2025.05.13

介護職の受かる志望動機の書き方|10職種の豊富な例文、未経験や転職のコツ、注意点を解説

「介護職を受けたいけど志望動機は何を書けばいい?」

「受かる志望動機があれば知りたい」

などなど、悩む方は多いのではないでしょうか?

・介護士、ケアマネージャー、介護助手や調理スタッフなどの志望動機が見たい

・未経験や経験者用の例文を見て書きたい

・志望動機のコツが知りたい

など色々ありますよね。

「なぜ介護職なのか」「どんな強みを活かせるか」といった採用担当者が知りたいポイントを押さえた志望動機の作り方をしっかり解説します。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

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この記事の目次

 

介護職の志望動機の書き方、7つのコツとポイント

介護職の志望動機を書く際には、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるような内容が重要です。志望動機は応募書類の中でも特に重視される部分で、あなたの熱意や適性を伝える大切な要素となります。

 

①自己分析をし、介護職をしたい理由を整理

志望動機を書く前に、なぜ介護職に就きたいのか、その理由を明確にすることが大切です。家族の介護経験、人の役に立ちたいという思い、介護の社会的意義への共感など、あなたが介護職を志す原点を探ってみてください。

自己分析のポイントとしては、以下のような質問に答えてみると良いでしょう。

  • 介護の仕事に興味を持ったきっかけは何か
  • 介護職を通じて実現したいことは何か
  • 自分のどんな性格や特性が介護職に適していると思うか
  • 過去の経験(ボランティアや家族の介護など)から学んだことは何か

 

②応募先の研究をする

また、応募先の介護施設やサービスについて、しっかりと事前リサーチを行いましょう。

チェックすべきポイントは以下の通りです。

  • 施設の理念や方針
  • 提供しているサービスの特徴
  • 利用者の特性(認知症専門、障害者支援など)
  • 採用情報や求人内容に記載されている特徴

「利用者の自立支援を重視している施設」であれば、あなたも自立支援に関心があると志望動機に盛り込むと、施設の方針との一致が見られ評価されやすくなります。

>企業研究のやり方を完全解説!企業研究ノートを作る方法や就活・求職での情報収集のコツをご紹介

 

③介護職の志望動機は結論から書く

志望動機は、最初に結論(「なぜこの職場で働きたいのか」の答え)を述べ、その後に理由や経緯を説明する構成が効果的です。

例えば、

「私は貴施設が大切にしている『その人らしさを尊重した介護』という理念に共感し、私もそのような介護サービスの提供に携わりたいと考え応募しました。」

 

④自分の実績や過去の経験を具体的に記入

志望動機に説得力を持たせるには、抽象的な言葉だけでなく、具体的な経験や実績を交えることが重要です。

具体的に記入するポイント|経験者も未経験者も。

  • 介護資格(介護福祉士、実務者研修、初任者研修など)の取得状況
  • 介護施設でのアルバイトやボランティア経験
  • 家族の介護経験から学んだこと
  • 前職での対人スキルやチームワークの実績、経験

 

⑤介護職で働きたい理由も書く

なぜ数ある職種の中から介護職を選んだのか、その理由を明確に伝えることは重要なポイントです。

例えば「祖母の介護を通じて、専門的な介護の重要性を実感し、自分も多くの方の生活を支える介護職として貢献したいと考えるようになりました」など、個人的な経験と結びつけると説得力が増します。

 

⑥自分の強みをどう生かせるか書く

介護職における自分の強みや特性を明確にし、それをどのように仕事に活かせるかを具体的に伝えることが重要です。採用担当者は「この人が入職したら、どのような貢献ができるか」という視点で応募者を評価します。

「私は前職の接客業で培った傾聴力を活かし、利用者様のニーズを的確に把握することで、一人ひとりに合った介護サービスを提供したいと考えています」など、強みと介護業務の具体的な結びつきを示すことが大切です。

 

⑦未経験者は特に、なぜ介護業界に入りたいかを書く

介護未経験者が志望動機を書く際は、なぜ今、介護業界に転職・就職したいのかを明確に伝えることが非常に重要です。キャリアチェンジの理由が明確であれば、未経験であっても前向きに評価されます。

「高齢化社会において、介護の重要性がますます高まる中、私も社会に貢献できる仕事に就きたいと考えました。未経験ではありますが、初任者研修を修了し、基礎知識の習得に努めています。今後も研鑽を積み、介護のプロフェッショナルを目指したいと考えています」など、未経験であっても前向きな姿勢と学ぶ意欲を伝えましょう。

 

【職種別の例文】介護職の志望動機

介護職には様々な職種があり、それぞれに応じた志望動機の書き方があります。
ここでは職種別の志望動機例文を紹介します。

 

介護福祉士に転職

介護福祉士は国家資格を持つ専門職です。専門知識や技術を活かした志望動機が効果的です。

「私は、貴施設の掲げる利用者本位のケアという理念に深く共感し、介護福祉士としてチームの一員として貢献したいと考え、応募いたしました。前職では一般企業で営業職として5年間勤務していましたが、祖父の介護を経験したことをきっかけに、介護の重要性を強く実感しました。その経験を経て介護福祉士の資格を取得し、資格取得過程では専門的な知識と介護技術を学びました。今後は、そうした知識と実体験を活かし、利用者様一人ひとりの尊厳を大切にしながら、質の高いケアを提供していきたいと考えています。」

 

介護士に転職

介護士として働く上での熱意や、利用者に対する思いを伝えることが大切です。

「私は、貴施設が実践されている自立支援の考え方に強く共感し、利用者様がその方らしい生活を送れるよう支援したいと考え、応募いたしました。前職では小売業で接客業務に従事しており、人と関わる仕事にやりがいを感じてきましたが、より直接的に人の役に立てる仕事をしたいという思いから介護の道に興味を持ちました。初任者研修も修了し、基本的な介護技術を身につけております。今後はこれらのスキルを活かし、利用者様の日常生活を丁寧にサポートしてまいります。」

 

ホームヘルパーに転職

ホームヘルパーは利用者の自宅で介護を行うため、コミュニケーション能力や臨機応変な対応力をアピールすると良いでしょう。

「私は、利用者様それぞれの生活スタイルや環境に合わせた柔軟な対応を心がけながら、在宅での生活を支えるホームヘルパーとして貢献したいと考え、貴社に応募いたしました。前職では営業事務として3年間勤務し、多くのお客様と接する中で、相手の立場に立った丁寧な対応を心がけてきました。祖母の在宅介護を経験したことで、住み慣れた自宅で生活を続けることの大切さを実感し、介護の道を志しました。初任者研修および実務者研修を修了し、基本的な介護技術を身につけております。これまでの接遇経験と介護知識を活かし、利用者様に安心していただける在宅支援を提供していきたいと考えています。」

 

ケアマネージャーに転職

ケアマネージャーはケアプランの作成や関係機関との連携が重要な仕事です。マネジメント能力や調整力をアピールしましょう。

「私は、貴社の利用者中心のケアマネジメントという方針に強く共感し、これまでの現場経験を活かしてケアマネージャーとして貢献したいと考え、応募いたしました。介護福祉士として特別養護老人ホームで5年間勤務し、昨年ケアマネージャーの資格を取得しました。現場で多くの利用者様と関わる中で、一人ひとりに適したケアプランの重要性を実感し、支援のあり方を深く考えるようになりました。今後は、多職種との連携を大切にしながら、利用者様とご家族の希望に寄り添ったサービス提供を実現していきたいと考えています。」

 

生活相談員に転職

人差し指で上の方を指している、パソコンを持った若い女性

生活相談員は利用者や家族の相談対応や調整役を担います。コミュニケーション能力や問題解決能力をアピールしましょう。

「私は、貴施設の家族との連携を重視したケアという理念に共感し、生活相談員として利用者様とご家族の架け橋となり、安心できる生活環境づくりに貢献したいと考え、応募いたしました。前職では高齢者施設で介護職として4年間勤務し、日々のケアを通じて利用者様やご家族との信頼関係を築くことを大切にしてきました。その経験から、不安や悩みに寄り添い、必要な支援につなげる生活相談員の役割に強く惹かれるようになりました。現在は社会福祉士の資格も取得しており、専門的な知識と現場での経験を活かして、より良い支援ができるよう努めてまいります。」

 

介護助手(生活補助員)に転職

介護助手は直接的な介護業務を補助する役割です。チームワークや勤勉さをアピールしましょう。

「私は、介護スタッフの方々のサポートを通じて、利用者様の生活の質の向上に貢献したいと考え、介護助手として貴施設に応募いたしました。これまで小売業で勤務し、多くのお客様と接する中で培った丁寧な対応力や気配りを大切にしてきました。高齢化が進む中で介護の仕事に関心を持ち、資格はまだありませんが、ベッドメイキングや配膳、見守りといった業務を通じて現場に貢献したいと考えています。将来的には介護資格の取得も視野に入れており、貴施設で実務経験を積みながら成長していきたいと思っています。」

 

サービス提供責任者に転職

サービス提供責任者はホームヘルパーのマネジメントや訪問介護計画の作成を行います。リーダーシップや責任感をアピールしましょう。

「私は、貴社の利用者様の自立支援という理念に強く共感し、サービス提供責任者として質の高い訪問介護サービスの提供に貢献したいと考え、応募いたしました。訪問介護員として5年間勤務し、介護福祉士の資格も取得しました。現場で多くの利用者様と関わる中で、適切なサービス提供やヘルパー間の円滑な連携の重要性を実感しています。これまでの現場経験を活かし、訪問介護計画の作成やヘルパーの育成・支援に取り組むことで、利用者様にとってより安心できるサービス体制を築いていきたいと考えています。」

 

介護事務に転職

介護事務は介護報酬の請求や事務処理を担当します。正確性や効率性をアピールしましょう。

「私は、貴施設のチームワークを大切にした運営という方針に共感し、介護事務として現場を支える立場から貢献したいと考え、応募いたしました。前職では一般企業で経理事務を3年間担当し、正確な事務処理能力とExcelなどのPCスキルを磨いてきました。介護の現場に関わりたいという思いから医療事務の資格を取得し、介護事務の仕事にも強い関心を持つようになりました。今後は、介護報酬請求業務や各種書類の管理を正確かつ効率的に行い、介護スタッフが安心して利用者様のケアに専念できるよう、後方からしっかり支援していきたいと考えています。」

 

介護施設の調理スタッフに転職

介護施設の調理スタッフは利用者の食事を提供する重要な役割です。調理技術や食に対する知識をアピールしましょう。

「私は、貴施設が利用者様一人ひとりに寄り添った食事づくりを大切にされている点に魅力を感じ、調理スタッフを志望いたしました。飲食店で料理人として5年間勤務し、様々な料理の提供や大量調理、衛生管理に携わってきました。祖母が介護施設に入所した際、毎日の食事が高齢者の楽しみや健康維持に深く関わっていることを実感し、介護施設での調理に関心を持つようになりました。今後は、嚥下状態や嗜好に配慮した食事づくりを通じて、利用者様にとって食事の時間が安心と喜びになるよう貢献していきたいと考えています。」

 

介護ドライバーに転職

介護ドライバーは利用者の送迎を担当します。安全運転の経験や利用者への配慮をアピールしましょう。

「私は、高齢者や障害をお持ちの方の移動を支える介護ドライバーの仕事に魅力を感じ、貴施設で安全かつ安心な送迎を通じて利用者様の生活を支えたいと考え、応募いたしました。前職ではタクシードライバーとして3年間勤務し、安全運転と丁寧な接客を常に心がけてきました。普通自動車免許を取得して15年、無事故・無違反を継続しており、安定した運転技術には自信があります。加えて、初任者研修も修了しており、介護の基本知識も身についています。送迎時には安全確保を徹底するとともに、利用者様の体調やお気持ちにも配慮し、安心して施設での生活を送っていただけるよう努めてまいります。」

>履歴書の志望動機の書き方完全解説|20種以上の職種別例文付き、書き出しのコツやNG例も

 

【未経験者用】介護職の志望動機例文

介護職は人の命と尊厳を守る重要な仕事であり、志望動機も採用担当者に真摯に伝わるものが求められます。

 

新卒の未経験者の志望動機

新卒者は社会経験が限られているため、学生時代の経験や自己分析から導き出した志望理由を伝えることが大切です。

「大学時代に福祉ボランティアサークルに所属し、高齢者施設での交流会を企画運営していました。その活動を通じて、高齢者一人ひとりの人生観や価値観に触れる機会があり、個別のニーズに合わせたケアの重要性を実感しました。専門的な知識や技術を身につけ、利用者様の自立支援とQOL向上に貢献したいと考え、貴施設を志望しました。貴施設の『利用者様中心』という理念に共感し、チームの一員として成長していきたいと考えています。」

新卒者の場合、以下のポイントを盛り込むと印象的な志望動機になります。

  • 学生時代のボランティアやアルバイト経験
  • 福祉や介護に興味を持ったきっかけ
  • 施設の理念や方針への共感
  • 将来のキャリアビジョン

 

20代・30代の未経験者の志望動機

20代・30代は他業種での就業経験がある場合が多いため、これまでのキャリアと介護職を結びつけた志望動機が効果的です。

「前職では小売業で接客を担当しており、お客様一人ひとりのニーズを把握して最適な提案をすることを心がけてきました。その経験の中で、特に高齢のお客様との対話が自分の強みであると気づき、もっと直接的に人の役に立てる仕事がしたいと考えるようになりました。また、祖父の介護を家族で経験したことで、専門的なケアの重要性を実感しました。貴施設は個別ケアに力を入れておられると伺い、私の接客経験を活かしながら、介護のプロフェッショナルとして成長したいと考えています。未経験ではありますが、コミュニケーション能力と学習意欲を活かして、早期戦力となれるよう努めます。」

20代・30代の転職者は次の要素を含めると良いでしょう。

  • 前職での経験と介護職への活かし方
  • 介護業界へ転職を決意した具体的なきっかけ
  • 応募施設の特徴や強みへの言及
  • 未経験でも活かせる自分の強み

 

40代・50代の未経験者の志望動機

40代・50代の方は豊富な社会経験や人生経験を持っており、それらを介護職でどう活かせるかを伝えることが重要です。また、介護職への真剣な思いや長期的なコミットメントを示すことも大切です。

「30年間、製造業で品質管理の仕事に携わってきました。細部への注意力と正確な作業を常に意識し、チームでの問題解決に取り組んできた経験があります。50代となり人生の後半戦を迎えるにあたり、これまでの経験を人の役に立てる仕事に活かしたいと考えるようになりました。特に、親の介護を経験したことで、専門的な介護の重要性とやりがいを実感しました。体力には自信がありますし、人生経験を活かした利用者様との会話や気配りができると考えています。貴施設の『経験豊富な人材の積極採用』という方針に共感し、第二のキャリアを介護の道で築きたいと考えています。介護資格取得も並行して進め、長期的に貢献できる人材となりたいと思います。」

40代・50代の未経験者は以下の点を強調すると良いでしょう。

  • 長年のキャリアで培ったスキルや強み
  • 介護の道を選んだ明確な理由と決意
  • 体力面や健康面での不安を払拭する内容
  • 長期的に働く意思と学び続ける姿勢
  • 人生経験を活かした利用者対応の可能性

>履歴書で志望動機がない、思いつかない?例文、書き方、対処法を徹底解説

 

【応募先別】介護職の志望動機例文

介護職の求人は施設の種類によって業務内容や求められる資質が異なります。応募先の特徴を理解し、それに合わせた志望動機を作成することが内定獲得の鍵となります。ここでは主な介護施設別に、効果的な志望動機の例文と押さえるべきポイントを紹介します。

 

病院

病院の介護職は医療的ケアが必要な方々のサポートが中心となります。医療チームの一員として働く意欲や、医療知識への関心をアピールすると良いでしょう。

【例文】
「私は前職での介護経験を通じて、医療と介護の連携の重要性を実感しました。貴院は急性期から回復期までシームレスなケアを提供されており、医療チームの一員として専門性の高い介護を学びたいと考えています。基礎的な医療知識にも関心があり、今後は喀痰吸引等の研修も受講し、より多くの患者様のQOL向上に貢献したいと考えております。」

病院での介護職志望動機では、以下のポイントを意識しましょう。

  • 医療と介護の連携への理解
  • チーム医療への適応力
  • 医療知識習得への意欲
  • 急変時の冷静な対応力

 

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム(特養)は、要介護度の高い高齢者が生活する場所です。長期的な関わりを通じて入居者の生活を支える意欲や、安定した介護を提供する姿勢をアピールしましょう。

【例文】
「私は高齢者の方々の最期の住処となる特養の役割に深く共感し、貴施設を志望しました。私は前職のデイサービスで3年間勤務し、様々な高齢者の方々と接してきました。特に認知症ケアに興味があり、その方の生活歴や価値観を尊重したパーソンセンタードケアを実践したいと考えています。貴施設のその人らしい暮らしの支援という理念に共感し、入居者様が自分の家のように安心して過ごせる環境づくりに貢献したいと思います。」

特養での志望動機作成時のポイントは。

  • 長期的な関わりへの意欲
  • 生活支援の視点
  • 認知症ケアへの理解
  • 看取りケアに対する姿勢

 

訪問介護

訪問介護は利用者の自宅を訪問してサービスを提供するため、臨機応変な対応力と自己管理能力が求められます。利用者の生活環境や習慣を尊重する姿勢をアピールしましょう。

【例文】
「私は以前施設で介護職として勤務していましたが、より利用者様一人ひとりに寄り添ったケアを提供したいと考え、訪問介護の道を志しました。貴社はその人らしい在宅生活の継続を理念に掲げており、私も利用者様のこれまでの生活習慣や環境を尊重したサービス提供を心がけたいと思います。また、一人で訪問するため自己判断力と責任感を持ち、利用者様やご家族との信頼関係構築に努めます。自家用車の運転にも自信があり、どのような天候でも安全に訪問できる自信があります。」

訪問介護の志望動機では以下の要素を盛り込むと効果的です。

  • 自己管理能力と判断力
  • コミュニケーション能力
  • 利用者の生活習慣への尊重
  • 家族との連携姿勢
  • 運転技術(必要な場合)

 

介護老人保健施設

介護老人保健施設(老健)は在宅復帰を目指すリハビリテーションが特徴です。利用者の自立支援への意欲や多職種連携への理解をアピールしましょう。

【例文】
「私は在宅復帰という老健の役割に大きな関心を持っています。以前勤務していた特養では、長期的なケアが中心でしたが、貴施設では利用者様の自立支援やリハビリテーションに力を入れていると伺い、その取り組みに参加したいと考えました。リハビリ専門職と連携しながら、日常生活動作の中で機能訓練を実践し、利用者様の在宅復帰を支援したいと思います。また、退所後の生活を見据えた介護技術の指導やご家族への支援にも積極的に取り組みたいと考えています。」

老健での志望動機作成時のポイントは。

  • リハビリテーションへの理解
  • 自立支援の視点
  • 多職種連携への意欲
  • 在宅復帰支援への関心

 

デイサービス

デイサービスは在宅生活を続ける高齢者の日中の活動を支援する場所です。レクリエーションの企画力や明るい雰囲気づくりへの意欲をアピールしましょう。

【例文】
「私は利用者様が楽しみながら機能訓練ができるような工夫に関心があり、その点で貴事業所のレクリエーションプログラムの充実度に魅力を感じました。前職では季節のイベント企画を担当し、利用者様に喜んでいただいた経験があります。また、体操インストラクターの資格も活かして、楽しく体を動かせるプログラムも提案していきたいと考えています。在宅生活を続ける利用者様にとって、デイサービスが『また来たい』と思える場所になるよう、明るく活気ある雰囲気づくりに貢献したいと思います。」

デイサービスの志望動機では以下の要素を盛り込むと効果的です。

  • レクリエーション企画力
  • 明るく活気のある雰囲気づくりへの意欲
  • 利用者の社会参加支援
  • 家族のレスパイトケアへの理解

介護職の志望動機は、応募先の施設種別によって重視すべきポイントが異なります。施設の特徴や理念を十分に調査し、自分の経験や強みとどのように結びつくかを具体的に説明することで、採用担当者に「この施設で働きたい」という熱意が伝わる志望動機となります。また、施設見学や説明会に参加すると、より具体的な志望動機を作成することができますので、可能であれば応募前に参加することをおすすめします。

 

NGな介護職の志望動機とは?

介護職の志望動機を作成する際、避けるべき表現や内容があります。ここでは、面接官や採用担当者に悪い印象を与えてしまうNGな志望動機について解説します。適切な志望動機を作成するために、これらのポイントに注意しましょう。

 

給料や待遇ばかり書いている

「給与が良いから」「休みが多いから」「勤務時間が自分のライフスタイルに合っているから」といった、自分の利益だけを重視した志望動機は避けるべきです。もちろん、待遇面は仕事を選ぶ上で重要な要素ですが、志望動機の中心に据えるのは適切ではありません。

そのため、給与や待遇といった自分のメリットだけでなく、「どのように利用者様に貢献したいか」「なぜ介護という仕事に興味を持ったのか」といった、仕事そのものへの関心や意欲を示すことが大切です。

 

志望動機が応募先用に作られていない

テンプレートをそのまま使ったような一般的な内容や、どの施設にも当てはまるような抽象的な志望動機も避けるべきです。

例えば、「貴施設の理念に共感しました」と書いていても、その理念の具体的な内容や、なぜ共感したのかの説明がなければ、形だけの志望動機と判断されてしまいます。応募先の特徴や強み、理念や方針などを具体的に挙げ、それがなぜ自分の価値観や目指すキャリアと合致するのかを説明しましょう。

>【中途向け】世界一わかりやすい転職用履歴書の書き方

 

介護職の面接で志望動機を上手く伝えるには?

介護職への応募書類を提出したら、次は面接です。書類選考を通過した方は、面接で採用担当者に志望動機を直接伝える機会を得ることになります。ここでは、面接時に志望動機を効果的に伝えるためのポイントをご紹介します。

 

志望動機や履歴書の内容を確認しておく

面接前に必ず履歴書や職務経歴書に記載した志望動機を読み返しておきましょう。書類と面接での説明に食い違いがあると、一貫性のなさを指摘される可能性があります。

履歴書に記載した志望動機の要点を思い出せるようにしておくことで、面接官からの「志望動機を教えてください」という質問にスムーズに答えられます。また、履歴書に書ききれなかった内容を面接で補足説明できるよう準備しておくと良いでしょう。

 

事前に面接練習をしておく

まず、声に出して志望動機を練習してみましょう。鏡の前で話す、家族や友人に聞いてもらう、スマートフォンで録音して聞き返すなどの方法があります。特に、介護の志望動機は「相手を思いやる気持ち」が伝わることが重要ですので、表情や声のトーンにも気を配りましょう。

また、想定質問への回答も準備しておくと安心です。「なぜ介護職を志望したのですか?」「当施設を選んだ理由は何ですか?」「未経験ですが、どのように仕事に取り組みますか?」などの質問は高確率で尋ねられます。

>転職面接のおすすめ逆質問50選|好印象を与える質問例&NG質問を紹介!

 

介護職の志望動機に関するよくある質問Q&A

立ったまま資料を見ているスーツを着た若い女性

介護職を希望する方々からよく寄せられる疑問について、専門家の視点でお答えします。志望動機作成の悩みや、自分に介護職が向いているかどうかの判断など、よくある質問をQ&A形式でまとめました。

 

介護職の志望動機が書けない場合は?

志望動機が書けない場合は、まず自分の原点に立ち返ることが大切です。なぜ介護の仕事に興味を持ったのか、具体的なきっかけはあるのでしょうか。家族の介護経験や、身近な人との関わりから生まれた思いなどを思い出してみましょう。自己分析も重要です。

>自己分析のやり方完全ガイド!簡単な8つの方法とメリットや注意点を解説

 

介護職が合わない人とは?

人と関わるのが苦手な人や、感情的になりやすい人は向いていない場合があります。また、相手の立場に立って考えるのが難しい人や、体力に不安がある人も続けにくいかもしれません。

 

介護職が合う人とは?

人と接することが好きで、思いやりや気配りができる人に向いています。また、体力や忍耐力がある人、相手の立場に立って考えられる人も介護の現場で活躍しやすいです。

 

介護職の志望動機はコピペでもいい?

おすすめしません。コピペだと気持ちが伝わりにくく、採用担当者にすぐ見抜かれることもあります。例文を参考にしつつ、自分の経験や想いを自分の言葉で書くのが大切です。

 

介護職の志望動機はどのくらいの長さが適切?

200〜300文字程度が目安です。
簡潔に「志望理由・きっかけ・活かせる経験」を盛り込むと、読みやすく伝わりやすい志望動機になります。

 

まとめ

介護職の志望動機は、自己分析と応募先研究をもとに、具体的な経験や強みを交えて作成することが重要です。結論から書き始め、なぜ介護職を選んだのかを明確に伝えましょう。

未経験者は特に、介護業界への志望理由を丁寧に説明することがポイントです。NGな例として、給与や待遇ばかりを強調したり、応募先に合わせていない内容は避けるべきです。志望動機は面接でも質問されるため、事前に内容を確認し練習しておくことをおすすめします。

介護職は人を支える仕事であり、相手を思いやる気持ちと忍耐力が必要です。あなたの人間性と介護への情熱が伝わる志望動機を作成して、理想の職場への第一歩を踏み出しましょう。

 

 

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監修者:島伸明

株式会社Yagishの取締役CMO。履歴書作成サービス「Yagish(ヤギッシュ)」の成長を牽引し、2024年には800万UUを突破、会員登録者数160万人を達成するなど、日本のキャリア支援市場で高い実績を誇る。大手企業での新規事業・海外事業に加え、複数の企業で取締役を歴任。事業企画、EC、エンタメ、ゲーム開発、マーケティング、コンサルティングと多岐にわたる分野で豊富な経験を持ち、キャリア形成に深い知見を持つ。