2025.04.07

ITエンジニア職の受かる志望動機の書き方!経験者、未経験者別の例文、NG例など

「IT系エンジニア職の志望動機が思いつかない」

「志望動機の良い書き方があれば知りたい」

などと思う方は多いのではないでしょうか?

  • 採用担当者に響く志望動機の書き方のポイントを知りたい
  • 色々なITエンジニア職の志望動機例文が見たい
  • なんとしてもエンジニア職に受かりたい

などなど色々と思うことがあると思います。

ということでこの記事では、ITエンジニア職の志望動機を書く際の効果的な方法を詳しく解説します。
経験者・未経験者それぞれの職種別具体例文とともに、NG例や改善方法まで網羅的に解説しています。

ITエンジニアに求められるスキルや経験も踏まえた実践的なアドバイスで、
あなたの志望動機を採用担当者の心に響く内容に仕上げるお手伝いをします。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

この記事の目次

 

>履歴書の書き方完全ガイド|見本付きで履歴書作成方法を全て解説

 

ITエンジニアによく求められるスキルと経験

ITエンジニア職を志望する際には、企業がどのようなスキルや経験を求めているかを理解しておくことが重要です。採用担当者に評価される志望動機を作成するためにも、業界で重視されるスキルセットを把握しておきましょう。

近年のテクノロジー業界では、単なる技術力だけでなく、ビジネス視点や柔軟な思考力なども重視される傾向にあります。

 

プログラミング言語スキル

まずはもちろんですが、プログラミング言語の習得は最も基本的な要件です。特に求人が多いのは、Java、Python、JavaScript、PHP、C#などの言語です。またPython需要が引き続き高まっており、AI開発やデータ分析分野でも重宝されています。

フロントエンド開発では、HTML/CSS/JavaScriptの基本スキルに加え、React、Vue.js、Angularなどのフレームワークの経験が求められることが多くなっています。

 

非技術的スキル|コミュニケーションスキルなど

コミュニケーション能力は最も重視されるスキルの一つです。技術的な内容を非エンジニアにも分かりやすく説明する能力や、チーム内での円滑なコミュニケーションができることは、プロジェクト成功の鍵となります。

問題解決能力も高く評価されます。技術的な課題に対して論理的に考え、効率的に解決策を見つける能力は、エンジニアとして成長するための基本です。トラブルシューティングの経験があれば、具体例として挙げると説得力があります。

 

成長意欲、常に学び続ける気持ち

IT業界は技術の進化が非常に速いため、継続的な学習意欲と能力が特に重視されます。志望動機では、この点を積極的にアピールすることが効果的です。新しい技術への興味や、自己学習の習慣があることをアピールしましょう。

 

ITエンジニアの履歴書志望動機の書き方

ITエンジニアの履歴書を書く際、志望動機は採用担当者があなたを評価する重要なポイントになります。適切な志望動機を記載することで、あなたの熱意やスキル、企業との相性をアピールすることができます。

 

なぜITエンジニア職を志望するのかを明確にする

志望動機を書く上で最も重要なのは、なぜITエンジニアになりたいのかという理由を明確に示すことです。漠然とした理由ではなく、具体的なきっかけや経験に基づいた理由を述べましょう。

例えば、「大学時代にプログラミングの授業で作成したアプリケーションがユーザーから好評を得たことがきっかけで、より多くの人の役に立つシステム開発に携わりたいと考えるようになりました」というように、具体的なエピソードを交えると説得力が増します。

また、技術的な興味や関心についても触れると良いでしょう。「クラウドテクノロジーの発展に興味を持ち、AWSやAzureなどのプラットフォームを活用したシステム構築に携わりたい」などです。

未経験者の場合

未経験者の場合は、ITに興味を持ったきっかけや、独学でどのようなことを学んでいるのかなど、自己啓発の取り組みについても触れると良いでしょう。

 

業界を選んだ理由も明確化

ITエンジニアとして働く業界(金融、医療、教育、ゲームなど)を選んだ理由も明確にすることが重要です。業界特有の課題や展望に対する理解を示すことで、単なるスキルだけでなく、その業界で貢献したいという意欲をアピールできます。

例えば、「医療業界のIT化に関心があり、電子カルテシステムや遠隔医療サービスの開発を通じて、医療の質向上と効率化に貢献したいと考えています」というように、業界固有の課題解決に対する熱意を伝えましょう。

また、IT業界の中でも、SIer、Web系、社内SE、スタートアップなど、様々な形態がありますので、なぜその形態の企業で働きたいのかも説明できると良いでしょう。

 

企業が欲しい人物像の把握

志望する企業が求める人材像を把握し、それに合致することをアピールすることも重要です。企業の採用ページやミッション・ビジョン、採用情報などから、どのような人材を求めているかを読み取りましょう。

例えば、「貴社が掲げる『ユーザー中心のサービス開発』という理念に共感し、私自身もこれまでの開発経験において常にユーザーの視点を大切にしてきました」というように、企業の価値観と自分の価値観や経験を結びつけると説得力が増します。

企業文化や働き方についても触れることで、組織との相性をアピールすることができます。「貴社のフラットな組織文化と、エンジニアの自律性を重視する風土に魅力を感じています」など、企業の特徴を踏まえた志望理由を述べましょう。

 

自分がどんなスキル、経験をアピールできるのか

志望動機の中で、自分のスキルや経験をアピールすることも重要です。

例えば、「Java、SpringFrameworkを用いた3年間の開発経験を活かし、貴社のECプラットフォームの機能拡張や性能改善に貢献したいと考えています」というように、スキルと企業の事業をつなげて説明することが効果的です。

未経験者の場合

未経験者の場合は、転用可能なスキルや学習意欲についてアピールすることが大切です。「前職の営業職で培った顧客ニーズの把握力とコミュニケーション能力は、要件定義や顧客折衝の場面で活かせると考えています。また、独学でJavaの基礎を学び、簡単なWebアプリケーションを作成した経験があります」というように、関連するスキルと学習への意欲を示しましょう。

志望動機では、単に「この企業で働きたい」という願望だけでなく、「何ができるか」「どう貢献できるか」という具体的な価値提案が重要です。

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>履歴書の志望動機の書き方完全解説|20種以上の職種別例文付き、書き出しのコツやNG例も

 

ITエンジニア転職・就職の成功のための志望動機のポイント

ここでさらに、ITエンジニアとしての志望動機作成の重要なポイントを解説します。

 

エンジニアの職種や仕事について学ぶ

ITエンジニアといっても、実際には様々な職種があります。志望動機を書く前に、応募する職種の具体的な業務内容や求められるスキルを正確に理解しておくことが重要です。

例えば、システムエンジニア(SE)とプログラマーでは、必要とされる能力や日常業務が異なります。SEはクライアントとの折衝や要件定義など上流工程を担当することが多く、コミュニケーション能力や課題解決能力が求められます。一方、プログラマーはコーディングや実装を中心とした業務となるため、特定のプログラミング言語やフレームワークの知識が重視されます。

応募する職種について理解を深めることで、その職種に適した志望動機を書くことができます。

 

その会社でなくてはならない理由を明確化しておく

採用担当者が志望動機で最も知りたいことの一つが「なぜ他社ではなく、うちの会社なのか」という点です。

まず、応募企業の特徴や強み、企業文化、プロジェクト内容、使用している技術スタックなどを徹底的にリサーチしましょう。企業のホームページ、採用ページ、プレスリリース、技術ブログ、SNSなどから情報を収集します。また、可能であれば社員の方のインタビュー記事や口コミサイトなども参考にすると良いでしょう。

企業研究が不十分だと、志望動機に説得力がなくなってしまいます。例えば、実際には行っていない事業について言及したり、古い情報に基づいて書いたりすると、リサーチ不足を露呈してしまいます。最新の情報に基づいて、正確な内容を記述するよう心がけましょう。

>企業研究の簡単なやり方はこちらの記事で♪

 

自分の技術的な強みとキャリアプランを明確に示す

ITエンジニアの志望動機では、自分の技術的な強みと、その企業でどのようにキャリアを構築していきたいかを明確に示すことが重要です。採用担当者は、あなたが入社後にどのような貢献ができるのか、また長期的にどう成長していくのかに関心を持っています。

キャリアプランについては、その企業でどのように成長し、どのような技術者になりたいのかを明確に示します。「御社のAI事業部で機械学習エンジニアとしてのスキルを磨き、将来的にはデータサイエンスの知識も深めて、AIソリューションの設計から実装まで一貫して担当できるエンジニアを目指したいと考えています」というように、具体的かつ現実的なキャリアビジョンを示すことで、長期的な視点を持っていることをアピールできます。

自己分析の簡単な方法はこちらをチェック♪

 

ITエンジニア職の職種別、志望動機例文|未経験者と経験者

ここで、ITエンジニアの各職種別に、未経験者と経験者それぞれの志望動機例文を紹介します。自分の状況に近いものを参考にしながら、オリジナルの志望動機を考えましょう。

 

IOSアプリ開発エンジニアの志望動機例文

iOSアプリ開発エンジニアは、iPhoneやiPadなどのApple製品向けアプリケーションを開発する専門職です。Swift、Objective-Cなどのプログラミング言語を使用して、ユーザーに価値を提供するアプリを作り出します。

未経験者

「私は大学でコンピュータサイエンスを専攻し、特にモバイルアプリケーション開発に興味を持ちました。学生時代に独学でSwiftを学び、簡単な家計簿アプリを開発した経験があります。貴社の『ユーザー目線でのUI/UX設計』という企業理念に共感し、御社の開発するアプリの多くがApp Storeで高評価を得ていることに感銘を受けました。未経験ではありますが、プログラミングの基礎知識と向上心を活かして、チームの一員として貢献したいと考えています。また、Swift UIなどの最新技術にも積極的に挑戦し、ユーザーに愛されるアプリ開発に携わりたいと思い、応募しました。」

経験者

「前職では3年間、iOSアプリケーション開発に従事し、主にフィンテック系アプリの開発を担当していました。Swift、Objective-Cを用いた開発経験があり、App Store審査のプロセスも熟知しています。また、CI/CDパイプラインの構築など、開発環境の改善にも取り組みました。貴社の『FinTech革命』プロジェクトに強く関心を持ち、私のフィンテックアプリ開発の経験を活かせる場だと感じています。特に、セキュリティと使いやすさを両立させる貴社の姿勢に共感し、私自身もセキュリティを重視した開発を心がけてきました。前職で培った技術力と経験を活かし、貴社のプロジェクトの成功に貢献したいと考え、応募しました。」

添削のポイント

iOSアプリ開発エンジニアの志望動機では、以下の点に注意しましょう。

1. Swift、Objective-CなどiOS開発に関連する技術への知識や経験を具体的に記述する

2. App Storeへの公開経験や、アプリ審査プロセスの理解があれば言及する

3. UIデザインやUXへの関心を示す

4. 志望企業のアプリを実際に使用した感想や改善点についても触れると良い

5. アップルの最新技術動向(SwiftUI、Combine、ARKitなど)への関心も示すと良い

 

SE(システムエンジニア)の志望動機例文

システムエンジニア(SE)は、クライアントの要望をヒアリングし、システム設計から開発、テスト、運用保守まで幅広く担当する職種です。技術力だけでなく、コミュニケーション能力やプロジェクト管理能力も求められます。

未経験者

「私は大学で情報工学を学び、卒業研究ではデータベース設計に取り組みました。学生時代にはJavaとSQLの基礎を学び、簡単な在庫管理システムを作成した経験があります。また、サークル活動ではイベント企画を担当し、メンバーの意見を調整しながら成功に導いた経験から、コミュニケーション能力にも自信があります。貴社は金融業界向けのシステム開発に強みを持ち、クライアントの業務理解を大切にしている点に共感しました。SEとして技術力を磨きながら、クライアントの真のニーズを理解し、最適なシステム提案ができるエンジニアになりたいと考え、応募しました。」

経験者

「前職では5年間、製造業向けの生産管理システム開発に携わり、要件定義から設計、開発、テストまでを一貫して担当してきました。Java、SQL、SpringFrameworkを用いた開発経験があり、特にデータベース設計に強みを持っています。また、プロジェクトリーダーとして10名程度のチームをまとめた経験もあります。貴社が手がける医療系システムに関心を持ったのは、社会的意義の高い仕事に携わりたいと考えるようになったからです。前職で培った業務知識の吸収力とシステム設計力を活かし、医療現場の効率化に貢献できるシステム開発に挑戦したいと考え、応募しました。また、貴社のアジャイル開発への取り組みにも興味があり、私自身もスクラム開発の経験を活かせると考えています。」

添削のポイント

システムエンジニアの志望動機では、以下の点に注意しましょう:

1. 技術面だけでなく、コミュニケーション能力やプロジェクト管理能力もアピールする

2. 業務知識の習得に対する意欲を示す

3. システム開発の上流工程(要件定義、設計)への関心を示す

4. クライアントの業務理解や課題解決への意欲を表現する

5. チーム作業やプロジェクト管理の経験があれば触れる

 

社内SEの志望動機の例文

社内SEは、自社のITシステムの企画、開発、運用を担当するエンジニアです。他部門との協力が必須で、ビジネスと技術の両面から社内業務を改善する役割を担います。

未経験者

「私は大学でIT基礎と経営学を学び、卒業後はIT業界に興味を持ちました。特に社内SEの仕事に関心を持ったのは、技術を用いて企業の業務効率化に直接貢献できる点に魅力を感じたからです。学生時代にはExcelのVBAを使って部活動の会計管理を自動化した経験があり、業務改善の喜びを実感しました。また、アルバイト先でのマニュアル作成を通じて、複雑な情報を整理して伝える能力も身につけました。貴社は製造業でありながらDX推進に力を入れていることに共感し、未経験ではありますが、ビジネスと技術の両面から社内システムの最適化に貢献したいと考え、応募しました。」

経験者

「前職では小売業の社内SEとして4年間勤務し、基幹システムの保守・運用と店舗業務効率化のためのツール開発を担当してきました。特に在庫管理システムの刷新プロジェクトでは、現場スタッフへのヒアリングから要件定義、開発ベンダーとの調整まで一貫して担当し、導入後の業務効率が30%向上する成果を上げました。SQL、Python、Javaの知識を持ち、特にデータ分析・可視化ツールの開発に強みを持っています。貴社は金融業界でありながらアジャイル手法を取り入れたDX推進を行っていると知り、私の経験を活かせる環境だと感じました。また、金融業界特有のセキュリティ要件にも興味があり、より専門性の高い社内SEとしてスキルアップしたいと考え、応募しました。」

添削のポイント

社内SEの志望動機では、以下の点に注意しましょう:

1. ビジネス視点と技術視点の両方を持っていることをアピールする

2. 社内ユーザーとのコミュニケーション能力や業務理解力を示す

3. 業務効率化や課題解決への意欲を表現する

4. システム導入・運用経験があれば、具体的な成果とともに記述する

5. 志望企業の業界特性への理解を示す

 

サーバーエンジニアの志望動機例文

サーバーエンジニアは、Webサービスやアプリケーションのバックエンド構築、サーバー環境の設計・構築・運用を担当する専門職です。高い可用性、セキュリティ、パフォーマンスを実現するための技術力が求められます。

未経験者

「私は、マイクロサービスアーキテクチャを採用しクラウド領域で急成長を遂げている貴社で、サーバーエンジニアとして貢献したいと考え、応募いたしました。大学では情報科学を専攻し、卒業研究ではLinuxサーバー上でのWebアプリケーション開発に取り組みました。また、学生時代には自宅でサーバーを構築しWordPressを運用したり、AWSの無料枠を活用してEC2インスタンスにWebサービスをデプロイするなど、サーバー構築・運用に関する実践的な経験を積みました。Linux、Apache、MySQL、PHPといった技術にも馴染みがあり、これまでに培った知識と経験を活かして、貴社のシステムの信頼性・拡張性の向上に貢献したいと考えています。」

経験者

「前職ではECサイトのサーバーエンジニアとして3年間勤務し、高トラフィックに耐えるバックエンドシステムの設計・構築・運用を担当してきました。具体的には、AWS上でのオートスケーリング環境構築、コンテナ化によるデプロイの効率化、監視システムの導入などを行い、システム安定性を向上させました。特に大規模セールイベント時の対応では、事前の負荷テストや構成最適化により、前年比2倍のトラフィックを安定して処理する環境を実現しました。貴社が提供する金融系クラウドサービスには、高いセキュリティと可用性が求められると理解しています。前職で培った負荷対策の知識と経験を活かしつつ、さらに金融システム特有の要件に対応できるサーバーエンジニアとして成長したいと考え、応募しました。また、貴社が推進するサーバーレスアーキテクチャにも強い関心があり、AWSのLambdaやAzure Functionsの知識も活かせると考えています。」

添削のポイント

サーバーエンジニアの志望動機では、以下の点に注意しましょう:

1. Linux、クラウド環境(AWS、Azure、GCPなど)の知識や経験を具体的に記述する

2. 高可用性、セキュリティ、パフォーマンスに対する意識を示す

3. ミドルウェア(Webサーバー、データベース、コンテナなど)の知識をアピールする

4. 監視、障害対応、自動化などの運用面のスキルや関心も示す

5. 志望企業のサービス特性に合わせた技術的な課題への理解を示す

 

インフラエンジニアの志望動機例文

インフラエンジニアは、ITシステムの基盤となるネットワーク、サーバー、ストレージなどの設計・構築・運用を担当します。システムの安定稼働と効率的な運用を実現するための幅広い知識が必要です。

未経験者

「私は大学で情報ネットワーク工学を専攻し、ネットワーク設計の基礎知識を習得しました。学生時代にはCCNA資格を取得し、自宅ネットワークでVLAN構成やVPN接続を実験的に構築した経験があります。また、VMwareを使用した仮想環境構築にも取り組み、仮想マシンの作成や基本的な設定について学びました。貴社は多様な業種のクライアント向けにインフラ構築サービスを提供しており、幅広い技術に触れる環境に魅力を感じました。特に、オンプレミスとクラウドのハイブリッド環境構築に強みを持つ点に関心があります。未経験ではありますが、基礎知識と学習意欲を活かして、安定性と拡張性を両立したインフラ構築のスキルを身につけたいと考え、応募しました。」

経験者

「前職では製造業のインフラエンジニアとして5年間勤務し、社内ネットワーク、サーバー、ストレージの設計・構築・運用を担当してきました。特に、オンプレミスからAWSへの段階的移行プロジェクトではリーダーを務め、レガシーシステムとの連携を保ちながら、コスト削減と可用性向上を実現しました。具体的には、ネットワーク設計(Cisco機器、VPN、ファイアウォール)、サーバー仮想化(VMware)、ストレージ管理(NetApp)、クラウド環境構築(AWS、Direct Connect)など幅広い領域を担当してきました。貴社は金融業界向けのインフラ構築に強みを持ち、高いセキュリティ要件と24時間365日の可用性が求められると理解しています。前職で培った幅広いインフラ知識と障害対応経験を活かしつつ、より高度なセキュリティ要件に対応できるインフラエンジニアとして成長したいと考え、応募しました。また、ITIL準拠の運用プロセス改善にも携わった経験を、貴社のサービス品質向上にも活かせると考えています。」

添削のポイント

インフラエンジニアの志望動機では、以下の点に注意しましょう:

1. ネットワーク、サーバー、ストレージ、クラウドなど幅広い知識をアピールする

2. システムの安定性、セキュリティ、可用性に対する意識を示す

3. 保有している資格(CCNA、LPIC、AWS認定資格など)があれば記載する

4. 障害対応や運用改善の経験があれば具体的に記述する

5. オンプレミスとクラウドの両方の知識があることをアピールするとよい

>インフラエンジニアの志望動機の書き方徹底解説|未経験者、経験者向けの例文やコツ

 

Androidアプリ開発エンジニアの志望動機例文

Androidアプリ開発エンジニアは、Androidスマートフォンやタブレット向けのアプリケーションを開発する専門職です。Java、Kotlinなどのプログラミング言語を使用して、使いやすく価値のあるアプリを作り出します。

未経験者

「私は大学でプログラミングの基礎を学び、卒業研究ではJavaを用いたデスクトップアプリケーション開発に取り組みました。学生時代にはAndroid Studioを使って簡単な天気予報アプリを自主開発し、Google Playストアに公開した経験があります。貴社のAndroidアプリは、シンプルなUIと使いやすさで高い評価を得ていると知り、ユーザー体験を大切にする開発姿勢に共感しました。特に、貴社が提供する健康管理アプリを実際に使用し、日々の健康管理に役立てています。Androidアプリ開発の実務経験はありませんが、Javaの基礎知識とAndroid SDKへの理解、そして何より学習意欲を活かして、ユーザーの生活を豊かにするアプリ開発に携わりたいと考え、応募しました。」

経験者

「前職では3年間、Androidアプリ開発エンジニアとして勤務し、主にフィットネス関連アプリの開発と保守を担当してきました。Java、Kotlinを用いた開発経験があり、Material Designガイドラインに基づくUI実装や、Room、Retrofit、Daggerなどのライブラリを活用した効率的な開発を行ってきました。特に、Bluetooth連携機能の実装では、フィットネスデバイスとの安定した通信を実現し、ユーザーからの高評価を得ることができました。貴社が開発するフィンテックアプリに関心を持ったのは、技術的な挑戦だけでなく、ユーザーの金融リテラシーを高める社会的意義を感じたからです。前職で培ったAndroidアプリ開発の技術力と、ユーザー視点に立った機能設計の経験を活かし、セキュリティと使いやすさを両立したフィンテックアプリの開発に貢献したいと考え、応募しました。また、貴社が推進するKotlin Coroutinesやjetpack Composeなどの最新技術への取り組みにも強い関心があります。」

添削のポイント

Androidアプリ開発エンジニアの志望動機では、以下の点に注意しましょう:

1. Java、Kotlinなどのプログラミング言語の知識や経験を具体的に記述する

2. Android SDKやライブラリ(Retrofit、Room、Daggerなど)の知識をアピールする

3. Google Playへの公開経験や、アプリ審査プロセスの理解があれば言及する

4. UI/UXデザインへの関心や、Material Designガイドラインの理解を示す

5. 志望企業のアプリを実際に使用した感想や改善点についても触れると良い

志望動機を書く際は、単に技術的なスキルや経験だけでなく、その企業の企業理念や事業内容、開発しているプロダクト・サービスに対する理解と共感を示すことが重要です。自分自身のキャリアプランと企業の方向性が合致していることを伝え、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思わせる内容を心掛けましょう。

>履歴書で志望動機がない、思いつかない?例文、書き方、対処法を徹底解説

 

ネットワークエンジニアの志望動機例文

ネットワークエンジニアは、企業や組織の情報通信インフラを支える重要な職種であり、ネットワークの設計・構築から運用・保守、トラブル対応まで幅広い業務を担います。高い技術力に加え、障害発生時の冷静な対応力や、他部署との連携を図るコミュニケーション能力も求められます。

未経験者

「私が貴社を志望したのは、ネットワーク設計から運用まで一貫して携われる環境で成長できると感じたからです。大学では情報学を専攻し、TCP/IPやルーティングプロトコル、OSI参照モデルなどネットワークの基礎を学びました。現在はCCNA取得に向けた学習を進めており、Packet Tracerなどを使って仮想環境でのネットワーク構築にも取り組んでいます。また、ゼミ活動ではチームで課題解決に取り組み、意見調整や計画立案の経験を積んできました。未経験ではありますが、貴社の多様なプロジェクトを通じて実践的なスキルを磨き、堅牢で効率的なネットワークを提供できるエンジニアを目指したいと考えております。」

経験者

「私が貴社を志望したのは、貴社が多様な業界向けに高度なネットワークソリューションを提供しており、上流工程にも関われる機会があると感じたからです。前職では約3年間、データセンターのネットワーク運用・保守業務に携わり、CiscoルータやL3スイッチを用いた設計・構築、障害対応、ファイアウォール設定など幅広い業務を経験しました。特に、障害発生時の迅速な対応や、ネットワーク構成の見直しによる可用性向上に貢献できたことが印象に残っています。また、構成管理の自動化にも取り組み、業務効率化に寄与しました。今後はより複雑な設計業務や、セキュリティを重視したネットワーク構築にも挑戦し、社会に貢献できるインフラを支える存在になりたいと考えています。」

添削のポイント

ネットワークエンジニアの志望動機では、以下の点に注意しましょう。

  1. ネットワークに関する基礎知識や資格(例:CCNA、LPIC)をアピールする
  2. トラブル対応力や冷静な判断力、慎重な姿勢を強調する
  3. インフラ全体を見渡せる視点や、将来のキャリアプランを示す
  4. 他部署や顧客とのやりとりに関わるコミュニケーション能力を伝える
  5. セキュリティやクラウドとの連携など、最新技術への関心を示す

 

プロジェクトマネージャーの志望動機例文

IT系のプロジェクトマネージャーは、プロジェクトの計画立案、進行管理、品質管理、コスト・リスク対応、チームマネジメントなど、開発全体の推進役を担う職種です。技術的な理解力に加えて、リーダーシップ、コミュニケーション能力、問題解決力が求められます。

経験者向け

「私が貴社を志望したのは、社会的意義の高いシステム開発を、プロジェクトマネージャーとして推進できる環境に魅力を感じたからです。前職では7年間、SIerとして公共系・製造系のプロジェクトに従事し、そのうち後半の3年間はPMとしてプロジェクトの計画、進捗・品質管理、チームビルディングを担当しました。最大15名規模のプロジェクトを主導し、予算・納期を守りながら品質向上にも取り組んできました。また、顧客折衝や課題管理ツールの導入などを通じて、業務の見える化とリスク低減にも注力しました。貴社が重視されている「顧客志向」と「柔軟なチーム運営」に共感し、これまでの経験を活かしながら、より高いレベルで貢献したいと考えております。」

添削のポイント

プロジェクトマネージャーの志望動機では、以下の点を盛り込みましょう。

  1. 「なぜプロジェクトマネージャーを目指すのか」を明確にする
  2. リーダーシップやチーム調整・折衝経験を具体的に示す
  3. 課題発見・解決に向けた主体的な行動をアピールする
  4. プロジェクトの全体像を把握・管理する力があることを伝える
  5. 志望企業で取り組みたいことや共感ポイントをはっきり述べる

 

セールスエンジニアの志望動機例文

セールスエンジニアは、営業と技術の橋渡し役として、製品やソリューションの技術的説明、顧客の課題に応じた提案、導入支援などを担います。技術力だけでなく、プレゼン能力や対人コミュニケーション、課題解決力も重要です。

未経験者向け

「私が貴社を志望したのは、技術知識と対人コミュニケーションの両方を活かせるセールスエンジニアという職種に強く惹かれたからです。大学では電子情報工学を学び、IoTデバイスに関する研究に取り組みました。在学中に参加した展示会アルバイトでは、製品説明を担当し、お客様のニーズを理解して伝える難しさと面白さを実感しました。この経験から、ただの技術職ではなく「人と対話しながら技術を伝える」仕事に興味を持つようになりました。貴社は業界トップクラスの製品力に加え、顧客志向の提案を重視されており、技術を通じて顧客課題を解決するセールスエンジニアとして成長できる環境だと感じ、志望いたしました。」

経験者向け

「私が貴社を志望したのは、業界課題に対して高度な技術提案ができるセールスエンジニアとして、より上流から顧客ビジネスに関わりたいと考えたからです。前職では通信機器メーカーにて5年間、法人向けソリューション営業およびセールスエンジニアとして、要件ヒアリング、技術選定、導入支援を一貫して担当してきました。特にクラウドインフラ製品を用いたシステム提案に強みがあり、複数の大型案件で成約に貢献しました。また、営業部門と技術部門の橋渡し役として、技術的な価値をわかりやすく伝えることを常に意識してきました。貴社が重視される課題解決型の営業スタイルに強く共感し、これまでの経験を活かしながら、さらに高付加価値な提案ができる人材を目指したいと考えています。」

添削のポイント

セールスエンジニアの志望動機では、以下の点を意識しましょう。

  1. 技術と営業の両面に関心・強みがあることを明示する
  2. 顧客ニーズを理解し、適切な提案ができる力(コミュニケーション+論理性)を示す
  3. 具体的なエピソードで説得力を持たせる
  4. 「なぜこの会社で」「なぜこの製品・サービスを扱いたいのか」を明確に伝える
  5. 将来どんなセールスエンジニアになりたいかのビジョンを加えると◎

 

ITヘルプデスクの志望動機例文

ITヘルプデスクは、社内外のユーザーからの問い合わせに対応し、PCやネットワーク、ソフトウェアなどの技術的なサポートを提供する職種です。技術知識に加え、丁寧なコミュニケーションや問題解決への姿勢が求められます。

未経験者向け

私が貴社を志望したのは、ユーザーの困りごとに最前線で寄り添い、ITの力で円滑な業務を支える役割に魅力を感じたからです。大学では情報処理の基礎を学び、PCのトラブル対応や簡単なネットワーク設定なども自宅やゼミ内で行ってきました。アルバイト先ではパソコン操作に不慣れなスタッフのサポートを任されることが多く、人にわかりやすく説明する力が自然と身につきました。貴社はユーザー対応の品質を重視されており、技術力だけでなくホスピタリティを大切にする姿勢に共感しました。未経験ではありますが、積極的に知識を吸収しながら、現場で信頼されるサポート担当を目指して努力してまいります。

経験者向け

私が貴社を志望したのは、ユーザー支援を通じて業務全体の安定運用に貢献できる点に強く共感したからです。前職では社内ヘルプデスクとして3年間、PC・プリンタの設定、ネットワークトラブル対応、アカウント管理などを幅広く担当しておりました。1日に10件以上の問い合わせに対応する中で、常に「相手の立場で考える」ことを意識し、感謝の言葉をいただく機会も多くありました。また、対応履歴を分析してマニュアル整備やFAQの拡充にも取り組み、問い合わせ件数の削減にも貢献しました。貴社ではより幅広いIT環境に関わることができると感じており、これまでの経験を活かしながら、さらなるスキルアップとチーム貢献を目指して取り組みたいと考えています。

添削のポイント

ITヘルプデスクの志望動機では、次の点を意識して書くと効果的です。

  1. ユーザーの課題に寄り添う姿勢、丁寧な対応力をアピールする
  2. 基本的なITスキルやサポート経験(業務外でもOK)を具体的に示す
  3. 「なぜITヘルプデスクなのか」を明確にする
  4. 企業のサポート方針や対象ユーザー層への共感を表現する
  5. 将来的に目指す姿や、どう貢献していきたいかを示す

 

ITコンサルタントの志望動機例文

ITコンサルタントは、クライアントの業務課題を把握し、最適なIT戦略やシステム導入・改善を提案する職種です。ITスキルに加えて、論理的思考力、ビジネス理解力、コミュニケーション能力が求められます。

未経験者向け

私が貴社を志望したのは、ITを活用して企業の本質的な課題解決に携わりたいと考えたからです。大学では情報科学を専攻し、データ分析や業務システムに関する基礎を学びました。卒業研究では、業務プロセスの可視化と効率化をテーマに取り組み、論理的に問題を特定し、改善提案を行う経験を積みました。また、インターンではIT企業で業務フローの整理とツール導入のサポートを経験し、現場のニーズに応じた提案の重要性を実感しました。貴社は業界・業種を問わず幅広い課題解決に取り組んでおり、多角的な視点で成長できる環境に魅力を感じています。ITとビジネスの両面からクライアントを支援できるコンサルタントを目指し、貴社で経験を積みたいと考えております。

経験者向け

私が貴社を志望したのは、ITと業務両面に深く関与しながら、クライアント企業の変革を支援できる点に魅力を感じたからです。前職ではSIerにて5年間勤務し、業務システムの導入提案から要件定義、設計、PMO補佐までを一貫して担当してきました。特に業務プロセスの改善提案や、ERP導入支援に携わった際には、単なるシステム提案ではなく、経営課題に踏み込んだ対応が求められる場面が多くありました。この経験から、ITを単なる道具ではなく、経営のパートナーとして活用する重要性を実感しました。貴社が進める、戦略と技術を融合させたコンサルティングスタイルに共感しており、より広い視点と高いレベルでの提案力を磨いていきたいと考えています。

添削のポイント

ITコンサルタントの志望動機では、以下を意識すると効果的です。

  1. 「なぜIT×コンサルティングなのか」を明確に
  2. 分析力や論理的思考、ビジネス視点のある行動経験を入れる
  3. クライアント課題に向き合いたいという姿勢を見せる
  4. 志望企業のコンサルティングスタイルに共感を示す
  5. 成長意欲と将来像を合わせて伝える

 

クラウドエンジニアの志望動機例文

クラウドエンジニアは、クラウドサービス(AWS、Azure、Google Cloudなど)の設計、構築、運用を担当し、企業のインフラをクラウドに移行したり、クラウドベースのソリューションを最適化したりする役割です。技術力に加えて、運用監視や自動化、コスト管理などのスキルも重要です。

未経験者向け

私が貴社を志望したのは、クラウドテクノロジーを駆使して企業のインフラや業務効率化を支えることに強く魅力を感じたからです。大学では情報工学を専攻し、ネットワークやサーバーの基礎を学びました。特にクラウドの普及とその利点に関心を持ち、独学でAWSの認定資格を取得しました。インターンシップでは、AWSを活用した簡単なシステムの構築や運用に携わり、実際のクラウド環境を触れることができました。貴社のクラウド環境の最適化や運用管理に携わりながら、最新の技術を学び、プロフェッショナルなクラウドエンジニアへ成長したいと考えています。

経験者向け

私が貴社を志望したのは、クラウド基盤を活用した高度なインフラ設計と最適化に携わり、より多くの企業の成長に貢献したいと考えたからです。前職では、主にAWSを用いたクラウドインフラの設計・構築・運用を担当し、企業のシステム移行やスケーラビリティの確保に取り組んできました。特に、EC2やS3、RDSを活用したアーキテクチャの設計に加え、CloudFormationを使用した自動化にも力を入れました。また、コスト管理やセキュリティ対応にも注力し、リソースの最適化を実現しました。貴社は革新的なクラウドソリューションを提供しており、私の経験をさらに活かして、より高度なシステム設計や運用に挑戦したいと考えています。

添削のポイント

クラウドエンジニアの志望動機では、以下の点を意識すると効果的です。

  1. クラウド技術に対する理解と興味を明確に伝える
  2. 自分がどのようなクラウド経験(勉強・インターン・実務)を積んできたか具体的に示す
  3. 企業のクラウド環境にどう貢献できるかを明確にする
  4. 成長意欲やキャリアビジョンを示し、将来的にどのようなクラウドエンジニアを目指しているのかを伝える
  5. 業界で注目されるクラウドサービス(AWS、Azure、GCP)に関して触れるとさらに説得力が増す

 

テストエンジニア(QAエンジニア)の志望動機例文

テストエンジニアは、ソフトウェアやシステムの品質を確保するためにテスト計画の立案、テストの実行、バグの報告などを担当します。製品の品質を高めるための役割であり、詳細な作業と問題発見力が求められます。

未経験者向け

私が貴社を志望したのは、ソフトウェア品質向上の重要性に強く共感し、その一翼を担うテストエンジニアとして成長したいと考えたからです。大学ではプログラミングを学び、ソフトウェア開発の基礎を習得しました。サークル活動でのプロジェクトでは、アプリケーションのテストを担当し、バグを見つけるために細かい部分にも注意を払いながら動作確認を行いました。この経験を通じて、製品の品質がどれほど重要かを実感しました。貴社は品質管理のプロフェッショナル集団として知られ、私もその一員として、品質を追求し続けるエンジニアとして成長したいと考えています。

経験者向け

私が貴社を志望したのは、品質保証の分野でさらに深い知識と経験を積み、製品の完成度を高める役割を果たしたいと考えたからです。前職ではソフトウェアテストエンジニアとして3年間、主にWebアプリケーションのテスト業務を担当しており、テストケースの作成、バグの報告、回帰テストの実施を行ってきました。特に自動化テストツール(Selenium)を使用したテスト自動化にも携わり、効率的にテストを実行できる体制を整えました。また、テストの結果をもとに開発チームと連携し、品質向上に貢献しました。貴社では、さらに多様なプロジェクトに関わり、品質保証の専門性を高めていきたいと考えています。

添削のポイント

  1. テストエンジニアとしての経験(業務外でもOK)を具体的に示す
  2. ソフトウェアやシステムの品質保証に対する強い関心を表現する
  3. 自動化テストなどの技術的な知識をアピールするとさらに効果的
  4. バグ発見や品質向上への貢献のエピソードを挙げると説得力が増す
  5. 成長意欲や将来のキャリアビジョンを示し、長期的にどのようなQAエンジニアを目指しているのかを伝える

 

 

ITエンジニア職の志望動機のNG例

ITエンジニア職を志望する際、志望動機は採用担当者に自身の熱意や適性をアピールする重要な要素です。しかし、効果的な志望動機を作成するには、避けるべきポイントを理解しておくことが不可欠です。ここでは、エンジニア職の志望動機における典型的なNG例をご紹介します。

 

給料や待遇ばかりに焦点が当てられている

「御社は給与水準が高く、福利厚生も充実していると聞いたので志望しました」のように、待遇面のみに焦点を当てた志望動機は避けるべきです。採用担当者は、あなたが会社や仕事自体に興味を持っているのか、単に条件の良い職場を探しているだけなのかを見極めようとしています。

エンジニアとして技術的な成長や、開発に対する情熱、会社のビジョンや製品への共感などを前面に出すことが重要です。もちろん、待遇面は就職・転職において重要な要素ですが、志望動機の主軸にするのは適切ではありません。

例えば、次のような表現は避けましょう。

  • 「残業が少なく、プライベートを大切にできると聞いたので志望しました」
  • 「リモートワークが可能な環境を探していました」
  • 「年収アップを目指して転職を考えています」

これらの内容は面接時に条件の確認として質問することはあっても、志望動機の核心部分にするべきではありません。

 

Webサイトなどの志望動機例文をほぼ丸写し

インターネット上には多くの志望動機例文が公開されています。しかし、これらをそのまま丸写しにすると、採用担当者は一目で見抜いてしまいます。テンプレート通りの没個性的な内容は、あなたの本当の魅力や熱意を伝えることができません。

志望動機は、あなた自身の経験、スキル、価値観、キャリアビジョンを反映した独自のものであるべきです。Web上の例文は構成の参考程度にとどめ、内容はあなた固有の体験や志向に基づいて作成しましょう。

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具体性に欠け、抽象的な表現ばかり

「ITの発展に貢献したい」「最新技術を学びたい」「チームで協力して仕事がしたい」といった抽象的な表現だけでは、志望動機として弱いものになってしまいます。これらは誰もが言えることであり、あなたの固有の強みや熱意を伝えることができません。

具体的なエピソードや技術的関心、これまでの経験と志望企業での挑戦したいことを結びつけるなど、具体性を持たせることが重要です。例えば、「大学時代に取り組んだWebアプリケーション開発の経験から、特にバックエンド技術に興味を持ち、御社が強みとするマイクロサービスアーキテクチャを実践的に学びたい」といった具体的な表現の方が説得力があります。

 

チームワークや協調性への言及がない

ITエンジニアは独立した作業も多いですが、実際の開発現場ではチームでの協働が不可欠です。志望動機がプログラミングスキルや技術的な側面だけに集中し、チームワークやコミュニケーション能力への言及がまったくない場合、「協調性に欠ける技術者」という印象を与えかねません。

また、リモートワークが一般化する中で、オンラインでのコラボレーション能力やコミュニケーション力も重要視されています。こうした側面にも触れることで、より実践的なエンジニア像をアピールできます。

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まとめ

ITエンジニア職の志望動機は、単なる給与や待遇へのアピールではなく、技術への情熱や企業独自の価値観への共感を伝えることが重要です。職種ごとに求められるスキルや経験は異なるため、iOSアプリ開発、SE、社内SE、サーバーエンジニア、インフラエンジニア、Androidアプリ開発など、志望する職種に合わせた志望動機を作成しましょう。また、未経験者は学習意欲や可能性を、経験者は実績と今後の展望を効果的にアピールすることがポイントです。企業研究を十分に行い、その会社でなければならない理由を明確にすることで、採用担当者の心に響く志望動機となります。志望動機は転職・就職成功の大きな鍵となるため、丁寧に作成しましょう。

 

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監修者:島伸明

株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。