、利用者の動線や安全性を重視した設計を行い、教授から高い評価をいただきました。また、地域の方々にヒアリングを行い、実際のニーズを設計に反映させる経験を通じて、利用者の立場に立った設計の重要性を学びました。

私は幼い頃から絵を描くことが好きで、美術系の部活動では部長を務め、チーム全体のモチベーション向上に努めました。この経験から得たリーダーシップと創造力を設計業務に活かしたいと考えています。

御社が設計された市民図書館は、自然光を効果的に取り入れた開放的な空間設計が素晴らしく、私もそのような人々に愛される建築物の設計に携わりたいと思います。」

 

技術開発

技術開発職は新しい建設技術や材料の研究開発を行い、建設業界の技術革新を推進する職種です。高度な専門知識と研究能力、そして将来を見据えた視点が求められます。

「技術開発を志望する動機は、建設業界の技術革新を通じて、より安全で環境に優しい建設技術を生み出したいからです。

大学院では建築材料工学を専攻し、コンクリートの耐久性向上に関する研究に取り組んできました。特に産業廃棄物を活用した新しいコンクリート材料の開発では、強度と環境負荷軽減の両立を目指し、学会での発表も行いました。

研究を進める中で、実験データの分析と仮説の検証を繰り返す粘り強さと、既存の概念にとらわれない柔軟な発想力を身につけました。

御社の技術開発部門は、免震技術や省エネルギー建築の分野で多くの特許を取得されており、社会に大きなインパクトを与える技術開発に携わることができると考えています。私の研究経験と探究心を活かし、次世代の建設技術創造に貢献したいと思います。」

 

大工

大工は木造建築の施工において中心的な役割を担い、伝統的な技術と現代的な工法を駆使して建物を建設する職種です。高い技術力と職人としての誇りが求められます。

「大工を志望する理由は、木という自然素材を活用して、人々が長く住み続けられる住宅を自分の手で作り上げたいからです。

祖父が大工をしており、幼い頃から木工作業を手伝う機会が多くありました。祖父が手がけた住宅が数十年経った今でも大切に住み続けられている様子を見て、大工の仕事の価値と誇りを感じました。

高校卒業後は職業訓練校で木造建築科を修了し、のこぎり、かんな、のみなどの基本的な手工具の使い方を習得しました。また、現代的な電動工具の操作方法も学び、効率的な作業方法を身につけています。

私は手先が器用で集中力があり、細かな作業を長時間続けることが得意です。御社は伝統的な日本建築から現代的な木造住宅まで幅広く手がけられており、私の技術向上と成長にとって最適な環境だと考えています。」

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未経験者が建築業界を目指すには?例文付き

建築業界は専門性が高い分野ですが、未経験者でも十分にチャンスがある業界です。ここでは、未経験から建築業界を目指す際の志望動機の書き方と具体的な例文をご紹介します。

 

新卒

新卒者が建築業界を志望する際は、学生時代の経験や興味関心を建築業界への動機につなげることが重要です。専門知識がなくても、学習意欲や成長への姿勢、そして将来のビジョンを明確に示すことで魅力的な志望動機を作成できます。

 

「私が建築業界を志望する理由は、大学時代に参加したボランティア活動で被災地の復興支援に携わった経験がきっかけです。現地で見た建物の倒壊状況と、その後の復興過程において建築技術者の重要性を実感しました。

学生時代は体育会系のサークルで主将を務め、チームをまとめる経験を積みました。この経験で培ったコミュニケーション能力とリーダーシップは、多くの職種の方々と連携する建築現場で活かせると考えています。

貴社を志望する理由は、地域密着型の住宅建築で高い評価を得ている点です。お客様一人ひとりの要望に寄り添った家づくりという貴社の理念に共感し、私も施工管理職として品質の高い住宅を提供することで、多くの家族の幸せな生活に貢献したいと考えています。」

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他業種からの転職

他業種から建築業界への転職を考える場合、前職での経験をいかに建築業界で活かせるかを具体的に示すことが重要です。転職理由を明確にし、なぜ今のタイミングで建築業界を選ぶのかを論理的に説明する必要があります。

転職者の志望動機では、前職で培った専門スキルや経験を建築業界でどのように応用できるかを具体的に述べましょう。

前職業界 活かせるスキル 建築業界での応用例
製造業 品質管理、工程管理 施工品質の向上、工期短縮
IT業界 システム思考、データ分析 建築情報システム活用、効率化
営業職 顧客対応、提案力 顧客折衝、受注活動
教育業界 指導力、コミュニケーション 現場指導、安全教育

 

「私は過去8年間、自動車部品製造業で生産管理職として勤務してまいりました。この経験を通じて、品質管理の重要性と工程管理の難しさを深く理解し、ものづくりへの情熱を育んできました。しかし、より大きなスケールで社会インフラに貢献したいという思いが強くなり、建築業界への転職を決意いたしました。

製造業で培った品質管理の経験は、建築現場での施工品質向上に直結すると考えています。特に、不良品を出さないための予防的な品質管理手法や、PDCAサイクルを活用した継続的な改善活動は、建築現場でも十分に応用できるスキルです。

建築業界への転職準備として、二級建築施工管理技士の資格を取得し、建築現場の見学会にも積極的に参加して実務への理解を深めてきました。

貴社を志望する理由は、技術力の高さと従業員教育制度の充実です。未経験者でも段階的にスキルアップできる環境があることを知り、私の製造業での経験を活かしながら、建築施工管理のプロフェッショナルとして成長していけると確信しています。

将来的には、品質と工期の両立を実現できる現場責任者として、貴社の発展に貢献したいと考えています。」

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オンラインで建設業界の志望動機を遥かに簡単に書く方法

ここまで建設業界の志望動機をご紹介していますが、書くのが大変と感じる方は多いのではないでしょうか?

そのため、現在はオンラインで履歴書を作れるウェブサイトやアプリがどんどん増えています。

その中でも特に人気のYagish履歴書があります。

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建築業界の志望動機におけるNG例文

建築業界への転職や就職活動において、志望動機は採用担当者が最も重視する要素の一つです。しかし、多くの応募者が陥りがちな失敗パターンがあります。ここでは、実際のNG例文を紹介しながら、なぜそれらが効果的でないのかを詳しく解説します。

 

強みをアピールできていない

多くの応募者が犯しがちな最初の失敗は、自分の強みや特長を具体的に示せていないことです。以下のような志望動機は、採用担当者に印象を残すことができません。

「私は建築業界に興味があり、この分野で働きたいと思っています。御社は業界でも有名な会社なので、ぜひ入社させていただきたいです。一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします。」

まず、なぜ建築業界に興味を持ったのかの具体的な理由が述べられていません。また、「一生懸命頑張る」という表現は抽象的すぎて、どのような能力や経験を活かして貢献できるのかが全く伝わりません。

さらに深刻な問題は、志望企業について「有名だから」という理由しか挙げていないことです。これでは、その企業でなければならない理由が見えず、他の有名企業でも同じことが言えてしまいます。

 

「勉強したい」をアピールしすぎる

特に未経験者や新卒者に多く見られるのが、学習意欲ばかりを強調して、企業への貢献について言及できていないパターンです。

「建築に関する知識が全くありませんが、御社で一から勉強させていただきたいと思います。建築の技術や現場のことなど、たくさん学びたいことがあります。先輩方にご指導いただきながら、少しずつ成長していきたいです。」

このような志望動機は一見謙虚で学習意欲があるように見えますが、企業側の視点から見ると大きな問題があります。

企業は慈善事業ではなく、利益を追求する組織です。採用にはコストがかかり、新入社員の教育にも時間と資源を投資する必要があります。そのため、採用担当者は「この人を採用することで、どのようなメリットがあるのか」を常に考えています。

改善するためには、学習意欲を示しつつも、それが最終的にどのような形で企業への貢献につながるのかを明確に示すことが重要です。

 

建築業界についての知見が浅い

志望動機を書く際に、建築業界に対する理解の浅さが露呈してしまうケースも多く見られます。業界研究が不十分だと、以下のような薄い内容の志望動機になってしまいます。

「建物を建てる仕事に憧れがあり、多くの人に喜んでもらえる住宅やビルを作りたいと思っています。建築は人々の生活に欠かせないものなので、やりがいのある仕事だと思います。御社で建築に携わることで、社会貢献ができると考えています。」

この例文は一般的すぎて、建築業界への深い理解が感じられません。「建物を建てる」「人々の生活に欠かせない」といった表現は、建築業界について少し調べれば誰でも書ける内容です。

さらに問題なのは、志望企業の具体的な事業内容や特徴について全く触れられていないことです。大手ゼネコンなのか、住宅メーカーなのか、設計事務所なのかによって、求められるスキルも仕事内容も大きく異なります。

このような一般論だけでは、応募者が真剣に企業研究を行っていないという印象を与えてしまいます。

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よくある質問

建築業界の志望動機に資格は必要ですか?

建築業界への転職や就職において、必ずしも資格が必要というわけではありませんが、持っていると大きなアドバンテージになります。

 

未経験でも建築業界で働けますか?

建築業界は未経験者を積極的に受け入れている業界です。人材不足が深刻化している現状もあり、多くの企業が未経験者の採用に力を入れています。

 

建築業界の志望動機で差をつけるポイントは何ですか?

建築業界の志望動機で他の候補者と差をつけるためには、具体性と独自性を重視することが重要です。志望企業の特徴や強みを具体的に調べ上げ、なぜその企業でなければならないのかを明確に示すことです。

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まとめ

建設業界への志望動機を作成する際は、業界全体の理解と志望職種の特性把握が基盤となります。

効果的な志望動機には、建設業界への関心の原点、志望企業の独自性、自身の強みを活かした具体的な貢献方法の3要素が不可欠です。

現場監督から設計職まで各職種の求められる人材像を理解し、未経験者は学習意欲と熱意を、経験者は実績と専門性をアピールしましょう。「勉強したい」だけでなく「貢献したい」姿勢を示すことで、採用担当者に響く志望動機が完成します。

 

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監修者:島伸明

株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。