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平均年収はなぜおかしい?中央値で見る30代・企業別の実態

目次
  1. 「日本の平均年収」に違和感を覚えるのはなぜ?3つの理由から解説
  2. そもそも平均年収のカラクリとは?中央値との違いを理解しよう
  3. 平均値が実態より高くなるのは一部の高所得者が数値を引き上げているから
  4. 実感に近いのは「中央値」!年収を順番に並べたときの真ん中の値
  5. 【データで比較】平均年収と中央値のリアルな金額
  6. 年代別で見る年収の中央値|20代・30代・40代はいくら?
  7. 男女別で見る年収の中央値の差
  8. 企業規模別(大企業・中小企業)で見る年収の中央値
  9. 求人サイトの「平均年収」をそのまま信じてはいけない理由
  10. どの情報を信じればいい?信頼できる年収データの見分け方
  11. 国税庁「民間給与実態統計調査」で全体像を把握する
  12. 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」でより詳細なデータを確認する
  13. 転職サイトの年収データは算出の根拠や対象者を確認することが重要
  14. 現状の年収に不満があるなら?収入を上げるための4つの具体的な方法
  15. AIが転職活動をサポート!魅力的な履歴書を自動作成できる「ヤギッシュ」
  16. 平均年収がおかしいと感じる時によくある質問
  17. Q. なぜ公表される平均年収は、自分の給料や周りの実感と大きく違うのですか?
  18. Q. 平均年収だけでなく中央値を知りたい場合、どのデータを見れば信頼できますか?
  19. Q. 求人情報の平均年収は、30代の若手だとどれくらい下回るのが一般的ですか?
  20. まとめ

📌 この記事でわかること
  • 平均年収が実感とズレる統計上のカラクリ
  • 年代別や企業規模別で見るリアルな年収中央値
  • 求人サイトに記載された平均年収を信じてはいけない理由
  • 収入を上げるために検討すべき具体的な方法

日本の平均年収について、自身の収入や30代の同世代と比較して「おかしい」と感じたことはないでしょうか。
公表されるデータと実感にズレが生じる主な原因は、統計のカラクリにあります。
この記事では、平均年収の実態をより正確に表す「中央値」という指標を用いて、年代別・企業規模別のリアルな年収を解説します。

「日本の平均年収」に違和感を覚えるのはなぜ?3つの理由から解説

「日本の平均年収は約460万円」と聞いても、多くの人が「そんなに高くない」と感じるのは自然なことです。
この違和感の背景には、主に3つの理由が存在します。

  • 一部の高所得者が平均値を引き上げているという統計上のカラクリ。
  • 企業が提示する平均年収が、若手社員の実感とは異なる数値を算出している場合がある。
  • 調査元によってデータの算出方法や対象者が異なるため、情報ごとにばらつきが生まれる点。

これらの理由から、公表されている平均年収が、自分の年収が低いと感じる多くの人々の実感と乖離してしまうのです。

そもそも平均年収のカラクリとは?中央値との違いを理解しよう

平均年収のカラクリを理解する鍵は、「平均値」と「中央値」の違いにあります。

平均値が実態より高くなるのは一部の高所得者が数値を引き上げているから

平均値は、対象者全員の年収を合計し、その人数で割って算出される数値です。
そのため、ごく一部の高所得者が全体の数値を大きく引き上げてしまう特徴があります。
たとえば、年収400万円の9人と年収5,000万円の1人がいる集団(計10人)の平均年収を計算すると、$$ (400 \text{万円} \times 9 + 5000 \text{万円}) \div 10 = 860 \text{万円} $$ となり、大半の人の実感(400万円)からかけ離れた高い金額になります。

実感に近いのは「中央値」!年収を順番に並べたときの真ん中の値

中央値は、対象者の年収を低い順から高い順に並べたときに、ちょうど真ん中に位置する人の年収を指します。
前述の例であれば、中央値は400万円となり、一部の極端な高所得者の影響を受けません。自分の年収が世間一般と比べてどの位置にあるのかを判断したい場合は、平均値よりも「普通の人の所得水準」をより正確に表す中央値に注目することが重要です。

【データで比較】平均年収と中央値のリアルな金額

日本の平均年収と中央値には、具体的な金額で大きな差が見られます。
国税庁の調査によると給与所得者の平均給与は約458万円ですが、厚生労働省の「国民生活基礎調査」における所得金額の中央値は399万円となっており、平均値よりも約60万円低い結果です。

年代別で見る年収の中央値|20代・30代・40代はいくら?

年収の中央値は年代によって異なります。民間調査によると、20代の年収中央値は350万円、キャリアの中核を担う30代では410万円です。
30代になるとスキルや経験が評価され、責任ある立場を任される機会が増えるため、年収も上昇傾向にあります。
40代になると中央値は450万円、50代以上では500万円と、男性においては年齢を重ねるごとに上がる傾向が見られますが、女性の中央値はライフステージの変化等の影響もあり350万円〜360万円前後で推移するデータもあります。

男女別で見る年収の中央値の差

厚生労働省の統計調査を基にすると、男性の賃金中央値が年収換算で約372万円であるのに対し、女性は約311万円です。
この背景には、役職や雇用形態の違い、出産や育児によるキャリアの中断などが影響していると考えられます。

企業規模別(大企業・中小企業)で見る年収の中央値

一般的に大企業の方が中小企業よりも給与水準は高い傾向にあります。
大企業に勤務する人の賃金の中央値は、小規模な中小企業に勤務する人よりも高くなっており、企業の資本力や福利厚生、昇給制度の違いが差を生む大きな要因となっています。

求人サイトの「平均年収」をそのまま信じてはいけない理由

転職活動中に目にする求人サイトの平均年収は、あくまで参考情報として捉えるべきです。以下の理由から、表示されている平均年収よりも実際の若手の給与は低くなることがほとんどです。

  • 理由1:管理職や勤続年数の長い社員の年収が含まれているため
    部長や課長といったマネージャー層や、年功序列で基本給が高いベテラン社員の給与が平均値を引き上げているため、若手・中堅の実際の金額とは乖離が生じます。
  • 理由2:給与水準が高い総合職と一般職が合算されているため
    給与体系が異なる「総合職」と「一般職」を一緒に計算している場合、全体の平均年収は高く見えます。自分が応募する職種の給与が平均値と大きく異なる可能性がある点に注意が必要です。
  • 理由3:残業代やインセンティブなど変動要素の内訳が不明確なため
    基本給は低いものの、長時間の残業代によって平均年収が高くなっているケースや、個人の業績次第で上下するインセンティブが含まれているケースがあり、数字だけでは安定性を判断できません。

どの情報を信じればいい?信頼できる年収データの見分け方

世の中には様々な年収データが溢れていますが、客観性と信頼性を見極めることが重要です。

国税庁「民間給与実態統計調査」で全体像を把握する

全国の民間企業に勤務する給与所得者を対象としており、日本の平均給与や給与所得者の分布などを詳細に示しています。マクロな視点から日本全体の給与実態を知る上で欠かせない基礎資料となります。

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」でより詳細なデータを確認する

産業、企業規模、役職、年齢、学歴、勤続年数といった非常に細かい属性別に賃金データを提供しています。平均値だけでなく、中央値に近い「きまって支給する現金給与額」の分布もわかるため、自分に近い条件のリアルな水準をピンポイントで確認できます。

転職サイトの年収データは算出の根拠や対象者を確認することが重要

転職サイトのデータは、そのサイトの登録者に偏っていることが多いため、どのようなユーザーを対象に算出されたデータなのか、その根拠を必ず確認するようにしましょう。

現状の年収に不満があるなら?収入を上げるための4つの具体的な方法

自分の年収が中央値と比べて低く不満を抱いているのであれば、具体的な行動を起こすことを検討すべきです。

  • 方法1:現職での昇進・昇給を目指して評価を上げる
    日々の業務で着実に成果を出し、会社からの評価を高めることで、役職手当などを得て年収をアップさせる基本の方法です。
  • 方法2:専門スキルを活かせる副業を始めて収入源を増やす
    Webデザインやプログラミング、ライティングなど、自身のスキルを活かせる副業により収入の柱を複数持つことで、経済的な安定度を高めます。
  • 方法3:NISAなどを活用して資産運用で着実に増やす
    労働収入だけでなく、得られた利益が非課税になるNISAなどを活用し、長期的な視点でコツコツと投資信託などの資産運用を行う方法です。
  • 方法4:より年収水準の高い業界や企業への転職を検討する
    現職の業界自体が低水準な場合、IT・通信、金融、コンサルティング業界など、平均年収が高い業界や企業へ移ることが最も効果的かつ即効性があります。

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平均年収がおかしいと感じる時によくある質問

平均年収に関するよくある質問とその回答をまとめました。

Q. なぜ公表される平均年収は、自分の給料や周りの実感と大きく違うのですか?

一部の極端な高所得者が全体の平均値を大きく引き上げているためです。
多くの人の実感に近いのは、全データを並べた真ん中の値である「中央値」です。日本の平均年収は統計上高く見えがちですが、中央値はそれより数十万円以上低い金額になります。

Q. 平均年収だけでなく中央値を知りたい場合、どのデータを見れば信頼できますか?

厚生労働省が公表している「賃金構造基本統計調査」が信頼できます。
この調査では、年齢や性別、企業規模など詳細な条件で賃金データが公開されており、自身の状況に合わせたより実態に近い数値を参考にできます。

Q. 求人情報の平均年収は、30代の若手だとどれくらい下回るのが一般的ですか?

求人情報の平均値には管理職やベテランの給与も含まれるため、30代前半などの年収は平均値を数十万~百万円以上下回ることも珍しくありません。年代別のモデル年収や、企業の口コミサイトなどを併用して多角的に情報を集めましょう。

まとめ

公表される平均年収が実感と異なるのは、一部の高所得者が数値を引き上げる「平均値のカラクリ」が主な原因です。
より実態に近いのは、データを順番に並べた真ん中の値である「中央値」であり、自分の年収を客観的に判断する際は、年代別や企業規模別の中央値を参考にすることが有効です。

現状の年収に不満があれば、ただ悩むのではなく、現職での昇進、副業、資産運用、そしてより待遇の良い企業への転職といった具体的なアクションを検討し、一歩を踏み出してみましょう。

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監修者:島伸明

株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。