2025.05.18
公務員の志望動機の書き方|職種・シチュエーション別での例文と共に解説!

「志望動機ってどうやって書けばいいんだ?」
「書いてみたはいいものの、これで良い印象を与えられるのかわからない……」
公務員を目指す際、誰もが直面する悩みが志望動機です。
- 当たり障りないことばかり書いている気がする
- どういうところを重視しているか知りたい
- 市役所と県庁ではどう違う?
このような悩みを本記事では、具体例を交えたうえで解決できればと思います。
これを読めば、自分らしさを活かしたうえで、好印象を与えるような志望動機が書けるようになるでしょう。
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公務員の採用担当者に評価される「志望動機」とは?
公務員試験において志望動機は、あなたの人柄や価値観、そして公務への適性を伝える重要な要素です。志望動機を通して採用担当者が知りたいのは、あなたが「公共サービスの担い手」として適任なのかということ。
そして面接官の心に響く志望動機には、共通する要素がありますので以降でご紹介いたします。
志望動機が重要視される理由とは?
公務員採用において志望動機が特に重要視される理由は大きく3つあります。
第一に、公務員は「全体の奉仕者」としての使命を持ちます。そのため、単に自分の利益だけでなく、市民や国民のために働く意欲があるかどうかが問われます。
第二に、公務員は長期的な視点で人材育成が行われます。採用後、数十年にわたって組織に貢献する人材かどうかを見極めるために、志望動機の本質や将来ビジョンが吟味されます。
第三に、公務員試験は筆記試験の成績が良好な受験者が多数集まるため、面接などの人物評価で差別化が図られます。志望動機はその中でも、あなたの個性や熱意を最も効果的に伝えられる要素なのです。
面接官の心に届く志望理由の共通点
採用担当者の評価を高める志望動機には、いくつかの共通要素があります。
- 具体性
- 一貫性
- 独自性
- 熱意と誠実さ
なぜ公務員なのか?なぜこの自治体なのか?そういった理由を具体的かつブレの無い芯の通った内容であることが重要です。
また面接官に、他の誰でもないあなたを採用したいと思わせるには、独自性も重要。
そして「絶対に公務員になりたい」という気持ちが、ストレートに届く内容であればなお良しです。
これらの要素を意識しながら、次章で紹介する7つのステップに沿って、あなただけの志望動機を作成していきましょう。
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書けない人も安心!志望動機の作り方7つのステップとポイント
公務員試験における志望動機は、単なる書類の一部ではなく、あなたの熱意や適性を伝える重要なツールです。ここでは、誰でも実践できる志望動機作成の7つのステップを解説します。
1.自己分析をする
志望動機作成の第一歩は、自分自身を深く知ることから始まります。なぜ公務員になりたいのか、その根源にある価値観や経験を掘り下げましょう。
具体的には以下のポイントを紙に書き出してみるとよいでしょう。
- 学生時代や社会人経験で得た経験・スキル
- 自分が大切にしている価値観(公平性、貢献、安定など)
- こだわりたい仕事内容や働き方
- 10年後どのような仕事をしていたいか
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2.応募先の自治体について研究する
志望動機を説得力あるものにするためには、応募先自治体の特徴を深く理解することが欠かせません。
効果的なリサーチ方法としては
- 自治体の公式ホームページ(特に総合計画や施策方針)
- 広報誌や地域紙
- 自治体が発行している白書や報告書
- 地域住民の声(SNSや口コミサイトなど)
特に注目したいのは「中長期計画」です。例えば「〇〇市第5次総合計画」のような文書には、その自治体が力を入れたい政策や課題が明記されています。
3.民間でなく公務員を選ぶ理由を書く
公務員試験では「なぜ民間企業ではなく公務員を志望するのか」という点が必ず問われます。
効果的な説明としては、以下のような視点が考えられます
- 公共サービスの特性
- 長期的な視野で政策に取り組める点
- 地域全体に影響を与えられる仕事の規模感
例えば「私は営利追求より多くの方の生活基盤を支える仕事に就きたいと考えています。特に〇〇市の△△計画に関わり~」というように、具体性を持たせるのが効果的です。
4.なぜその地域なのか
特に地元以外の自治体を志望する場合、「なぜその地域を選んだのか」という点は非常に重要です。
説得力のある地域選択理由としては
- その地域特有の課題への関心(例:過疎化対策、観光振興)
- 地域の文化や歴史への深い理解と愛着
- その地域で実施されている先進的な取り組みへの共感
- 自分のスキルや経験がその地域の課題解決に活かせる点
できれば、あなたと地域をつなぐ具体的なストーリーを構築しましょう。居住経験がない場合でも、訪問経験やその地域について学んだことを具体的に記述することで信頼性が増します。
5.携わりたい業務
志望動機では「どのような業務に携わりたいか」を明確に示すことも重要です。
効果的な業務希望の伝え方としては
- 第一希望の業務と、それを希望する理由
- その業務を通じて実現したい具体的なビジョン
- 他の業務にも柔軟に対応する姿勢
- 様々な部署での経験を通じた成長意欲
やりたいことが明確なのは好印象ですが、それに固執していると思われるのは良くないので、希望以外の部署でも意欲的に働く姿勢を見せるようにしましょう。
6.業務に活かせそうな自身のスキルや経験
あなたの持つスキルや経験が、公務員業務にどう活かせるかを具体的に示すことで、採用担当者はあなたの即戦力度や成長可能性を判断します。
効果的なスキル・経験のアピール方法
- 学生時代のボランティアやサークル活動での経験
- 前職での業務経験や達成した成果
- 資格や専門知識とその活用方法
- コミュニケーション能力や課題解決力などのソフトスキル
7.地域へ貢献したいという思い
最後に、公務員志望動機の核心とも言える「地域貢献への思い」を伝えましょう。
説得力のある地域貢献の伝え方
- 地域の特定課題(少子高齢化、産業振興など)への具体的な貢献アイデア
- 自分が実現したい地域の将来像
- 地域貢献に対する情熱の源泉(個人的経験など)
- 長期的な視点での地域への関わり方
「私は祖父母が〇〇市で△△の困難を経験したことから、同じ悩みを持つ市民がいない街づくりに貢献したいと考えています。具体的には□□の施策に関わり…」というように、個人的な動機と公共の利益をつなげる表現が効果的です。
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公務員の志望動機作成に役立つ現地リサーチと体験
公務員試験の志望動機を作成する際、机上の情報だけでは具体性に欠けてしまいがちです。ここでは説得力のある志望動機を作成するために役立つ、現地リサーチと体験の方法について詳しく解説します。
地元の魅力を再確認!市役所・県庁の現地訪問で得られる情報
志望する自治体の市役所や県庁を実際に訪問することで、パンフレットやウェブサイトからは得られない貴重な情報を入手できます。
現地訪問時には、以下のような点に注目するとよいでしょう。
- 来庁者への住民サービスの質
- 自治体の取り組みや計画
自治体の住民サービスの様子を観察しておけば、その監察結果を志望動機に盛り込むことができます。
廊下やロビーに掲示されているポスターやパンフレットには、自治体の取り組みや計画が記載されているので、よく見ておきましょう。
また、可能であれば窓口の職員に簡単な質問をしてみるのも良いでしょう。「この地域の特徴的な取り組みは何ですか?」「職員として働く魅力は?」など、直接聞くことで公式情報以外の生の声を集められます。
説明会・インターン・職場見学はこう活かす
自治体が開催する説明会、インターンシップ、職場見学会は、志望動機を磨く絶好の機会です。これらの機会を最大限に活用するためのポイントを紹介します。
自治体説明会では、単に聞くだけでなく積極的にメモを取りましょう。特に印象に残った内容や、自分の価値観と合致した取り組みについては必ず記録しておきます。
インターンシップは実際の業務を体験できる貴重な機会です。「〇〇課でのインターン中に経験した住民対応で、行政サービスの重要性を実感しました」といった具体例があると、非常に説得力のある志望動機になります。
職場見学会では職場の雰囲気や組織文化を直接感じ取ることができます。「拝見した職場の風通しの良さと、部署間の連携の密さに魅力を感じました」といった具体的な印象を志望動機に含めると効果的です。
アンテナショップや広報誌で得られる”生の声”
志望する自治体の現地を直接訪問できない場合や、より多角的な情報を集めたい場合は、アンテナショップや広報誌などを活用することで地域の「生の声」を収集できます。
多くの自治体は東京など大都市にアンテナショップを設置しています。そこでは地域の特産品や観光情報だけでなく、地域が抱える課題や取り組みについての情報も得られることがあります。
また、自治体が発行する広報誌は地域の「今」を知る上で非常に貴重な資料です。定期的に目を通すことで、地域の課題や行政の取り組み、将来計画などを詳しく知ることができます。
オンラインでできる自治体研究の方法
遠方の自治体を志望する場合など、直接訪問が難しい場合はオンラインでの情報収集が中心になります。自治体のホームページだけでなく、以下のような方法で研究を深めましょう。
- 自治体が公開している「総合計画」や「実施計画」などの政策文書を読み込む
- 議会の議事録や首長の記者会見
- 自治体のYouTubeチャンネルやオンライン観光ツアー
現代ではインターネットを通じて様々な情報を取得できるため、ぜひ活用していきましょう。
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【職種・状況別の例文】公務員志望動機のタイプ別サンプル
公務員試験の志望動機は、応募する職種や自身の状況によって書き方が変わってきます。ここでは具体的な職種や状況別に実践的な例文をご紹介します。
県庁職員を目指す場合の志望動機例(地元編)
県庁職員を目指す場合、特に地元志向の方は、地域全体の発展に貢献したいという思いを具体的に表現することが重要です。
「私は生まれ育った〇〇県に深い愛着があり、この地域の魅力をさらに高め、課題を解決するために県庁職員として貢献したいと考えています。特に、近年の〇〇県における人口減少問題に関心を持ち、大学では地域活性化について研究してきました。また、学生時代に県内各地でボランティア活動に参加する中で、地域の方々と交流し、各地域が持つ固有の課題や魅力を肌で感じてきました。これらの経験を活かし、県全体の視点から各市町村をサポートし、〇〇県の持続可能な発展に寄与したいと考えています。特に〇〇部門では、私の専門である〇〇の知識を活かして、〇〇という具体的な施策の実現に貢献したいと考えています。」
市役所職員を目指す場合の志望動機例(地元編)
市役所職員の志望動機では、住民に最も近い行政機関として、具体的なサービス提供や地域コミュニティとの関わりについて触れると効果的です。
「私は〇〇市で生まれ育ち、この街の発展とともに成長してきました。市の主催する〇〇イベントでのボランティア経験や、大学時代の地域課題解決プロジェクトへの参加を通じて、住民の声を直接聞き、行政サービスの重要性を実感してきました。特に印象的だったのは、〇〇地区での高齢者支援活動で、市の職員の方々が住民一人ひとりに寄り添いながら業務を遂行している姿です。私も〇〇市役所職員として、市民の最も身近な存在として、〇〇といった地域特有の課題に取り組み、誰もが暮らしやすい町づくりに貢献したいと考えています。」
地元以外の自治体を志望する場合の動機例
地元以外の自治体を志望する場合は、なぜその地域を選んだのかという明確な理由と、外部視点からの貢献可能性を示すことが重要です。
「私は出身は〇〇県ですが、貴自治体に関心を持ち志望しました。きっかけは大学時代に〇〇市の〇〇プロジェクトについて研究したことです。先進的な〇〇への取り組みや、〇〇という地域資源を活かした施策に感銘を受け、直接この町づくりに関わりたいと考えるようになりました。また、昨年参加したインターンシップで、〇〇課の業務に携わり、実際に〇〇という課題に取り組む機会をいただきました。私は外部からの視点を活かして、〇〇市が抱える〇〇という課題解決に新たな風を吹き込めると考えています。移住者の一人として市民目線も大切にしながら、町の魅力をさらに高める施策に携わりたいです。」
民間企業と併願する場合の志望動機例と書き分け方
民間企業と公務員を併願する場合は、両者の違いを理解した上で、公務員を志望する固有の理由を明確に伝えることが大切です。
「私は行政サービスと民間サービスの両方に関心を持っていますが、特に公共性の高い業務を通じて社会貢献したいという思いから、貴自治体を志望しています。民間企業でも社会貢献が可能ですが、より広範な市民に直接サービスを提供し、地域全体の課題解決に関われるのは公務員の大きな魅力だと考えています。〇〇でのインターンシップ経験から、公共サービスの重要性と難しさを学び、行政の立場から〇〇という社会課題に取り組みたいという思いが強くなりました。特に貴自治体の〇〇計画に共感し、私の〇〇という専門知識や〇〇というスキルを活かして、この計画の実現に貢献したいと考えています。」
未経験から公務員を目指す場合の志望動機例(新卒編)
新卒で公務員を目指す場合は、学生時代の学びや活動と公務員の仕事との関連性を示すことが効果的です。
「大学で〇〇学を専攻し、特に〇〇について深く学ぶ中で、公共政策の重要性と行政サービスが社会に与える影響の大きさを実感しました。ゼミでの研究を通じて、〇〇という社会課題に関心を持ち、その解決には行政の力が不可欠だと考えるようになりました。また、学生時代に参加したボランティアでは、様々な立場の市民と接する機会があり、多様なニーズに応える行政サービスの在り方について考えさせられました。未経験ではありますが、学生時代に培った〇〇の知識や〇〇のスキル、そして何よりも地域に貢献したいという熱意を持って、職務に取り組む所存です。」
未経験から公務員を目指す場合の志望動機例(民間からの転職編)
民間から公務員への転職を目指す場合は、これまでの経験をどのように公務員の仕事に活かせるかを具体的に示すことが重要です。
「私は民間企業で〇年間、〇〇業界において〇〇の業務に携わってきました。その中で培った〇〇のスキルや〇〇の経験は、行政サービスにおいても大いに活かせると考えています。特に前職でプロジェクトに関わった経験は、貴自治体が推進している〇〇施策と関連性が高く、民間視点からの新たな提案ができると確信しています。転職を決意したのは、より広く社会に貢献したいという思いと、貴自治体の〇〇への取り組みに共感したからです。民間での経験を活かしながら、公務員としての責任感と使命感を持って、地域課題の解決に尽力したいと考えています。」
警察職員を目指す場合の志望動機例
警察職員を志望する場合は、治安維持や地域の安全確保に対する強い使命感を示すことが重要です。
「私が警察官を志望する理由は、地域社会の安全を守り、市民が安心して暮らせる環境づくりに直接貢献したいという強い思いからです。大学時代に参加した防犯ボランティアでの経験や、〇〇という事件に接した経験から、社会の安全を守る最前線で働きたいという思いが強くなりました。特に〇〇県警察の〇〇に対する取り組みや、地域と連携した防犯活動に感銘を受け、この組織の一員として貢献したいと考えています。私は体力には自信があり、大学での〇〇部での活動を通じて培った忍耐力や判断力、チームワークを警察官の職務に活かせると考えています。市民に最も近い存在として、法と正義を守り、弱い立場の人々を守る警察官として、地域社会への貢献に全力を尽くす所存です。」
消防職員を目指す場合の志望動機例
消防職員の志望動機では、防災意識や人命救助への強い意志、体力や精神力の強さをアピールすることが効果的です。
「私が消防士を志望する理由は、人々の生命と財産を守る最前線で、直接的に社会貢献できる職業だからです。幼少期に経験した〇〇災害での消防士の方々の献身的な活動に強い感銘を受け、自分もいつか同じように人の役に立ちたいと思うようになりました。大学では〇〇学を専攻し、特に防災・減災について学び、さらに学生消防団として〇〇といった活動に参加してきました。これらの経験を通じて、災害対応の重要性と難しさを実感し、専門的な知識と技術を身につけた消防士として貢献したいという思いが強くなりました。体力面では、〇〇というスポーツ経験から培った持久力と瞬発力に自信があります。また、チームワークの重要性も理解しており、常に周囲と協力して任務に当たる姿勢を大切にしています。市民の安全を守るという使命感を持ち、あらゆる災害や緊急事態に対応できる消防士として、日々研鑽を積んでいく所存です。」
国家公務員を目指す場合の志望動機例
国家公務員を志望する場合は、国全体の視点からの政策立案や実行に関心があることを示すとともに、志望する省庁・部署の特性を理解していることをアピールすることが重要です。
「私が〇〇省を志望する理由は、日本全体の〇〇政策に関わり、国の将来を見据えた取り組みに貢献したいという思いからです。大学では〇〇学を専攻し、特に〇〇問題について研究を重ねてきました。その過程で、〇〇省が推進する〇〇政策の重要性と、それが国民生活に与える影響の大きさを実感しました。また、インターンシップで〇〇関連の業務に携わった経験から、マクロ的視点で社会課題を捉え、解決策を考える国家公務員の役割に強く共感しています。特に〇〇省の〇〇計画は、私の研究テーマとも関連が深く、この分野で専門知識を活かして貢献できると考えています。日本の未来を担う政策立案に関わる国家公務員として、国民全体の利益を第一に考え、責任感を持って職務に取り組む所存です。」
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志望動機でよくあるNG例と回避ポイント
公務員試験の面接や志望動機書を作成する際、多くの受験者が陥りがちなミスパターンがあります。この章では、志望動機において避けるべき表現や内容、そしてそれらを効果的に改善するポイントを解説します。
「安定しているから」だけでは評価されない理由
公務員志望理由として最も頻出するのが「安定した職業だから」という理由です。しかし、この理由だけでは面接官に良い印象を与えることはできません。
なぜなら「あなたが公務員でなければならない理由」や「なぜその自治体なのか」という点が説明できていないからです。
改善ポイント
安定性に言及する場合は、以下のように表現を工夫しましょう。
「安定した環境だからこそ、長期的な視点で地域課題に取り組めると考えています」
「終身雇用を前提とした環境で、地域に根ざした継続的な貢献ができることに魅力を感じています」
このように、安定を単なる自分の利益ではなく、住民や地域への貢献につなげる表現に変えることが重要です。
「地元が好き」だけで終わらせない表現にするには
地元出身者が地元の自治体を志望する場合、「生まれ育った地域に恩返しがしたい」「地元が好きだから」という志望動機もよく見られます。しかし、この理由だけでは具体性に欠け、採用担当者の心に響きません。
改善ポイント
地元愛を志望動機に含める場合は、具体的要素を加えましょう
「子どもの頃から地元の○○祭りに参加し、地域の絆の強さを実感してきました。しかし近年は参加者が減少しており、この伝統文化を次世代に継承するための施策に関わりたいと考えています」
といった自身の思い出と共に、具体性のある志望動機を表現することが効果的です。
業務内容を狭く限定しすぎるとどう見られる?
「〇〇課で働きたい」「△△の業務に携わりたい」など、特定の部署や業務に強いこだわりを示す志望動機も多く見られます。しかし、特定の業務にこだわりすぎる姿勢は、「異動を嫌がるのではないか」「他の業務に対する意欲が低いのではないか」という懸念を採用担当者に抱かせてしまいます。
改善ポイント
業務への関心を示す際は、以下のように表現してみましょう。
「福祉部門に特に関心がありますが、行政サービスは相互に関連しているため、様々な部署での経験を通じて総合的な視点を養いたいと考えています。将来的に福祉政策の立案に携わる際にも、財政面や法律面などの知識を活かしていきたいです」
といった表現で、他部署でも意欲的に働く姿勢を見せるのが好ましいです。
抽象的な表現ばかりで具体性に欠ける志望動機の問題点
「市民のために働きたい」「地域に貢献したい」といった抽象的な表現だけで構成された志望動機は、どの自治体にでも当てはまる汎用的な内容になってしまいます。
採用担当者は、あなたが本当にその自治体について理解し、情熱を持って応募しているのかを見極めようとしています。
改善ポイント
抽象的な表現を具体化するためには、その自治体ならではのものにに言及しましょう。
「御市が推進している『スマートシティ計画』に関心があります。私のIT企業での経験を活かし、デジタル技術を用いた行政サービスの効率化に貢献したいと考えています」
というように、自治体の具体的な取り組みと自分の経験を結びつける表現が効果的です。
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よくある質問
公務員試験の志望動機と面接での志望動機は同じで良いですか?
基本的には同じ内容で構いませんが、面接では試験時の志望動機をより具体的に発展させることをおすすめします。試験では文字数制限があることが多いですが、面接ではその制約なく、自分の思いや具体的なエピソードを交えて話すことができます。
ただし、試験時と面接時で内容が大きく異なると、一貫性のなさを指摘される可能性があります。核となる志望理由は同じにして、面接ではより掘り下げた表現や具体例を加えるとよいでしょう。
公務員の志望動機を書く際の適切な文字数はどれくらいですか?
自治体や職種によって異なりますが、一般的には800字〜1,200字程度が求められることが多いです。国家公務員の場合は比較的長めで1,000字〜1,500字、市町村職員では800字程度が多く見られます。
ただし、文字数を埋めることだけに集中するのではなく、内容の質を重視してください。
学生時代のアルバイト経験は志望動機に入れても良いですか?
はい、学生時代のアルバイト経験も積極的に取り入れるべきです。特に接客業や教育関連のアルバイトなど、人と関わる経験は公務員として重要な「市民対応」のスキルに繋がります。
ただし、単なる経験の羅列ではなく、そこから何を学び、それがどのように公務員としての業務に活かせるかという視点で記述しましょう。
まとめ
公務員志望動機の作成には、自己分析と自治体研究が基本となります。
評価される志望動機は「安定だから」といった一般的な理由ではなく、地域への貢献意欲や具体的な業務内容への関心を示すことが重要です。
7つのステップを踏んで、職種別・状況別の例文を参考にしながら、自分だけの志望動機を作り上げてください。
自分らしさを失わず、なぜ公務員として地域に貢献したいのかを真摯に伝えることが、採用担当者の心に響く志望動機の鍵です。
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監修者:島伸明
株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。
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