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営業フリーランスの始め方|年収の実態・独立の5ステップ・案件の取り方

目次を開く目次

会社を辞めて営業フリーランスになりたいけれど、案件をどう取ればいいのか、収入は本当に安定するのか。独立を考え始めると、こうした不安が次々に出てきます。
先に結論を言うと、営業フリーランスの成否を分けるのは、営業力そのものより「独立前の準備」と「収入源の分散」です。

この記事では、フリーランス営業の働き方と報酬体系、公的調査にもとづく年収の実態、会社員から独立するときの手続きと期限、案件を獲得する4つのルートまでを順に解説します。
手続きは期限つきの一覧表にまとめているので、退職日が決まっている方はそこから確認してください。

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フリーランス営業とは?会社員との違い


フリーランス営業とは、特定の企業に雇用されず、個人事業主としてクライアント企業と業務委託契約を結び、営業活動を請け負う働き方です。
会社員のように1社の指示のもとで働くのではなく、自分の専門性を活かして複数の企業の営業を支援できます。業務委託契約そのものの仕組みは「フリーランスの業務委託契約とは?新法対応の注意点と契約書の作り方」で詳しく解説しています。

会社員の営業職とフリーランス営業の違い

いちばん大きな違いは、収入の決まり方と、社会保険・税金の手続きを誰がやるかです。

項目 会社員の営業職 フリーランス営業
契約 雇用契約 業務委託契約
収入 毎月の給与(成果は賞与・評価で反映) 契約ごとの報酬(固定・成果・複合)
働く時間・場所 会社の就業規則に従う 契約の範囲内で自分で決める
健康保険・年金 社会保険・厚生年金(会社と折半) 国民健康保険・国民年金(全額自己負担)
税金 会社が源泉徴収・年末調整 自分で確定申告
経費 会社が負担 自分で負担し、必要経費として計上

「営業代行」との関係

営業代行とは、企業の営業活動の一部または全部を外部が代わりに行うサービスの総称です。法人が組織としてサービスを提供する場合もあれば、個人が請け負う場合もあります。
フリーランス営業は、この営業代行を個人で請け負う形と考えるとわかりやすいでしょう。法人の営業代行会社に比べると、担当者が変わらず、クライアントの事情に合わせて柔軟に動きやすい点が強みです。

フリーランス営業の仕事内容


請け負う業務の範囲は案件によって大きく違います。大きく分けると次の3種類で、右に行くほど経験と実績が求められ、単価も上がる傾向があります。

業務 主な内容 求められる力
アポイント獲得 電話・メール・問い合わせフォームなどで見込み客に接触し、商談の機会をつくる リスト管理、粘り強いコミュニケーション
商談・クロージング クライアントの商材を理解し、顧客の課題に合わせて提案して成約まで進める ヒアリング力、提案力、交渉力
営業戦略・改善支援 ターゲット設定、営業プロセスの見直し、営業組織づくりの支援 市場分析、マネジメント経験

独立したばかりの時期はアポイント獲得や商談の案件から入り、実績を積んでから戦略支援の領域へ広げていくのが一般的な流れです。

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フリーランス営業の年収と3つの報酬体系


「フリーランス営業の年収はいくら」という問いに、1つの数字で答えられる公的データはありません。営業職に限った年収統計は公表されておらず、ネット上の「平均年収〇〇万円」は、調べた母集団がはっきりしないものがほとんどです。
ここでは、フリーランス全体を対象にした調査を2つ紹介したうえで、自分の年収を試算する方法を説明します。

調査で見るフリーランスの年収

調査 対象 年収(収入)の分布
フリーランス協会「フリーランス白書2025」 協会の会員などフリーランス全般(専業中心) 「200〜400万円未満」26.5%が最多、次いで「400〜600万円未満」21.0%。400万円以上は47.7%
内閣官房ほか「令和4年度フリーランス実態調査」 本業・副業で事業を営む個人事業主(副業を含む) 直近1年間の事業収入は「100万円未満」14.1%が最多、次いで「200〜300万円未満」12.7%、「100〜200万円未満」12.6%

2つの調査で数字が大きく違うのは、副業で少しだけ稼いでいる人を含むかどうかの差です。本業として独立するなら前者の分布、会社員を続けながら副業で始めるなら後者の分布が、それぞれ現実に近い目安になります。
どちらも営業職に限った数字ではない点に注意してください。
営業_フリーランス_フリーランス営業の年収はいくら?3つの報酬体系と相場を解説_グラフ

3つの報酬体系の比較

営業の業務委託案件の報酬は、主に「固定報酬型」「成果報酬型」「複合型」の3つに分かれます。

報酬体系 決まり方 向いている人 注意点
固定報酬型 稼働日数・時間や月額で一定額 独立直後で生活基盤を固めたい人 成果を出しても報酬が増えにくい
成果報酬型 「アポ1件〇円」「売上の〇%」など成果に応じて支払い 実績があり、営業力に自信がある人 成果が出なければ収入ゼロ
複合型 最低限の固定報酬+成果に応じたインセンティブ 安定と収入アップを両立したい人 固定部分が小さいと実質は成果報酬型

固定報酬型の案件で、勤務時間を細かく指定されたり、業務の進め方を逐一指示されたりする場合は、契約は業務委託でも実態は雇用に近い「偽装請負」にあたるおそれがあります。成果報酬型の案件で最低保証がない働き方の注意点とあわせて、「フルコミッションは違法?雇用契約と業務委託で変わる境界線とは」で詳しく解説しています。成果報酬型の案件を扱う会社の探し方は「フルコミッション企業一覧【業界別】失敗しない選び方」が参考になります。
営業_フリーランス_フリーランス営業の年収はいくら?3つの報酬体系と相場を解説_グラフ

自分の年収は「単価×稼働月数」で試算する

平均の数字を追うより、案件の条件から自分の年収を試算するほうが確実です。例えば、月30万円の固定報酬の案件を1年間続けた場合、売上は30万円×12か月で360万円になります。

ただし、この360万円がそのまま手元に残るわけではありません。ここから国民健康保険料・国民年金保険料・通信費や交通費などの経費を自分で支払い、所得税・住民税を納めます。会社員の額面年収と比べるときは、会社が負担していた社会保険料の半分や、交通費・PC代なども含めて考えないと、独立後に「思ったより残らない」ということになりがちです。
会社員の職業別の年収水準は「年収が高い職業ランキング」で確認できます。

収入を安定させるには継続報酬のある商材を持つ

単発の成約だけに頼ると、毎月ゼロから数字を積み上げることになります。
そこで効くのが、月額課金のSaaSのようなサブスクリプション型の商材で、顧客が利用を続けるあいだ報酬が発生し続ける契約です。成約件数が積み上がるほど毎月の最低ラインが上がるため、収入のブレを小さくできます。案件を選ぶときは、報酬が「成約時の1回だけ」か「継続利用中も発生する」かを必ず確認しましょう。

営業フリーランスとして独立するメリット

成果がそのまま収入に反映される

会社員の場合、個人の成果が給与に反映されるまでには評価期間があり、会社の業績にも左右されます。フリーランスは契約で決めた条件どおりに、成果を上げた分だけ報酬を受け取れます。単価の高い商材や継続報酬のある案件を選べば、会社員時代を上回る収入も狙えます。

働く時間や場所を自分で決められる

契約の範囲内であれば、稼働する曜日や時間帯、働く場所を自分で決められます。
オンライン商談やインサイドセールスの案件はリモートで完結するものも多く、育児や介護、本業との両立を前提に働き方を組み立てられるのは大きなメリットです。働き方の選択肢は「多様な働き方とは?8つの種類とメリット・デメリット、企業の成功事例」でも整理しています。

専門分野を絞って市場価値を上げられる

会社員時代に培った業界知識や人脈は、そのまま独立後の武器になります。特定の業界や商材に絞って実績を重ねれば、「〇〇業界の営業ならこの人」という評価が固まり、単価交渉もしやすくなります。
営業_フリーランス_営業フリーランスとして独立するメリット_グラフ

営業フリーランスが直面しやすいデメリット

案件が途切れると収入がゼロになる

最大のデメリットは収入の不安定さです。契約が終われば翌月から収入がなくなり、会社員のような給与の保証はありません。
特に独立直後は実績が少なく、最初の案件を取るまでに時間がかかることもあります。1社への依存を避け、常に次の案件の見込みを持っておくことが欠かせません。

請求・経理・確定申告もすべて自分でやる

契約書の確認、請求書の発行、経費の管理、確定申告など、会社員時代は経理や総務が担っていた作業もすべて自分の仕事になります。
営業に使える時間を減らさないよう、会計ソフトの導入や、請求・入金管理を仕組み化しておくと効率が上がります。

孤独と情報格差に陥りやすい

1人で仕事を進めるため、同僚との雑談や情報交換の機会がなくなります。新しい営業手法や業界の動向に触れる機会が減ると、気づかないうちにスキルが古くなっていくこともあります。
対策としては、フリーランス同士のコミュニティに参加する、チームで動ける業務委託の制度を選ぶなど、意識して外とのつながりを持つことです。

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営業フリーランスとして独立するまでの5ステップ


独立の手続き自体は難しくありませんが、期限があるものが多く、退職日を起点に順番を間違えないことが大切です。まず、退職を切り出す前に次の3点を確認してください。

✅退職を切り出す前のチェック

  • 数字で説明できる営業実績があるか(売上・達成率・獲得件数など)
  • 収入がなくても生活できる資金を確保しているか
  • 副業で1件でも案件を受け、フリーランスの働き方を試したか(勤務先が副業を認めている場合)

ステップ1:会社員のうちに営業の実績を積む

フリーランスの世界では、これまでの実績がそのまま信頼の根拠になります。「前年比〇%の売上を達成」「新規開拓で〇社と契約」のように、数字で説明できる成果を用意しておきましょう。
職歴の数え方や、どこまでが実務経験として評価されるかは「社会人経験とは?アルバイトやフリーターも含む?定義と基準を解説」を参考にしてください。

ステップ2:独立後の生活資金を準備する

独立直後は、案件が決まっても報酬の入金が翌月末や翌々月になることが多く、収入がない期間が想像以上に長くなりがちです。
最低でも3か月分、できれば半年分の生活費に加えて、国民健康保険料・国民年金保険料・住民税の支払い分を別に確保しておくと安心です。住民税は前年の所得をもとに課税されるため、独立1年目は会社員時代の収入にもとづく金額を払うことになります。

ステップ3:開業届と青色申告承認申請書を提出する

事業を始めたら、納税地を管轄する税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書(開業届)」を提出します。提出期限は事業を開始した日から1か月以内です。書類は国税庁のウェブサイトからダウンロードでき、e-Taxで提出することもできます。

青色申告を選ぶ場合は「所得税の青色申告承認申請書」も提出します。こちらの期限は原則として青色申告をしたい年の3月15日までですが、その年の1月16日以後に開業した場合は、開業日から2か月以内です。開業届と同時に出しておけば、期限切れを防げます。

取引先が法人中心になる営業フリーランスは、インボイス(適格請求書発行事業者)の登録も検討が必要です。登録すると売上が1,000万円以下でも消費税の申告・納税義務が生じますが、取引先によっては登録を取引の条件にしていることがあります。登録するかどうかは、主な取引先の方針を確認してから決めましょう。
営業_フリーランス_全5ステップで解説!営業フリーランスとして独立するまでの手順_グラフ

ステップ4:健康保険と年金の切り替えを済ませる

会社を退職すると、勤務先の健康保険と厚生年金の資格を失います。健康保険は次のどちらかを選び、年金は国民年金に切り替えます。

選択肢 手続きの期限 ポイント
国民健康保険に加入 退職日の翌日から14日以内(市区町村) 保険料は前年の所得と世帯の加入者数で決まる。扶養の仕組みはなく、家族も1人ずつ被保険者になる
健康保険の任意継続 退職日の翌日から20日以内(加入していた健康保険) 最長2年間、在職時の健康保険を続けられる。保険料は全額自己負担だが、国民健康保険より安くなる場合がある
国民年金への切り替え 退職日の翌日から14日以内(市区町村) 扶養していた配偶者がいる場合は、配偶者も第3号被保険者から第1号被保険者への切り替えが必要

国民健康保険と任意継続のどちらが安いかは人によって違うため、退職前に市区町村と加入中の健康保険の両方で保険料を試算してもらうのが確実です。退職前後の手続きの全体像は「退職の流れとやること」にまとめています。

なお、雇用保険の失業給付(基本手当)は「就職しようとする意思と能力がある人」が対象のため、開業すると受け取れなくなります。一方で、条件を満たせば事業を始めた場合も「再就職手当」の対象になり得ます。受給手続きと開業の順番で結果が変わるので、開業届を出す前にハローワークで確認してください。制度の詳細は「再就職手当とは?もらえる条件・金額の計算方法・いつもらえるかを解説」で解説しています。

ステップ5:事業用の口座と名刺を用意する

プライベートと事業のお金を分けるため、事業用の銀行口座を開設します。屋号つきの口座を作れる銀行もあり、その場合は開業届の控えを求められることがあります。
名刺には屋号・連絡先に加えて、得意な業界や商材、実績を一言で書いておくと、初対面の相手に強みが伝わりやすくなります。

ここまでの手続きを、期限つきで一覧にしておきます。

手続き 提出先 期限
健康保険の任意継続(選ぶ場合) 加入していた健康保険 退職日の翌日から20日以内
国民健康保険の加入(選ぶ場合) 市区町村 退職日の翌日から14日以内
国民年金への切り替え 市区町村 退職日の翌日から14日以内
開業届 税務署 事業開始日から1か月以内
青色申告承認申請書 税務署 開業日から2か月以内(1月15日以前の開業はその年の3月15日まで)
インボイス登録(必要な場合) 税務署 取引先の方針に合わせて判断
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営業フリーランスが案件を獲得する4つのルート


独立後の最大の課題は、案件を途切れさせないことです。主なルートは次の4つで、1つに頼らず2つ以上を組み合わせるのが基本です。

ルート 始めやすさ 単価 向いている人
マッチングサイト 高い 案件により幅が大きい 独立直後で市場感をつかみたい人
エージェント 中程度(面談あり) 高めの案件が多い 実績があり、交渉や手続きを任せたい人
人脈・紹介 人間関係しだい 条件交渉しやすい 前職の取引先や同僚と良好な関係がある人
SNS・ブログでの発信 低い(時間がかかる) 指名で依頼されやすい 特定の業界に深い知見がある人

ルート1:フリーランス向けのマッチングサイトに登録する

最も手軽に始められるのが、営業職向けのマッチングサイトやクラウドソーシングへの登録です。さまざまな業界・条件の案件が掲載されており、報酬の相場感をつかむのにも役立ちます。
プロフィールと実績を具体的に書いておくと、企業側からスカウトが届くこともあります。まずは複数のサイトに登録し、どんな案件があるかを見比べるところから始めましょう。

ルート2:エージェントに相談する

ある程度の実績があるなら、エージェントの活用が有効です。非公開の案件を紹介してもらえるほか、条件交渉や契約手続きを代行してくれるため、営業活動そのものに集中できます。
自分の経歴が市場でどう評価されるかを知るためにも、一度面談を受けてみる価値はあります。

ルート3:前職の人脈や知人から紹介してもらう

前職の同僚や取引先からの紹介は、最初から信頼関係があるぶん契約につながりやすく、条件の交渉もしやすいルートです。
独立したら、SNSや挨拶の連絡で「フリーランスとして営業支援の仕事を受けている」と伝えておきましょう。会社員時代の仕事ぶりがそのまま評判になるので、退職の仕方も含めて丁寧に進めることが大切です。

ルート4:SNSやブログで専門性を発信する

自分から営業をかける時間を減らしたい場合は、SNSやブログで専門性を発信し、相談を待つ方法もあります。特定の業界の営業ノウハウや成功事例を継続して発信すると、その分野の専門家として認知されていきます。
成果が出るまで時間はかかりますが、「この人に頼みたい」と指名で来る依頼は単価交渉で有利です。

フリーランスの営業として成功するための3つのコツ

営業_フリーランス_独立前に確認必須!フリーランス営業が契約トラブルを防ぐ注意点

強みが活きる業界・商材に絞り込む

やみくもに案件を受けるのではなく、自分の経験が最も活きる領域に絞ることが最大のコツです。IT業界の営業経験が長いならIT商材、無形商材が得意ならSaaSやコンサルティングの案件、というように専門分野を決めると、他のフリーランスとの差別化になり、提案の質も上がります。

2〜3社の案件を並行して収入源を分散させる

1社だけに依存していると、契約が終わった瞬間に収入がなくなります。稼働時間を調整しながら2〜3社の案件を並行して担当することで、収入が途切れるリスクを下げられます。異なる商材を扱うことで、提案の引き出しが増えるのも利点です。

相場を調べてから報酬を交渉する

フリーランスは自分で報酬を決めて交渉しなければなりません。相場より安い条件で受け続けると、稼働時間ばかり増えて収入が伸びません。
マッチングサイトやエージェントで同じような業務の条件を複数見比べ、自分の実績に見合った金額を根拠つきで提示しましょう。
営業_フリーランス_フリーランスの営業として成功するための3つのコツ_グラフ

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契約トラブルを防ぐために確認しておきたいこと


業務委託の契約では、業務範囲の認識違いや報酬の未払いといったトラブルが起こりがちです。
2024年11月に施行されたフリーランス新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)により、発注者側に守るべきルールが定められました。営業フリーランスとして特に押さえておきたいのは次の3点です。

✅フリーランス新法で守られる主なポイント

  • 業務内容・報酬額・支払期日などの取引条件は、書面やメールなどで明示されなければならない
  • 報酬は、成果物や役務の提供を受けた日から60日以内のできる限り短い期間内に支払われなければならない
  • 1か月以上の業務委託では報酬の一方的な減額などが禁止され、6か月以上の業務委託を中途解除する場合は原則として30日前までの予告が必要

契約書では、業務範囲(アポ獲得までか、商談・クロージングまで含むか)、成果の定義(「アポ1件」の数え方など)、報酬の支払日を必ず確認してください。
また、営業の業務委託報酬は、内容によって「外交員報酬」として源泉徴収される場合があります。この場合、1か月の報酬から12万円を差し引いた残りに10.21%の所得税等がかかるため、振込額が想定より少なくなります。源泉徴収の有無は契約時に確認しておきましょう。

契約書を条項ごとに確認する具体的な方法は「業務委託契約書チェックリスト|確認すべき25項目と危ない条項の見分け方」で、危ない条項の見分け方と交渉の言い換え例まで紹介しています。
営業_フリーランス_独立前に確認必須!フリーランス営業が契約トラブルを防ぐ注意点_グラフ

営業フリーランスに関するよくある質問

Q. 営業未経験でもフリーランスになれますか?

フリーランスの営業案件は即戦力を求めるものが中心のため、未経験からいきなり独立するのは簡単ではありません。現実的なのは、まず企業で営業経験を積むか、研修やサポートのある業務委託の営業パートナー制度から始める方法です。アポイント獲得など比較的入りやすい業務で実績を作り、商談やクロージングへと担当範囲を広げていきましょう。

Q. フリーランス営業は副業からでも始められますか?

勤務先が副業を認めていれば始められます。平日の夜や週末に小さな案件から始め、ある程度の収入が見込めるようになってから独立を考えると、リスクを抑えられます。なお、給与所得者で副業の所得(収入から経費を引いた額)が年20万円を超える場合は確定申告が必要です。20万円以下でも住民税の申告は別途必要になるので注意してください。

Q. 固定報酬と成果報酬はどちらを選ぶべきですか?

どちらが良いかは状況によります。独立直後は固定報酬型や複合型で生活の基盤を固め、実績と自信がついてから成果報酬型の案件を増やしていくのが無難な進め方です。成果報酬型を選ぶ場合は、継続利用中も報酬が発生する商材かどうかで、収入の安定性が大きく変わります。

Q. 開業届を出さずに活動しても問題ありませんか?

所得税法上、事業を始めた人は開業届を提出することになっていますが、提出しなかったことへの罰則はありません。ただし、開業届を出していないと青色申告ができず、屋号つきの銀行口座の開設で控えを求められることもあります。継続して営業の仕事を受けるなら、提出しておくほうが得られるものは多いでしょう。

Q. 失業保険をもらいながら独立の準備をしてもいいですか?

失業保険(基本手当)は就職しようとする意思と能力がある人のための給付で、開業すると受け取れなくなります。受給中に開業の準備を始めた場合も、失業認定の際に申告が必要です。条件を満たせば開業でも再就職手当の対象になり得るので、準備の段階でハローワークに相談しておきましょう。

Q. 法人化はいつ考えればいいですか?

売上や利益がある程度の規模になると、個人事業主より法人のほうが税負担が軽くなる場合があります。取引先から法人との契約を求められることもあります。判断の基準は所得や家族構成によって変わるため、利益が安定してきた段階で税理士に試算してもらうのが確実です。

まとめ


営業フリーランスは、成果が収入に直結し、働く時間や場所を自分で決められる働き方です。その一方で、収入の不安定さや、経理・社会保険の手続きをすべて自分で担う負担、孤独といった課題もあります。

成功のカギは、会社員のうちに実績と資金を準備すること、期限のある手続きを漏れなく済ませること、そして案件と収入源を分散させることです。まずは副業で1件受けてみる、マッチングサイトに登録して相場を見てみる、といった小さな一歩から始めてみてください。


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営業経験を活かせる業務委託の選択肢「ヤギバディ」

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監修者:島伸明

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