2025.05.30

マーケティング職の志望動機書き方ガイド!職種別の例文と共にコツを徹底解説

「マーケティング職に転職したい」

「でも志望動機ってどうやって書けばいい?」

マーケティング職は好待遇の求人が多く、将来性もあるため人気の職業です。新卒での就職および、転職を考えている方も多いでしょう。

しかしその業務の多様性から、どういう風に志望動機を書けば良いか悩みやすいものです。

そこで今回は、

  • マーケティング職の全体像や各種の特徴
  • 志望動機の書き方のコツ
  • 職種ごとの志望動機の例文

上記の要素を徹底解説いたします。これを読めば、採用担当の印象にしっかりと残る志望動機が書けるようになるでしょう。

 

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この記事の目次

 

まず押さえておこう!マーケティング職の全体像と仕事内容

マーケティング職への転職を成功させるためには、まず職種の全体像を正確に理解することが不可欠です。ここでは、マーケティング職の主要な業務領域について詳しく解説していきます。

 

商品・サービスの企画戦略

商品・サービスの企画戦略は、マーケティング職の中核業務の一つです。

この業務では、ターゲット顧客の明確化、価格設定戦略の立案、商品のポジショニング戦略の策定などが含まれます。

具体的には、新商品の開発プロジェクトにおいて、マーケティング担当者は企画段階から参加し、市場調査結果に基づいた商品コンセプトの提案を行います。

 

営業戦略・販売促進の立案

営業戦略・販売促進の立案は、商品やサービスを効果的に市場に投入するための具体的な戦術を考える業務です。

販売チャネルの選定、営業ツールの作成、セールスプロモーションの企画などが主な業務内容となります。

この分野では、キャンペーンの企画運営、展示会やイベントの出展計画、販売代理店との連携戦略なども含まれます。

 

市場リサーチ・データ分析

市場リサーチ・データ分析は、マーケティング戦略の基盤となる重要な業務です。

アンケート調査の設計と実施、インタビュー調査の企画、競合分析、業界動向の調査などが含まれます。

近年では、デジタル化の進展により、ウェブサイトのアクセス解析、ソーシャルメディアの反応分析、顧客データベースの分析なども重要な業務となっています。

 

ブランディング・広告宣伝

ブランディング・広告宣伝は、企業や商品のイメージを構築し、認知度向上を図る業務です。

ブランドコンセプトの策定、ロゴやデザインの方向性決定、広告クリエイティブの企画、メディア戦略の立案などが主な業務内容となります。

この分野では、広告代理店との連携が重要で、クリエイティブの方向性を伝え、効果的な広告制作を進めるためのディレクション能力が求められます。

 

デジタルマーケティング施策

デジタルマーケティング施策は、現代のマーケティング職において最も注目されている分野の一つです。

ウェブサイトの運営、SEO対策、リスティング広告の運用、ソーシャルメディアマーケティング、メールマーケティング、コンテンツマーケティングなどが含まれます。

具体的には、Google AdsやYahoo!広告などの運用型広告の設定と最適化、FacebookやInstagram、TwitterなどのSNSでのコンテンツ企画と投稿、ブログ記事やホワイトペーパーの企画制作などが日常的な業務となります。

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知っておくべき採用市場:マーケティング職を募集する企業の特徴

マーケティング職への転職を成功させるためには、どのような企業がマーケティング人材を求めているかを理解することが重要です。

業界や企業規模によって求められるスキルや経験が大きく異なるため、志望動機も企業特性に合わせてカスタマイズする必要があります。

 

事業会社のマーケティング部門

事業会社のマーケティング部門は、自社の商品やサービスを直接扱うため、ビジネスへの貢献度を実感しやすい環境です。業界としては、消費財メーカー、IT企業、金融機関、小売業、通信会社などが代表的で、それぞれ異なる特徴を持っています。

消費財メーカーでは、ブランドマネジメントや商品企画に重点を置く傾向があり、マーケティングの王道的なスキルが身につきます。トヨタ自動車や花王、サントリーなどの大手企業では、長期的なブランド戦略の立案や統合的なマーケティング施策の実行が求められます。

 

マーケティング支援・コンサル会社

マーケティング支援やコンサルティング会社では、複数のクライアント企業を担当するため、幅広い業界知識と多様なマーケティング手法への理解が必要です。

戦略コンサルティングファームでは、マーケティング戦略の立案や市場参入戦略の策定が主な業務となります。

デジタルマーケティング支援会社では、ウェブ広告の運用やSEO対策、SNSマーケティングなどの専門的なスキルが求められます。

 

広告代理店・PR会社

広告代理店やPR会社では、クリエイティブな発想力と戦略的思考の両方が求められます。

総合広告代理店のマーケティング職では、メディアプランニングや広告効果測定、ブランディング戦略の立案が主な業務となります。

デジタル専門の広告代理店では、運用型広告やプログラマティック広告の知識が必須となります。

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実践!説得力のある志望動機を組み立てる4ステップ戦略

マーケティング職への転職を成功させるためには、戦略的に構築された志望動機が不可欠です。ここでは、実際に内定を獲得できる志望動機を組み立てるための具体的な4ステップをご紹介します。

 

ステップ1:志望理由の根拠を明確化する

志望動機の土台となるのは、なぜマーケティング職を目指すのかという根本的な理由です。

まず、これまでの経験を振り返り、どのような瞬間にマーケティングに対する関心が芽生えたのかを特定しましょう。例えば、学生時代のサークル活動でイベント企画を担当した際に、ターゲット層の分析や集客戦略を考えることに夢中になった経験や、前職の営業活動において顧客ニーズの分析に興味を持った瞬間などが該当します。

 

ステップ2:企業選択の決定要因を深掘りする

志望動機において最も重要なポイントの一つが、なぜその企業を選んだのかという企業選択の理由です。業界や競合他社ではなく、その特定の企業でなければならない理由を明確に示すことが重要。

企業選択の理由を構築する際は、まず対象企業の事業内容、企業理念、市場での立ち位置を徹底的に研究しましょう。

企業の公式サイト、IR情報、プレスリリース、業界レポートなどを活用して、企業の特徴や強みを把握します。特に、マーケティング戦略や過去の成功事例について詳しく調べることが重要です。

 

ステップ3:具体的なエピソードで裏付けを強化する

志望動機に説得力を持たせるためには、抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードや数値を用いた裏付けが必要です。実体験に基づいたストーリーは、採用担当者の記憶に残りやすく、信頼性の高い志望動機として評価されます。

エピソードを選定する際は、マーケティングに関連する成功体験や学習体験を優先的に選びましょう。前職での営業成績向上のために行った顧客分析、学生時代の起業経験での市場調査など、マーケティング的思考を活用した経験が理想的です。

 

ステップ4:貢献価値と将来ビジョンを描く

志望動機の最終段階では、入社後にどのような価値を提供できるか、そして将来的にどのような成長を遂げたいかを明確に示すことが重要です。

貢献価値を示す際は、自分のスキルや経験を企業の具体的な課題や目標と関連付けて説明しましょう。例えば、データ分析スキルを持つ候補者であれば、企業の顧客データベースを活用した精度の高いターゲティングやROI改善への貢献を提案できます。

将来ビジョンについては、短期的な目標と長期的な目標の両方を設定し、それらが企業の成長戦略と整合していることを示しましょう。

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職種別・マーケティング志望動機の実例テンプレート集

マーケティング職といっても、業務内容や求められるスキルは職種によって大きく異なります。ここでは、代表的なマーケティング職種別に、効果的な志望動機の実例テンプレートをご紹介します。

 

webマーケター

webマーケターの志望動機では、デジタル領域への興味関心と、データ分析に基づく効果測定への理解を示すことが重要です。

「私がwebマーケティング職を志望する理由は、デジタル技術の進化とともに変化し続けるマーケティング手法に魅力を感じるからです。大学時代にECサイトの運営に携わり、アクセス解析やコンバージョン率改善に取り組んだ経験から、データに基づいたマーケティング施策の効果を実感しました。特に、A/Bテストを通じて購入率を15%向上させた経験は、webマーケティングの可能性を強く感じる契機となりました。貴社のサービスは、ユーザビリティとデザイン性を高次元で両立しており、私の分析力とクリエイティブな視点を活かして、さらなる成長に貢献したいと考えています。」

 

コンテンツマーケター

コンテンツマーケターの志望動機では、情報発信力とユーザーニーズへの理解、継続的なコンテンツ制作への情熱を表現することが効果的です。

「私がコンテンツマーケティング職を志望する理由は、価値のある情報を通じて顧客との信頼関係を築くマーケティング手法に深く共感するからです。学生時代から個人ブログを運営し、月間10万PVを達成した経験があります。読者のコメントや反応を分析しながらコンテンツを改善し続ける中で、ユーザーの潜在的なニーズに応える情報発信の重要性を学びました。貴社のオウンドメディアは業界内でも高い評価を得ており、私の文章力とマーケティング視点を組み合わせて、顧客エンゲージメントの向上に貢献したいと考えています。」

 

デジタルマーケター

デジタルマーケターの志望動機では、多様なデジタルチャネルへの理解と、統合的なマーケティング戦略への関心を示すことが大切です。

「私がデジタルマーケティング職を志望する理由は、複数のデジタルチャネルを統合的に活用して最大効果を生み出すマーケティング戦略に魅力を感じるからです。前職では営業として顧客接点を持つ中で、デジタル施策と営業活動の連携不足が課題であることを実感しました。独学でGoogle広告とFacebook広告の運用資格を取得し、小規模ながら社内のデジタル施策改善に取り組んだ結果、リード獲得数を30%向上させることができました。貴社のデジタルマーケティングチームで、私の営業経験とデジタルスキルを組み合わせて、売上に直結するマーケティング施策を推進したいと考えています。」

 

CRMマーケター

CRMマーケターの志望動機では、顧客関係管理への理解と、データ分析に基づく顧客体験向上への関心を表現することが重要です。

「私がCRMマーケティング職を志望する理由は、顧客一人ひとりとの長期的な関係性構築を通じて、企業と顧客双方の価値を最大化するマーケティング手法に強い関心があるからです。前職のカスタマーサポートでは、顧客データベースの管理と改善に携わり、顧客セグメント別のアプローチによって解約率を20%削減した経験があります。この経験から、適切なタイミングで最適なコミュニケーションを行うことの重要性を学びました。貴社のCRM戦略をさらに発展させ、顧客生涯価値の向上に貢献したいと考えています。」

 

SNSマーケター

SNSマーケターの志望動機では、ソーシャルメディアへの深い理解と、コミュニティ形成への情熱を示すことが効果的です。

「私がSNSマーケティング職を志望する理由は、ソーシャルメディアを通じてブランドと顧客のコミュニティを形成し、エンゲージメントの高い関係性を築くことに魅力を感じるからです。大学時代にサークルのInstagramアカウントを運営し、フォロワー数を1年間で5000人まで増やした経験があります。投稿内容の分析やフォロワーとのコミュニケーションを重視した運営により、イベント参加率の向上にも貢献しました。貴社のブランド価値をSNSを通じて効果的に発信し、若年層を中心とした新規顧客獲得に貢献したいと考えています。」

 

マーケティングリサーチャー

マーケティングリサーチャーの志望動機では、データ分析力と洞察力、市場理解への探究心を強調することが重要です。

「私がマーケティングリサーチ職を志望する理由は、市場データの分析を通じて戦略的な意思決定を支援することに強いやりがいを感じるからです。大学で統計学を専攻し、卒業論文では消費者行動分析をテーマに研究を行いました。アンケート調査とデータ分析により、購買意思決定プロセスにおける新たな要因を発見し、学会で発表した経験があります。貴社のマーケティングリサーチチームで、私の分析スキルと市場理解力を活かして、事業戦略の精度向上に貢献したいと考えています。」

 

データアナリスト

データアナリストの志望動機では、データ分析技術と、ビジネス課題解決への応用力を示すことが効果的です。

「私がマーケティング分野のデータアナリスト職を志望する理由は、データ分析を通じてマーケティング施策の効果を最大化し、ビジネス成長に直接貢献できることに魅力を感じるからです。前職では営業データの分析業務に携わり、PythonとSQLを用いた顧客行動分析により、売上予測精度を40%向上させました。また、機械学習を活用した顧客セグメンテーションモデルを構築し、マーケティング施策のターゲティング精度向上に貢献しました。貴社のビッグデータ活用戦略において、私のデータサイエンススキルを最大限に発揮したいと考えています。」

 

マーケティングディレクター

マーケティングディレクターの志望動機では、戦略立案力とチームマネジメント経験、総合的なマーケティング視点を強調することが重要です。

「私がマーケティングディレクター職を志望する理由は、戦略立案からチーム運営まで、マーケティング活動全体を統括し、事業成長をリードすることに強い責任感と情熱を感じるからです。前職では5名のマーケティングチームを率い、年間マーケティング予算3億円の運用を担当しました。デジタルとオフラインを統合したマーケティング戦略により、ブランド認知度を25%向上させ、新規顧客獲得数を前年比150%に伸ばすことができました。貴社のさらなる事業拡大において、私の戦略立案力とリーダーシップを発揮したいと考えています。」

 

広告運営マーケター

広告運営マーケターの志望動機では、広告媒体への専門知識と、費用対効果を重視した運営経験を示すことが効果的です。

「私が広告運営マーケティング職を志望する理由は、限られた予算の中で最大限の広告効果を追求し、企業の売上向上に直接貢献できることに魅力を感じるからです。前職では月間300万円のリスティング広告運用を担当し、キーワード選定とランディングページ最適化により、コンバージョン率を2.5倍に改善しました。また、ディスプレイ広告とリターゲティング広告を組み合わせた統合運用により、広告費用対効果を40%向上させることができました。貴社の広告戦略において、私の運用スキルと改善提案力を最大限に活用したいと考えています。」

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未経験者のためのマーケティング志望動機の例文集

ここでは、未経験からのマーケティング職の志望動機の例文を、シチュエーションごとに一つ一つご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。

営業経験を活かしたマーケティング転職の志望動機例文

営業職からマーケティング職への転職を目指す場合、顧客との接点で培った経験を活用できることを強調しましょう。

「現在の営業職で3年間、法人顧客200社以上と直接やり取りする中で、お客様のニーズや課題を肌で感じてきました。特に印象的だったのは、製品の機能面では競合他社と差がないにも関わらず、マーケティング戦略の違いによって売上に大きな差が生まれていることでした。この経験から、優れた商品やサービスを適切なターゲットに効果的に訴求するマーケティングの重要性を実感し、戦略の上流工程に携わりたいと考えるようになりました。」

 

新卒・第二新卒向けマーケティング志望動機例文

社会人経験が浅い場合は、学生時代の経験や純粋な興味関心を軸にした志望動機を作成します。

「大学時代にマーケティングゼミに所属し、地元商店街の活性化プロジェクトに参加した経験が、マーケティング職への興味の原点です。老舗和菓子店の集客改善を担当し、ターゲット層の分析から始まり、SNSを活用した情報発信、イベント企画まで一貫して取り組みました。結果として3ヶ月で来店客数を30%増加させることができ、データに基づいた戦略立案の面白さと、マーケティングが持つ社会への影響力を実感しました。」

 

異業種からマーケティング転職の志望動機例文

全く異なる業界から転職する場合は、転職理由を明確にし、前職の経験がどのように活かせるかを示すことが重要です。

「金融機関で5年間法人営業に従事する中で、お客様の事業成長を支援する喜びを感じてきました。しかし、既存の金融商品を提案するだけでなく、お客様の事業そのものの成長戦略に深く関わりたいという想いが強くなり、マーケティング職への転職を決意しました。特に、融資先企業の経営陣と事業戦略について議論する機会が多く、マーケティング施策の重要性を間近で見てきたことが転職のきっかけです。」

立ったまま資料を見ているスーツを着た若い女性

 

技術職からマーケティング転職の志望動機例文

エンジニアやデザイナーなどの技術職から転職する場合は、技術的なバックグラウンドがマーケティングにどう活かせるかを明確にします。

「webエンジニアとして4年間、ECサイトやwebアプリケーションの開発に携わってきました。技術面だけでなく、ユーザビリティやコンバージョン率の改善にも関心を持ち、A/Bテストの実装やデータ分析ツールの導入も担当してきました。開発の現場で、優れた技術だけでは成功しない現実を目の当たりにし、ユーザーのニーズを理解し、適切に価値を伝えるマーケティングの重要性を痛感しました。」

 

事務職からマーケティング転職の志望動機例文

事務職など間接部門からの転職では、組織運営やデータ管理などの経験をマーケティングの文脈で価値化します。

「総務部で3年間、社内イベントの企画運営と社外向け広報活動を担当してきました。年間20回以上のイベント企画を通じて、ターゲットとなる参加者層の分析、効果的な告知方法の検討、参加率向上のための施策立案などに取り組みました。特に、参加者アンケートの結果を分析し、翌回のイベント改善に活かすPDCAサイクルの重要性を学び、マーケティング分野に関心を抱き転職を決意しました」

 

接客・販売職からマーケティング転職の志望動機例文

接客業や販売職からの転職では、顧客接点での経験とマーケティングの関連性を明確に示します。

「アパレル販売員として5年間、年間1,000名以上のお客様と接してきました。店頭での接客を通じて、お客様のニーズは表面的な要望と真の課題が異なることが多く、適切なヒアリングと提案が成果に直結することを学びました。また、季節ごとの商品展開やディスプレイの工夫により売上が大きく変動することから、見せ方や訴求方法の重要性を実感してきました。よって販売職よりも多くのお客様に自社の価値を訴求できるマーケティング分野への転職を目指しております。」

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マーケティング職の志望動機のNG例

スーツを着た人

ここでは、マーケティングの志望動機におけるNGなポイントをご紹介いたします。

 

抽象的で具体性に欠ける志望動機

「マーケティングに興味があるから」「消費者の心理を理解したいから」といった抽象的な理由だけでは、採用担当者に印象を残すことはできません。

なぜマーケティングに興味を持ったのか、具体的なきっかけやエピソードが必要です。

また「顧客のニーズを満たしたい」という理由も、マーケティング以外の職種でも実現可能な内容です。マーケティング特有の魅力や、その企業のマーケティング戦略に対する理解を示す必要があります。

 

企業研究不足が露呈する志望動機

「有名な企業だから」「業界大手だから」という理由は、企業への深い理解がないことを露呈してしまいます。

トヨタ自動車やソニーのような知名度の高い企業を志望する場合でも、その企業独自のマーケティング戦略や事業展開について言及することが重要です。

競合他社との違いを理解せずに志望動機を作成すると「どの会社でも良いのではないか」という印象を与えてしまいます。

実際の商品やサービスに触れた経験談を交えることで、より説得力のある志望動機を作成できます。

 

自己中心的な動機ばかりを強調する志望動機

「スキルアップしたいから」「キャリアアップのため」「将来独立したいから」といった自己中心的な理由だけでは、企業にとってのメリットが見えません。

「マーケティングを学びたい」という受動的な姿勢も避けるべきです。企業は教育機関ではなく、即戦力や将来的に貢献できる人材を求めています。学ぶ姿勢は大切ですが、同時に企業への貢献意欲も示す必要があります。

自分の成長だけでなく、その成長が企業にどのような価値をもたらすかを明確に示すことが重要です。

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マーケティング志望動機の完成度を高める6つのチェックポイント

資料を見ながら話している、スーツを着た若い女性と男性。

マーケティング職への転職や就職を成功させるためには、志望動機の質が決定的な要因となります。多くの候補者が同じような内容を述べる中で、採用担当者の心に響く志望動機を作成するには、戦略的なアプローチが必要です。

 

受動的な理由ではなく主体的な動機を示す

多くの求職者が陥りがちな失敗として、「マーケティングに興味があるから」「将来性のある分野だから」といった受動的で表面的な理由を述べることが挙げられます。。

重要なのは、なぜマーケティングに興味を持ったのか、その背景にある具体的な体験や気づきを明確に示すことです。

また、マーケティングという職種を選ぶ理由だけでなく、なぜその企業のマーケティングポジションを志望するのかについても、主体的な理由を示す必要があります。

 

具体性を持った表現でインパクトを与える

志望動機において具体性は非常に重要な要素です。数字や固有名詞、具体的なエピソードを積極的に活用することで、説得力のある志望動機を構築できます。

さらに、自分の経験についても具体的に語ることが重要です。「チームワークを大切にします」ではなく、「前職では5人のプロジェクトチームのリーダーとして、月次売上目標を3ヶ月連続で達成し、部門全体の士気向上に貢献しました」といった具体的な成果を示すことで、あなたの能力と実績を効果的にアピールできます。

 

熱意だけでなく適性の根拠も提示する

マーケティング職への情熱を示すことは重要ですが、熱意だけでは不十分です。採用担当者は、候補者がマーケティング職に適した能力やスキルを持っているかどうかを見極めようとしています。

マーケティング職に求められる主要な能力として、データ分析力、論理的思考力、創造性、コミュニケーション能力、トレンド感度などが挙げられます。これらの能力について、過去の経験や実績を通じて証明することが重要です。

また、マーケティングに関連する資格や学習経験も適性の証明として有効です。

入社後の成長ストーリーまで描き切る

優れた志望動機は、入社への意欲だけでなく、入社後にどのような成長を遂げ、どのような価値を提供したいかまで明確に描いています。

まず、入社後の短期目標を設定し、どのようなスキルを身につけたいか、どのような業務に取り組みたいかを具体的に述べます。

中長期的な目標としては、「入社3年後には、マーケティング戦略の立案から実行まで一貫して担当できるマーケターとして成長し、チームリーダーとして後輩の指導にも携わりたい」など、より責任のあるポジションでの活躍を描きます。

 

第三者視点での客観的なフィードバックを得る

志望動機を一人で作成していると、どうしても主観的な内容に偏りがちになります。また、自分では気づかない表現の問題や論理の飛躍があることも少なくありません。

そのため、第三者からの客観的なフィードバックを得ることが、志望動機の完成度を高めるために不可欠です。

 

興味関心に加えて実践力もアピールする

マーケティング職への興味や関心を示すことは重要ですが、それだけでは不十分です。採用担当者は、候補者が実際に業務を遂行できる実践力を持っているかどうかを重視しています。

実践力をアピールする方法として、まず個人的なマーケティング活動の経験を紹介することが効果的です。「自分のブログのSEO対策を実施し、6ヶ月で検索順位を平均20位向上させ、月間アクセス数を3倍に増加させました」といった具体的な成果を示すことで、実際にマーケティング施策を実行できる能力があることを証明できます。

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よくある質問

未経験からマーケティング職に転職する際の志望動機で最も重要なポイントは何ですか?

未経験からマーケティング職への転職で最も重要なのは、「なぜマーケティングなのか」という根本的な動機を明確に説明することです。これまでの経験の中でマーケティング的思考を発揮した具体的なエピソードを示すことが求められます。

 

志望動機で企業研究の成果をどのように盛り込めば効果的ですか?

企業研究の成果を志望動機に効果的に盛り込むには、表面的な情報の羅列ではなく、その企業ならではの特色と自分の価値観や目標との接点を明確に示すことが重要です。

 

志望動機の長さや構成はどの程度が適切ですか?

志望動機の適切な長さは、書面であれば400文字から600文字程度、面接での口頭説明であれば1分から2分程度が目安とされています。

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まとめ

マーケティング職の志望動機は、企業ごとのカスタマイズが成功の鍵となります。

単なる憧れではなく、具体的なエピソードと明確な根拠に基づいた志望理由を構築することが重要です。職種の特性を理解し、自身の経験や強みと企業のニーズを結びつけることで説得力が格段に向上します。

4ステップ戦略を活用し、主体的な動機と将来ビジョンを示すことで、採用担当者に強い印象を残せるでしょう。

 

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監修者:島伸明

株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。