2025.06.27
履歴書の空白期間を正しく書く方法|ブランクがあっても採用される書き方のコツ

「履歴書に空白期間があると不採用になる?」
「ブランクをどう書けば印象が悪くならないか分からない」
転職活動や再就職を考える際、履歴書の空白期間について悩む方は非常に多いのではないでしょうか。病気療養、転職活動の長期化、家庭の事情など、働いていない期間ができてしまう理由は人それぞれです。
しかし空白期間があるからといって、必ずしも採用に不利になるわけではありません。重要なのは、その期間を履歴書にどう記載し、面接でどう説明するかです。
そこで今回は
- 履歴書の空白期間が採用に与える本当の影響
- 理由別の空白期間の正しい書き方
- 空白期間を自己PRに変える方法
- 面接で空白期間について聞かれた時の答え方
上記の項目を詳しく解説いたします。これを読めば空白期間に対する不安が解消され、自信を持って履歴書を作成し、面接に臨めるでしょう。
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履歴書の空白期間は本当に不利?採用への影響を解説
転職活動や就職活動において、履歴書に空白期間があることを心配される方は非常に多くいらっしゃいます。しかし、空白期間があることが必ずしも採用に致命的な影響を与えるわけではありません。現代の転職市場では、多様な働き方やキャリアパスが認められるようになっており、適切な説明ができれば空白期間を乗り越えることは十分可能です。
空白期間に対する企業の実際の見方
多くの採用担当者は、空白期間の存在よりも「その期間をどのように過ごしたか」「なぜその期間が生じたか」について明確な説明があるかどうかを重視しています。
企業が最も懸念するのは、空白期間について曖昧な説明しかできない場合や、全く触れずに隠そうとする姿勢です。逆に、誠実で具体的な説明ができる応募者に対しては、むしろ信頼感を抱く採用担当者も多く存在します。
空白期間が評価される場合もある
空白期間は必ずしもマイナス要素ではありません。その期間中に自己研鑽に励んだり、家族の介護をしたり、資格取得に集中したりした経験は、むしろプラスの評価を受ける場合があります。特に以下のような活動は高く評価される傾向にあります。
活動内容 | 評価のポイント | アピール方法 |
---|---|---|
資格取得・スキルアップ | 向上心と計画性 | 取得した資格と業務への活用方法を具体的に説明 |
家族の介護・育児 | 責任感と継続力 | 介護や育児で培った時間管理能力やコミュニケーション力をアピール |
病気療養からの回復 | 困難を乗り越える力 | 現在の健康状態と働く意欲を明確に示す |
独立・起業経験 | チャレンジ精神と経営感覚 | 失敗から学んだことや身につけたスキルを強調 |
業界や職種による影響の違い
空白期間の影響は、業界や職種によって大きく異なります。IT業界のように技術の進歩が速い分野では、長期間のブランクは技術的なキャッチアップが必要になるため、多少の懸念材料となる可能性があります。
また、専門職の場合は、空白期間中に関連する勉強や資格取得を行っていたかどうかが重要な判断材料となります。例えば、会計士や税理士などの士業では、継続的な学習姿勢が評価されるため、空白期間中の学習活動を明確に示すことが効果的です。
期間の長さによる影響度
空白期間の長さも採用への影響を左右する重要な要素です。一般的に、3ヶ月以内の短期間であれば、転職活動の一環として理解されることが多く、特別な説明は不要な場合がほとんどです。3ヶ月から1年程度の期間であれば、明確な理由があれば問題視されることは少ないでしょう。
1年を超える長期間の空白がある場合は、より詳細で説得力のある説明が求められます。しかし、適切な理由と期間中の活動を示すことができれば、決して乗り越えられない壁ではありません。
重要なのは、期間の長さではなく、その期間をどのように有意義に過ごしたかを伝えることです。
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空白期間がある履歴書の基本的な書き方
空白期間がある履歴書を作成する際は、正直さと適切な説明のバランスが重要です。空白期間を隠すことはできませんが、適切な記載方法により採用担当者に好印象を与えることは十分可能です。
病気・療養による空白期間の書き方
病気や療養による空白期間は、プライバシーに配慮しながら適切に記載する必要があります。具体的な病名を詳細に記載する必要はありませんが、現在は完治または回復していることを明確に示すことが重要です。
職歴欄では「平成○年○月~平成○年○月 療養のため休職」または「療養期間」と簡潔に記載します。現在の健康状態について触れる場合は、「現在は完全に回復し、業務に支障はございません」といった表現を用います。
転職活動の長期化による空白期間の書き方
転職活動が長期化した場合の空白期間は、計画的な転職活動であったことを示すことが重要です。単に「転職活動」と記載するだけでなく、どのような目標を持って活動していたかを含めることで、採用担当者の理解を得やすくなります。
職歴欄には「平成○年○月~平成○年○月 転職活動期間(○○業界でのキャリア形成を目指し活動)」のように記載します。この際、転職活動中にスキルアップのための学習や資格取得に取り組んだ場合は、それらの活動も併せて記載することが効果的です。
家庭の事情による空白期間の書き方
家庭の事情による空白期間は、家族への責任を果たしたことを前向きに表現することが大切です。介護、育児など具体的な事情がある場合は、適度に詳細を示しながら、現在はその問題が解決していることを明確にします。
職歴欄では「平成○年○月~平成○年○月 家庭事情により休職」と記載し、必要に応じて「(現在は解決済み)」と付け加えます。育児の場合は「育児専念期間」、介護の場合は「家族介護期間」など、具体的な表現を用いることも適切です。
家庭事情の種類 | 記載例 | 補足説明のポイント |
---|---|---|
育児 | 育児専念期間 | 保育園入園により復職可能な状況 |
介護 | 家族介護期間 | 介護体制確立により就業可能 |
配偶者の転勤 | 配偶者転勤に伴う転居期間 | 転居先での就業準備完了 |
資格取得・スキルアップによる空白期間の書き方
資格取得やスキルアップのための空白期間は、むしろプラス要素として活用できる場合が多くあります。計画的なキャリア形成の一環として説明することで、向上心や計画性をアピールできます。
職歴欄では「平成○年○月~平成○年○月 ○○資格取得のため専念」「○○技術習得期間」といった表現を用います。取得した資格や習得したスキルが応募職種に直接関連する場合は、その関連性を明確に示すことが重要です。
複数の資格を取得した場合や、資格取得と並行して他の学習活動を行った場合は、それらの成果を体系的に整理して記載します。単なる資格名の羅列ではなく、なぜその資格が必要だと考えたのか、取得によってどのようなスキルが身についたのかを説明することで、採用担当者により深い理解を得ることができます。
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空白期間中の活動を自己PRでアピールする方法
空白期間があっても、その期間中に行った活動や経験を適切にアピールすることで、採用担当者に前向きな印象を与えることができます。重要なのは、空白期間を単なる「何もしていない期間」ではなく、「成長や準備の期間」として位置づけることです。
学習・スキルアップ活動のアピール方法
空白期間中に資格取得や専門スキルの習得に取り組んだ場合は、具体的な学習内容と成果を明確に示しましょう。
例えば、
「簿記2級取得のため、6ヶ月間独学で学習し、合格を達成。財務諸表の読み方や原価計算の基礎を身につけ、経理業務への理解を深めました」
このように、期間、方法、成果を具体的に示します。資格を取得していない場合でも、「現在TOEICスコア向上を目指し、毎日2時間の学習を継続中。前回より100点向上し、現在750点」など、進捗状況を数値で示すことで努力の継続性をアピールできます。
ボランティア・社会貢献活動の価値を示す方法
ボランティア活動や社会貢献活動は、社会性や協調性、責任感をアピールする絶好の機会です。活動内容だけでなく、その活動を通じて得た経験や学び、成長した点を具体的に表現することが重要です。
例えば
「月2回、地域の高齢者施設でレクリエーション活動のサポートを行い、コミュニケーション能力と相手の立場に立って考える力を身につけました」
このように、活動の頻度と得られたスキルを明確に示します。
災害支援や国際協力などの活動に参加した経験があれば、困難な状況での問題解決能力や、多様な背景を持つ人々との協働経験として価値をアピールできます。
家族サポートや介護経験を強みに変える書き方
家族の介護や育児、家庭の事情によるサポートは、一見すると職歴とは関係のない活動に思えますが、実際には多くの価値ある経験とスキルが含まれています。
介護経験がある場合は、
「家族の介護を通じて、相手の状況を的確に把握し、適切なサポートを提供する能力を身につけました。また、限られた時間の中で効率的に物事を進める時間管理能力も向上しました」
このように、具体的なスキルの習得を示します。
育児経験については、
「子育てを通じて、相手の気持ちを理解し、適切なコミュニケーションを取る能力を培いました。また、予期しない状況への対応力や、複数のタスクを同時に管理する能力も身につけました」
など、ビジネスシーンでも活かせるスキルとして位置づけます。
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履歴書作成時の重要なポイントと注意事項
空白期間がある履歴書を作成する際は、通常の履歴書作成以上に細心の注意を払う必要があります。採用担当者に良い印象を与えるためには、以下の重要なポイントを押さえることが不可欠です。
正直性と一貫性を保つ
履歴書において最も重要なのは、記載内容の正直性と一貫性です。
空白期間について嘘をついたり、曖昧な表現で誤魔化そうとしたりすることは絶対に避けなければなりません。採用担当者は多くの履歴書を見ているため、不自然な点があればすぐに気づきます。
空白期間の理由を記載する際は、事実に基づいて簡潔に説明することが大切です。たとえば病気療養が理由の場合、「体調不良のため療養」といった表現で十分です。
ポジティブな表現を心がける
空白期間について記載する際は、可能な限りポジティブな表現を使用することが重要です。ネガティブな表現は採用担当者に悪い印象を与える可能性があります。同じ内容でも表現方法を工夫することで、印象を大きく変えることができます。
ネガティブな表現 | ポジティブな表現 |
---|---|
転職活動がうまくいかず | キャリアの方向性を見直すため |
病気で働けなかった | 健康回復に専念 |
家族の介護で仕事を辞めた | 家族のサポートに従事 |
会社をクビになった | 契約期間満了により退職 |
ただし、事実を歪曲してはいけません。ポジティブな表現を使いながらも、誠実さを保つことが大切です。空白期間中に行った前向きな活動や学習があれば、積極的にアピールしましょう。
見やすいレイアウトと丁寧な文字で記入する
空白期間がある履歴書では、見た目の印象がより重要になります。丁寧で読みやすい履歴書は、応募者の真摯な姿勢を伝える効果があります。手書きの場合は、文字の大きさを揃え、誤字脱字がないよう十分に注意してください。
履歴書のレイアウトにも配慮が必要です。空白期間がある場合、職歴欄で不自然な空きが生じることがありますが、これを隠そうとして文字を大きくしたり、行間を広げたりするのは逆効果です。自然な配置で、全体のバランスを保つことが重要です。
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空白期間があっても絶対にやってはいけないNG行為
履歴書に空白期間がある場合、採用担当者に悪い印象を与えないよう、以下のNG行為は絶対に避ける必要があります。これらの行為は信頼関係を損ね、採用の可能性を著しく低下させる危険性があります。
経歴の詐称や虚偽記載をする
空白期間を隠すために、在職期間を延長して記載したり、実際には働いていない会社での勤務経験を捏造することは、重大な経歴詐称に該当します。このような虚偽記載は後々発覚するリスクが非常に高く、発覚した場合は内定取り消しや解雇の対象となります。
特に雇用保険の加入履歴や年金記録は公的機関で管理されているため、実際の勤務実態との相違は容易に判明します。短期間の空白期間を隠すために長期的な信頼失墜のリスクを冒すことは、決して賢明な判断ではありません。
空白期間について一切触れない・説明を避ける
履歴書の職歴欄で空白期間があるにも関わらず、何の説明もせずに次の職歴を記載することは避けるべきです。採用担当者は必ず空白期間に気づき、むしろ説明がないことで不信感を抱く可能性があります。
面接において空白期間について質問された際に、曖昧な回答をしたり話題を逸らそうとする行為も同様にNGです。「特に何もしていませんでした」「プライベートなことなので答えられません」といった回答は、採用担当者に悪い印象を与えてしまいます。
NG回答例 | 問題点 |
---|---|
「何もしていませんでした」 | 積極性や成長意欲の欠如を疑われる |
「プライベートなので答えられません」 | 協調性や透明性に疑問を持たれる |
「忘れました」 | 責任感の欠如や準備不足を印象付ける |
空白期間については必ず何らかの説明を用意し、前向きな姿勢で回答することが重要です。
ネガティブな理由を詳細に説明しすぎる
空白期間の理由が病気や家庭の事情など、やむを得ない事情である場合でも、その詳細をあまりにも詳しく説明することは逆効果になる場合があります。特に、愚痴や不満を含んだ説明は採用担当者に不快感を与える可能性があります。
例えば、前職でのパワーハラスメントが原因で退職し空白期間が生じた場合、その詳細な経緯や感情的な表現を多用した説明は適切ではありません。事実を簡潔に述べ、現在は問題が解決していることや、今後の意欲について言及する方が建設的です。
必要最小限の情報を伝え、むしろその期間中に学んだことや成長したことに焦点を当てた説明を心がけることが重要です。
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【記入欄別】空白期間がある履歴書の具体的な書き方
空白期間がある場合、履歴書の各記入欄において適切な書き方を理解しておくことが重要です。それぞれの欄の特性を活かし、空白期間を前向きに表現する方法をご紹介します。
職歴欄の書き方
職歴欄は履歴書の中核となる部分であり、空白期間についても正直かつ簡潔に記載する必要があります。嘘や誤魔化しは後のトラブルの原因となるため、事実を基に記載しましょう。
職歴欄における空白期間の基本的な記載方法は、期間と理由を明確に示すことです。具体的な書き方について、パターン別に整理すると以下のようになります。
空白期間の理由 | 記載例 | ポイント |
---|---|---|
病気療養 | 令和5年4月~令和6年3月 体調不良により療養 (現在は完治し、就業に支障なし) |
回復していることを明記 |
家族の介護 | 令和5年4月~令和6年3月 家族の介護に従事 (現在は介護体制が整い就業可能) |
現在の状況を説明 |
資格取得 | 令和5年4月~令和6年3月 ○○資格取得のため勉学に専念 | 具体的な資格名を記載 |
転職活動 | 令和5年4月~令和6年3月 転職活動に専念 | シンプルに事実を記載 |
職歴欄では詳細な説明よりも、事実を簡潔に記載することが重要です。長期間の空白がある場合でも、一行程度で収まるように記載し、詳細な説明は志望動機や自己PR欄で補完します。
志望動機欄の書き方
志望動機欄では、空白期間を経て応募に至った理由と熱意を示すことができます。空白期間がマイナス要因とならないよう、その期間を通じて得た気づきや成長を志望動機に関連付けて記載することが効果的です。
志望動機を記載する際のポイントは、空白期間を通じて明確になった目標や価値観を示すことです。例えば、療養期間を通じて健康の大切さを実感し、健康関連の仕事に興味を持った場合や、家族の介護を通じて人の役に立つ仕事の重要性を感じた場合など、空白期間での経験を志望動機に繋げることができます。
具体的な記載例として、転職活動が長期化した場合の志望動機は以下のような構成で作成できます
- 転職活動を通じて自分の価値観や目標が明確になったことを述べる
- 応募企業がその目標を実現できる場所であることを述べる
- 空白期間中に業界研究や企業研究に時間をかけられたことを述べる
病気療養による空白期間がある場合は、回復過程で感じた感謝の気持ちや、健康を取り戻した今だからこそ持てる仕事への意欲を志望動機に盛り込むことができます。
自己PR欄の書き方
自己PR欄は、空白期間を最も効果的にアピールできる場所です。空白期間中に培った能力や経験を積極的にアピールし、それが応募職種にどう活かせるかを具体的に示しましょう。
自己PRを作成する際は、空白期間中の活動を振り返り、その中で発揮した能力や得た成果を整理することから始めます。病気療養中であっても読書や勉強を継続した場合は継続力を、家族の介護をした場合は責任感やコミュニケーション能力を、資格取得に取り組んだ場合は計画性や向上心をアピールできます。
自己PR欄では文字数制限がある場合が多いため、空白期間に関する内容は全体の3分の1程度に留め、残りの部分で職歴やスキルをアピールすることで バランスの取れた自己PRを作成できます。
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引きこもりの空白期間をどのように履歴書に記入するべきか?(記入例)
引きこもりの期間があっても、正しい記載方法を知ることで採用担当者に理解してもらいやすくなります。引きこもりという状況を直接的に表現するのではなく、その期間中に取り組んだ活動や成長に焦点を当てて記載することが重要です。
引きこもり期間中の活動を具体的に記載する方法
引きこもりの期間であっても、完全に何もしていなかったわけではないはずです。読書、オンライン学習、資格取得の勉強、家事手伝い、体調管理など、何らかの活動は行っていたと考えられます。
例えば、「自己研鑽期間として、プログラミングの独学に取り組み、HTML・CSS・JavaScriptの基礎を習得」や「体調管理と並行して、簿記3級の資格取得に向けた学習を継続」といった表現が効果的です。具体的なスキルや資格名を挙げることで、その期間が無駄ではなかったことを証明できます。
記載例とポイント
以下に、引きこもり期間を含む履歴書の職歴欄の記載例を示します。
年月 | 記載内容 |
---|---|
2021年3月 | 株式会社○○ 退職 |
2021年4月~2023年3月 | 体調管理と自己研鑽に専念 ・ITスキル向上のための独学(HTML・CSS・JavaScript) ・MOS Excel Specialist資格取得(2022年8月) ・家業の事務作業サポート |
2023年4月 | 現在に至る(就職活動中) |
この記載例では、「引きこもり」という言葉を使わず、「体調管理と自己研鑽に専念」という前向きな表現を使用しています。また、具体的な活動内容を箇条書きで示すことで、その期間の取り組みを明確にしています。
重要なポイントは、嘘を書かないことです。実際に取り組んだ活動のみを記載し、証明できる資格や成果物がある場合は積極的に記載しましょう。
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面接で空白期間について聞かれた時の上手な答え方
履歴書に空白期間がある場合、面接で必ずと言っていいほど質問されます。この質問に対して適切に答えることができれば、空白期間がマイナス要素になることを防ぎ、むしろプラスの印象を与えることも可能です。
質問例と回答例
面接でよく聞かれる空白期間に関する質問と、効果的な回答例をパターン別に紹介します。実際の面接では、これらの例を参考にしながら、自分の状況に合わせてアレンジすることが大切です。
空白期間の理由 | 面接官の質問例 | 効果的な回答例 |
---|---|---|
病気・療養 | 「1年間のブランクがありますが、どのような理由でしょうか?」 | 「体調を崩し療養に専念していました。現在は完全に回復し、主治医からも就業に問題ないと診断されています。この期間中、健康管理の重要性を深く理解し、規則正しい生活習慣を身につけました。」 |
転職活動の長期化 | 「転職活動が長期間続いていますが、なぜでしょうか?」 | 「自分の経験を活かせる職場を慎重に選んでいました。複数の企業と面接を重ね、御社のような成長性のある企業で長期的に貢献したいと考え、時間をかけて検討してきました。」 |
家庭の事情 | 「家庭の事情とはどのような内容でしょうか?」 | 「家族の介護に専念していました。現在は介護体制が整い、フルタイムで働くことが可能になりました。この経験を通じて、責任感と計画性をより一層身につけることができました。」 |
資格取得・スキルアップ | 「なぜ働きながら勉強しなかったのですか?」 | 「集中的に学習することで、より高いレベルの資格取得を目指しました。結果として○○資格を取得でき、即戦力として御社に貢献できる自信があります。」 |
これらの回答例に共通するポイントは、過去の出来事を説明するだけでなく、現在の状況と将来への意欲を明確に示していることです。
面接官が納得する説明のコツ
面接官に納得してもらえる説明をするためには、いくつかの重要なコツがあります。これらのコツを意識することで、空白期間をマイナス要素からプラス要素に転換することが可能になります。
以下の3つのポイントを抑えれば、説得力のある説明ができるようになるでしょう。
事実に基づいた誠実な説明
面接官は多くの応募者と接しているため、作り話や誇張された話を見抜く能力があります。真実を基にした説明こそが、信頼関係の構築につながります。
空白期間中の具体的な活動や学びを整理して伝える
たとえ就業していなかったとしても、その期間に行った勉強、ボランティア活動、家族の支援、健康管理など、何らかの建設的な活動があったはずです。これらを具体的に説明することで、時間を有効活用していたことを示せます。
空白期間を経て現在どのような状態にあるのかを明確に伝える
問題が解決されていること、新たなスキルが身についていること、働く意欲が高まっていることなど、現在のポジティブな状況を強調しましょう。
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よくある質問
空白期間中にアルバイトをしていましたが、履歴書に書くべきですか?
空白期間中のアルバイト経験は、基本的に履歴書に記載することをおすすめします。アルバイトであっても、働いていたという事実は空白期間の説明に役立ち、採用担当者に対して働く意欲があることを示せます。
うつ病などメンタルヘルスの問題による空白期間はどう説明すればよいですか?
メンタルヘルスの問題による空白期間は、配慮が必要な事情として適切に説明することが重要です。履歴書では「病気療養のため」「健康上の理由により」といった表現で簡潔に記載し、詳細な病名を記載する必要はありません。
海外留学やワーキングホリデーの期間は空白期間として扱われますか?
海外留学やワーキングホリデーは、一般的に空白期間ではなく有意義な経験期間として評価されます。これらの経験は職歴欄に記載し、期間と活動内容を明確に示しましょう。
履歴書の志望動機の書き方完全解説|20種以上の職種別例文付き、書き出しのコツやNG例も
まとめ
履歴書の空白期間は、正直で前向きな記載をすることで採用に悪影響を与えることはありません。
病気療養、転職活動、家庭事情、スキルアップなど理由に関わらず、事実を簡潔に記載し、その期間に得た経験や学びを自己PRに活かすことが重要です。
虚偽の記載は絶対に避け、面接では空白期間を成長の機会として説明できるよう準備しましょう。適切な書き方と前向きな姿勢があれば、空白期間があっても十分に採用される可能性があります。
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監修者:島伸明
株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。
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