2025.04.08

インフラエンジニアの志望動機の書き方徹底解説|未経験者、経験者向けの例文やコツ

「インフラエンジニアの志望動機ってどう書くの?」

「インフラエンジニアの志望動機例文ってある?」

などなど、インフラエンジニアの志望動機を書くときに困る人は多いのではないでしょうか?

  • 採用担当者が気にするポイントが知りたい
  • インフラエンジニアって未経験でも応募可能?
  • より効果的なインフラエンジニアの志望動機の書き方が知りたい

などなど、インフラエンジニアへの転職や就職を考えている方は色々思いますよね。

本記事では、採用担当者の心を掴む志望動機の書き方や、未経験者から経験者までの具体的な例文等々を徹底解説します。
準備から執筆まで、採用されるための志望動機を一緒に作り上げていきましょう。
この記事を読むことで、面接官に「この人を採用したい」と思わせる志望動機が書けるようになります。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

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この記事の目次

 

まずインフラエンジニアの仕事内容を理解しよう♪

 

インフラエンジニアの志望動機を書く前に、まずはその仕事内容を正確に理解することが重要です。インフラエンジニアはIT環境の基盤を支える重要な役割を担っており、システムの安定稼働を実現するために様々な業務を行っています。

インフラエンジニアの主な仕事は、サーバーやネットワーク、データベースなどのITインフラの設計・構築・運用・保守です。具体的にどのような業務を行っているのか、5つのフェーズごとに詳しく見ていきましょう。

 

1. 要件定義

インフラエンジニアの仕事は、まず要件定義から始まります。クライアントのニーズや課題をヒアリングし、必要なITインフラの要件を明確にします。

この段階では、以下のような業務を行います。

・クライアントとの打ち合わせを通じて、ビジネス要件を把握
・システムの規模、アクセス数、データ量などを考慮した性能要件の定義
・可用性、セキュリティ、拡張性などの非機能要件の確認
・既存のシステム環境の調査と分析
・予算や納期の制約を考慮した実現可能な要件の策定

要件定義はインフラ構築の基礎となる重要なフェーズです。この段階でクライアントの期待を正確に把握し、技術的な実現可能性と照らし合わせながら、最適な要件を定義することが求められます。

 

2. 機器選定

要件が定義されたら、次は必要な機器やソフトウェアの選定を行います。要件を満たすために最適なハードウェアやソフトウェアを選択する重要な段階です。

機器選定では、以下のような機器等を選定します。

  • サーバー機器(物理サーバーかクラウドサービスか)
  • ネットワーク機器(ルーター、スイッチ、ファイアウォールなど)
  • OS(Windows Server、Linux各ディストリビューションなど)
  • データベース(Oracle、MySQL、PostgreSQLなど)
  • 仮想化ソフトウェア(VMware、Hyper-Vなど)
  • 監視ツール

機器選定では、性能だけでなく、コスト、保守性、拡張性、互換性、ベンダーのサポート体制などを総合的に評価し、最適な選択を行うことが求められます。また、新技術の採用可能性も検討しながら、将来を見据えた選定を行うことも重要です。

 

3. 設計

機器が選定されたら、次はシステム全体の設計を行います。これはインフラエンジニアの専門性が最も発揮される段階です。

設計のフェーズでは、以下のような作業を行います。

  • ネットワーク構成の設計
  • サーバー構成の設計
  • ストレージ設計
  • 障害対策と復旧計画
  • 監視設計

設計段階では、システム全体の構成を俯瞰しながら、整合性のとれた設計を行うことが重要です。

 

4. 構築、⁨テスト

設計が完了したら、実際にシステムを構築し、テストを行います。この段階では、設計書に基づいて機器のセットアップや設定を行い、システムを実装します。

構築・テストフェーズでは、実際に手を動かしながら設計通りのシステムを実装し、様々な角度からシステムの品質を検証します。問題があれば設計に立ち返り、修正を行うこともあります。

 

5. 運用、保守、管理

システムが本番環境で稼働を始めると、インフラエンジニアの業務は運用、保守、管理のフェーズに移ります。この段階が実は最も長く、インフラエンジニアの仕事の大半を占めることも少なくありません。

運用・保守・管理フェーズでは、システムの安定稼働を維持しながら、常に最適な状態を保つための活動を行います。また、日々変化するIT環境に対応するため、新技術の動向を勉強し、必要に応じてシステムの改善や刷新を提案することも重要な役割です。

インフラエンジニアは、こうした様々な業務を通じて、ビジネスの基盤となるITインフラを支え、企業のデジタル戦略の実現に貢献する重要な役割を担っています。志望動機を作成する際には、これらの業務内容を理解した上で、自分がどのように貢献できるかを具体的に述べることが効果的です。

> 業種と職種の意味・違いを徹底解説!分類一覧や自分に合う業種とは?

 

採用担当者が注目したくなる、インフラエンジニア志望動機に書くとプラスになること

インフラエンジニアの採用面接において、志望動機は採用担当者があなたの熱意や適性を判断する重要な材料となります。単に「インフラエンジニアになりたい」という漠然とした志望動機では、他の候補者との差別化が難しくなります。

 

技術への情熱と学習意欲

採用担当者は、応募者がインフラエンジニアの仕事に対して本物の関心を持っているかどうかを見極めようとします。たとえば、「大学時代にLinuxサーバーを自宅で構築し、様々なサービスを動かす経験を通じてインフラの重要性を実感した」といった具体的なエピソードは、あなたの技術への情熱を効果的に伝えることができます。

 

問題解決能力の具体例

インフラエンジニアは日常的に様々な技術的課題に直面します。そのため、問題解決能力は必須のスキルです。志望動機の中で、あなたが過去に直面した技術的な問題とその解決プロセスについて触れることは非常に効果的です。

例えば、「前職ではシステム障害が発生した際に、ログ分析からネットワーク機器の設定ミスを特定し、迅速に対応することでダウンタイムを最小限に抑えることができた」といった具体例は、あなたの実践的なスキルと冷静な判断力をアピールすることができます。未経験者の場合でも、学生時代のプロジェクトや個人的な取り組みの中での問題解決経験を挙げることができるでしょう。

 

チームワークとコミュニケーション能力

インフラエンジニアはチームでの作業や他部門との連携が多い職種です。特に近年では、開発チームとの協働(DevOps)の重要性が高まっています。そのため、志望動機の中でチームワークやコミュニケーション能力をアピールすることは大きなプラスになります。

 

長期的なキャリアビジョン

採用担当者は、短期的な目標だけでなく、応募者が長期的にどのようなキャリアを描いているかにも関心を持ちます。インフラエンジニアとしてのキャリアパスは、専門性を深める方向(例:ネットワークスペシャリスト、クラウドアーキテクト)と、マネジメントやコンサルティングへの展開など複数の選択肢があります。

「将来的にはクラウドアーキテクトとして、最適なインフラ設計を提案できるエンジニアを目指しています」「インフラの知見を活かして、DevOpsエンジニアとして開発と運用の橋渡しができる人材になりたいと考えています」など、あなたの長期的なビジョンを示すことで、企業との価値観の一致を確認することができます。

>履歴書の職歴・学歴の書き方を完全解説!基本ルールとケースごとの記入方法|転職、大学院卒等

 

インフラエンジニアの志望動機を書く前にしたい準備

インフラエンジニアの志望動機を効果的に伝えるためには、事前の準備が欠かせません。ただ漠然と志望動機を考えるのではなく、体系的に準備を進めることで説得力のある志望動機を作成できます。ここでは、志望動機を書く前に行っておくべき5つの重要な準備について詳しく解説します。

 

インフラエンジニアの仕事を理解する

志望動機を書く前に、まずインフラエンジニアの仕事内容を正確に把握しましょう。今上でお話ししたように、インフラエンジニアは、IT基盤の設計・構築・運用・保守を担当する重要な職種です。具体的な業務内容としては、サーバー環境の構築、ネットワーク設計、セキュリティ対策の実装、障害対応、システム監視などがあります。

 

応募先企業の研究を行う

志望動機は、「なぜインフラエンジニアになりたいのか」と同時に「なぜその企業で働きたいのか」を伝える必要があります。そのためには、応募先企業についての十分な研究が欠かせません。

まず企業のウェブサイトや採用ページを確認し、企業理念や事業内容、技術スタック、取り組んでいるプロジェクトなどを把握しましょう。特に技術系のブログやエンジニア採用ページには、その企業が重視している技術や開発文化についての情報が載っていることが多いです。

また、可能であれば社員のブログや技術イベントでの発表内容、SNSでの投稿なども参考にすると、より深く企業文化や技術への取り組み姿勢を理解できます。最近ではNoteやQiitaなどで技術情報を発信している企業も多いので、そうした情報も積極的にチェックしてみましょう。

>企業研究のやり方を完全解説!企業研究ノートを作る方法や就活・求職での情報収集のコツをご紹介

 

インフラエンジニアになりたい理由を明確にする

志望動機の核心部分となるのが「なぜインフラエンジニアになりたいのか」という点です。この理由を明確にするためには、自己分析を行い、インフラエンジニアという職種に対する自分の興味や情熱の源泉を探る必要があります。

まず、インフラエンジニアに興味を持ったきっかけを振り返りましょう。例えば、学生時代にサーバー構築に挑戦した経験、前職でシステム障害対応に関わった経験、クラウド技術への好奇心などが考えられます。具体的なエピソードがあると説得力が増します。

次に、インフラエンジニアの仕事の中でも特に興味を持っている領域を特定しましょう。クラウドインフラ設計、ネットワークセキュリティ、サーバー仮想化、コンテナ技術など、インフラエンジニアの仕事は多岐にわたります。自分が特に興味を持っている技術領域を明確にすることで、志望動機に具体性が生まれます。

 

自己分析を行う

効果的な志望動機を作成するためには、自分自身の強み、価値観、キャリア目標を明確にする自己分析が不可欠です。インフラエンジニアとして活躍するためには、自分のどのような特性が役立つのかを理解しておく必要があります。

>自己分析のやり方完全ガイド!簡単な8つの方法とメリットや注意点を解説

 

持っているスキル・経験の棚卸し|未経験者も。

志望動機を書く前に、自分が持っているスキルや経験を整理しておくことは非常に重要です。これにより、インフラエンジニアとして貢献できる点を具体的に示すことができます。未経験者であっても、関連するスキルや経験はあるはずです。

まず、技術的なスキルを棚卸ししましょう。OS(Windows、Linux)、ネットワーク、データベース、クラウドサービス(AWS、Azure、GCP)、仮想化技術(VMware、Docker)などの知識レベルを自己評価します。また、プログラミング言語(Python、Shell Script)やIaCツール(Terraform、Ansible)などの経験も整理しておくとよいでしょう。

業務経験の棚卸し

次に、業務経験を振り返ります。実務でインフラ関連の経験がなくても、例えば以下のような経験は関連スキルとして評価される可能性があります。

・個人的なプロジェクトでのサーバー構築経験
・学校や前職でのトラブルシューティング経験
・チームプロジェクトでの調整役としての経験
・IT関連の資格取得のための学習経験
・技術ブログの執筆やコミュニティでの活動

このように、インフラエンジニアの志望動機を書く前には、職種理解、企業研究、志望理由の明確化、自己分析、スキル・経験の棚卸しという5つの準備を丁寧に行うことが重要です。これらの準備を通じて得た情報を基に、説得力のある志望動機を作成していきましょう。

 

インフラエンジニアの志望動機を作成する5つのステップ|書き方

インフラエンジニアの志望動機は、あなたの技術的な強みだけでなく、なぜその会社でインフラエンジニアとして働きたいのかを明確に伝える重要な書類です。効果的な志望動機を作るには、単なる技術的なスキルの羅列ではなく、あなたの情熱や将来のビジョンも含める必要があります。ここでは、説得力のある志望動機を作成するための5つのステップを詳しく解説します。

 

1. インフラエンジニアを志望している理由を簡潔に書く

志望動機の最初のパートでは、なぜインフラエンジニアという職種に興味を持ったのかを簡潔に説明します。

例えば、「大学時代にネットワーク構築の授業で、複数のサーバーを連携させる仕組みに感銘を受け、インフラ技術の重要性を認識しました」や「前職でシステム障害を経験し、安定したITインフラの重要性を実感したことがきっかけでインフラエンジニアを志すようになりました」などと具体的なきっかけを記載します。

 

2. なぜその会社でインフラエンジニアになりたいのか?

志望動機の次のステップでは、なぜ他の会社ではなく、その特定の企業でインフラエンジニアとして働きたいのかを明確に説明します。この部分は企業研究の成果を示す重要なセクションです。

まず、応募企業のインフラ技術や取り組みについて具体的に言及します。例えば「貴社がクラウド移行に積極的に取り組まれていることや、マルチクラウド環境での運用実績に強く惹かれました」などと具体的に記載します。

 

3. 採用されたら、あなたはどのように貢献できるのか

志望動機の3つ目のステップでは、あなたが持つスキルや経験をどのように活かして企業に貢献できるかを具体的に説明します。これは採用担当者があなたを採用する「理由」を提供する重要な部分です。

まず、あなたがインフラエンジニアとして持っている技術的なスキルや知識を具体的に記載します。例えば「AWS、Azure、GCPなどのクラウドプラットフォームの構築・運用経験を活かし、貴社のクラウド移行プロジェクトに貢献できます」などです。

未経験者の場合

未経験者の場合は、直接的なインフラ経験がなくても、関連する経験や転用可能なスキルについて触れましょう。「プログラミング学習で身につけた論理的思考力や問題解決能力を活かし、インフラ環境の設計・構築に取り組みたい」などと記載します。

 

4. 入社後のキャリアプラン

志望動機の4つ目のステップでは、入社後のキャリアビジョンや成長プランについて記載します。これは単なる野心の表明ではなく、あなたが長期的に企業に価値をもたらす人材であることを示す重要な部分です。

短期的な目標や中期的な目標について具体的に記載します。例えば「入社後1年以内にクラウド環境の設計・構築・運用の基本的なスキルを習得し、チームの一員として自立した業務遂行を目指します」などと具体的な時間軸と達成目標を設定すると良いでしょう。

また、企業のビジネス目標や技術戦略との関連性も示すと効果的です。「貴社が推進するデジタルトランスフォーメーション戦略に沿って、柔軟かつスケーラブルなインフラ構築のスペシャリストとして成長していきたい」といった表現は、あなたの成長が企業の成長に直結することを示せます。

 

5. 入社意欲を示す言葉で最後は締める

志望動機の最後のステップでは、あなたの入社への強い意欲と熱意を伝える締めくくりの言葉を記載します。この部分は短くても構いませんが、採用担当者の記憶に残る印象的な内容にすることが重要です。

まず、これまでの内容を簡潔に要約します。「インフラエンジニアとしての技術的情熱と、貴社の先進的なクラウド戦略への共感から、ぜひ貴社の一員としてITインフラの構築・運用に携わりたいと考えています」などと、なぜその会社で働きたいのかのエッセンスを再確認します。

次に、具体的な貢献への決意を示します。「入社後は、これまでの経験と学びを最大限に活かし、安定性と柔軟性を兼ね備えたインフラ環境の実現に貢献してまいります」といった表現で、あなたの貢献への意欲を伝えます。

>履歴書の志望動機の書き方完全解説|20種以上の職種別例文付き、書き出しのコツやNG例も

 

インフラエンジニア志望動機のNG例と書く時の注意点

インフラエンジニアとして応募する際の志望動機は、採用担当者があなたを評価する重要な材料となります。しかし、効果的な志望動機を書くには避けるべきポイントも存在します。本章では、インフラエンジニアの志望動機を書く際によくある失敗例と、それらを避けるための具体的なアドバイスを紹介します。

非常に曖昧な内容

「システムに興味があります」「インフラ関連の仕事がしたいです」といった漠然とした表現は、採用担当者に具体性がなく印象に残りません。特にインフラエンジニアという専門職では、なぜその道を選んだのかという明確な理由が求められます。

例えば、以下のような志望動機は避けるべきです。

「コンピュータが好きなので、インフラエンジニアを志望しました。貴社でスキルを身につけたいと思います。」

 

給料や待遇を全面に出した内容

「給料が高いから」「福利厚生が充実しているから」といった待遇面を志望理由の中心に据えることは、採用担当者に悪印象を与えます。特にインフラエンジニアのような専門性の高い職種では、仕事への情熱や技術的な興味が重視されます。

もちろん待遇は重要な要素ですが、それを志望動機の主軸にするのではなく、仕事内容への関心や貢献意欲を中心に据え、待遇面はあくまで付随的な要素として扱うべきです。技術的なやりがいや成長機会に対する期待を伝えることが大切です。

 

コミュニケーションができなそうな内容

インフラエンジニアは単独で作業することも多いですが、チームや他部署との連携も重要です。志望動機から「一人で黙々と作業したい」「人とのやりとりが苦手」といった印象を与えてしまうと、組織に馴染めない可能性を懸念されます。

次のような表現は避けるべきです・

「プログラミングが好きで、一人で黙々とコードを書いたりサーバー構築をしたりするのが得意です。人とのコミュニケーションより技術を極めることに集中したいと思っています。」

 

教育制度を全面に出した内容(受け身になりすぎる)

「充実した研修制度で学びたい」「一から教えてもらいたい」といった、企業からの恩恵ばかりを期待する姿勢は、受け身で積極性に欠けると判断されかねません。特に経験者の場合、このような志望動機は自分のスキルや経験に自信がないという印象を与えます。

代わりに、自分が持っているスキルや経験をどう活かせるか、そして足りない部分は主体的にどのように補っていくかという姿勢を示すことが重要です。

 

どこかの志望動機をそのままコピー

インターネット上には多くの志望動機例文が存在しますが、それらをそのままコピーすることは最も避けるべき行為です。採用担当者は多くの志望動機を見ており、テンプレート的な内容はすぐに見抜かれます。

以下のような定型的な表現は要注意です。

「御社の企業理念に深く共感し、IT業界の最前線で活躍する貴社で自分のスキルを活かしたいと考えております。」

 

具体的なスキルや経験に触れていない内容

インフラエンジニアという専門職では、あなたがどのようなスキルや経験を持っているかが重要です。特に経験者の場合、過去にどのようなインフラ環境に携わったのか、どのような技術を使ってきたのかを具体的に示さないと、実力が伝わりません。

例えばAWS、Azure、オンプレミス環境などの具体的なプラットフォームや、構築・運用してきたシステムの規模、解決した技術的課題などを具体的に記述することで、あなたの実力と経験が相手に伝わります。

>履歴書で志望動機がない、思いつかない?例文、書き方、対処法を徹底解説

 

インフラエンジニアの志望動機の例文【⁨⁩未経験者と経験者、状況別】

志望動機は採用担当者があなたの人柄や仕事への姿勢を判断する重要な材料です。ここでは、インフラエンジニアを目指す方々のために、未経験者と経験者それぞれの状況に合わせた具体的な志望動機の例文を紹介します。

 

未経験者の例文①:IT業界からの転職を希望する場合

私はこれまでプログラマーとして3年間勤務してきましたが、貴社のインフラエンジニアのポジションに応募いたしました。プログラミングの経験を通じて、システムの安定稼働の重要性を実感し、その土台となるインフラ環境に強い関心を持つようになりました。特に、クラウド環境の構築や運用に携わりたいと考え、AWS認定ソリューションアーキテクトの資格を取得しました。

貴社は最新のクラウド技術を活用した基盤構築に強みを持ち、多くの企業のDX推進を支援されていることに魅力を感じています。プログラミングの知識を活かしつつ、インフラエンジニアとしてのスキルを習得し、顧客の業務効率化に貢献したいと考えています。入社後は積極的に先輩社員から知識を吸収し、3年以内にプロジェクトリーダーとして活躍できるよう努力いたします。

 

未経験者の例文②:新卒でインフラエンジニアを目指す場合

私は大学の情報工学科で学ぶ中で、特にネットワークやサーバーの分野に興味を持ち、卒業研究ではコンテナ技術を活用したシステム構築について研究しました。この経験を通じて、社会のインフラを支える技術者として働きたいという思いが強くなり、貴社に応募いたしました。

貴社は5G時代のネットワークインフラ構築に注力されており、最先端技術に触れながらキャリアを築ける環境に魅力を感じています。学生時代に自主的に取り組んだLinuxサーバーの構築経験や、CCNA資格の学習を通じて培った基礎知識を活かし、入社後は積極的に実務経験を積みたいと考えています。特に、セキュリティ強化の分野に携わり、安全なネットワーク環境の構築に貢献したいです。未経験ながらも、技術への情熱と学習意欲の高さを持って、一日も早く戦力となれるよう努めてまいります。

 

未経験者の例文③:異業種からの転職を希望する場合

私はこれまで営業職として5年間勤務してきましたが、IT技術への関心が高まり、特にインフラエンジニアを志望するようになりました。営業活動を通じて、多くの企業がデジタル化を進める中で、安定したシステム基盤の重要性を実感したからです。独学でネットワークやサーバー技術を学び、CompTIA Network+の資格を取得しました。

貴社は中小企業向けにオンプレミスからクラウドへの移行支援を多数手がけられており、私の前職での顧客対応スキルと新たに身につけたIT知識を活かせる環境だと考えています。業務知識はまだ不足していますが、営業時代に培った顧客視点でのコミュニケーション能力と問題解決力を強みに、技術面でも早期にキャッチアップいたします。将来的には、技術と顧客理解の両面を持つインフラコンサルタントとして、お客様の事業成長に貢献したいという展望を持っています。

 

経験者の例文①:より専門的な分野にキャリアアップしたい場合

私は現在、インフラエンジニアとして5年間の経験があり、主にオンプレミス環境のサーバー構築・運用に携わってきました。この度、クラウドネイティブな環境構築に強みを持つ貴社に応募させていただいたのは、より高度なマルチクラウド環境の設計・構築スキルを身につけ、キャリアの幅を広げたいと考えたからです。

これまでの経験で培った基盤設計の知識に加え、個人的にAzureやGCPの勉強を進め、AWS認定デベロッパーの資格も取得しました。貴社が手がける金融機関向けのハイブリッドクラウド環境構築プロジェクトに特に関心があります。セキュリティ要件の厳しい業界での経験も3年あり、セキュアなインフラ設計のノウハウを活かして貢献できると考えています。入社後は、コンテナオーケストレーションやInfrastructure as Codeの実践的なスキルを磨き、最新技術を駆使した堅牢なインフラ構築のスペシャリストとして成長していきたいと考えています。

 

経験者の例文②:大規模プロジェクトに携わりたい場合

インフラエンジニアとして7年間、中規模システムの設計・構築・運用に携わってきました。特にVMware環境での仮想化基盤の構築と、それに伴うストレージ設計に強みを持っています。この度、貴社に応募させていただいたのは、より大規模なエンタープライズシステムの構築プロジェクトに携わり、技術力を更に高めたいと考えたからです。

貴社が手がける大手製造業向けの基幹システム刷新プロジェクトに非常に興味を持っています。前職では300台規模のサーバー統合プロジェクトをリードし、コスト削減と運用効率化を実現した経験があります。

入社後は、これまでの経験を活かしながらも、より複雑で大規模なインフラ設計のスキルを習得し、将来的にはテクニカルアーキテクトとして、お客様の事業成長を支えるシステム基盤の設計・提案ができるエンジニアを目指します。

 

経験者の例文③:マネジメント志向の場合

私はインフラエンジニアとして8年間、うち3年はチームリーダーとして5名のメンバーをまとめてきました。サーバー、ネットワーク、セキュリティの各領域に精通し、複数のクラウド移行プロジェクトを成功に導いた経験があります。貴社に応募させていただいたのは、より大きな組織でインフラチームのマネジメントスキルを発揮し、技術と人材の両面から組織の成長に貢献したいと考えたからです。

貴社がデジタルトランスフォーメーションを推進する企業として、多様なインフラ技術を組み合わせた先進的なソリューションを提供されていることに共感しています。前職では若手エンジニアの育成に注力し、技術研修プログラムの立ち上げにも関わりました。この経験を活かし、貴社のインフラチームの技術力向上と人材育成の両面でリーダーシップを発揮したいと考えています。

 

状況別の志望動機作成のポイント

未経験者がアピールすべきポイント

インフラエンジニアの未経験者が志望動機で特にアピールすべきは、技術への情熱と学習意欲です。独学で取得した資格や自宅サーバーでの構築経験など、自発的に技術を学んでいる姿勢を具体的に示しましょう。また、前職や学生時代の経験から転用できるスキル(例:問題解決能力、コミュニケーションスキル、プロジェクト管理能力など)も積極的にアピールポイントとして取り上げると良いでしょう。

経験者が差別化できるポイント

経験豊富なインフラエンジニアは、具体的な技術スキルと実績を志望動機に盛り込みましょう。単なる経験年数ではなく、どのような規模や業種のプロジェクトを担当し、どんな課題を解決したかを具体的に記述することで、即戦力としての価値をアピールできます。また、応募企業の事業や技術戦略に対する理解を示し、自身のスキルや経験がどのように貢献できるかを明確に述べることが重要です。

>ITエンジニア職の受かる志望動機の書き方!経験者、未経験者別の例文、NG例など

 

志望動機が書けないと悩む未経験者のあなたへの解決方法

インフラエンジニアを志望しているけれど、未経験で何を書いたらいいか分からない…という方は少なくありません。IT業界の専門用語や実務経験がないことで不安を感じている方に向けて、志望動機を作成するための具体的な解決策をご紹介します。

 

自分の強みからアピールできることを探す

未経験者でも、これまでの人生で培ってきた強みやスキルはあるはずです。例えば、以下のような点を振り返ってみましょう。

  • 論理的思考力
  • 問題解決能力
  • チームでの協働経験
  • 継続力・忍耐力
  • 学習意欲の高さ

これらの要素は、インフラエンジニアとしても活かせる資質です。例えば、「前職での顧客対応で培った問題解決能力を、システムトラブルの早期解決に活かしたい」といった形で関連付けることができます。

 

体験談や勉強会への参加をアピールする

インフラエンジニア志望者向けの勉強会やハンズオンセミナー、オンラインコミュニティへの参加経験がある場合は、積極的にアピールしましょう。技術コミュニティへの関心は、継続的な学習意欲の表れとして評価されます。

 

未経験から挑戦する熱意を伝える

採用担当者は、未経験者の場合、特に「なぜインフラエンジニアになりたいのか」という熱意や理由を重視します。漠然とした理由ではなく、具体的なきっかけや将来像を語りましょう。

「大学時代に構築したWebサイトのサーバー設定に苦労した経験から、インフラの重要性を実感しました」「前職でシステム障害に遭遇し、インフラ基盤の安定性がビジネスを支える根幹だと気づきました」など、あなたならではのストーリーが説得力を持ちます。

 

まとめ

インフラエンジニアの志望動機は、仕事内容の理解と自己分析が鍵となります。要件定義から運用・保守までの業務範囲を把握し、その中で自分が貢献できる点を明確にしましょう。志望動機作成の5つのステップ(志望理由、企業選定理由、自分の貢献、キャリアプラン、入社意欲)を踏まえ、具体的かつ誠実な内容を心がけてください。

曖昧な表現や待遇面だけに触れる志望動機はNGです。未経験者は自分の可能性と学習意欲、経験者は専門知識と実績をアピールしましょう。最終的に大切なのは、あなたの強みと会社のニーズを結びつけた、オリジナリティのある志望動機です。

準備と自己分析をしっかり行えば、採用担当者の心に響く志望動機が書けるはずです。

 

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監修者:島伸明

株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。