2023.09.21
第二新卒で大手企業に転職するコツとは
第二新卒でも大手企業に就職できます。大手企業はできるだけ多くの若手人材に入社して欲しいと考えているため、基礎的なビジネススキルを身につけた第二新卒の人材を積極的に採用しようとする取り組みが各企業で見られます。この記事では、具体的な企業名もあげながら、第二新卒で大手企業に転職するコツについて解説しています。
目次
1.第二新卒でも大手企業に転職できる?
大手企業は多くの新卒就活生に人気があるため競争率が高く、企業側も新卒一括採用で多くの若手人材を獲得するため、第二新卒にはチャンスがないのではと考える方も多いようです。しかし、第二新卒でも大手企業に転職することは十分に可能です。理由としては、大手企業も第二新卒を採用することにメリットを感じているからです。新卒の3割は1年目で辞めるといわれているため、第二新卒を若手人材の獲得の場として採用活動に取り組む大手企業は多いのです。ただし、第二新卒の採用基準は新卒の採用より高くなる傾向がありますので、採用試験に向けた対策は怠らないようにしましょう。
2.なぜ大手企業は第二新卒を採用するの?
大手企業が第二新卒の若手人材を獲得したい理由は2点あります。1点目として、新卒一括採用で社内基準となる人数に到達していないことが挙げられます。優秀人材は複数の会社から内定を獲得するため、内定を出しても必ず自社に入社してくれるわけではありません。次なる採用の場として第二新卒が選ばれているのです。2点目として、第二新卒の人材はビジネスマナーなど社会人としての基礎的スキルがあり就業意欲が高いため、企業としては教育上のコストをおさえられるメリットがあります。基礎スキルを身につけつつも成長の余力は多く残っていますし、若手ということで柔軟性も持ち合わせているため、中途採用よりも企業風土に染まってくれやすい傾向にあります。
このように、第二新卒は大手企業にとって非常に魅力的な人材ともいえます。
3.大手企業に転職するメリット・デメリット
大手企業への第二新卒での転職を考える前に、第二新卒人材のメリット・デメリットも確認しておきましょう。
メリット
大手企業の多くは年収が高く安定しており、中小企業と比べて社会的な信用の度合いが高いことがメリットになります。また、個人では到底成し得ないような大きな規模感の仕事に携われることも大手ならではの仕事といえます。大手企業の多くが強い経営基盤を持っていますので、福利厚生など社員へ還元する制度も充実しています。
デメリット
大手企業では高い年収を安定して受け取れる代わりに、個人の成果が給与に反映しづらい傾向があります。大規模なプロジェクトが多いため、組織としての仕事が多くなるからです。また、組織が大きくなると部署ごとやプロジェクトごとなど会議が多くなり、場合によっては、仕事よりも会議の準備の方が忙しくなるケースもあります。他にも、業務のIT化が進んでいない、個人で進められる仕事が少ない、配属された部署が事業説明にあった風土とは異なるといった点も大手のデメリットになります。
4.第二新卒で大手企業に転職するコツ
大手企業は第二新卒でも競争が激しい就職先になりますので、採用試験に向けて入念に準備を整える必要があります。
自己分析をする
大手企業は優秀な若手人材を獲得するために第二新卒の採用に取り組んでいます。転職はしたいけれどやりたいことがわからない、といったネガティブな考えをもつ方には難易度の高い試験となるでしょう。自己分析が上手くできていないと感じる場合、仕事をする上で自分が得意なこと、人に喜んでもらえたことなどを深掘りして、自分の長所や武器を探すようにしましょう。また、前職を辞めた理由をポジティブに言えるようにも気をつけましょう。
企業が第二新卒に求めるものを調べる
企業が採用を決めるのは、求めている条件に合致した人材を見つけたときです。企業が第二新卒に求めていることを徹底的に調査し、自分を採用すべき理由を企業に提示する必要があります。就業への意欲や成長へのモチベーションが高いこと、長く働きたい理由などを自分の中で一つひとつ整理します。
必要なスキルを身につけておく
企業が求める具体的なスキルなどがあれば、試験を受ける前に身につけるのがベストです。応募要項に資格取得者が優遇される旨の記載がある場合もあります。資格は最も分かりやすいスキルの証明でもありますので、可能であれば取得してから試験に臨むのがおすすめです。
将来のビジョンを明確にする
大手企業の採用試験を通過するには、面接官に入社への熱意があることを伝える必要があります。入社への熱意を語る自分のストーリーに説得力を持たせるためには、過去の経験や将来への明確なビジョンを盛り込むことが効果的です。前職での経験も活かしつつ、入社する会社で実現したいことを具体的に描くことで、聞き手である面接官もイメージしやすくなります。間違っても人間関係や残業の多さから逃げたいなどネガティブな退職理由は伝えてはいけません。前職の退職理由と将来のビジョンが一貫している場合、転職をする高い説得理由となるでしょう。
5.第二新卒を採用している大手企業一覧
業種別に第二新卒を採用している大手企業をご紹介します。なお、本情報は記事執筆当時のもので、最新の情報と異なる場合があります。
IT
- ソフトバンク:携帯端末の販売や情報通信事業、投資事業をおこなう企業です。平均年収約800万円、平均勤続年数は約13年です。
- マイクロソフト:世界最大のソフトウェア企業です。平均年収約1,200万円、平均勤続年数は約5年となっています。
メディア
- ヤフー:国内初のポータルサイト「Yahoo! Japan」を運営しています。平均年収は約1,000万円で平均勤続年数は約6年です。
- サイバーエージェント:「ABMEA」や「Ameba」などのメディア事業を手がけています。平均年収約770万円、平均勤続年数約6年です。
メーカー
- トヨタ:世界トップクラスの自動車メーカーです。平均年収は約850万円、平均勤続年数は約16.4年です。
- ソニー:電子機器事業だけでなく、ゲームや音楽、映画事業などを展開しています。平均年収約1000万円で平均勤続年数は約16.7年です。
金融
- みずほ:日本最大のメガバンクの一つです。平均年収は約730万円で平均勤続年は数約15年となっています。
- SBI:インターネット金融の総合企業です。平均年収約800万円で平均勤続年数は約6年です。
運輸
- JR東日本:1都16県を管轄する鉄道会社です。平均年収は約670万円、平均勤続年は数約15年です。
- ヤマト運輸:「クロネコヤマト」でお馴染みの運送宅配業者です。平均年収約500万円で平均勤続年数は約30年にのぼります。
不動産
- 大東建託:賃貸住宅の建設及び管理をおこなう企業です。平均年収約830万円、平均勤続年数約10年となっています。
6. まとめ
大手企業は基礎的なスキルがあり柔軟性のある若手人材を積極的に採用しています。もちろん第二新卒といえども競争率は高い試験となりますから、入念に準備をする必要があります。記事内で紹介した転職のコツや関連記事が、試験へ臨む際のお役に立てれば幸いです。
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